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2019年03月22日
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テーラーメイド M5 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド M5 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 930GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、キックポイントは中調子 です。

テーラーメイドMシリーズのニューアイアンです。
先日M6を試打しましたが、今回はM5です。
M6と違い、モノクロ感のあるデザインです。
一瞬、レディスモデルなのかな?と思ったのですが、どうやら違うようです。

テーラーメイドらしい、機能性のあるデザインです。
M6と『瓜二つ』ですが、こちらのほうがちょっとだけシュッとしているように見えます。

トゥ側には『TUNGSTEN』の文字があったので、タングステンが組み込まれているのが分かりました。
昔から、ゴルフクラブに使われるウェイトはタングステンと決まっているようです。

バックフェースにはバーのようなものがあり、SPEED BRIDGEと表記されています。
M6を試打したときにも思ったのですが、何年か前に試打したナイキのスリングショットというアイアンを思い出しました。
このスピードブリッジには、どのような効果が期待できるのでしょうか?

ポケットタイプのアイアンですが、それほど彫りは深くありません。
これならば構えたときに、バックフェースの膨らみが気になることはないような気がします。

トップラインは少し厚めですが、気になるほどではありません。
むしろ、今では普通といえるような気もします。

ソール幅も標準的です。
もっとワイドだろうと予想していたのですが、違いました。
実際に見比べてみないと詳しいことは分かりませんが、おそらくM6よりは少し狭いと思います。
今度、機会があれば見比べてみたいです。

ネックの長さも標準的です。
ロングでもなく、ショートでもありません。
今はこれくらいが一番多いです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
いかにもステンレスっぽい質感です。
何となくですが、冷たい印象をもちました。

装着されているグリップは、これまでもよく出会ってきたシンプルなタイプです。

素振りをしてみた感じは、まずまずです。
やや軽量タイプですが、頼りない感じはなく、すぐにタイミングを整えることができました。

ボールを前にして構えてみると、予想していた以上に構えやすいので、少し驚きました。
もっとクセのある顔を予想していたのですが、違いました。
テーラーメイドのアイアンといえば、グースがきつい印象がありますが、このアイアンは違います。
ほぼストレートといっていいように思います。
テーラーメイドのアイアンを構えているという実感はもてませんでした。
トップラインの厚さが少し目立ちますが、気になることはありませんでした。
私はもう少し薄いほうが好きなのですが、これくらいの幅が好きだという方も多いのではないでしょうか?
グースタイプのアイアンが苦手な方の、ほぼ全てをカバーできている構え感といっていいのかもしれません。
この『構え感』は、M6と大きく異なります。
私は断然、このM5のほうが好きです。
意外といいますか、いい意味で予想を裏切られましたが、期待感が膨らんできました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
『しっかりめ』な打感です。
ソフトなフィーリングではないですが、この打感は予想していましたし、テーラーアイアンらしい感じもします。
好みの打感ではないですが、質感に合っているな・・・。と思いました。
この打感でテンションがあがることはありませんでした。
フェース面がクールな感じでしたが、打っている私もクールでした。
感情の起伏がない試打を機械的に、ただ淡々とやっている感じ・・・。といったらいいでしょうか?

球はあがりやすくて、弾道も高めでした。
ただ、どちらかというとヒッタータイプの方に合いやすいのかな?と思いました。
M6のほうが、球があがりやすくて易しいと感じる方もいらっしゃるような気がします。

『安定性』は高くて、イージーなタイプです。
ポケキャビの特徴がよく出ています。
大顔タイプでない、ノーマルサイズのアイアンの中では、最大級の寛容さをもったアイアンといっていいのではないでしょうか?
シビアさは全く感じませんでした。
ただ、打感がもうちょっと良ければ、もっといろいろなことを感じ取れるのにな・・・。と思いました。

『飛距離性能』も予想通り優れていますが、今のアイアンの中では普通といったところかもしれません。
よく飛びますが、驚くようなことはありませんでした。
確実性の高い、一番手上の飛びを実現したアイアンといえるように思います。
アイアンにはぜひ欲しい『球の乗り』で運ぶタイプではなく、フェースで弾き飛ばすタイプのアイアンです。
今のディスタンス系アイアンに多いフィーリングです。

『操作性』は、いい感じでした。
セミオートマチック的な易しさがありますが、左右に打ち分けるのも簡単でした。
クセのない顔がそうさせていたのかもしれません。
グースタイプのアイアンを使い慣れておられる方には、球のつかまりが悪いと感じられるかもしれません。
そういった方にはM6のほうが合っているような気がします。

M6はグースタイプで、このM5はストレートタイプということで、タイプの異なる姉妹モデルだということが分かりました。
最初見たときは、デザイン以外にどこに違いがあるのだろうと思っていましたが、顔つきが大きく違っていました。

M6のような『スタンダードなグース』が苦手な方のために、このM5が用意されているのではないでしょうか?

以前、テーラーメイドの中空アイアンを試打することができたのですが、今回のM5・M6はキャビティタイプです。
外見の違いは大きいですが、『易しい』という共通点があります。
打感が犠牲になってしまうという短所も共通点ですが、それを補ってあまりある易しさがあるので、今も大きな支持を集めているのではないでしょうか?

テーラーメイドのアイアンが好きな方。
マッスルバックやハーフキャビティといったベーシックなタイプではなく、いろいろな機能が組み合わさったハイテクアイアンを使いたいという方。
そして、素材などには特にこだわりがないという方。
そういった方々には、今回のM5・M6は合いやすいのではないでしょうか?

私はこのM5と、前回のM6アイアンを試打して、魅力を感じることは無かったのですが、それはこのアイアンが劣っているということではなく、あくまでも私の好みに過ぎません。
このアイアンに高い技術と柔軟なアイデアが凝縮されているのは間違いありません。

今回は私の好みから外れているところがありましたが、これからもテーラーメイドには期待していきたいです。
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