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2019年09月13日
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ピン G410 LST ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G410 LST ドライバー です。

シャフトは Speeder 569 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、キックポイントは中調子、トルクは4.9 です。

ピン G410シリーズのドライバーです。
以前、PLUSを試打したのですが、今日は違うモデルを試打することができました。
ここ数年、ピンはパターだけでなく、ドライバーなど他の番手の充実ぶりがすごくて、私の周りでも大人気です。
私は前のモデルのG400 LSTがすごく気に入っていて、その後継モデルを試打する機会に恵まれて、とても嬉しく思いました。

形状自体はこれまでと同じく、シャロー感のあるラージサイズです。

バックフェースにはウェイトが配置されています。
これはPLUSにもありましたし、ウェイトの位置はセンターです。

ネックは短めですが、これも同じように見えます。

ネックには調整システムが搭載されています。
試打するのは『○』のポジションです。

PLUSと同じく、FORGED FACEの文字が見られます。
今回のモデルは全て鍛造フェースにこだわっているのかもしれません。
FORGED FACEは他のメーカーでも見られますが、PINGは縁遠いメーカーだと思っていたので、少し意外な感じもします。

シャロータイプのヘッドです。
『パワフルシャロー』といったらいいでしょうか?
ここ数年のピンのドライバーの飛距離性能を実感すると、そういった言葉が連想されます。
昔と違い、今は力強くて頼もしいシャローヘッドがたくさんあります。

フェース面のデザインもPLUSと同じで、触ってみても艶消しな感じで、球持ちも良さそうです。
メーカーによっては、まるで鏡のようにピカピカ光って光沢のあるものもありますが、私はこのような艶消しタイプが好きです。

ピンらしく、ラージサイズでシャロー感のある顔です。
かなり大きく見えたので、普通の460ccだろうと思っていたのですが、後から店員さんに、このドライバーのヘッド体積は450ccなのだということを教えてもらいました。
10ccの違いではあっても、こうして大きく見せる技術はさすがです。
投影面積は変えずに、ディープなところをシャローにして、それでヘッド体積を削っているのかな?と思いました。
ヘッドの大きさは目立ちますが、特にクセはありません。

ただ、この突起物が大きすぎて気になってしまいます。
しかし、これは410シリーズには全て共通してあるものですし、使っていればそのうち気にならなくなるのかもしれません。

調整システムが搭載されているからでしょうか?
装着されているグリップはシンプルなタイプです。
特に工夫は見られませんが、ソフトなフィーリングで好感が持てますし、どのタイプにも合いやすい、いわゆる『無難なグリップ』といえます。
私は柔らかくてソフトなフィーリングのグリップが好きですが、硬めのフィーリングでコード入りを好まれる方には、柔らかすぎるかもしれません。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
見た目よりも、やや軽量感がありますが、タイミングはすぐに合わせることができました。
ハードなシャフトではありませんが、頼りなさのようなものは感じませんでした。
結構走ってくれるシャフトだと思いますが、先がグラグラ動く感じがなかったので、引っかけは気にしなくてもいいのかもしれません。

ボールを前にして構えてみると、これまで通りの感じで、特に変わったところはありませんでした。
クラウンの突起物が目立ちますが、それ以外はこれまでのモデルと同じです。
ロフトは10.5度ということですが、フェース面が見えすぎないところがいいです。
方向性へのクセはあまり感じませんが、あえていうならドロー系のイメージが一番強く浮かびました。
試打を開始しました。

『打感』は、ソフトというよりは、やや硬めです。
PINGらしい打感といっていいかもしれません。
よくある打感です。
程良い感触がしばらく手に残る・・・。ということはなく、どちらかというと『ゴツイ』感じの打感です。

『音』は大きめで高いですが、この音もこれまで経験してきましたし、嫌な感じはしません。
むしろはっきりしていて、球の強さをイメージしやすい音です。
インパクトが緩むこともなく、しっかり振っていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点でも、ロースピンモデルでありながら、それほどタフな印象はありませんでした。
ロフト(10.5度)ということもあると思うのですが、打ち出しも高く、締まった(スピンが少なめ)弾道です。
外見はPLUSとよく似ていますが、明らかにこちらのほうが、球が強いです。
見えないところ(ヘッド内部)に、LSTモデル独自の工夫がされているのでしょうか?

『安定性』はかなり高く、直進性に優れています。
曲がりにくいという特性があるので、気持ちよく叩いていけます。
浅重心過ぎない大らかさ・・・。といったらいいでしょうか?
同じヘッドサイズ(450~460cc)でも、数年前の浅重心タイプとは、大らかさが全く違うような気がします。
最初構えたとき、どちらかというとドロー系のイメージが出やすいな・・・。と思っていたのですが、実際に打ってみると、『ほぼストレート』で、何球か続けて打っても、曲がる気配が全くありませんでした。
はっきりとした『オートマ系』ドライバーで、叩けるロースピンモデルといったところでしょうか?

飛びの性能は、かなり優れています。
今年試打したドライバーの中でも、明らかにトップクラスです。
弾道は高めですが、フケあがるのではなく、『高めの棒球』という感じで、『前へ前へ』と進んでいくのが頼もしいです。
ロースピンモデルではあっても、バックフェースにウェイトがありますし、ある程度の重心深度があるのではないでしょうか?
叩いてもフケないように、絶妙な重心設計がされているのかもしれません。

『操作性』という点では、直進性の高さが際立っていて、あまり秀でているとは思いませんでした。
ヘッドの大きさなどから、曲げるイメージが出しづらかったこともあると思いますが、なかなか思うように曲げることができませんでした。
それよりも、かなり真っ直ぐに近い球筋で、思いっきり攻めていけるのがいいような気がしますし、最近のドライバーは操作性をあえて求めて造られてはいないように思います。
操作性よりも安定性が高いものが多いような気がしますが、それは今のニーズにマッチしているといえるのではないでしょうか?

ピンはパターというよりは、完全にドライバーやFW・UTの充実ぶりが顕著になってきました。
このドライバーもかなりのスグレモノです。

装着されているシャフトにもよりますが、比較的リーズナブルな価格設定になっていて、かなりコストパフォーマンスが高いドライバーです。
ヘッドはかなり寛容で飛びの性能が高いので、自分に合うシャフトと組み合わせると、頼もしい相棒になってくれるのは間違いありません。

PINGのドライバーらしく、かなり大顔に見えるので、小顔が好きな方には不満が残るかもしれません。
また、ある程度球を操作してコースを攻めていきたいという方にも、扱いづらいところがあるかもしれません。
マニュアルタイプではないですが、確かな飛びの性能と、大らかさが際立っているドライバーです。
PLUSを打ってみたけど、ちょっと物足りなかったな・・・。という方は、こちらを試してみられるのもいいのではないでしょうか?

私が気になるのは、クラウンの突起物くらいですが、それ以外はすごくまとまっていて、レベルの高いドライバーだと思いました。
前のモデルのG400LSTがすごくいいので、今度機会があったら打ち比べてみたいです。
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