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2010年02月28日
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P-tune PG106 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PIGEON GOLF P-tune PG106 ドライバー です。

シャフトは UST Mamiya ATTAS 6 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.7、シャフト重量は68g、キックポイントは中調子です。

約一月振りの『P-tune』のドライバーです。
もうすっかりこの形状は見慣れた感じがします。
一度見たら、なかなか忘れられない個性的なデザインですが、その基本的性能とフィーリング性能の高さは、これまで試打してきて強く実感しています。

これまでのドライバーにも見られた『active four balance』という『トゥ、ヒール、ソール、バックフェース』の4箇所にウェイトが取り付けられており、自分に合うように調整できるので、とても優れたシステムだと思います。
海外メーカーのテーラーメイドやコブラ、ナイキなどのドライバーとは、また違ったシステムですが、このPIGEON GOLFのシステムもとても素晴らしいと思います。
本来ならば、色々と調整してみたかったのですが、それが出来なかったので、このままの状態で試打してみることにしました。

素振りをしてみた感じは、かなりシャープに振っていける感じがして好印象でした。
『UST Mamiya ATTAS』というシャフトは、初めて出会ったときは正直いいまして、それほどいいフィーリングが得られなかったのですが、何度か試打を繰り返していくうちに、ずいぶんと慣れていくことができました。
小気味よく振っていくことができます。
今は数多くの新しいドライバーに、このシャフトが装着されているので、それだけ高性能であり、人気も高いのだと思います。
私はよく見かけるシャフトとしては、ディアマナイリマなども好きですが、このシャフトも回数を増していく毎に好感度が増してきました。
いいタイミングで振っていくことができました。

ボールを前にして構えた感じは、その何とも言えない美しい顔に魅了されてしまいました。
こうして見つめているだけで、顔がほころんできます。
私はドライバーに限らず、クラブの顔にはとてもこだわっているのですが、このドライバーには文句のつけようがありません。
ドライバーの『顔』や『構えやすさ』という部門での選手権があったとしたら、間違いなく世界トップクラスだと思います。
私はこのような顔をしたドライバーが大好きです。
昔は、こういった美しいヘッドがたくさんありました。
今もゴルフの練習が大好きですが、昔の夢中になって球を打っていた頃を思い出します。
あの頃は、もう毎日毎日球を打つのが楽しくて仕方なく、ずっとゴルフのことばかり考えていました。
美しいクラブがとても多かったので、私もゴルフをより楽しむことが出来たのだと思います。
このドライバーを見ていたら、昔のそういった楽しい思い出が蘇ってくるような気がしてきました。
今も美しいヘッドはたくさんありますが、どことなく『機械的』といいますか、感情に訴えかけてこない物もありますが、このドライバーは違います。
このドライバーの美しさには『血の通った』といいますか『暖かい』感じがします。
とても人間的な感じがしました。
何と例えていいのか解りませんが、北国での寒い冬に家の暖炉や囲炉裏に火をつけた時の暖かさ・・・。とでもいったらいいのでしょうか?
このクラブから暖かい感じが伝わってきました。
暖色系のオレンジ色のシャフトが目に入り、余計にそんなことを感じていました。
今日はどちらかというと、春の陽気に包まれたような暖かい一日でしたが、このドライバーのおかげで心まで暖かくなったような気がします。
すごくいいイメージを頭に描くことが出来ましたし、それ以上の何か『プラスアルファ』のような物も感じられました。
試打を開始しました。

『球のあがりやすさ』という点では、やや中弾道のライナー性の打球が打ちやすい感じがしました。
球があがりにくいとは、全く思いませんでしたが、高く上がりすぎない感じがしたので、とても好感を持つことができました。
やや『シャローバック形状』ですし、ヘッド全体もそれほど『ディープ』な感じはしなかったのですが、割と叩いていけるドライバーだと思いました。
明らかに『スインガー』というよりは『ヒッタータイプ』に適したドライバーだと思います。

