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2019年11月30日
イオンスポーツ GIGA HS797 アディショナルドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EON SPORTS HS797 Additional DRIVER です。

シャフトは FUJIKURA Speeder 661 EVOLUTION VI です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65.5g、トルクは3.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は306g です。

久しぶりに出会った、イオンスポーツのドライバーです。
イオンスポーツといえば、その独特なソール形状がすぐに浮かびますし、男前で力強い弾道も印象深く残っています。
これまで、HS787やHS797などを試打してきたのですが、このドライバーの名前はHS797 Additionalということなので、姉妹モデルだということが分かります。
Additionalは『追加』という意味なので、HS797に何かを追加したということになるのでしょうか?
しかし、見た目はそっくりなので、見えない部分に追加されているのかもしれません。

イオンスポーツらしい、全体が黒で厚みのあるヘッドです。
そういえば、最近は白いヘッドを見る機会が少なくなったような気がします。
まだまだ人気が高く、ニーズもあると思うのですが、こういったところはやはりトレンドというものがあるのかもしれません。
白いヘッドも好きですが、私は昔から黒いヘッドが好きなので、このドライバーは魅力的に見えます。
骨太で硬派な感じと、メカニカルなデザインがマッチしていて、とてもカッコいいです。
このドライバーで今から球を打つことができるのかと思うと、ワクワクしてたまりません。

独特なソール形状です。
これまでのモノコックボディとは違うデザインですが、イオンスポーツのドライバーだとすぐに分かります。
こういった個性も、クラブには大切です。
ドライバーのソールには、そのメーカーの個性が表れるところであり、一番こだわっているところかもしれません。

ソールには富士山のような凹みと、細い溝がありました。
これは以前試打したHS797と同じです。

溝は浅いです。
溝の幅や深さはメーカーによって大きな違いが見られますが、このドライバーの場合は、この細くて浅い溝がベストということなのでしょうか?
深い研究によって生み出されているのは間違いありません。

ヒール側には、筆記体でHs797 Additional Silicon Titaniumと書かれています。
そういえば、今は英語の授業で筆記体を教えないのだそうです。
私が中学生の頃は筆記体を教わりましたし、テストでは筆記体で答えないと減点されていました。
なので、必死に覚えましたが、今の10代・20代の方は筆記体を書けないどころか読めないのだと聞いて、ずいぶん驚きました。
慣れてくると筆記体のほうが書きやすいですが、何故筆記体を教えなくなったのかが分かりません。
筆記体に必要性が無くなり、読み書きよりも会話を重視するようになったのでしょうか?

ネックの長さも適度にあります。
調整機能は搭載されていません。
そういえば、最近は調整機能を搭載していないドライバーのほうが多いような気がします。
しかし、まだまだニーズはありますし、急に消えることはないように思います。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側にはそれぞれ2つずつ、小さなウェイトが配置されています。
これもHS797と同じです。
数字が刻印されていないので重さは判りませんが、交換するタイプではないのかもしれません。

フェース面のデザインはシンプルで美しいです。
指で触れてみたのですが、独特のザラザラ感があって、いい感じです。
ボールがフェースを滑るのではなく、しっかりと乗ってくれ、押せそうなフェース面です。
スコアラインのような模様が見られますが、フェース面は全体的にフラットで溝はありません。

セミディープ形状といっていいと思います。
HS797よりは少しシャローな感じもするのですが、今のドライバーの中では、明らかに『ディープ』です。
シャロータイプにたくさん出会ってきたということもあるのですが、このドライバーの『厚み』が懐かしい感じがします。
円盤のような『超シャロー』を好まれる方は、厚みがあってハードルが高そうな印象をもたれるかもしれません。
あらゆる角度から見ても、全体的な質感が良く、いい目の保養になります。

男前ないい顔をしています。
以前試打したHS797は、もう少し小振り感があったような印象が残っているので、そういう意味では、このドライバーは少し面長な感じがします。
今度機会があれば、見比べてみたいです。

写真では見えづらいのですが、クラウンにカーボン模様のようなものが見られました。
カーボンコンポジットタイプのドライバーなのでしょうか?
元々はプロギアがブームの火付け役でしたが、最近はテーラーメイドが再ブームの火付け役となっているようです。
今は『ほぼ全て』といっていいほど、クラウンの軽量化が進んでいますが、やはりカーボンにするメリットは大きいということなのでしょうか?

