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2019年12月21日
ONOFF WEDGE LABOSPEC CB-247W

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ONOFF WEDGE LABOSPEC CB-247W です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 WEDGE 105 です。
ロフトは52度、クラブ長さは35インチ、クラブ総重量は450gです。

オノフラボスペックのウェッジです。
オノフには『KURO』や『AKA』もあれば、このウェッジのように『LABOSPEC』もあり、多様化しています。
それぞれユーザーの好みに合わせてラインアップされているのでしょうか?
先日試打したウェッジのことが、今でも強烈に残っていて忘れられません。

大きさは標準的で、シンプルな形状です。
今はウェイトなど、様々なパーツの組み合わさったウェッジも見られますが、このウェッジはシンプルで、こうして見ている限り、『単一素材』のように見えます。
質感も、なかなかいい感じで親近感がもてました。

キャビティタイプのウェッジです。
今はキャビティタイプも多くなってきました。
いずれ、アイアンのようにフラットバックタイプを数で追い越すかもしれません。

キャビティ部分が、かなり深くなっています。
こうすることで、慣性モーメントが高められているのでしょうか?

トップラインは、テーパータイプです。
これも今は多くなりました。
他のメーカーほど、テーパーはきつくないですが、一目で分かるほどはっきりしています。

ロフトが52度ということで、『AW』という認識でいいと思うのですが、AWにしては、やや広めです。
今はウェッジをロフトで呼ぶことが定着しているので、AWやSW・LWといってもピンとこない・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
いずれ、アイアンもそのようにロフトで呼ばれるような気がします。
そうなれば、『飛び系アイアン』というのは無くなっていくかもしれません。
今はそれくらい『番手の概念』が崩壊しているように思います。
それくらい、番手に対するロフトの統一性がとれていません。

ソールは微妙に丸みを帯びていますが、全体的にはフラットに近い印象です。

ネックの長さは普通です。
ロングタイプを好む私は、もうちょっと長さがあってもいいような気もするのですが、これくらいの長さでも全く問題ありません。

ホーゼルにある『ONOFF』のロゴがカッコいいです。
ゴルフクラブには各メーカー、カッコいいロゴが刻印されていますが、『ONOFF』はトップクラスに入るくらい、カッコいいと私は思っています。
センスのいいデザインだけでなく、クラブ自体もしっかりしていて馴染みやすいというのもいいです。

フェース面にはミーリングがありました。
はっきりとしているので、すぐに分かりました。
『X印』といったらいいでしょうか?
工夫されたミーリングで、これまでも見たことがあります。

赤いグリップがオシャレです。
私はスタンダードな黒を好みますし、このようなカラフルなグリップを自分のクラブに挿したことは無いのですが、おしゃれ感があってとてもいいと思います。
フィーリングもソフトで、ウェッジに適したグリップです。
こういったカラフルなグリップを見ると、ひょっとしたら『香り』があるのかな?と近くで嗅いでみたのですが、香りはありませんでした。
ロマロの印象があまりにも強いのかもしれません。

ボールを前にして構えてみると、とても構えやすくて好感が持てました。
キャビティタイプのウェッジにはクセのある顔をしたものもありますが、このウェッジはすごく美顔です。
『惚れ惚れする』とか『精悍さがある』というよりは、どちらかといえば『大らかで美しい』といった感じがします。
車に例えると、『ハードトップタイプの美しさ』ではなく、『セダンタイプの美しさ』といったらいいでしょうか?
美顔のキャビティウェッジです。
グースはほんのちょっとだけ利いていて、『出っ歯』の度合いもきつくなく、ちょうどいいです。
グースタイプを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれません。

52度なので、サンドウェッジほど大きく開いて構えて使うことはないですが、どんな感じかな?と思い、開いてみました。
悪くありません。
バンスが邪魔して、ヒール部分が浮き上がることもなく、いい『隙間』を維持していました。
バンカーではたまに52度を使うこともありますし、状況によってはピッチングや9番アイアンを使うこともあります。
このウェッジはバンカーでも面白いのではないかな?と思いました。
試打を開始しました

