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2020年02月04日
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テーラーメイド SIM MAX ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは

シャフトは TENSEI BLUE TM50 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは4.4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は298g です。

テーラーメイドの新しいドライバーです。
テーラーメイドはここ数年、年明け早々にニューモデルを発表しています。
前のモデルといってもいいと思うのですが、M6を試打したのが、もう一年前なのかと思うと、早く感じられます。
テーラーメイドのドライバーは派手なデザインが多くて、目を引く物が多いように思うのですが、このドライバーには派手さがなく、落ち着いたデザインでカッコいいです。

ラージサイズでシャロー感のあるヘッドです。
これまでのモデルと変わりません。

ソールにある、この出っ張りのようなものが目立っています。
これはM6にもありましたが、さらに強調されているように見えます。

ウェイトのようなものがあり、これもM6と同じです。
去年のモデルはM5とM6だったので、今年はM7とM8かと思っていましたが、違うようです。

ソールには溝のようなものがありますが、これまでのように深くはありません。
テーラーメイドといえば、やはりRBZのイメージが強いですが、常に進化していて、深くする必要はないということなのでしょうか?

こうして見ても、溝の深さはかなり浅いです。
強度的な問題があるのかもしれません。

AERO DYNAMIC SOLE DESIGNという文字があります。
特別なソール形状のようです。

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、このSTDのポジションです。

フェース面のデザインは前と変わりません。

トゥ側に『TWIST FACE』の文字があったので、前のフェースをそのまま採用しているようです。

フェース下部には2本のビスがあります。
M6は赤でしたが、このモデルは青です。
色に意味は無いと思いますが、イメージカラーが変わったのかもしれません。

シャロータイプのヘッドですが、こうして見ても、ソールの膨らみが目立ちます。
前のモデル(M6)よりも、極端です。
なんと言いますか、『受け口』といいますか、顎が出ているように見えます。
この形状を見ながら、構えたときに邪魔にならなければいいな・・・。と思いました。

そう思いながら顔を見たのですが、見事なまでに隠されていて、全く違和感はありません。
これまで通りの『テーラー顔』です。
どちらかというと『逃がし顔』というよりは『つかまえ顔』に見えますが、極端ではありません。

クラウンの大部分がカーボンコンポジットなのもお馴染みです。
これは『M1』から続いています。
もう『純白』のヘッドは登場しないのでしょうか?

SIMとはどういう意味でしょうか?
SIMというと、『格安SIM』を思い出しますが、このドライバーの場合は違う意味だと思います。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
調整機能付きだからだと思いますが、バックラインはありません。
私はバックラインが無いほうが好きですが、バックライン有りを好まれる方には、やや物足りないかもしれません。

素振りをしてみると、これまで通りといいますか、特別変わった感じはしません。
この『やや軽』が、今の標準スペックといっていいように思います。
今人気の三菱ケミカルTENSEIが挿してありますが、このシャフトが純正なのでしょうか?
それとも、このシャフトはカスタムで、違うシャフトが純正として用意されているのでしょうか?
ちょっと前まで、テーラーメイドのクラブはヘッドに力を入れすぎて、シャフトは置き去りになっているような印象がありました。
ヘッドのもつポテンシャルにシャフトが追いついていないと思うことがよくあったのですが、最近は違うようです。
軽量感もあり、シャフトも軟らかいですが、頼りない感じはなく、すぐにタイミングを整えることができました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
これまで通り、違和感なく普通に構えられました。
いい意味で、『感情の起伏』がない構え感といったらいいでしょうか?
見とれてすごくテンションがあがるということも無い代わりに、特にマイナス的なところもありませんでした。
淡々としながら、イメージを描いていくことができました。
試打を開始しました

『打感』は好感が持てました。
前のモデルのM6と同じようなフィーリングです。
すごくソフトというほどではないのですが、嫌な衝撃が残らず、気持ちよく打っていくことができました。
『サクサク』打てちゃう感じです。
程よい手応えがあり、これは『テーラーフィーリング」といっていいのかもしれません。

『音』もはっきりしていますが、高すぎず大きすぎず、邪魔をしません。
無難な音です。

『球のあがりやすさ』という点では、9度ということもあり、やや低めのライナー系の球が出やすいです。
タフであがらないということはないですが、結構しっかりしたスペックに仕上がっています。
『リアル』では、確実に『きっちり9度』ではないと思いますが、高~い放物線を描くタイプではなく、ライナー系で強い球が打てるドライバーで、こういうタイプは好きです。
ヒッター向けのドライバーだといっていいと思います。

『安定性』は、かなり高いです。
球はよくつかまってくれますが、つかまり過ぎて左に曲がるということもなく、ほぼ真っ直ぐに飛んで行ってくれました。
右にコスる感じもなく、フェースが自動的につかまえてくれる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
これぞ『TWIST FACE』の真骨頂といっていいのかもしれません。

初速も出ていて、飛距離性能も高いです。
ルールギリギリの反発性能なのか分かりませんが、弾きがいいです。
『フェースの接触時間』がとても短いように感じられます。
曲がりが抑えられていて飛距離性能は高いですが、正直前のモデルのM6と大きく変わらないような印象をもちました。
それは、このドライバーの性能が低いのではなく、M6がそれだけ優れているということです。

『操作性』という点では、直進性が高くて、なかなか思うようには曲げられませんでした。
かなり極端にやってみたのですが、大きく曲げるのは難しいです。
球のつかまりがいいので、どちらかといえばドロー系が打ちやすい印象をもちました。
試打後の感想

このドライバーで一番強く感じたのが、『直進性の高さ』です。
昔、『異型』が流行ったときに『トライアングルヘッド』を試打したことがあるのですが、そのトライアングルヘッドの直進性を思い出しました。

メーカーも、おそらく飛距離よりも直進性の高さを求めたのではないでしょうか?
そう思えるほど、このドライバーの曲がりにくさを感じました。
SLEルールがあるので、飛距離性能には『上限』がありますが、『直進性』はまだまだ高められるのかもしれません。

オーソドックスな顔をしていながら、曲がりにくさは最高レベルにあるとってもいいと思います。
スイートエリアも広いのか、ミスヒットにも動じない、いい意味での『鈍感さ』をもっているドライバーです。

試打したのは9度ですが、もっとロフトが寝ているモデルだと、さらにその直進性が高まるような気がします。
オートマチックタイプのドライバーですが、それはやはり、このソールにある『出っ張り』が大きく関係しているのではないでしょうか?

高い直進性と弾きの良さが際立つドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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