装着されているグリップは珍しいタイプですが、とてもカッコいいです。
実際に握ってみても、硬くなく、かといって滑ることもなく、フィットしています。
最近のグリップは高フィーリングもさることながら、機能性を高めたものが増えてきました。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
300gをちょっとだけ超えているので、今のドライバーの中では『やや重い』タイプに入るでしょうか?
適度なしっかり感もあって、気持ちよく振っていけます。
タイミングもすぐに合い、いい感じでした。

ボールを前にして構えてみても良いです。
整った形状で男前です。
少し面長に見えますが、こういったタイプのドライバーはたくさん試打してきました。
ほんの少しだけ『フック顔』に見えたのですが、今の多くのドライバーはこれよりももっときついですし、面長なタイプなので、ちょうど相殺されているのかもしれません。
重心距離もありそうなので、フックに悩んでおられる方には安心感をもたらしてくれる顔といえるのではないでしょうか?
私はフッカーですが、それでも面長よりは、重心距離が短くて小振りなほうが好きです。
これはゴルフを始めた頃からずっと変わっていません。
なので、おそらくHS797のほうが、私には合いやすいような気がするのですが、同時に試打して比較してみないと詳しいことは分かりません。
ただ、このドライバーにも不満はありません。
いつも通り、リラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、やや硬めでした。
もっとソフトな印象があったのですが、今日はソフトというよりは、『しっかり』のほうが合っているように感じました。
しかし、特に問題のないフィーリングです。

『音』は少し大きいですが、周りに拡散して迷惑をかけるということもないですし、インパクトが緩むほどでもありません。
これよりも大きい音を発するドライバーはたくさんあるので、特に気になることはありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中でも、明らかにタフな部類に入ります。
ヒッター向けであることは間違いありません。
少しだけシャローに見えますが、それほどあがりやすさに長けたドライバーではないです。
今は見た目と実際の性能とのギャップのあるドライバーがたくさんありますが、このドライバーは『見た目通り』なドライバーです。
球のあがりやすさを求めておられる方には、ハードルが高い感じがするかもしれません。
この試打クラブはロフトが10.5度ではありますが、結構タフな10.5度です。
とはいっても、昔はこういったことが普通だったので、特別どうということもありません。
ああ、昔のような感じだな・・・。懐かしいな・・・。と思いながら試打をしていました。
今のドライバーが『あがりやす過ぎる』のかもしれません。

『安定性』は普通といった感じですが、今はイージー系ドライバーがたくさんあるので、そういった意味では多少の『正直さ』はあるような気がします。
『高安定性』で『直進性』が高く、曲がりにくいというドライバーではありません。
シビア過ぎるドライバーではないですが、高い寛容さをもったオートマ系のドライバーを使い慣れた方には、正直すぎるところがあるかもしれません。
構えたときに、少しだけフェースが被っているように見えたのですが、『球のつかまり』が強いということはないので、スライスに悩んでおられる方には、親しみづらいところがあるような気がします。
スライス抑制ドライバーではありません。

『飛距離性能』も、はっきりと好みが分かれると思います。
ヒッター向けのドライバーなので、球が浮きづらくてキャリーが稼げない・・・。という方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
ロフトや装着するシャフトにもよると思いますが、『40後半』のHSがあったほうがいいような気がします。
『二桁ロフト』ではありますが、弾道は力強く、ライナー系で重さを感じさせる伸びがあって、頼もしいです。

『操作性』は、どちらかというと、ややフェード系のほうが易しいのかな?と思いました。
シャフトもいい感じで『干渉しない』といいますか、動きすぎずこらえてくれていたので、フッカーの私は易しく感じました。
ドロー系も打てましたが、より『自然』といえば、フェード系になると思います。

久しぶりに骨太で男前なドライバーに出会ったような気がします。
とはいっても、最近のドライバーが頼りないというのではありません。
易しさというものに特化していないのがいいのかもしれません。

同時に試打していないので、はっきりとしたことは分かりませんが、HS797と打ち比べてみると、おそらくこちらのほうがシャロー感もあって、より易しくなっていると思うのですが、その性格は非常に似ているような気がします。

カッコいい外見と挑戦意欲をかき立てる『男前さ』といったらいいでしょうか?
目にすると、手に取って試したくなるドライバーです。

ヘッドに色々な工夫がされていますし、ウェイトもはっきりと見えます。
そんな機能的なデザインでありながら、見た目のカッコ良さや雰囲気が崩れていないところがいいです。
機能性だけを重視して、外見を無視していないドライバーといえるでしょうか?
こういったところも、日本メーカーの長所のような気がします。

久しぶりのイオンドライバーでしたが、このドライバーのおかげで楽しい時間を過ごすことができました。
今日は早朝からラウンドをして寒かったのですが、練習場でも風がピューピューと吹き込んで冷たかったです。
しかし、体は充分温まりました。
また機会があれば何度でも試打したいですし、これからもイオンスポーツには期待していきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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