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2019年09月26日
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タイトリスト T200 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト T200 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH neo です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子、クラブ総重量は418gです。

タイトリストの新しいアイアンです。
先日T300というアイアンを試打しましたが、今日はT200です。
このTシリーズが新しいタイトリストのアイアンなのでしょうか?
今まであったAPシリーズの代わりなのでしょうか?

機能性あふれるデザインです。
これまでのAPシリーズよりも進化しているように感じられます。
少し面長に見えますが、極端ではありません。
『フェース高』は、やや低く見えますし、セミシャロータイプのアイアンといっていいように思います。
鏡のようにピカピカしている、まさにミラー仕上げのアイアンです。
私は艶消しのサテン仕上げのほうが好きですが、このミラー仕上げも昔から人気が高いですし、好まれる方も多いのではないでしょうか?

彫りの深さは結構あります。
フルキャビティとハーフキャビティの間くらいでしょうか?
今まで見たことがないようなバックフェースで、機能的で個性を感じさせます。

トゥ側にある、このウェイトのようなものが目立っています。
これは先日試打したT300にも見られました。
おそらく目的は同じだと思いますが、フェースの中央ではなく、この位置にあるのがミソのような気がします。
フェースの中央付近やヒール寄りでいつもヒットしておられる方には、ちょっと気になるところだと思いますが、この位置にすることで大きなメリットが得られるのかもしれません。
日頃トゥ寄りでヒットしておられる方には、ここの位置が『センター』といえるかもしれないですし、重心距離をあえて長めにする狙いがあるのかもしれません。
近くで見てみると『IMPACT M MAX』という文字があったので、やはりインパクトが意識されているのだと知りました。

トップラインの厚みは標準的です。
ヘッドの形状から、やや厚めを予想していたのですが、違いました。

ソール幅は少し広く見えましたが、今では普通といえるでしょうか?
リーディングエッジもトレーリングエッジも、微妙に削られています。
かなりピカピカ光るので、『削り』をあまり目立たせないのですが、明らかにありました。
特にトレーリングエッジの丸みが目立っていました。

ネックの長さは、今のアイアンの中でも平均的なタイプです。
ストレートではなくネックの途中で、ぐいっと曲げられている感じです。
最近のアイアンで、このようなタイプは、あまり多くないような気がします。

フェース面にミーリングはありませんでした。
よく見られる、いい意味での『普通』のフェース面です。
タイトリストは海外メーカーですが、ヘッド全体の雰囲気もそうですし、このフェース面を見ても、すごく綺麗で『見た目の良さ』にこだわっているのが分かります。
タイトリストのクラブに出会って、かなりの年月が経ちましたが、昔からそのような印象があります。
フェース面を見て、仕上げが雑だったりチープに見えてしまったりするアイアンやウェッジは今でも見られますが、タイトリストのアイアンやウェッジには見られません。
こういったところがすごく好きですし、タイトリストファンのハートをしっかりとキャッチしているのではないでしょうか?

装着されているグリップはソフトなフィーリングで、いい感じです。
今年のモデルは、このグリップで統一されているのかもしれません。

素振りをしてみると、やや軽量感はありますが、なかなかいい感じです。
タイミングもすぐに合わせることができました。
これからは N.S.PRO 950GHではなく、 このN.S.PRO 950GH neoが主流になっていくのでしょうか?
N.S.PRO 950GHのマイナーチェンジモデルだと思うのですが、それほど大きな違いはないように感じます。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
ちょっとクセがキツいタイプではないかと思っていたのですが、タイトリストのアイアンだから、この整った顔は当たり前なんだな・・・。と思いました。
ヘッドに工夫をして機能性を高めても、この構えやすさ・顔の良さが、タイトリストのプライドなのではないでしょうか?
構えながら、そう思いました。
少し面長感がありますが、気になるほどではありません。
あくまでも『私の好み』としては、もう少し小振りなほうがいいですが、このままでも全く問題ありません。
バックフェースにある、トゥ寄りのウェイトのことは完全に意識から消えました。
トップラインがやや薄めで、スーッと真っ直ぐ伸びているので、いいイメージが湧いてきました。
トップラインはカーブを描いていて丸みがあったほうが、『包み込む』とか『つかまえる』イメージが出しやすいから好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はこのように真っ直ぐなほうが好きです。
私がフッカーだからというのもあるのかもしれませんが、『つかまえ顔』よりも『逃がし顔』のほうが安心感もありますし、イメージがはっきり浮かんできます。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
すごくソフトなフィーリングというのではなく、ややしっかりとした感じですが、硬すぎず手に馴染むところがありました。
フェースの弾き感があって、乗る感覚はあまり無かったのですが、方向や高さをつかみとりやすい打感です。
ディスタンス系やオートマ性が強すぎると、いわゆる『ノー感』になってしまう恐れがありますが、このアイアンはそこまでではないような気がします。
トゥ寄りで打ってみようとしたのですが、なかなか思うようにできませんでした。
しかし、フェース中央で打っても、いいフィーリングを得ることができました。

