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2019年12月25日
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ダンロップ ゼクシオ エックス フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ ゼクシオ エックス フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは Miyazaki AX-1 です。
ロフトは18度、クラブ長さは42インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は47g、トルクは5.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は312g です。

ダンロップゼクシオエックスのフェアウェイウッドです。
先日、ドライバーを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。

かなりシャロー感のあるヘッドです。
見慣れた形状ですし、今の主流といえる薄さなのですが、先日試打したドライバーが少ししっかりした印象があったので、ちょっとだけ意外でした。
しかし、このクラブがクリークだからそうなのであって、スプーンになると、また違うのかもしれません。
スプーンと比べるとクリークは『直打ち』することが多いので、球があがりやすくなるよう、このような薄さになっているのかもしれません。

このウェイトはもうお馴染みです。
ドライバ-にもありましたし、他のモデルでもよく見かけます。
違うメーカーのウッド系クラブでも多く見られるので、ここのポジションがベストということになるのでしょうか?
ちょっと前までは、複数のウェイトが配置されたクラブが多く見られましたが(今もあります)、最近は少しずつシンプルになってきたような気がします。
ウェイトを付けすぎても思ったような効果が得られないとか、ヘッドの設計自由度が低くなってしまう・・・。といったデメリットも生じてしまうのではないでしょうか?

ネックは、やや短めですが、今はこれくらいがスタンダードといっていいと思います。
ゼクシオらしく、すっきりしているのがいいです。
様々なハイテクが搭載されていながら、あえてそうは見せないような工夫がされているように見えます。
まさに『能鷹(能ある鷹は爪を隠す)』といったところでしょうか?

トゥ側には『EXPERIENCE THE DIFFERENCE』の文字があり、お馴染みです。
前のモデルよりも、大きな性能アップが実現できているのでしょうか?

フェース面はダンロップらしく、丁寧で綺麗です。
この独特なミーリングも見慣れてきました。

こうして見ても、かなりシャローであることが分かります。
ティアップよりも直打ちを想定して作られているのかもしれません。
クリークはロフトが寝ている分、もうちょっとディープであってもいいのかな?と思うのですが、今はシャローのほうが受け入れられやすいのかもしれないですし、昔と違って、今はパワフルなシャローもたくさんあります。

顔は適度にコンパクト感があって、好感が持てました。
少しフェースが左を向いているように見えたのですが、経験も積んでいますし、これくらいであれば普通に打てそうです。

このオリジナルグリップもカッコいいです。
カラフルさではなく、この『モノクロ感』が男っぽさを演出してくれます。
ゼクシオはベテランゴルファーだけのブランドではない・・・。といっているようです。

素振りをしてみると、フレックスはSではありますが、軟らかめでよく動く感じです。
軽量感があるので、いつもよりも少し短く(指一本分)持ってコンパクトに振りました。
まずは『タイミングを重視』して試打することにしました。

ボールを前にして構えてみると、やはり『つかまえ顔』に見えましたが、そこにフォーカスしないで、ややボヤけた感じで構えてみました。
左に巻いちゃうようなイメージも浮かんだのですが、打てないというほどではありませんでした。
シャロー感がありますが、コンパクトにまとまっているのでイメージがボヤけにくいところがいいです。
まずは『アバウト』な感じで打ってみることにしました。
試打を開始しました

『打感』は好感が持てました。
程良い手応えがありながら、堅くなく心地良い抵抗感もありました。
インパクトをはっきりと把握できる打感です。

『音』も好感が持てました。
ゼクシオらしく、やや機械的な音で高めですが、大きすぎず高すぎず、いい感じです。
インパクトが緩むこともなく、気持ちよく振り抜いていけました。

球もしっかりあがってイージーです。
ティアップせずに直打ちで試してみたのですが、よくあげてくれました。
クリークということもあると思うのですが、タフさは全く感じられません。
しかし、どちらかというと『ややヒッタータイプ』の方に合いやすいような気がしました。

『安定性』は、かなり高いです。
最初からほぼ真っ直ぐに飛んでいって、そこからブレることなく、突き進んでいきました。
この安定性の高さは、さすがゼクシオです。
大振りせずに、ややコンパクトに振っていく感じがちょうどいいです。
球のつかまりがいいクラブなので、ヒッタータイプのスライサーの方にも易しいクラブといえるのではないでしょうか?
昔のクラブは打ち出しが良くても、途中から大きく曲がってしまうクラブが多くて、それが当たり前だと思っていたのですが、最近のクラブは全く違います。
途中からも曲がりにくいので、最初の打ち出しだけ間違わなければ、大きなミスにはつながりにくくなっています。
このFWは、かなり寛容なクラブです。

『飛距離性能』も高く、高いパフォーマンスを発揮してくれました。
イージー系の中では、トップクラスといっていいほどの飛びです。
弾道は高いのですが、弱々しい感じではなく、しっかりとつかまった強い弾道です。
シャローで軽量タイプであっても、今は強い弾道が打てるFWが多くなりました。
それだけ、メーカーの深い研究や努力が実を結んだといえるのではないでしょうか?
これくらいよく飛んでくれるのであれば、パー5のセカンドでも積極的に使っていきたくなります。
直打ちでも、これだけ高くあがってくれるのであれば不安はないですし、しっかりと狙っていけそうです。
ラインを出していくのであれば、低い弾道をイメージしたくなりますが、『狙う』とか『落とす』『上から攻める』『止める』ときには高い弾道のイメージが欲しくなります。
このクリークは、その高い弾道が高い確率で打てるので、コースでも役立ってくれそうです。

『操作性』という点では、それほど秀でている感じはしませんでした。
高い直進性が勝ってしまい、大きく曲げるのは難しく感じました。
右を向いてつかまえにいったり、大きく左に向かってカットで打ってみたりしたのですが、どちらも最初の打ち出しから大きく外れることなく、そのままほぼ真っ直ぐ飛んでいきました。
インテンショナルなショットは打ちづらいですが、これも今のクラブの特徴といえるように思います。
球のつかまりがいいので、あえていうならフック系のほうが易しいです。
試打後の感想

ゼクシオはこれまでも名器がたくさんありますが、このXシリーズは、かなり研究されていて、『殻』を破ったような感じがします。
これまでのゼクシオユーザーの方の中には、ひょっとしたらややハードで使いづらい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
『振れる』『叩ける』設計になっているようです。


シャロータイプですし、それほど大きいヘッドではないので、工夫をするにもかなり限定されたところがあるように思いますが、それだけ高い技術が注ぎ込まれているのだと思います。

シンプルなヘッドは昔から飛ぶクラブが多いという認識をもっているのですが、今日このクラブを試打してみて、改めてそう思いました。
パッと見には、たくさんのウェイトが付いていたり、調整機能が搭載されているのほうが飛びそうな印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうとはいえません。
たくさんのクラブを試打してきて、そう断言できます。
色々な工夫が、却ってクラブの邪魔をしているように感じられるものもたくさん出会ってきました。
調整機能が搭載されていても、肝心の基本性能が疎かになっているクラブもありました。
このFWにはそういったところが無く、さすがゼクシオだな・・・。と思いました。

ゼクシオとスリクソンの『架け橋』的な役目といいますか、これまでのゼクシオファンの方はもちろん、スリクソンユーザーの方にも使えるように、Xシリーズはなっているのではないでしょうか?
今日はクリークでしたが、また機会があればスプーンも試してみたいですし、もしあればバフィも試してみたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆(軽量タイプとして)
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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