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2019年11月23日
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ONOFF FORGED WEDGE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ONOFF FORGED WEDGE です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 WEDGE 125 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフト重量は118g、トルクは1.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は473gです。

久しぶりに出会った、オノフのウェッジです。
オノフのウェッジといえば、最近ではラボスペックの印象が強いのですが、このウェッジはラボスペックとは違うシリーズのウェッジです。
オノフのウェッジにはいい印象がありますが、どちらかというとオノフはアイアンやドライバー・FWのイメージが強いです。

シャープでカッコいいウェッジです。
一目見て、これはいいウェッジだ・・・。と、ウェッジ好きの私はピンときました。
どこがどう・・・。というよりも、これまでの『経験』や『勘』からくるところが大きいのですが、このウェッジには何かいいものを感じました。
ちょっと例えが違うかもしれませんが、ラーメン好きなグルメの方が、美味しいラーメン屋さんを見分ける感じ・・・。といったらいいでしょうか?

GRAVITY CONTROLという文字があります。
これはよく見られます。
重量をコントロールするということでいいでしょうか?

標準的なフラットバックタイプのウェッジです。
最近はキャビティタイプのウェッジも増えてきましたが、私はこのようなノーマルなタイプが好きですし、キャビティの必要性を感じていません。

トップラインはテーパーになっています。
最近は、このようなウェッジが多くなりましたし、こうすることで、重心の高さを維持できているのではないでしょうか?
高重心=難しい
低重心=易しい
と思っておられる方は多いかもしれませんが、ロフトの寝ているウェッジに関しては、必ずしもそうではないので、高重心を敬遠しないで是非試していただきたいと思っています。
これはあくまでも私の経験や感覚からくることですが、低重心タイプのウェッジはスピンが掛かりきらずに途中でほどけ、芝の上を滑りながら転がっていくイメージがあります。
対して、ある程度重心の高さがあるウェッジはしっかりとボールを上から押して運ぶことができるので、途中でスピンがほどけることもなく、しっかりと芝と絡んでくれ止まってくれます。
ビギナー時代から高重心のアイアンやウェッジを使っていたということもあるのかもしれませんが、ある程度重心の高さがあるほうが、スピンという点では易しく感じます。

こうして見てみると、かなりフラット感のあるトップラインです。
『テーパー感』はありません。
いいウェッジやアイアンは、このトップラインにも、その個性が感じ取られます。
試打する前から、充分目で楽しんでいます。
目尻が下がりっぱなしで、私にとって楽しい時間です。

ソールには赤い○が3つありました。
これは、以前試打したウェッジにもありましたし、他のメーカーのウェッジでも見られます。
ソールの重量を少し抜いて、重心を高くしているのではないでしょうか?
昔はプレイヤー自身が行ったり、工房に持って行ってやっていた工夫を、今はメーカーが最初からやってくれる時代になりました。
まさに『至れり尽くせり』です。

ソール幅は少しワイドですが、今のSWとしては、これくらいが標準といえるでしょうか?
こうして見ても、ソール全体が丸みを帯びていて、抜けが良さそうです。
フラットソールタイプのウェッジもありますが、このように丸みのあるソールも今は多くなりました。
トゥからヒールにかけても、テーパーではなく、ストレートに近い形状で丸みを帯びています。
すごく柔らかそうな印象を与えてくれます。

このソールの凹みを見て、以前試打したフォーティーンのウェッジを思い出しました。
『逆下駄履きソール』といったところでしょうか?
このソールも、芝との接着面積を減らして、抵抗を抑えているのかもしれません。
私がソールに求めたいのは、『順目』ではなく、『逆目』のライで、いかに抵抗なく抜けてくれるか・・・。ということです。

深さはそれほどありません。
むしろ『浅め』といっていいように思います。

バンスの利きは弱めです。
最近はハイバンスタイプを試打することが多かったので、少し新鮮な感じがします。
昔のハイバンスウェッジは『邪魔』に感じることがあり、削ることもあったのですが、最近のウェッジはハイバンスではあっても、それほど邪魔には感じないものが多くなりました。
ハイバンスでないと不安だ・・・。という方もいらっしゃると思いますが、フェースを開いて使うことが多い私は、ローバンスだと『易しさ』と『扱いやすさ』を感じます。

ネックの長さは適度にあります。
『ロング』というほどではありませんが、今は少し短めなウェッジもあるので、そういった意味では『長め』といっていいのかもしれません。
ショートネックのウェッジには魅力を感じませんが、このように適度な長さのあるウェッジには興味津々です。

ホーゼルにはFORGEDの文字があります。
綺麗に刻印されています。
刻印ひとつとっても、『丁寧さ』がうかがえますし、こういったところにもメーカーのイメージが反映されます。
これまで、オノフのクラブでチープに感じたことはありません。