弾道が高く、球はしっかりあがってくれます。
カッコいいデザインのアイアンですが、タフさは全く感じません。
装着されているシャフトもそうですし、かなりあがりやすくなるように、ヘッドにもいろいろな工夫がされているのではないでしょうか?
いくらあがりやすいアイアンでも、ワイドソールがキツすぎると、私は苦手意識が芽生えてしまうこともあるのですが、このアイアンは適正な幅でありながら、しっかりとあげてくれるので好感が持てました。
ただ、私はもうちょっと重量が欲しいと思ったので、できればDGかモーダスでも試してみたいです。

『安定性』もいい感じで、イージーです。
高機能キャビティらしい、『セミオートマチックタイプ』といっていいように思います。
シビアさは全く感じません。
やや面長なタイプですし、ウェイトのようなものもあるので、重心距離は少し長めだと思うのですが、プッシュすることなく、しっかりとつかまってくれました。
一球目から、ほぼストレートに近い、いい感じのドロー系のボールを打たせてくれました。
易しいアイアンですが、不自然に易しいのではなく、ちょうどいい感じの『さじ加減』ができているアイアンといったらいいでしょうか?
易しさを楽しみながらも、決して感性を鈍くしないアイアンだと思います。

『飛距離性能』も優れています。
コントロール系ではなく、ディスタンス系のアイアンではありますが、今はこういったタイプが多いので特別感はありません。
しっかり打ち込まなくても、優しくボールを拾っていく感じで、大きなキャリーを生んでくれるアイアンだな・・・。と思いました。
アイアンは飛距離最優先ではないけれど、やはりある程度の距離は欲しい・・・。という方には、ちょうどいい飛距離性能といえるのではないでしょうか?
私はよく飛ぶな・・・。という感覚がありますが、今はディスタンス系が殆どなので、それほど大きく目立つ感じはしません。

『操作性』という点では、ややオートマ性が勝るので、敏感さはあまり無いように感じたのですが、それでも左右に曲げることはできました。
面長タイプですが、『曲げにくい』と感じさせるほどの直進性ではありません。
カッコいいアイアンですが、見た目以上に寛容なところがあり、プレイヤーの意思をくみ取ってくれるところがありました。
ドローヒッターの方にも、フェードヒッターの方にも扱いやすい、頼りになるアイアンといっていいのではないでしょうか?

タイトリストらしい、カッコ良さとフィーリング性能が高いアイアンです。
それでいて、気難しいタイプではなく、かなり大らかなところがあります。
いわゆるハードルの高いアイアンではなく、親しみやすいアイアンです。

最初にこのアイアンを見たときは、どんな打感なのか想像できなかったのですが、思っていたよりも良かったので、好感度もあがりました。
機能性とフィーリングのバランスがとれているアイアンです。

かなりピカピカ光るのも印象的で、光沢があるのも、このアイアンの特徴で、高級感を醸し出しています。
機能的でありながら、決してプレイヤーのフィーリングを邪魔せず、一球一球楽しませてくれるアイアンです。

いろいろな部分の『いいとこ取り』した感じがしますが、そのバランスが絶妙にとれています。
さすがはタイトリストのアイアンです。
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