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2019年10月01日
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キャロウェイ X FORGED STAR アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ X FORGED STAR アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH neo です。
ロフトは29度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子 です。

キャロウェイXフォージドのニューモデルです。
キャロウェイのアイアンには昔から強い苦手意識をもっていたのですが、初期モデルのXフォージドに出会ってから変わりました。
それからいくつかのXフォージドを試打してきて、とても好感を持っています。
なので、このニューアイアンにも期待感が膨らみました。

オーソドックスなタイプのキャビティアイアンです。
バックフェースのデザインも凝っていますが、特に変わったところはありません。
このアイアンを見て、以前試打したことのある、JBEAMのアイアンを思い出しました。
よく似ていますが、アイアンのデザインも無限ではないので、このようなことはよくあることなのだと思います。

彫りは比較的浅めで、ハーフキャビティといってもいいでしょうか?
ただ、何となくですが、それほどシビアそうな感じは伝わってきません。

トップラインは少しだけ厚く見えたのですが、『標準の範囲内』といっていいように思います。

ソール幅も標準的です。
しかし今は多くのアイアンでワイドソール化が進んできているような気がするので、そういった意味では、やや狭いほうに分類されるかもしれません。
この『独特のカーブ』がキャロウェイらしいです。

ネックの長さも普通です。
こうして見ていると、キャロウェイのアイアンらしくない感じがします。
もっとショートネックで独特な印象がありますが、このアイアンは他のメーカーと同じような雰囲気があります。
これがXフォージドの良さであり、親しみやすさなのかもしれない・・・。と思いました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく普通の、『スタンプ感』のあるフェース面です。

装着されているクリップはツアーベルベットで好感度があがりました。
微妙なフィーリングを求めていくには、最高のグリップのひとつです。
ソフトというだけでなく、このしっとり感がたまりません。
このフィーリングは他のグリップでは、なかなか味わえません。

素振りをしてみた感じは、まずまずです。
やや軽量感がありますが、特に不満はありません。
他のメーカーのアイアンにも採用されていましたし、これからは、このneoがN.S.PRO 950GHの代わりになるのでしょうか?
私はまだ軽量スチールを使う予定がないので分からないところもありますが、今は本当にアイアンのシャフトもバリエーションが豊富になってきました。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
予想通りの『いい顔』をしています。
X FORGEDでは、このいい顔が当たり前といっていいと思いますし、この構えやすさがあるから、多くの支持を集めているように思います。
『小振り感』はなく、少しだけ大きく見えました。
グースが小さいので、グースネックを好まれる方には、少し不満が残るところかもしれません。
オードソックスな感じでとても構えやすいですが、見とれるようなことはありませんでした。
淡々とした感じで、気持ちが盛り上がることはなく、普通に見てました。
あくまでも私の感覚なのですが、ちょっとネック周りに特徴があるといいますか、少し『詰まっている』ような印象をもちました。
スッキリとした構え感ではありませんでした。
しかし特にマイナスというほどでもないので、普通に構えられました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、このアイアンのもつ飛距離性能です。
完全に2番手は違います。
これまでのXフォージドはもちろん、他のメーカーも含めた今のフォージドアイアンの中でもトップクラスといえるほどの高い飛距離性能があるといっても過言ではないのではないでしょうか?
今はフォージドアイアンでも『ディスタンス化』が進んできているように思いますが、その最たるもののひとつが、このニューアイアンです。
このアイアンを開発するにあたって、飛距離性能を最優先テーマにしたのではないでしょうか?
はっきりそう思えるほどの飛びがあります。
ロフトは立っていますが、それほどタフな感じはせずに、しっかりと打ち出しの高さをキープできて、ビッグキャリーで運べました。
私の感覚では、『易しい5番』です。

『打感』もソフトで、なかなかいい感じでした。
これまでのXフォージドと変わらないような感じがします。

弾道は高くてタフな感じはしませんが、どちらかといえばある程度HSのあるヒッター向けなのかな?と思いました。
ただ、このアイアンのように球があがりやすいシャフトが装着されていると、かなり難易度が下がってくるので、そういった意味では『ハードルが高すぎない』アイアンといえるのかもしれません。
しかし、基本的には『アスリート仕様』のアイアンといっていいように思いますし、このアイアンが難しいと感じる方も少なからずいらっしゃると思います。

『安定性』は普通です。
特にシビアに感じるところは無かったですし、不自然といえるほどの高い安定性はありませんでした。
あくまでも『普通』といったところです。
少しだけヘッドが大きく見えたということもあり、アスリート仕様のディスタンス系アイアンの中では、やや易しい部類に入るのかな?というところはありました。

『操作性』は、いい感じです。
クセのない顔をしているので予想はできましたが、左右同じように反応してくれました。
キャビティタイプなので、安定性を優先しているのかな?と最初は思いましたが、どちらかというと操作性のほうが優れているように感じました。
ドローヒッターの方もフェードヒッターの方も扱いやすいアイアンといえるのではないでしょうか?

これまでのXフォージドらしい、良さがありながら常に進化しているように感じました。
特に強く感じたのが飛距離性能です。

私はアイアンに、このような『番手ずらし』の飛びは求めていませんが、今はそれだけニーズが高いのは間違いないと思います。
以前も書きましたが、これを7番アイアンと思うから飛ぶのであって、『5』と刻印されれば、普通でやや易しめの5番アイアンということになります。

もし自分がこのアイアンを購入して、細かなオーダーに対応してもらえるのであれば、『7』という刻印を『5』に変えるだろうな・・・。と思いました。
もっといえばウェッジと同じように『リアルロフト』だけを刻印してもらうかもしれません。
しかし、おそらくそういったことは『不可』だと思います。

キャロウェイは世界トップレベルの『ハイテククラブ』を世に送り出すメーカーですが、このアイアンはいい意味で、それほどのハイテク感を感じさせませんでした。
ベーシック感を残していました。
それはやはり『アイアンの基本』ともいうべき、軟鉄鍛造だからかもしれないですし、ベーシック感を求めておられる方もメーカーが大切にしているからではないでしょうか?

いろいろなところをバランス良く上げていくというよりも、このアイアンはどちらかというと『一点突破』的といいますか、飛距離を最優先しているような気がします。
それだけ飛距離にこだわりながら、いかに難しくしないか・・・。ということがテーマなのではないでしょうか?

私がアイアンに求めるものと違うところもありますし、見とれるようなこともなかったので、購買意欲が強く刺激されたということは無かったのですが、それはあくまでも私の好みによるところなので、このアイアンが良くないということではありません。
むしろ、今のニーズに合った、『時代にマッチしたアイアン』といっていいのではないでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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