フェース面にはミーリングがありました。
独特なミーリングです。

これまでに無い、かなり個性的なミーリングです。
これまで、たくさんのウェッジを試打してきましたが、このようなミーリングは初めてです。
『ヘキサゴンミーリング』といっていいでしょうか?
以前、ヤマハのアイアンで、このようなミーリングを見たことがありますが、それとは全く別物といえる質感です。

かなり珍しいので、複数写真を撮ってみました。
色々なクラブを試打していると、『没個性的』といったらいいでしょうか?
メーカーは違っていても、同じような外見・性格のクラブを続けて試打することもあり、既視感ばかりで新鮮味が無いなぁ・・・。と思うことがよくあるのですが、今日は違いました。
すごく鮮烈で、いい意味でショックを受けました。
目がパッチリ覚めたような気がします。
このような斬新なクラブに出会えるのは、試打をしていて、とても嬉しいことです。
フェース面を指で触ってみたのですが、『強いザラザラ感』というよりは、『きめの細かいサラサラ感』といったらいいでしょうか?
上手く表現できないのですが、いい意味での抵抗感がありました。
ツルツルするフェース面ではありません。
ミーリングの触感もありますし、スコアラインも結構エッジが利いているように感じられました。

ボールを前にして構えてみると、抜群です。
クセの無いオーソドックスな顔をしていて、好感が持てました。
こうして構えていると、フェース面にある六角形のミーリングが目立っているのですが、違和感はありません。
適度な大きさとストレートネックで、『私の大好物』です。
『洋の顔』ではなく、『和の顔』です。
構えているだけで、いいイメージがまるで閃光のように頭の中を駆け巡ります。
『右脳が刺激される感覚』といったらいいでしょうか?
いいショットを生み出すには、スイングの安定性などが大切になってきますが、それ以前に『イメージ力』が重要になってきます。
イメージできないで、いいショットは生まれませんが、今日は最初からナイスショットが約束されたような気がしてきました。
グースネックを好まれる方には、構えづらいかもしれません。
最近試打するウェッジはストレートタイプが多いので、私は嬉しいのですが、グースタイプが少ないと、物足りなく感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。
私はまだグースタイプを使いこなせていないのですが、このウェッジは私の好みの顔なので、初めてではあっても『アウェイ』ではなく、『ホーム感』をもって臨めます。
高級感もあって、美しい顔をしているな・・・。と、見とれてしまいました。
このウェッジを手にしているだけで、贅沢なことのように思えてきました。

フェースを開いて構えてみたのですが、とてもいいです。
フェースの開閉をしても邪魔するものが無く、自然に行えます。
フェースの開閉をすると、どこかが浮いて不自然感があるウェッジは少なくないですが、このウェッジにはそれがありません。
ヒールから入れてフェースを斜めに使い、ボールが真上に浮かぶイメージが強く浮かんできました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、この強烈なスピン性能です。
かなりスピンが利いて、ボールがよく止まりました。
激スピンウェッジは他にもあるのですが、このウェッジの優れているところは、その激しいスピンが『安定』していることです。
『一定』といっていいかもしれません。
実際に全てのショットでスピン量が全く同じというのはあり得ないことだと思いますが、そう感じさせるほど、足の長さ(転がり)が安定していました。
スピン性能の高いウェッジが今はたくさんありますが、試打していて時々感じるのが、その『不安定さ』です。
スピンが強烈に掛かるときと、そうでないときの『差』を感じることがありました。
私はフェースの開閉を大きく使うタイプなので、特にそう感じていました。
しかし、その『差』が、このウェッジには感じられません。
常に安定してハイスピンを維持してくれています。
『等スピン性能』といったらいいでしょうか?

この独特なソール形状も、抜けの良さを向上させ、『止めやすさ』を高めているように感じます。
何といいますか『無難に寄せる・止める』ことができるウェッジといったらいいでしょうか?
激しく、派手に寄せるというのではなく、静かに高い確率で寄せることができるのが魅力です。
トン・トン・キュッと、カッコいい寄せ方のできるウェッジです。

それは、やはりこのフェース面が大きく関係しているのではないでしょうか?
エッジの利いたスコアラインと、六角形のミーリングが安定したハイスピンを生み出しているような気がします。
フェースをどの角度から入れても、安定したスピンが利くのは、六角形という形に意味があるのではないでしょうか?
そういうことでいうと、『円』でも面白いような気がしますが、六角形にしたのは、メーカーの狙いがあるのだと思います。
これまでに無い、手の込んだミーリング形状が抜群の性能をもたらしてくれているようです。
高いスピンが得られるだけでなく、計算がしやすいので、実戦的です。
『止め性能』が高く、アグレッシブに攻めていけます。

