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2019年10月24日
SMBC日本シリーズ 2019

私はスポーツ観戦が好きですが、もちろん野球も大好きで、小学生の頃からTVだけでなく、実際に球場に行って野球観戦をしていました。
小学生の頃はゴルフをしていなかったですし、その頃の憧れの存在といえばプロゴルファーではなく、プロ野球選手でした。
小学生時代の私の部屋には、プロ野球選手のポスターやサインボールをたくさん飾っていました。
小学四年生から少年野球チームに入っていましたが、すごく下手でほとんど試合には出してもらえず、試合前と試合後のグランド整備とレギュラー選手とのキャッチボールの相手が私の主な役目でした。
しかし、野球はずっと好きでした。
その頃の経験が活きているのだと思います。
今でもトンボのかけ方には自信があります。

昨日で、2019年のプロ野球全日程が終わりました。
日本シリーズではホークスの4勝0敗というものでした。
ホークスが強いのは分かっていましたが、今年の交流戦でも、ほぼ五角の戦いをジャイアンツはしていたので、面白い勝負になるのではないかと思っていました。
4勝3敗で、どちらかが優勝だろうという予測は立てていました。

オフェンスおよびディフェンスでもホークスが明らかに上だったことは否めません。
ホークスの選手は伸び伸びとプレーしているように見えましたが、ジャイアンツの一部の選手は萎縮したり、悩んでいるように見えました。
ホークスの守備は固かったですが、ジャイアンツの守備はミスが目立ちました。
投手力においても、ホークスは出るピッチャー出るピッチャーが凄くて圧倒されましたが、ジャイアンツのピッチャーは本調子ではなかったのかもしれません。
打線においては、先発メンバー以外の代打陣もホークス側はとても充実していました。
強い打球を打とうと大振りをして三振をする巨人打線と、犠牲フライでもいいからランナーを帰そうと楽な気分でコンパクトに振ったらバックスクリーンに突き刺さるスリーランホームランになったりと、全く対照的な結果になりました。
ホークスの選手の活躍が目立ちましたが、初戦での阿部選手の先制ホームランや亀井選手の2打席連続ホームランなど、ジャイアンツ側も素晴らしいところがありました。

色々なシーンが思い出されますが、私が一番印象に残ったのが、走塁です。
特にバッターランナーの走塁です。
あるホークスの選手がファーストゴロを打ったのですが、その選手は一塁まで全力疾走で、クロスプレーになりました。
捕球した岡本選手がそのままベースを踏んだのですが、かなり際どいタイミングでした。
判定はアウトになりましたが、あともうちょっとランナーの速ければリプレー検証になるほどでした。
野球をご存じの方ならばご理解いただけると思うのですが、同じ内野ゴロでも、サードゴロやショートゴロと違い、ファーストゴロでファーストが捕球してそのままベースを踏むような場面ではほとんどミスにならずにアウトになる確率が高いので、バッターランナーは全力疾走をしないことが多いです。
しかし、それでもホークスの選手は全力で走り抜け『タッチの差』でアウトになりました。
これが初戦ではなく、昨日の第4戦での出来事でした。
3勝0敗でいて、第4戦をリードしていても、全く手綱を緩めずに全力のプレーでした。
私はこのシーンがとても印象に残りました。
ジャイアンツの選手が内野ゴロを打つと、ファーストベースのかなり手前でスピードを緩めます。
それはCSや日本シリーズだけでなく、シーズン中もずっとそうですし、今に始まったことではありません。
今年のペナントレースを見ていても、内野ゴロを打って1塁まで全力疾走をしたのは、増田大輝選手だけだったような気がします。
プロ野球選手も高校球児だった頃は常に全力疾走だったと思いますが、プロになるとそれをほとんどしません。
ピッチャーゴロやファーストゴロで、バッターランナーが全力疾走をするのはカッコ悪いことなのでしょうか?
全然そうは思わないですし、そう思わざるを得ないほどジャイアンツの選手はファーストベースのかなり手前でスピードを緩めます。
全力で駆け抜けていたら、ひょっとしたら内野安打になっていたかもしれないですし、相手野手が焦って悪送球をすることだってありえます。
プロといっても全員人間です。
何が起こるか分かりません。
しかし、ジャイアンツではバッターランナーが内野ゴロを打って、しかもファーストゴロやピッチャーゴロで全力疾走を見ることができませんでした。
両軍選手も全員が全力でプレーしたと思いますが、果たして全ての場面において、全力でプレーしていたかということになると、ホークスの選手のほうが一枚も二枚も上だったと思います。

ペナントレースで活躍したジャイアンツの主力選手が日本シリーズで結果を出せなかったことも大きな誤算だったと思います。
日本シリーズが始まる前のミーティングルームでジャイアンツの原監督は選手たちに、「日本シリーズは短期決戦ではありますが、長い戦いでもあります。」と仰いましたが、私を含め、多くの方がとても短くて早く感じられたのではないでしょうか?
4戦で終わってしまっては、あっという間でした。

ヤフオク!ドームでのホークスファンの声援も大きかったですが、ジャイアンツの本拠地である東京ドームでもジャイアンツファンの熱い声援があり、涙ながらに応援しておられるファンの方がカメラに映し出され、見ているこちらも胸が熱くなりました。
何とか一矢を報いて福岡まで行き、第7戦までもつれてくれればいいなと思いましたが、ジャイアンツは投げるピッチャーがもういませんでした。

第4戦のスコアボードは4対3でしたが、それ以上の差に感じられました。
主にホームランでしか得点できず、ジャイアンツ自慢の機動力が活かせなかったのも悔しいところだったと思います。
ジャイアンツもホークスも好きなチームなので、私は第7戦まで楽しみたいという思いがありましたが、昨日で終わってしまったので残念です。

ゲームセットになって工藤監督の胴上げの後に、今年で引退した阿部選手をホークスの選手が胴上げしたシーンがとても感動的でしたし、こういった場面を初めてみました。
阿部選手はまだ若手の頃に工藤監督とバッテリーを組んでいましたし、内川選手たちとは『侍ジャパン』で同じチームとして闘った経験があるので、そういったことが大きいのではないでしょうか?
あとは、やはり阿部選手の人徳だと思います。
ラグビーワールドカップではないですが、試合後はまさに『ノーサイド』ではないでしょうか?
お互いがお互いを敬い、全力でプレーするのが最高の礼儀だと思いますし、海外のベースボールとは違い、日本はまさに『野球道』という言葉がピッタリのような気がします。
優勝を決めた後の、工藤監督のスピーチも見事なものでした。
ホークスもパ・リーグでは優勝できなかった悔しさがありますし、ジャイアンツも交流戦と日本シリーズの悔しさを活かし、来年に向けて切り替えて欲しいと思います。
今年のプロ野球の観客動員数は過去最高だったと新聞で読んだのですが、TVの視聴率がふるわなかったというのが不思議でなりません。
ゴルフやラグビー同様、野球もとても素晴らしいですし、私たち日本人に馴染みやすいスポーツなので、また人気が復活して欲しいです。
そして来年以降も、選手たちの素晴らしいプレーを見たいですし、その前の来月開幕するプレミア12を楽しみに待ちたいと思います。
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