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2019年05月09日
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ダンロップ ゼクシオ プライム アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ ゼクシオ プライム アイアン の7番 です。

シャフトは SP-1000 です。
ロフトは28度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は49g、トルクは3.9 です。

ゼクシオの高級感あふれるアイアンです。
プライムシリーズはゼクシオの中でもハイエクスペンシブモデルといっていいでしょうか?
ゼクシオはどれも高級感がありますが、このプライムシリーズは、それがさらに磨かれています。
プライムシリーズは、このゴールドがとても印象的です。

ラージサイズで、ポケットタイプのキャビティアイアンです。
一口に『ポケキャビ』といっても、今はバリエーションが豊富になってきていて、それぞれ個性が見られるようになりました。
このアイアンの場合は『フルポケットタイプ』といったらいいでしょうか?
これ以上はできないというほどの重心の深さがありそうです。

彫りの深さもたっぷりあります。
この角度から見ていて、先日試打したクロスというアイアンを思い出しました。
色使いなどは違いますが、よく似たタイプのアイアンのような気がします。

トップラインも厚めです。
こういうタイプのアイアンでは、標準的といっていいのかもしれません。

かなりのワイドソールです。
もうずいぶんと見慣れた感じもしますが、ここまで広いと普通のアイアンというよりは、ユーティリティアイアンのようにも見えてきます。
私はもっと狭いほうが使い慣れていますし好きなのですが、このワイドソールを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ソール形状も独特です。
最近は丸みを帯びたものが多くなりましたが、このアイアンの場合は平らに近いです。
このソール形状を見て、再びクロスアイアンを思い出しました。
リーディングエッジは少しだけ削られていました。

ネックは短めです。
極端な短さではありませんが、ヘッドがかなり大きいので『頭でっかち』に見えます。
この角度から見ても、グースが効いているのが分かります。
こういったところも、イージー系アイアンによく見られる特徴です。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
これまでの経験から、すぐにチタンフェースだと気づきました。
昔からよくあります。
アイアンで究極の贅沢といえば、やはり『削り出し』ということになると思うのですが、このアイアンは全く違うタイプの『貼り付け』タイプです。
『ワンピースタイプ』ではなく、複数の素材が組み合わされているようです。
そうすることで、単一素材では出せない『易しさという性能』も引き出せるのだと思います。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで、いい感じです。
これまでのゼクシオにもよく見られました。
ニューモデルではあっても、こういった『変えなくていいところ』を変えていないのがすごくいいな・・・。と思いました。

素振りをしてみると、予想していたとおり、かなりの軽量タイプですが、振りすぎないようにすることと、タイミングを重視して振っていくことを心がけました。
こういった軽量で軟らかいタイプは、自分のスイングの精度を測れるところがあるので、今日の調子はどうだろう?と思いながら素振りを繰り返しました。

ボールを前にして構えてみると、かなりグースが利いていて、独特の構え感でした。
グースタイプは今でも多いですが、ここまできついのはちょっと珍しいように思いました。
かなりのラージサイズですし、ヘッドを大きくするということは、ここまでグースをきつくしないと球がつかまりきらないのかもしれません。
私はフェースローテーションを使っていきたいタイプですが、このアイアンのようなタイプはそれをあまりしない方に合いやすいような気もします。
今日は完全に『アウェイ感』でいっぱいでしたが、たとえ自分の好みでなくても、好みのタイプと同じくらい打ちこなせるようになりたいといつも思っています。
好みの顔ではないのですが、こうして構えてみて、やはりゼクシオだな・・・。と思いました。
造りがとても丁寧で美しいです。
気品を感じさせますし、これがエグゼクティブゴルファーに愛されるところなのではないかな?と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、しっかりめです。
ソフトという打感ではありませんでした。
この打感も、クロスアイアンと似ているような気がします。
今度機会があれば打ち比べて、違いを見つけ出したいです。

球はとてもあがりやすくて、タフさは全くありません。
かなりロフトが立っているアイアンですが、その立ったロフトを補う工夫がたくさんされているので、イージーに仕上がっています。
少々ダフり気味にヘッドが入っても、ソールが上手く滑ってくれ、ミスに感じさせない懐の深さをもったアイアンです。
『上から打ち込む』というよりは、『横からはらう』イメージで打っていきたい方に合いやすいのではないでしょうか?

