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2019年07月14日
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George Spirits GT-SW STD ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは George Spirits GT-SW STD ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

久しぶりに出会ったジョージスピリッツのウェッジです。
以前、黒いタイプのウェッジを試打したことがあるのですが、今日はメッキタイプです。
他のメーカーには見られない、独特なデザインです。

この独特な形状がたまりません。
普通のウェッジの肉をさらにそぎ落としている感じがします。
これだけトゥ側が削られていると、かなりヒール側に重心が寄っていそうです。
以前試打したウェッジが黒くて艶があるタイプでしたが、このウェッジはメッキタイプの艶消しです。
タイプは違いますが、どちらも好感が持てます。

バックフェースには『Forged CNC S25C Hand Made』と記されています。
S25Cという素材を使ってハンドメイドで作られ、コンピュータで鍛造されている・・・。ということでいいのでしょうか?

トゥ側がかなり削られていますが、それ以外は普通のウェッジです。
ヒール側が特に分厚くなっているということはありません。

トップラインの厚みもノーマルです。

ソール幅は狭いです。
以前試打したモデルはSWで、このウェッジはロフトが52度ということで、AWなのかな?と思っていましたが、ソールにははっきりと『S』の文字があるので、サンドウェッジということになるのでしょうか?
SWでもAWだったとしても、かなり狭いです。
アイアンといってもいいほどです。
今のアイアンはワイドソール化してきているので、それらと比べてもはっきりと狭いです。
ナローソールに苦手意識をもっておられる方や、バンカーが苦手な方にはあまり受け入れられない狭さかもしれません。
このソールを見て、バンカーで砂を弾くイメージが湧いてこない・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ネックは適度な長さがキープされていました。
ウェッジに適した長さです。

フェース面には細かなミーリングがありました。
細かではありますが、一目で分かるほどはっきりしています。

期待通りの構えやすさです。
ジョージスピリッツなので最初から期待していました。
均整のとれた和顔です。
日本のメーカーによく見られる顔をしています。
これもやはり『兵庫産』なのかな?と期待しました。
グースタイプではなくストレートタイプで、ほんのちょっとだけ『出っ歯』になっているのもいいです。

フェースはとても開きやすいです。
ヒール側が大きく削られているので、回しても邪魔になるところがありません。
ヒールからトゥに抜いて使うことが多い私は、こういうタイプが大好きです。
真っ直ぐしか使わないという方にとっては、ここまで大きくヒールが削られていなくてもいいのかもしれないですし、もっとバンスがあったほうが安心できるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』はとてもソフトです。
何ともいえない『くっつき感』を楽しめました。
この一瞬ボールがフェースに乗る感じがたまりません。
『食いつき感』というよりは『くっつき感』を感じました。

スピン性能は高く、よく止まってくれました。
このウェッジは旧モデルでもう廃番になっているそうですが、今のウェッジと比べても全く見劣りしません。
充分対抗できます。

球は拾いやすくて、いい感じでした。
出球の高さも合いました

『安定性』という点では、かなり正直なタイプだと思います。
今は『オートマ系』のウェッジが多くなりましたが、このウェッジは明らかにマニュアルタイプです。
しかも、かなりシビアな感じがします。

距離感も合わせやすく、最初から最後までずっといい感じでまとめることができました。
ソールには『S』の刻印がありましたが、私はずっと『A』のイメージで試打していました。

『操作性』は、かなり高く、微妙なニュアンスをくみ取ってくれました。
例えば、いつもが『一度刻み』という感覚だったとしたら、このウェッジは『0.5度刻み』といったところでしょうか?
あくまでも『感覚的に』ですが、それだけこのウェッジの懐の深さといいますか、『遊びやすさ』を楽しむことができました。

メッキの感じなども、『今風(いまふう)』というよりは、一昔前といった感じがしますし、全体的にクラシカルな雰囲気がありました。

しかし基本性能は高く、使っていて飽きることがありません。

今のウェッジはソールが滑りやすくなっているものが多いですが、このウェッジはそれらとはちょっと違うので、ソールの滑りやすさを求めておられる方には、少し扱いづらいところがあるかもしれません。
もちろん少し手前から滑らせて使うこともできますが、どちらかといえばダイレクトに拾っていくほうが合いやすいのかな?と思いました。

先ほども書きましたが、正直なタイプなのでオートマチックタイプを好まれる方にも合いづらいかもしれません。
自動的でシンプルに・・・。というタイプではなく、プレイヤーの細かなニュアンスをくみとってくれるきめの細やかさのようなものが感じられるタイプです。

まさに『業師』の為のウェッジといったところでしょうか?

このウェッジでいろいろと遊び、あっという間に時間が過ぎていってしまいました。
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