Post
≪NEXGEN 7 アイアン | HOME | キャロウェイ X FORGED STAR アイアン≫
2019年10月04日
PR
CRZ-WEDGE PROTO TYPE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは CRZ-WEDGE PROTO TYPE です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、キックポイントは元調子 です。

久しぶりにクレイジーのウェッジを試打することができました。
クレイジーといえばシャフトですし、ヘッドもJBEAM製のドライバーのイメージが強く、名器と呼ばれるものがあります。
私も、もう数年間使い続けていますが、今でも魅了されていますし、頼れる相棒です。
ゴルファーにとっての幸せとは?と尋ねられて、いくつか答えがあると思うのですが、私はその中の一つに『自分にベストマッチした相棒と呼べるクラブに出会うこと』だと思っています。
そんな相棒と呼べるクラブに出会うことができて、私はとても幸せです。

なので、クレイジーは私にとっても注目しているメーカーのひとつなのですが、ウェッジのイメージはあまりありません。
以前試打したことがありますが、かなり前です。
もちろん量販店などでは扱っていないメーカーなので、一般的になかなか出会う機会がないと思いますが、今日はクレイジーファンの友人から、このクラブを借りることができました。
大きさも標準的で、形状もオーソドックスです。
とてもシンプルで、上級者の方に向けたクラブのように見えます。

トップラインの厚さは標準的です。

いわゆる『テーパー』になっているのかな?と思い、見てみましたが、ストレートタイプです。
今はテーパーにしているメーカーも増えてきました。

『PROTO TYPE』の刻印が希少性を感じさせます。
契約プロが使っているのでしょうか?

ソール幅は標準的ですが、ソールの削りに大きな特徴があります。
トゥ側とヒール側が大きく丸く削られていて、開閉がしやすそうです。
今のラージサイズのドライバーはヘッドが大きくて重心距離が長くなって、昔のように開閉をしなくなりましたが、アイアンやウェッジでは今でも『開閉は健在』です。
このようなソール形状のウェッジも、今では普通に見かけるようになりました。

ネックの長さは適度にあり、この真っ直ぐ伸びたストレートネックが魅力を増しています。
今はかなりネックが曲がっているものが多くなっていますが、このウェッジは真っ直ぐです。
グースネックタイプを好まれる方には、物足りないところかもしれませんが、私はこのストレートが魅力的に見えました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
スコアラインの両端が丸くなく、ちゃんと角があるので、あまり『スタンプ感』は感じさせません。
大量生産タイプではなく、国内の地クラブメーカーが作っているのでしょうか?
ゴルフクラブ(特にアイアンやウェッジ)は兵庫県のイメージが強いですが、このウェッジもそうなのかな?と思いました。
均一感があってとても美しいフェース面ですが、どちらかというと軟鉄というよりは、ステンレス系によく見られたフェース面の仕上げです。

小振りな顔がとてもいいです、
すごく構えやすくて、いいイメージがどんどん湧いてきます。
ボールを主役にさせてくれる構え感といったらいいでしょうか?
ヘッドが大きすぎるとクラブが主役になってしまい、ボールの存在感が薄れてしまいますが、このウェッジはちょうど良いバランス感(ボールとの大きさの対比)なので、これからボールが動く軌道がイメージしやすいです。
丸型ではなくティアドロップ型ですが、顔つきは『和』です。
昔からある『日本の顔』といったらいいでしょうか?
とても純粋で美しい顔に見えました。
高い性能はもっているけど、それを主張していなくて、控えめな感じがします。
なので、プレイヤーにイニシアチブを握らせてくれているように感じられました。
小振りなタイプなので、セミラージサイズやラージサイズのウェッジを好まれる方は小さく見えて不安がよぎるかもしれません。
また先ほども書きましたが、グースタイプを好まれる方にも、構えづらいところがあるかもしれません。

52度のウェッジなので、58度や60度のウェッジのように大きく開いて使うことはあまりありませんが、ソールの状態を確かめてみる為に、開いて構えてみました。
いい感じです。
ヒールが邪魔することなく、自然に開くことができました。
こうして構えていると、かなり『カット』に打っていきたくなりますが、シャンクにも注意が必要です。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
ボールがフェースにしっかりと乗ってくれ、そこから運ぶことができました。
ソフトなフィーリングで、この心地良いフィーリングを一球一球味わいながら、球を運んでいけました。

球もあがりやすく、自然な感じです。
出球の高さが、構えたときのイメージと合致していて、とてもいいです。
『必要以上の機能性』が無いといったらいいでしょうか?
不自然なところがないので、プレイヤーの感覚がそのまま活かされるといった感じがします。

『安定性』という点では、いわゆる『お助け機能』のようなものは無いので、寛容さを最優先しておられる方には親しみづらいところがあるかもしれません。
易しさを追求していない、正直なタイプです。

操作性は高く、手の延長として働いてくれるクラブです。
機微を感じ取ってくれるウェッジといったらいいでしょうか?
こちらの思いを敏感に感じ取ってくれました。
このウェッジの扱いやすさを感じながら、『箸で大豆をつかむ』ことをイメージしました。
適度な大きさで扱いやすいので、大豆を一粒ずつ確実に挟んで運ぶことができますが、大きすぎて扱いづらいタイプだと、箸も太くなり過ぎてしまい、なかなか箸をつかむことができません。
そんな例えが、試打しながら浮かんできました。

距離感も合いやすく、自然と球が同じところに集まってきます。
タッチが出しやすくて出球のイメージも合うので、易しく感じます。
このようなウェッジだと、シビアな場面でもすごく頼りになりそうです。

いい意味で、『何も足していない』ウェッジだと思います。
必要最小限の機能しか無く、ハイテクタイプではないですが、その分、プレイヤーの感性に寄り添ってくれるウェッジといっていいのではないでしょうか?

水に例えると、何の濁りも無い、透明な水といえるかもしれません。
今は『色つき』のクラブが多いですが、このように無色透明な水に感じられるクラブは少なくなったような気がします。

シンプルなので、使っていても飽きがこないタイプです。
クレイジーらしい、骨太でカッコいいウェッジです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント