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2019年11月02日
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KATANA NINJA NON-CONFORMING ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは KATANA NINJA NON-CONFORMING ドライバー です。

シャフトは Speeder 462 EVOLUTION です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはSR、バランスはD2、キックポイントは先中調子 です。

久しぶりに出会った、カタナのドライバーです。
久しぶりではあっても、大きく変わった印象はありません。
このブレないところが、すごくいいです。

カタナといえば、この美しいゴールドです。
高級感がありますし、弾きが良さそうな印象を受けます。
ソールのほとんどがゴールドですが、黒も存在感を示しており、絶妙なバランス感がいいです。
ゴールドの高級感と、ブラックのアスリート感の同居といったらいいでしょうか?

ネックの長さは標準的です。
調整システムは搭載されていません。
カタナに調整システムのイメージは無いですが、最近試打するドライバーの多くが搭載されていません。
それほどニーズが高くないということでしょうか?
とはいっても、一部のメーカーではまだ搭載されているので、それなりのニーズはあると思うのですが、必要という空気感ではなくなったのかもしれません。

ソールにある『NINJA』の文字が眩しいです。
日本の忍者は私たち日本人にとっても人気ですし、海外の方にもカッコ良くて神秘的な存在として人気があります。
私たち日本人では信じられないことですが、一部の海外の方は今でも日本人はちょんまげで武士のようなスタイルをしていると思っておられるようです。
日本に行ったら、侍や忍者に会えると思っておられる方もいらっしゃると聞きました。
それだけ時代劇の印象が強いのかもしれませんが、今はインターネットが発達しているので、少しずつこういったことは無くなるように思います。
同じ名前のバイクもすごく人気があります。

ソールには溝がありますが、それほど大きな溝ではありません。

深さもそれほど無く、かなり浅いですが、これがベストな深さなのでしょうか?

ソールにはウェイトがひとつだけ配置されています。
数字が刻印されていないので重さは判りませんが、六角レンチがあれば簡単に取り外せそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?

カタナのドライバーはバックフェースに大きなウェイトが複数配置されているイメージもありますが、このドライバーにはありませんでした。
重心を深くしすぎないようにしているのかもしれません。

このフェース面のデザインもカタナらしいです。
ゴールドが美しいですが、ピカピカ光るゴールドではなく、艶消しタイプになっています。
良くない表現になってしまうかもしれませんが、少しくすんでいるように見えました。
ソール中央にあるマークがよく目立っています。
こうして見ていると普通のフェース面だな・・・。と思ったのですが、店員さんから、このドライバーは高反発モデルですよと教えてもらいました。
一時期に比べ今は、高反発も市民権を得ているといいますか、多くのゴルファーに認識されるようになりましたが、カタナは多くのメーカーの中でもいち早く高反発モデルを発売したイメージがあります。
ベテランゴルファーをターゲットにしたメーカーだからでしょうか?
これまでも書きましたが、市場に出回っている全てのクラブがルール適合である必要は無いと私は思っています。
競技ゴルファーが減ってきているということもありますが、ゴルフクラブの多様性という点で考えてみても、色々なニーズがありますし、メーカーとしてもそのニーズに応えていきたいという思いが強いのではないでしょうか?
反発性だけでなく、長さであったり、ヘッドの大きさもルール適合外のクラブがあってもいいような気がします。

この形状もカタナらしいです。
モデルは新しくなっても、まるで『型』に形取られたかのような既視感があります。
カタナといったら、この形です。
シャロータイプではありますが、今はもっと薄い『超シャロー』も多いので、そういった意味では『セミシャロー』といったところでしょうか?

クセのない、いい顔をしています。
ここ数年、カタナのドライバーはオフセットが利いた独特な顔の印象が強いのですが、このドライバーはノーマルタイプでした。
好感の持てる顔をしています。
カタナはまた、クラウンにも独自の工夫がされていて、単色でないことも多いのですが、今回のこのドライバーは『黒一色』でした。
これまでの美しいクラウンもいいですが、この黒一色にも好感が持てます。
少なくとも、感覚の邪魔は一切していません。
ほんの少しだけ『つかまえ顔』に見えましたが、極端ではないですし、これよりもきついものはこれまでも試打しているので、特に気になることはありませんでした。
ラージサイズでシャローのドライバーであれば、これくらいのつかまえ顔が必要なのかもしれないですし、『高トルク』のシャフトとつかまえ顔は相性がいいのかもしれません。
『逃がし顔』のドライバーには苦手意識をもつけど、かといってきついフックフェースはもっとイヤだ・・・。という方にも、このドライバーの顔は好感を持たれやすいのではないでしょうか?

