テーラーメイド SIM MAX アイアン - ゴルフクラブ試打日記。
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その練習に目的を ローンチモニターの可能性

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2020年02月12日
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テーラーメイド SIM MAX アイアン

                 


テーラーメイド SIM MAX アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブテーラーメイド SIM MAX アイアン の7番 です。



KBS
シャフトは KBS です。

ロフトは28.5度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は94g、トルクは1.8、キックポイントは先中調子 です。



正面
テーラーメイドの新しいアイアンです。

先日はドライバーを試打したのですが、今日はアイアンです。

テーラーメイドらしく、機能性あふれるデザインと、ステンレスの質感がはっきりしたアイアンです。

私は軟鉄の、あの何ともいえない感じが好きなのですが、ステンレスが好きだという方もたくさんいらっしゃると思います。



側面
MAXの名の通り、面長なタイプです。

やや大きめの顔でフェース高が抑えられているので、シャロー感があります。

私はフェース高があって、上から押さえ込んでいけるタイプのアイアンが好きですが、このようなタイプは『上から』とか『ダウンブロー』というよりも、『横から』とか『レベルブロー』というイメージで打っていきたい方に合いやすいような気がします。



SPEED BRIDGE
SIMのロゴがはっきりしていてカッコいいです。

これからも、このブランドは続いていくのでしょうか?

バックフェース中央にある、バーのようなものも目立っていますし、これまでのモデルでも見られました。

SPEED BRIDGEという文字があるので、ボールの初速を高める為のものなのでしょうか?

詳しいことは判りませんが、おそらく大きな効果があるのだと思います。

このパーツを見ると、昔試打した『ナイキ スリングショット』をどうしても思い出してしまいます。

ナイキがゴルフクラブ業界から撤退というニュースは多くのゴルファーにショックを与えましたし、残念に思ったのは私だけではないはずです。



彫りの深さ
彫りの深さはたっぷりあります。

見慣れた感じのポケキャビですが、SPEED BRIDGEというバーがあるだけで、特別な感じがします。

このアイアンは一本だけですが、いずれ『X』など、違う形も登場して目先を変えてみるのも面白いかな・・・。と思いました。

今のゴルフクラブの新たな機能とか、付け加えられたパーツは『性能の為』というよりも、『目新しさ』や『目先を変えるため』だと感じるのは私だけでしょうか?



トップライン
トップラインは、やや厚めですが、極端ではありません。

このようなタイプのアイアンでは標準といえるような気もします。



ソール幅
ソール幅も少しワイドですが、広すぎないといいますか、今のアイアンでは普通といった感じがします。



ソールの溝
テーラーメイドのアイアンといえば、このソールにある溝です。

もう、すっかりお馴染みです。



ネック長さ
ネックの長さも標準的です。

重心の深さはたっぷりありそうですが、重心は低くしすぎていないように見えます。



ミーリング無し
フェース面にミーリングはありません。

ごく普通の、見慣れた感じのステンレスタイプです。

私はアイアンのフェース面を見て、気持ちがグッと盛り上がることがあるのですが、今日はそれが無く、淡々と見ていました。

ゴルフクラブにもし、『温度』があるとするならば、このアイアンは『低温タイプ』です。

『COOL』という表現が合っているかもしれません。

スコアラインの間隔は、少し狭く見えます。



オリジナルグリップ
装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

最近、よく出会うグリップです。

これまでテーラーメイドは、ヘッドにばかり気を配っていて、シャフトやグリップは『置き去り』な印象もありました。

しかし、最近は少しずつ改善されているようです。

ゴルフクラブはヘッドとシャフトとグリップの3つで構成されているので、どれが欠けても良くありません。



振り感
素振りをしてみると、やや軽量感はあるものの、特に不満は無く、普通に振ることができました。

頼りないところもなく、タイミングはすぐに整えられました。



構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。

『MAX』という名前があるので、かなりの大顔で構えづらいんじゃないかと思っていたのですが、そうではありませんでした。

違和感などもなく、普通に構えられました。

見とれるようなこともなく、次から次へと泉のように、いいイメージが浮かんでくるということもなかったのですが、苦手意識も芽生えず、淡々と構えられました。

トップラインの厚みや、グースの利きも見られますが、極端ではないのがいいです。



試打を開始しました


フェース面
『打感』は、まずまずでした。

見た目からくる印象よりは、柔らかい感じがしますが、『ソフトフィーリング』というほどではないですし、『乗っかり感』もありません。

マイルドな打感といえなくもないですが、『芯』のない感じで、ちょっとボヤけた印象をもちました。

手に嫌な衝撃が残ることもなく、大きな不満はありませんが、私がアイアンに求めたいフィーリングではありませんでした。

しかし、こういったフィーリングが機能性アイアンの個性といえるような気もします。

『コントロール』よりも『ディスタンス』にこだわるのであれば、このような打感のほうが自然といえるのかもしれません。

アイアンによっては、一球打っただけで、そのあまりのグッドフィーリングから、思わずスキップしてしまったこともありますし、打席の周りが暖かい空気に包まれたような感覚になったこともありますが、今日はそういったことは全くありませんでした。

いい意味でいえば、『平坦』といいますか『常温』といえるような気がします。

逆の意味でいえば、『感情を揺さぶらない打感』といえるのかもしれません。

『球の乗っかり感』は無く、『弾き感』のあるアイアンです。



トゥ側
球はあがりやすくて、イージーです。

見た目通り、タフなアイアンではありません。

かなりロフトが立っているように見えたのですが、最近のアイアンはそういった見た目と実際のギャップのあるアイアンが多くなりました。

『出球のイメージ』が合いづらいアイアンが多くなりましたが、そういったことを気にされない方も多いのだと思いますし、『出球のイメージ』よりも『トータルの飛距離』が重視される時代になったのかもしれません。

かなりのイージー系アイアンに見えたのですが、ソールが広すぎないからでしょうか?