『打感』は、まずまずでした。
厚みで乗せて運ぶという感じではなく、少し薄いところもありましたが、大きな不満はありません。
キャビティにして得られるメリットの代わりに生じるデメリットといっていいでしょうか?
デメリットといえるほどの大きなものでもないと思うのですが・・・。
ウェッジ好きの私は『普通』の打感という印象をもちました。

『スピン性能』は、なかなかいい感じです。
オートマ系の中では、優等生的なスピン性能をもっています。
先日試打したマニュアル系のウェッジと比較すると、スピンはやや緩い感じもしますが、最初から違う設計なので、それは仕方ないことなのかもしれません。
このウェッジのスピン性能は、なかなかいい感じですし、他に劣るということもないので、これくらいがちょうど距離感がつかみやすい・・・。という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
先日試打したウェッジのスピンは『カミソリ』のようなイメージをもっているのですが、それに対して、このウェッジのスピンを例えるとするならば何かな・・・?と思い、浮かんできたのが、『ペーパーナイフ』です。

球を拾いやすくて、易しいです。
アプローチでもフルショットでも、いい感じであげてくれました。
タフなウェッジではありません。

『安定性』は、かなり高いです。
見た目はシンプルなウェッジですが、かなり大らかなウェッジです。
この安定性を体感すると、キャビティにするメリットも大きいのかな・・・。と思ってしまいます。
アイアンはキャビティでウェッジはフルバックタイプという方が今も多いと思いますが、キャビティタイプを好まれる方が増えてきているのも分かるような気がします。
ウェッジは元々ロフトが寝ているので、キャビティにする必要は無いと思っているのですが、キャビティにすると、ここまで大らかさが出てくるのかと実感しました。
ヘッドを必要以上に大きくする必要もありません。

『距離感』は、最初の数球は自分のイメージよりも、やや飛びすぎてしまったところがあったのですが、だんだんと修正していくことができました。
やや軽量タイプのオーソドックスな飛びといったらいいでしょうか?
球を拾いやすくて、出球も安定しているので、かなりまとめやすいです。
『横と縦』をそろえやすいウェッジといったらいいでしょうか?

『操作性』という点では、顔の良さほど自在に操るという感じはしなかったのですが、多少のフェースの開閉はできましたし、色々と打ち分けることができました。
52度ではありますが、ロブ系のショットも打たせてくれました。
ロブ系は球の勢いを弱くすることができて、『スピン』というよりは『球の重さ』で止めていけるのですが、今日はそれが簡単でした。
キャビティタイプらしく、易しさを持ち合わせながら、意外と守備範囲が広いように感じました。
試打後の感想

全体的に特に欠点の見当たらない、優等生的なウェッジだな・・・。と思いました。
性能のバランスがとれています。

先日、私はONOFF FORGED WEDGEという素晴らしいウェッジを試打したばかりなので、どちらかひとつを選ぶとするならば、私はONOFF FORGED WEDGE一択ですが、このキャビティタイプのウェッジも、いい印象をもつことができました。

予想していたよりもいい顔をしていましたし、かなり大らかだという印象をもちました。
大らかそうな顔をしていますが、実際の大らかさは顔以上です。

易しいぶんだけ、少し打感が犠牲になることもありますが、大きな損失ではないですし、デメリットとはいえないのかもしれません。
それよりも、大きな易しさを得られるほうがいい・・・。という方も多いのではないでしょうか?

形状もシンプルで、色々なものが組み込まれていないのもいいです。
感性を邪魔しないので、使えば使うほど『馴染む深さ』が深くなるような気がします。

私はクラブの中でも、特にウェッジが好きで、アプローチの練習ばかりやっているのですが、今日も楽しめました。
私はマニュアルタイプのウェッジが好きですが、このようなオートマチック系の人気が高まっているのが分かるような気がします。
今日は、いろいろと勉強になった有意義な一日でした。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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