装着されているグリップも、いい感じです。
手に馴染みやすいグリップでありながら、ところどころに工夫が見られる機能性のあるグリップです。
VOLTiOのロゴがあるので、カタナファンの方にはたまらないのではないでしょうか?

素振りをしてみると、軽量感と長尺感を感じましたが、カタナではこれくらいが普通ですし、特に気になることはありませんでした。
力強く振っていくというよりも、少しゆっくりめで大きな円を描くようなイメージで振っていきました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずです。
方向性に関しては、少しつかまりそうな感じがするくらいで、特に変わったところは見られませんが、『フェース面が見えすぎ』でした。
このドライバーのロフトは『9.5度』ということですが、どうみても『11度以上』はあるように見えました。
『一桁ロフト』とは思えない、フェース面の見え方です。
明らかに上を向きすぎていました。
とはいっても、こういうことは昔からあることなので気にしないようにしていますが、まだまだ無くならないんだな・・・。と思いました。
私はドライバーやFWなど、『重心が深い』クラブは構えたときに『絶壁感』が欲しくなります。
出球を抑えて、ライナー系のイメージが欲しいです。
対してアイアンなどのように重心が浅いクラブは高くあがるイメージが欲しくなります。
高くあがるイメージを押さえ込んでいって、低めに打ち出していきたいです。
そのほうが私には距離感が出しやすいからです。
このドライバーは9.5度でありながら、かなり打ち出しが高そうなイメージが浮かんできたので、ドライバーというよりはヘッドが大きめのブラッシーを構えているのだと言い聞かせました。
試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめでした。
何といいますか、ちょっと乾いた感じの打感です。

『音』は、予想していたよりも小さめの音で好感が持てました。
ゴールドでしかも、高反発というと、どうしてもあの甲高い音のイメージが今でも離れないのですが、このドライバーは落ち着いた音でした。
インパクトが緩むこともなく、気持ちよく振っていけました。
今でも完全に無くなったわけではないですが、今は『異音』を発するドライバーは少なくなりました。
音の好みは人それぞれだと思います。
もっと大きくて高い音のほうが飛んでる気がして嬉しい・・・。という方もいらっしゃると思います。
しかし私は、これくらいの落ち着いた音のほうが好きです。

球はとてもあがりやすくて、イージーです。
タフさは全く感じられません。
9.5度の弾道ではありません。
弾道が高めなので、普段10度とか10.5度を使っている・・・。という方も、まずはこの9.5度を試してみられるのがいいのではないでしょうか?

『安定性』も高く、シビアさは感じられません。
男前なオートマチックタイプのドライバーです。
スイートエリアも『点』ではなく、『面』として捉えられるので、多くの方が親しみやすいと感じられるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、まずまずです。
クセがなく、左右に小さく曲げることができました。
大きく曲げるのは、あまり得意なドライバーではないと思います。

『飛距離性能』は、なかなか良い感じです。
これまでのカタナドライバーから、大きく飛躍した感じはしなかったのですが、安定して飛ばしてくれました。
オートマ系ドライバーの特長といっていいと思うのですが、打点が少々ブレても、それほど飛距離に差が出にくいところが魅力です。
こういう特長をもっているのであれば、少々アンダースペックのシャフトが挿してあっても、使っていけそうな気がします。
強く叩くというよりは、『ゆっくりめ』で、大きく振っていく感じが合っているように感じました。

カッコ良くて、バランスのとれた高性能なドライバーです。
カタナらしく高級感があるので、セレブリディな方の支持も集めると思いますし、海外の富裕層からの人気も高そうな気がします。

『NINJA』というネーミングは私たち日本人に親しみやすいだけでなく、海外でも認知度が高いので、あえてこの名前にしたのかもしれません。
私の忍者に対するイメージでいうと、時代劇だけなのですが、身体能力が高くて手裏剣を投げたり、屋根の上を素早く移動したり、何もないところから屋根に簡単に飛び移ったり・・・。と、常人では考えられない動きをします。
特に『素早い』というイメージが強いです。

このカタナのドライバーには、そういった素早さのようなものは感じず、むしろ『穏やか』とか『大らか』という印象をもちました。
高反発モデルですが、すごく弾きが良くて初速が出ているという印象もありませんでした。

『美』と『安定した飛び』を求め、クセの無いドライバーが好きな方に、是非試していただきたいドライバーです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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