一球目からダフることなく、いい感じで打っていくことができました。



バックフェース
『安定性』は高く、かなりイージーです。

ポケキャビとフルキャビを足した易しさといったらいいでしょうか?

完全にオートマ系アイアンです。

打点のブレにも寛容で大らかさがあります。

やや軽量タイプですが、シャフトが頼りないものではなく、適度なしっかり感もあるので、易しさがアップしているのかもしれません。

高い確率で、ハイドローが自然に出ました。



飛距離性能
『飛距離性能』は優れています。

弾く感じもありますし、2番手以上の距離を易しく、そして確実に稼いでいけるアイアンです。

この飛びは、過去のモデル(M5やM6)と変わりません。

今は飛び系アイアンが多くなりましたが、その『最大飛距離』は、ある程度落ち着いたような気がします。

このアイアンを『7番アイアン』と考えると、すごくよく飛びますが、ロフト通り『5番』として考えると、『普通』です。

以前も書きましたが、アイアンの飛距離は、メーカーが何番と刻印するかで決まるといっても過言ではないのではないでしょうか?

そういったことを、今の多くのゴルファーが感じ取っていると思いますし、このようなアイアンで打っていて、『飛ぶ』という感覚は、ディスタンス系アイアンが出始めの頃よりは希薄になっているような気がします。

このアイアンを『5』と刻印して売ると、飛距離では普通になってしまいますが、大きな利点もあります。

それは、昔の5番アイアンとは比べものにならないほどあがりやすくなっていて、安定性も高いということです。

これは大きな進化といえます。

最近はアイアンのロフトが立ちすぎてしまって、アイアンの本数を少なくしておられる方が多くなってきたように思いますが、ウッド系のクラブよりもアイアンのほうが好きな方は、『適正ロフトで適正な刻印』がされているアイアンが登場すると、アイアンの本数を増やしていけるのではないでしょうか?

そのようなことを、このアイアンの放つ弾道を目で追いながら考えていました。



操作性
『操作性』という点では、どちらかというと『オートマ性』が勝ってしまうので、敏感に反応する感じはしなかったのですが、構えたときにそれほどクセがきつくなかったからでしょうか?

左右に曲げることもできました。

小さい幅ではありましたが、曲線を描いて打つことができました。

少し大顔に見えましたが、『ラージサイズ』というよりは『セミラージサイズ』といっていいと思いますし、球のつかまりが良くて、扱いづらいタイプではありません。

私はフッカーなのでフック系が自然な感じがしましたが、引っかける不安はありませんでした。

球のつかまりがいいので、普段つかまりきらずに右にフケてしまうことが多い・・・。という方には、かなり易しいアイアンといえるのではないでしょうか?



試打後の感想


ヒール側
テーラーメイドらしく、高い機能性のあるアイアンですが、クセがきつくないのがいいです。

高機能ではありますが、近寄りがたい感じで独特の『目がチカチカ』する感じも無く、普通に打っていくことができました。



TaylorMade SIM MAX アイアン
感覚的にといいますか、あくまでも『私の好みの中で』ですが、気持ちが盛り上がることもなく、淡々としていたのですが、苦手意識も芽生えず、普通に打っていくことができました。



TaylorMade SIM MAX アイアン
つかまりの良さと弾道の高さが長所のアイアンです。

『スタンディングロフト』アイアンらしい、飛距離の出るタイプですが、最新モデルではあっても、過去のディスタンス系と比べて、特別よく飛ぶという印象はありませんでした。



TaylorMade SIM MAX アイアン
ディスタンス系アイアンは『飛距離』が魅力ですが、その『飛びすぎ』といったところや『高さ不足』もありますし、アイアンにしては『スピン』がやや足りない感じがして、コースでもグリーンで止まらずオーバーしてしまうのでは?と思い、怖くてなかなか使えないのですが、このアイアンはロフトが立っているものの、弾道が高いので、意外とグリーンでも止められるのではないか?と思いました。

しかし、軟鉄マッスルバックのような、あの『めくれるような』弾道ではないので、そこまで期待してはいけないのかな・・・。という思いもありました。



 taylormade sim maxアイアン
『ディスタンス系のイージーアイアン』といっていいと思いますが、これまでの多くのモデルとは違い、クセが抑えられていてフィーリングを邪魔していないのがいいです。

どこかひとつが極端に秀でているとは感じなかったのですが、全体的なバランスはとれています。



TaylorMade SIM MAX アイアン
全体的なバランスがとれているせいか、これまでのものよりも、ややおとなしい印象をもちました。

『トゲトゲ』した感じはなく、どこか『まったり』したところも印象的なアイアンです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
                         
        

                         

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