『打感』は、とてもいい感じだと思いました。
柔らかい・・・。というよりは、ややしっかり目の感触で、手応えをはっきりと感じることが出来ます。
ボヤける感じもしなかったですし、しっかりと球を乗せていける感じがしました。
このドライバーもこれまでの『PGドライバー』同様、ウェイトの配分によって、それぞれの打点を調整できるのだそうで、打感があまり良くないと感じられる方は、ウェイトを変えることによって、より高い満足度が得られるのではないでしょうか?
こういった自分流にカスタマイズできる・・・。ということは、これからの大きなゴルフの楽しみのひとつになっていくのかもしれません。

『音』も、いい感じの音だと思いました。
すごく落ち着いてショットできます。
集中して練習できます。
この音に関しても、これまで出会ってきた『PGドライバー』と似ている感じがします。
こういったフェース面を見ていても、『異音』を発するドライバーには見えなかったのですが、予想通りなかなかいい感じの音だと思いました。
ダンロップのクラブのように、明らかに音に対しても研究を重ねている・・・。というようには感じられなかったのですが、こういった音はとても『標準的』だと思います。
『常識的』といいますか、昔からあるドライバーの音だと思います。
インパクトも緩んだり詰まったりすることなく、気持ち良く振り抜いていくことができました。

『安定性』という点では、ややシビアな感じもします。
構えたときにすごくいい感じがしたので、そのまま気持ちよく打っていくことが出来ました。
しかし、少し打点をズラして打ってみると、途端に球筋に乱れを生じました。
最近は、割と『ワイドスイートエリア』のドライバーに数多く出会ってきたので、こういった昔ながらのドライバーは逆にちょっと珍しい感じがしました。
私は『フッカー』ですので、このままのウェイトで気持ちよく打っていくことが出来ましたが、スライスに悩んでおられる方には、やや難しく感じられるかもしれません。
そういった時は、この『4つのウェイト』を調整することで、かなりカバー出来そうな気がします。
打点がどうしても『ヒール寄り』や『トゥ寄り』に集まってしまう方もいらっしゃると思いますが、そういった方々にも、『ウェイト調整』によって、かなり打ちやすくなるのだそうです。
見た目はとても美しいので、かなりシビアな感じも予想していたのですが、この『チューニング機能』のおかげで、実際は思っていた以上に敷居も高すぎず、親しみやすい部分もあるような気がします。
とてもよく考えられているドライバーだと思いました。
ミスをカバーしてくれるタイプのドライバーではないと思いますが、自分に合うようにチューニングすれば、かなり打ちやすさが増してくるような気がします。
打点がバラけてしまう方には、やや難しく感じられるかもしれませんが、どちらかに偏っておられる方には、この『チューニング機能』が効果を発揮してくれるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、かなりいいです。
すごくこちらの思いに敏感に反応してくれるドライバーだと思いました。
とてもいい感じのフェードボールを打つことができました。
今は『直進性』の強いドライバーが多いですが、このドライバーは明らかに『直進性』というよりは『操作性』に長けているドライバーだと思います。
真っ直ぐ飛ぶのはとてもいいのですが、キャリアを積んでおられる方の中には、真っ直ぐにしか飛ばないドライバーよりも、多少はそこに自分のイメージを乗せていきたい・・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
このドライバーはそういった方々が使うと、より力を発揮してくれるような気がします。
球がつかまり過ぎないので、私は安心して打っていけましたし、気分的がすごく楽になっていきました。
『ドロー系』よりも『フェード系』のほうが打ちやすい感じもしました。
この『アッタス』というシャフトとの相性もいいようです。
ボールをひたすら真っ直ぐ飛ばしたい・・・・。という方には、やや合いづらいかもしれませんが、操作性を求めておられる方には、とてもマッチしているような気がします。

