Post
≪PXG 0211 アイアン | HOME | DOCUS RELOADED Forged-S アイアン≫
2019年10月20日
PR
ONOFF DRIVER KURO

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ONOFF DRIVER KURO です。

シャフトは LABOSPEC です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.7、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は313g です。

オノフ黒ドライバーのニューモデルです。
前のモデルのことは今でも印象深く残っているのですが、もう2年以上が経ったのかと思うと、とても早く感じられます。
ネーミング通り、黒を基調としたデザインは変わりませんが、細かなところでは色々な変化が見られます。
オシャレなデザインがオノフらしいです。
前のモデルと比べると、精悍さが少し和らいでスタイリッシュな感じのデザインになっています。
オノフのクラブを試打してよく思うのですが、オノフはいつも目で楽しませてくれます。
やはり美しいものを見るのは、いいことです。
全体の質感も良くて、高級感があります。
雑なところは全く見られません。

ヘッドの大きさは感じますが、それほど薄っぺらくはありません。
むしろ、適度な立体感があって、いい雰囲気を醸し出しています。
オノフは『赤』の人気も高いですが、どちらかというと私は黒のほうが好きです。

ソールには『POWER TRENCH』の文字があって、これまでのモデルと共通しています。
『力の溝』ということでいいでしょうか?

ネックは短めですが、これはオノフらしいところです。
アイアン同様、今はロングネックを見つけることのほうが難しくなりました。
昔と比べ今は、コンピューターで設計していることが多いと思いますし、ショートネックで重心を下げたほうが有利なのかもしれません。

ソールには2本の赤い溝があります。
前のモデルは2本ともソール全体にありましたが、このモデルは一本が途中で途切れています。
これも緻密な計算によるものなのでしょうか?
ただ単に溝にするだけでなく、赤くすることで見た目のインパクトもありますし、デザイン性も優れています。
黒と赤は相性が良く、いいコンビネーションです。
こういったセンスのいいデザインがオノフらしいです。

溝の深さはそれほどありません。
これまでと同じ深さです。
この溝の深さや幅も、メーカーによって違いがあるので面白いです。
まさに『POWER TRENCH』なのだと思いますが、この溝があるのと無いのでは、どれだけあがりやすさや飛距離に違いがでるのか、興味があります。
こういった溝も、強度のあるチタンだからできるような気がします。
強度の無い素材だと、ヘッドが割れてしまうこともあるかもしれません。
最近は少なくなりましたが、高反発ドライバーが全盛の頃は、フェース面が凹んでしまったり、ヘッドが割れてしまうことも、たまにありました。

ソールには大きなウェイトが3つ配置されています。
私が愛用しているドライバーも、同じように3つのウェイトがあるので、親近感がもてます。

トゥ側のウェイト=7

バックフェース側のウェイト=2

ヒール側のウェイト=4
とあったので、それぞれ7g、2g、4gということでいいのだと思います。
このウェイトバランスだと、重心をやや浅めにして、重心距離を少し長めにしていると考えていいのでしょうか?
おそらく、色々な重さのウェイトが用意されていると思うので、位置を変えることで、どのような変化が見られるのか興味深いです。
ただ以前も書きましたが、私のドライバーもウェイトを交換できるようになっているのですが、私は外したことがないですし、今のままで充分です。

前のモデル同様、フェース面には綺麗なミーリングがありました。
オノフらしい均整のとれた、丁寧で美しいミーリングです。
ミーリングによっては、フェース面にチープさを与えてしまうものもありますが、このドライバーはとても綺麗で、いい質感を保っています。
オノフのクラブはセンスのいいデザインで美しくなければならない・・・。と私は勝手に思っているのですが、今回も私の期待に応えてくれています。
オノフにチープさは似合いません。

シャロータイプのヘッドです。
オノフの黒だからといって、必ずしもディープというわけでもないようです。
最近は少しずつディープヘッドが復活しているように思いますが、まだまだシャローが主流ですし、ディープタイプを敬遠しておられる方もたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々でも、この形状は親近感を持ちやすいのではないでしょうか?

オノフ黒ドライバーらしく、整った顔をしています。
シャローバック形状でありながら、結構立体的で厚みのある顔をしています。
クラウンの艶消しがたまりません。
オノフはこのような艶消しのイメージが無いのですが、このニューモデルは違いました。
これまでのような光沢感のあるヘッドもいいですが、私はどちらかというと、このような艶消しタイプのほうが好きです。
立体感がありますが、小顔というほどではありません。
シャロー系はあまり好きではないけど、かといって小顔タイプには不安を感じる・・・。という方にも安心感をもたらしてくれるのではないでしょうか?
クセのなさと、易しさを醸し出してくれる顔です。

クラウンには溝がありますが、これは前のモデルと同じです。
ソールの溝だけでなく、このクラウンの溝も合わせて、『POWER TRENCH』ということなのでしょうか?