『安定性』もかなり高く、完全なる『オートマチック系アイアン』です。
極端にいえば、フェースのどこでヒットしても大きなミスにはならない・・・。といっていいかもしれません。
打点が少々ブレても、方向性はもちろん、あがりやすさも影響しづらいタイプのアイアンです。

『飛距離性能』も優れていて、今のアイアンらしい特徴がよく出ています。
優しく振って『そこそこの距離』を稼げるアイアンといっていいでしょうか?
しっかりとキャリーが出せましたし、安定性との調和がとれているアイアンです。

『操作性』という点では、正直難しいと思いました。
曲げたくても、なかなか思うようにはいきませんでした。
かなりの『頑固者』といいますか、真っ直ぐしか打たせてくれない感じがします。
小さくは曲げることができたのですが、それで精一杯でした。
左右へは、ほぼ『中立』といった感じがします。
グースがきついですが、それをラージサイズが打ち消していて、上手く調和がとれているのかもしれません。

このような美しく高級感のあるアイアンなのだから、もっと打感が良くなったらいいのにな・・・。と試打を終えて思ったのですが、これがラージサイズ&イージー系アイアンのスタンダードなフィーリングといえるのかもしれません。

ソールの広さもそうですが、重心の深さも相当なものです。
おそらく、今のアイアンの中でも最大級といえるのではないでしょうか?
あがりやすさやミスヒットに対しての寛容さにすごくこだわって作られたアイアンのように思います。

昔のイージー系アイアンは、確かに易しくはなっているけど、見た目が美しくなかったり、チープに見えたりするものが少なくありませんでした。
クラブはまず目で楽しみたいと思っている私は、打つ前から興味をもてなかったこともたくさんあったのですが、ゼクシオという国民的ブランドはそうであってはいけません。
見た目も美しくなければなりません。
ゴルファーの所有欲を満たしてくれなければゼクシオとはいえないような気もします。

他のメーカーのブランドと比べると、かなりハードルがあげられてしまったようなところもありますが、仕方ありません。
それだけ、ブランド誕生時から素晴らしいクラブを発表し続けてきたからです。
これまで、たくさんのブランドに出会ってきましたが、ゼクシオほど『製品の出来』という点で、『浮き沈み』といいますか、『当たり外れ』の幅が小さいブランドは見当たりません。
どのメーカーのブランドでも、それを長く続けていると、今回のモデルはあまり良くなかったな・・・。と思うことが普通にあるのですが、ゼクシオにはそういったことを感じません。

もちろんクラブのタイプという点で、私が好まないところもあるのですが、それはあくまでも私の好みであって、クラブの品質や性能はまた別です。
ダンロップではゼクシオよりもスリクソンのほうが、私は馴染みがあるのですが、やはりゼクシオもいいものだな・・・。と思いました。

今よりももっともっとたくさんの年月が経って、私が年齢を重ねたとしても、このようなタイプのアイアンを手にすることはないかもしれません。
今使っているタイプが好きですし、このようなアイアンを使っているところが想像できませんが、これからもどんどん進化していってほしいです。
店員さんの説明によると、このアイアンは4本セットということらしく、それでもかなり高額です。
バックフェースには金が使われているのかな?と思いましたが、おそらくそうではなくて、違うところにいろいろな工夫がされているからではないでしょうか?
いよいよアイアンも『4本セット』の時代が来たか・・・。と『時代の波』を感じました。
昔に比べ、どんどんアイアンの本数が減ってきているように思いますが、裏を返せばそれだけ今のFWやUTが充実しているといえます。
私はウッド系よりもアイアン系のほうが好きなのですが、アイアンの本数がどんどん少なくなったら嫌だな・・・と思いましたし、今使っているアイアンをこれからも大切にしていこうと思いました。
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