『飛距離性能』という点では、かなり高いパフォーマンスを期待できると思います。
最近はかなり高性能なドライバーによく出会っていますし、それらと比べると正直いいまして、それほど秀でている感じはしなかったのですが、性能が高いことに変わりありません。
ただ、このドライバーは『直進性』や『飛距離性能』といったものよりも、『操作性』を重視しているドライバーだと思いますし、ゴルファーの感性に訴えかけるものがあるような気がします。
そういった意味では『一発の飛び』というよりは、『安定した飛び』に期待していったほうがいいのかもしれません。
『縦の距離感』を合わせやすいタイプのドライバーといっていいのでしょうか?
ただミスヒットしてしまうと、それが敏感に弾道に表れやすいので、ある程度の『ミート率』が要求されるような気がします。
ラウンドしていると、時にはドライバーの飛距離を抑えていきたい場面に遭遇することも多々ありますが、この『PG 106』のようなドライバーは、そういった場面でも力を発揮してくれる頼もしいドライバーといえるような気がします。
フェアウェイがかなり広く、レイアウトが真っ直ぐのホールでは、ボールが飛べばそれだけ有利になることも多いのかもしれませんが、実際は『ドッグレッグホール』があったり、『打ち上げ』『打ち下ろし』などの『ブラインドホール』も数多く存在します。
そういったホールでは『飛距離性能』や『直進性』よりも、『操作性』が要求されることも多いと思います。
このドライバーを試打していたら、私のホームコースの中のトリッキーなホールでのティショットに使ってみたい・・・。と思うようになりました。

最初から最後まで、この『美しさ』に魅了されてしまいました。
打ち終わった後も、しばらくいい感じが残ります。
やはり美しいクラブはとてもいいものです。
細かいことは忘れて、気持ちよく振り切っていきたい・・・。と思いました。
こういった美しいクラブでミスショットをしてしまうと、明らかに自分のせいだと私は思えるので、それがこれまでもいい方向にいったような気もします。
いつまでもこういった美しいクラブと関わっていきたいと思っています。

この『P-tune PG106』というドライバーは、最近の『イージードライバー』などとは明らかに一線を画すクラブだと思います。
『易しさ重視』のドライバーではないと思います。
日頃の練習の質を問うドライバー・・・。といっていいのかもしれません。
やや敷居が高い・・・。と感じられる方も多いかもしれません。
最近は『美しさ』と『易しさ』が両立されているドライバーもありますが、このドライバーは割とシビアな部分があると思います。
しかし、やはりこのドライバーの大きな長所は、その『美しさ』と共に『チューニング機能』です。
これを調整することによって、かなりの効果が期待できそうです。
私も色々とウェイト調整をしてみたかったのですが、今日は出来なかったので、次回チャンスがあればトライしてみてその違いを確かめたいと思いました。
今日は、この美しいドライバーに出会えてとても気分がいい一日でした。
それと宮里藍選手が二週連続優勝をしたというニュースも目にしたので、嬉しさが倍増しました。
日本も早くツアーが開幕して欲しいです。
コメント
No title
2010-03-01 01:38 コロンちゃん URL 編集
同感です
私も全く同感です。
やはり色々なクラブを手にしてみるのはとても楽しいですね。
それでは失礼致します。
2010-03-01 02:47 golfdaisuki URL 編集
教えてください(^^ゞ
嬉しいです。
最近PG-106を入手しました。
2012-05-18 22:08 Hideyuki,Kaku URL 編集
Hideyuki,Kaku様。はじめまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして誠にありがとうございます。
さて今回は、このPG-106の『4つのウェイトの配置』についてのご質問を頂戴しておりますが、かなり前に試打したクラブですし、試打したときにどこの位置にどのウェイトが配置されていたかは、じっくりと見てはおりません。
試打クラブを借りたままの状態で打っていただけなので、詳しくは憶えていないというのが現状です。
せっかくコメントを寄せてくださったのに、お力になれずに申し訳ありません。
ただHideyuki,Kaku様は、このドライバーを入手されたので、ご自身の感覚に合うようにチューニングされるのが、ベストなのではないでしょうか?
それでは失礼いたします。
2012-05-20 00:30 golfdaisuki URL 編集