クラウンの溝はとても浅いです。
重心を低くする為に、クラウンは軽量化を図らなければならないので、薄くする必要があります。
なので、この浅い溝は当然といえるのかもしれません。
このクラウンの溝を見ると、どうしても以前試打したRODDIOのFWを思い出します。

ONOFFのロゴが入ったオリジナルグリップがカッコいいです。
ソフトなフィーリングでありながら、適度なグリップ力もあって好感が持てます。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
最近のドライバーの中では、結構しっかりしているスペックに仕上がっています。
すぐにタイミングを合わせることができました。
それほど重さは感じませんが、頼りなさもありませんでした。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
ちょっとフック系に見えたので、フッカーである私は少しだけつかまりすぎるイメージが浮かんだのですが、苦手意識が芽生えてしまうことはありませんでした。
シャロータイプのヘッドですが、構えたとき適度に立体感があり、ライナー系のイメージを出すことができたので、このイメージが消えないうちに打とう・・・。と思いました。
艶消しの黒がいい雰囲気を醸し出しています。
方向性への不安も特になく、落ち着いて構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
ソフトというよりは、ややしっかりめの打感です。
フェース面を見ていたときに、打感のイメージが浮かんでこなかったので、実際に打つまではどんな打感なんだろう?と思っていたのですが、結構しっかりしていました。
惚れ惚れするような打感ではないですが、特に大きな不満はありません。

『音』は大きめですが、問題ありません。
インパクトが緩むこともなく、しっかり振っていくことができました。
インパクトの音で方向性はもちろん、弾道の高さや球筋を聞き取れるようになりますが、今日はちょっとそれがあやふやなところがありました。

『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりしている印象をもちました。
高~い弾道というよりは、やや抑えられたライナー系に近い強い弾道が出るタイプのドライバーです。
前のモデルは結構タフなドライバーでしたが、それよりは少しハードルは下がっているような気がします。
実際に打ち比べたわけではないので、はっきりとしたことはいえないのですが、このドライバーを試打して、そのように感じました。
今のドライバーは、構えたときにイメージした打ち出しの高さと、実際の高さとのギャップのあるものが多いのですが、このドライバーはほぼイメージ通りでした。

『安定性』という点では、厚みを感じさせるところもありますが、シャロー系らしい易しさを感じました。
方向性が安定していて、ブレる感じがしません。
打ち出しの方向さえ間違わず送り出していくことができれば、あとはそのままほぼストレートに近い感じで飛んでいきました。
構えたときは、結構つかまりそうな感じがしていたのですが、実際はそれほどでもありませんでした。
思っていた以上につかまり過ぎず、逃がすこともできました。
ソールに装着されているウェイトの重さや配置も威力を発揮しているのかもしれません。

結構叩けるドライバーだな・・・。と思いながらクラブを見ていたのですが、シャフトには『TATAKI』とあったので、やはりそのように作られているのだと思いました。
他にも異なる個性のシャフトが用意されているのだそうです。
このシャフトも名前通り叩ける仕様になっていて、左につかまり過ぎないように仕事をしてくれているように感じました。
ヘッド自体のスイートエリアもそれほど狭いとは感じず、大らかな一面も持っているようです。
シビアな感じはしませんでした。
しかし、高い直進性があって、どのように打っても曲がらないというタイプではありません。
しっかりとつかまえるスイングでないと、球が右にフケてしまう方がいらっしゃるかもしれません。
ただ、それは装着されているウェイトの配置を変えてみたり、シャフトを選んだりすることで対応できそうです。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
ライナー系の強い弾道が出るのでポテンシャルの高さは感じましたが、正直前のモデルから大きく進化したとは思いませんでした。
前のモデルよりも、『易しさ』は進化したような気がするのですが、飛距離が大きく伸びたという感じはしませんでした。
しかし、高い性能をもったドライバーであることはかわりないので、コースでも試してみたいです。

『操作性』という点では私がフッカーということもあり、どちらかといえばドロー系が出やすいですが、捕まりすぎないところに好感が持てました。
適度につかまるのですが、決してそれが引っかかるのではなく、程良い感じで逃がしていけるのが、フッカーである私には安心できるところです。
私はこれまでチーピンで痛い目を何度も見ているのですが、このドライバーなら、そういったことにはならないような気がします。
右に曲げてみるのも難しくなく、自然な感じのフェードボールを打たせてくれました。
構えたときにはフック系のイメージのほうが強かったのですが、フェースが返りすぎることもなく、ややゆっくりめでした。
フッカーである私には易しく感じられるところもあったのですが、スライスに悩んでおられる方には、難しく感じられるところがあるかもしれません。

このドライバーには、いわゆる『調整機能』が搭載されていませんが、ウェイトの重さを変えることやシャフトを選ぶことで色々と球筋を変えられるのであれば、あえて要らないような気もします。
ヘッドに色々な工夫がされていますが、数年前の他社のドライバーのように、『あれもこれも付け加える』というタイプのドライバーでないところに好感が持てましたし、センスの良さを感じます。

飛距離という点で、これまでのモデルを大きく凌駕しているとは正直思わないですが、『易しさ』がアップしているのかな?と思いました。
それと、構えたときと実際の弾道のギャップが印象的でした。
つかまりそうだけど、実際はそれほどつかまりすぎないというところが強く印象に残りました。

飛距離が大きく伸びたとは思いませんが、それはこのドライバーが優れていないということではなく、これまでのモデルが高性能なので、その性能を上手く引き継いでいる・・・。という認識のほうが正しいような気がします。

ゴルフクラブには自動車のように『フルモデルチェンジ』と『マイナーチェンジ』がありますが、今回のドライバーは後者のマイナーチェンジだと思いました。
見た目以上に易しくて親しみやすいドライバーに仕上がっているので、今まで『赤』を使っていたけど『黒』は敬遠してきたという方も、是非試してみられてはいかがでしょうか?
『黒』でありながら、『赤』に性能を近づけた感じのドライバーです。

基本性能の高さに加え、オノフらしいオシャレなデザインが魅力のドライバーです。
コメント