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2019年10月19日
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DOCUS RELOADED Forged-S アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは DOCUS RELOADED Forged-S アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは30度、クラブ長さは37ンチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

久しぶりに出会った、DOCUSのアイアンです。
DOCUSのクラブに出会うことはそれほど多くないのですが、個性的なところもあり、いい印象をもっています。
たくさん試打しても、それほど印象に残らないメーカーもありますが、逆に数少ない試打でも、印象に強く残るメーカーもあります。
DOCUSは後者です。

このアイアンの特徴として、この3つのウェイトが挙げられます。
これまでの経験上、このウェイトの役目は、はっきりしているのですが、見た目のインパクト大です。
しかし、こういった工夫も少しずつ見られるようになってきました。
トゥ側とセンターとヒールにひとつずつウェイトが配置されていますが、それぞれ数字の刻印がされていました。
トゥ側=2
センター=2
ヒール側=3
ということで、ヒール側が少し重くなっているので、重心距離を短めにしている設定になっています。
私はトゥ側よりもヒール側に重きを置きたいので、この設定は好感が持てます。
しかし今は色々なアイアンがあって、トゥ側に重量を集めてきているものも見られるようになりました。
フェースターンをなるべく使わないようにして、人によっては打点の集まりやすいトゥ側に当ててちょうど良くなるように設計されているアイアンもあります。

ヒール側には『RELOADED』の文字がありました。
私はすぐに映画の『マトリックスリローテッド』を思い出したのですが、同じ意味があるのでしょうか?

トゥ側には『DOCUS DESIGN』の文字があります。
DOCUSが設計をして、製作はOEMメーカーということでしょうか?

形状的には、オーソドックスなポケキャビです。
ポケキャビらしく、やや厚みがありますが、それが嫌みに感じられない範囲で収まっています。
ここまでポケットが大きいとラージサイズの物が多かったのですが、このアイアンはノーマルサイズです。

彫りの深さはたっぷりあります。
こうして見ていても、かなり重心が低く、深さもありそうです。
アイアンは『細工の利かないクラブ』といえるでしょうか?
ドライバーなどと違い、性能のほとんどを外見から把握することができます。

トップラインの厚さは標準的です。
もっと厚いほうがいいという方もいらっしゃると思いますが、私は厚すぎるのはあまり好きでないので、これくらいがちょうどいいです。
トップラインは構えたときにイメージの出しやすさに関わってくるところなので、あまり厚すぎたり丸みがありすぎたりすると、イメージが出てこなかったり曖昧になってしまうことがあります。

ソール幅は少しだけ広く見えましたが、今はこれくらいが標準といえるでしょうか?

ソール全体は、それほど丸みを帯びているわけではないのですが、リーディングエッジとトレーリングエッジには微妙な削りが見られます。
こういった工夫は今の主流といえますし、メーカーによっていろいろな違いが見られるところでもあるので、興味深いです。

ネックの長さも標準的です。
今は、やや短めの物が多くなっているので、そういった意味では少し長さのあるほうかもしれませんが、ロングというほどでもありません。

ホーゼルにはFORGEDSの文字があります。
FORGEDは分かるのですが、Sとはどういう意味でしょうか?

フェース面にミーリングは無く、普通です。
光沢感があって、綺麗なフェース面です。
このフェース面は他のメーカーでも、よく見られます。
『削り』ではなく、『スタンプ』タイプです。

素振りをしてみると、タイミングが取りやすくて、いい感じでした。
ヘッドだけ見ても重量感を感じさせますし、全体的にも適度な重さがありました。

ボールを前にして構えてみると、すごくいいです。
これまでのポケキャビとは大きく違う、引き締まった男前です。
こうして見ていると、ポケキャビということを忘れ、ハーフキャビティのような気さえしてきます。
重心の深さを追求する為に、構えたときにバックフェースの膨らみが見えるアイアンがたくさんありますが、このアイアンにはそんなものは見えず、すっきりしています。
適度なポケットの膨らみと、3つのウェイトが威力を発揮しているのではないでしょうか?
精悍な顔つきをしていながら、実はとても親しみやすい面を持ったアイアンなのではないかな?と思いました。
いいイメージがどんどん浮かんできました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
すごくソフトで、厚みで押していけるタイプではなく、どちらかといえば、ややしっかりした打感なのですが、ボヤけたところはなく、適度な手応えがあって好感が持てました。

球もあがりやすくて、イージーです。
とてもカッコいいアイアンなので、タフなアイアンだと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではありません。
かなりあがりやすくなっていて、ハードルの低いアイアンです。
ポケット構造による重心の深さに加え、3つのウェイトが、かなり効いているのは間違いありません。
重心が低くて深ければいいかというと、必ずしもそうではないですが、ボールの低スピン化が進んできたということもあり、ニーズも高まっているのではないでしょうか?
昔は『アイアンは上から』が常識のようになっていましたが、今は半分くらいは『アイアンは横から』という認識になっているのかもしれません。
私はアイアンに、ここまでの低重心化・深重心化を求めていませんが、これはかなりたくさんの支持を集めるだろうな・・・。と思いました。

『安定性』が高いのも、このアイアンの特長といえます。
構えたときはマニュアルタイプで気難しそうに見えるかもしれませんが、それを一切感じさせない、大らかさをもったアイアンです。
オートマ系の高い安定性をもったアイアンです。
少々のミスヒットには動ぜず、球筋がブレにくいところに好感が持てました。

『操作性』という点では、まずまずでした。
大らかなタイプなので、構えたイメージほど敏感に反応する感じはしませんが、クセがなく左右同じように対応してくれました。
重心の深いアイアンの特徴といったらいいでしょうか?
曲がり幅が小さく、曲がりが緩い感じがします。

『飛距離性能』も高く、今のニーズに合っているように感じます。
私の感覚では2番手近く飛ぶ感じです。
寛容で飛距離も出るので、魅力的な性能をもっていますが、こういったところは大手有名メーカーと変わらないような気がします。

私は今のままで充分だと思いましたが、ウェイトの配置を変えることで、球筋を色々と変えられるかもしれないですし、自分の持ち球の確実性を高めたり、苦手な球筋を克服することができるようになるかもしれません。
フェースの返りやすさもそうですが、プレイヤー自身の打点の位置によって、ウェイトを変えてみるのも面白そうです。

ラージサイズのアイアンを好まれる方。
強いグースタイプを好まれる方。
ポケキャビの打感がどうしても苦手だ・・・。という方。
飛び系のアイアンを使いたくないという方。
オートマ系ではなく、マニュアルタイプのアイアンしか使いたくないという方には、合いづらいところがあるかもしれませんが、男前で幅広い層に対応してくれるアイアンです。

カッコ良くて構えやすいアイアンですが、それだけでなく、全体的な質感もいいです。
機能的なアイアンでありながら、チープさがなく、綺麗に仕上がっているのもいいです。

ポケットキャビアイアンはこれまでもたくさん試打してきましたが、ここまで構えやすくて親近感をもったアイアンは無かったように思います。
ポケットキャビティ構造は素晴らしい工夫だな・・・。と思うのですが、購入する予定は今のところ無いですし、少し離れた位置から見ていたのですが、このアイアンには惹かれるものがありました。

飛距離がでるのも、このアイアンの大きなセールスポイントですが、これまでも書いた通り、私はアイアンの飛びを求めていないので、『飛びすぎ』アイアンということもできます。
私にはマイナスポイントとなっているのですが、今の流れでいえば、これは自然なことだと思います。
易しくて距離の出るアイアンでありながら、質感や顔の良さも魅力です。

高い機能性と美的センスの詰まったハイレベルなアイアンです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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