『打感』は、とても良いです。
ソフトなフィーリングで、ボールがしっかりとフェースに乗ってくれました。
この『乗り感』『くっつく時間の長さ』が絶妙な距離感や操作性を高めてくれます。

球も拾いやすくて、いい感じです。
ストレートネックですが、微妙にリーディングエッジが出ていて、薄いラインはもちろん、ベアグランドでも活躍してくれそうです。
56度らしく、しっかりと高さを出すことができました。
SWは58度を使っておられる方は多いと思いますが、たった2度の違いながら、56度のほうが易しくて確実性があがるという方も多いのではないでしょうか?
各番手のロフトを『4度ピッチ』にしていくと、自然とSWは56度になると思います。(もちろん、今はアイアンのロフトが立ってきているので、一概にはいえませんが・・・。)
本数に余裕があれば、60度を入れることもできます。
そういった意味でも、このウェッジはいい感じです。
ちなみに、このウェッジの58度が用意されているのか尋ねたら、やはりあるとのことでした。
どうしても58度を使いたいという方は、そちらを選ぶのがいいのかもしれません。

『安定性』は普通といいますか、『易しさ』機能は搭載されていません。
昔ながらの本格的な正直なタイプです。
余分な易しさは無い分、微妙な打ち分けが易しくなり、こちらのイメージを忠実に再現してくれる利点があります。
ラインも出しやすいですし、普通に打っている限り、大きなミスにはつながりにくいように感じますが、キャビティタイプのウェッジを使い慣れておられる方には、やや正直すぎるところがあるかもしれません。

『操作性』は、かなり高く、色々な球で遊ぶことができました。
ロブ系のショットはもちろん、ピッチショットなども易しいです。
操作性が高いので、一本で何本分かの仕事をしてくれるウェッジといっていいのではないでしょうか?
ショットに微妙な色づけがしやすいといいますか、イージー系のウェッジを『センチ』で楽しむことができるとするならば、このウェッジは『ミリの単位』で楽しめるといっていいように思います。
先ほども書きましたが、かなりスピン性能が高く、しかも安定しているので、安心して攻めていけます。
スピンがほどけることなく、最後までしっかり利いているので、アグレッシブに攻めていけますし、実戦での難しい状況においても、大活躍してくれそうです。

『距離感』もとても出しやすいです。
距離感は打つ前のイメージを鮮明に描いて、出球の『高さとタッチ』が合えば、自然と合ってきますが、このウェッジはそれがとても簡単でした。
すごくシンプルに寄せていけます。
ターゲットの円を、かなり小さく絞り込むことができました。

いわゆる『大らかさ』のようなものは、あまり無いのかもしれませんが、その分微妙なイメージを伝えやすいのがいいです。
『オートマ系』のウェッジを好まれる方には、合いづらいところがあるかもしれませんが、それでも、このウェッジの持つハイスピン性能には魅力を感じられやすいのではないでしょうか?

打つ前から、このウェッジはいいぞ・・・。と、ウェッジ好きの私は感じ取ることができ、実際に打ってみても、すごく気に入りました。
このウェッジはフェース面にある六角形のミーリングとソール形状が大きな効果をあげていますが、構え感や打感などのフィーリングもすごく高いので、魅力倍増です。

『モダンウェッジ』の最高峰といっていいのではないでしょうか?
かなり高価なウェッジだろうと思い、値段を聞いてみたのですが、他のメーカーと同じ『横一線』だったので、かなりコスパも高いのは間違いありません。

値段の高いウェッジでも、実際の性能はそうでもないな・・・。と思ったことがあり、コストパフォーマンスがそれほど高くないと感じたことはこれまで何度もありますが、このウェッジはとても魅力的です。
値段以上の大きな活躍をしてくれそうです。

このウェッジが合いにくい方は、
ストレートネックが苦手で、強いグースタイプを好まれる方。
ノーマルサイズではなく、大顔タイプのウェッジを好まれる方。
マニュアルタイプではなく、オートマチックタイプのウェッジを好まれる方。
ハイバンスで、バンスの滑りを活かして寄せていきたい方。
極端なワイドソールではなく、しかもバンスもそれほど利いていないので、バンカーが苦手な方。
軟鉄ではなく、ステンレスのウェッジが好きな方。
といったところでしょうか?

フォージドウェッジの打感の良さと操作性の高さ。
そして、今のウェッジの中でも間違いなくトップレベルにあるスピン性能をもったウェッジなので、マニュアルタイプのウェッジを好まれる方には、是非試していただきたいです。
オノフの、ハイレベルなウェッジです。
このウェッジのおかげで、今日はとても楽しい時間を過ごすことができました。
私の購買意欲が強く刺激されてしまいました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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