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2019年04月26日
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プロギア RS RED フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア RS RED フェアウェイウッド の5番です。

シャフトは Speeder EVOLUTION です。
ロフトは17度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは6.2、バランスはD0、クラブ総重量は295g です。

プロギアREDシリーズのフェアウェイウッドです。
先日、アイアンを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。
PRGRはいろいろなブランドがありますが、REDシリーズもすっかり定着してきました。

かなりシャロー感のあるヘッドですが、今はこういったタイプが多いです。
REDとなっていますが、赤い部分は少なく、ほとんどが黒なので、何でかな~?と思ったのですが、あまり深く考えないようにしました。

ソールには大きなウェイトがひとつだけ配置されています。
これはどうやら交換するタイプではないようです。

この独特なソール形状にも目が行きました。
平らな形状ではなく、凹凸があります。
これにもおそらく、大きな意味があるのだと思います。
PRGRのクラブには、それだけの説得力があります。
ただ単に見た目を奇抜にするのではなく、そこには大きな意味が隠されているということを、これまでたくさん接してきて実感しています。

ネックの長さは標準的です。
ネックに調整システムは搭載されていません。

こうして見ても、かなりシャローであることが分かります。
初めて見たときは、上手く当たるかな?だるま落としにならないかな?などと思いましたが、実用的で理にかなっている形状だということ経験で学びました。

シャローバックでもいいのですが、できればフェース高がある程度あると好感が持てます。
このFWはシャローバック&シャローフェースタイプです。

フェース面のデザインはとてもシンプルで美しいです。
弾きが良さそうな感じがします。
たくさんのゴルフクラブを試打していると、そのクラブのフェース面を見て、実際にボールを打ったときの初速をイメージすることがあるのですが、このクラブの場合は速いイメージが浮かんできました。
飛ばす目的があるウッド系は速いイメージが欲しいですが、逆に飛ばす必要のないといいますか、飛ばしよりも距離感を大切にしたいアイアンやウェッジは速いイメージよりも『遅いイメージ』が欲しくなります。
一瞬『くっつく』といいますか、『フェースに乗っかる』イメージが湧くアイアンやウェッジはすごく魅力的です。

顔はまずまずでした。
少しつかまえ系で、ちょっとクセのある感じですが、今はこういったタイプのクラブが多くなりましたし、それだけニーズがあるのだと思います。
逃がし系の顔をしたクラブに出会うほうが難しくなりました。
REDシリーズはどちらかというと『アスリート系』というよりは『イージー系』のブランドといっていいと思うのですが、昔のイージー系ほど顔が崩れていないところに好感が持てます。

装着されているグリップはシンプルなタイプです。
グリップのパターンは、多く見られるデザインではないですが、適度にフィット感があって、好感が持てます。

素振りをしてみると、外見の印象よりは、かなり軽くてシャフトも軟らかいです。
このスペックが今のスタンダードといえるのかもしれませんが、できればもうちょっとしっかりしたスペックであって欲しいな・・・。と思いました。
こういうクラブは大きく振らず、コンパクトに振っていってタイミングを整えるのが私なりのコツなのですが、そのコツが通用しないクラブにも、これまでたくさん出会ってきました。

ボールを前にして構えてみても、つかまる印象が強すぎて、フッカーの私にはやや馴染みづらいところがあったのですが、これくらいであれば、普通に打っていく自信はありました。
これよりもフェースが被って見えると、かなり難しく感じていただろうと思います。
つかまえずに少し逃がすイメージで振っていこうと思いましたが、シャフトがそれをなかなか許してはくれないような感じがして、思うようにはいかないことを感じ取りました。
クリークということもあり、小顔なところがいいです。
今はドライバーに限らずFWも大型化が進んでいますが、直打ちするFWはヘッドが大きくなりすぎてしまうと、難しさが顔を出してしまいます。
そういった点でも、このクラブの大きさはちょうどいいです。
こういったところはさすがプロギアだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトというよりはしっかりした感じですが、堅すぎないのがいいです。
打つ前にイメージしていた打感とは違うのですが、こういう打感はたくさん経験してきましたし、大きな不満はありません。
ただ打感で、気分が高揚することはありませんでした。

『音』は、やや高めですが、少し抑えられた感じの金属音です。
この音は、これまでもたくさん耳にしてきました。

球はとてもあがりやすく、タフさは全く感じられません。
直打ちでも充分球を上げてくれました。
このクラブはアスリート系クラブのような引き締まった感じでカッコいいデザインですが、実際に打ってみるとイージー系の易しさ・親しみやすさがあります。
いい意味での『見た目とのギャップ』があるクラブといったらいいでしょうか?

シャロータイプらしい安定性があり、シビアさなどは感じませんでした。
球がつかまりやすく、スライサーの方にも親近感のもてるFWだと思います。

『飛距離性能』も、なかなかいい感じです。
強めにガツーンと・・・というよりは、優しく振って距離を出していけるタイプのFWです。
打ち出しが高く、キャリーをしっかり稼いでいけるタイプなので、幅広い層に支持されるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、あまり得意なクラブではないと思います。
左右へ曲げてみようとトライしてみましたが、大きく曲げるのは難しく感じました。
どちらかといえば、ドロー系のほうが易しく感じられましたが、細工をするタイプでないのは明らかでした。

イージー系でありながら、デザインも良くて、高機能なFWです。
プロギアの高い技術を工夫が詰め込まれたFWといっていいと思います。
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