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2019年03月07日
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テーラーメイド M5 TOUR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド M5 TOUR ドライバー です。

シャフトは KUROKAGE TM5 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.1、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308g です。

テーラーメイドの新しいドライバーです。
先日、M5を試打しましたが、このモデルはその姉妹モデルです。
こうして見ても、かなりそっくりで、まるで『双子』といえるほどです。

トゥ側には『TOUR』の文字があったので、先日試打したのがレギュラーモデルで、こちらがツアーモデルなのだということが分かりました。
最近では珍しいですが、テーラーメイドは昔から、このような分け方をよくしていました。
こうして見ているだけでは『TOUR』以外、どこが違うのか分かりませんでした。

ウェイトを移動できるようになっています。
これはM5と同じです。

ソールにある、この大きな溝も同じです。

SPEED INJECTEDという文字がありました。

ネックはテーラーメイドらしい、見慣れた長さです。
ネックには調整システムが搭載されていて、これも同じです。
ツアーといっても、どこが違うんだろう?と思っていました。

試打するのは、このSTD LOFTのポジションです。

今年のM5M6からフェース面が良くなりました。
これまでのワンパターンで雑な感じが払拭されました。

フェース下部にある、この赤いビスも今回のモデルから採用されましたが、フェース面にこのような物を組み込むのは他では見られない工夫です。
稀有といってもいいかもしれません。
指で触れてみても、『出っ張り感』は無く、たとえこの場所に当たったとしても、ボールの軌道に影響を与えることはないと思います。
とはいっても、どのクラブでもこの場所でヒットすれば大きなミスショットになりますし、あえて『当たりえない場所』に、もってきているのは間違いありません。
ボールとの唯一の接点であるフェース面に、しかも『外側』にパーツを組み込むという発想が素晴らしいです。

トゥ側には『TWIST FACE』の文字がありました。
これまでのモデルに共通するところです。

シャローバックではありますが、今はもっと薄いものが多いので、今のドライバーの中では、セミディープといっていいでしょうか?
適度な厚みがあるように見えます。
こういったところも、『TOUR』の特徴なのでしょうか?
クラウンの膨らみも、ちょっと目立ちます。

顔はちょっと個性的でした。
この顔を見て、ようやくM5との大きな違いに気づきました。
ヘッド後方(バックフェース)の膨らみが抑えられていて、やや小ぶりになっています。
おそらくといいますか、ほぼ間違いなく460ccではないと思います。
この小振りなところが、TOURなのではないでしょうか?
日本のメーカーで小顔タイプを発売するのは珍しくないですが、海外メーカーのテーラーメイドが発売するのは珍しいです。
それだけ、小顔タイプに対するニーズが高いということなのではないでしょうか?
私は小顔タイプが好きですし、このドライバーは小顔ではありますが、『美顔』だとは思いませんでした。
ちょっとクセがありました。
バックフェース付近を見ると、逃がすイメージが出せそうで『逃がし顔』に見えるのですが、フェースは被っているように見えたので『つかまえ顔』にも見えました。
2つの顔をもつ、まさに『ダブルフェース』といったところでしょうか?
これが奇妙に見え、変わっているな・・・。と思いました。
『つぎはぎ感』もありました。
やや面長なところもありますし、顔につぎはぎをしているように見えて、フランケンシュタインの顔を連想しました。
美顔に見えなかったからかもしれません。
私はラージサイズよりも小顔のほうが好きですが、M5に関して言えば、このツアーよりもノーマルの顔のほうが好きです。

クラウンの殆どをカーボンが占めています。
これは他のモデルと同じです。
かなり低重心化されているのではないでしょうか?

装着されているグリップも、これまで試打したモデルと同じで、とてもシンプルです。
無難なグリップということがいえます。

素振りをしてみると、タイミングも取りやすく、好感が持てました。
振っていて、特に不安に感じることはありませんでした。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
小顔タイプではありますが、やはりちょっとだけ違和感がありました。
それほど気になることはないのですが、ちょっと勿体ない感じがしました。
見とれることもなく、淡々と構えていました。
ずっと見ていると、頭の中がモヤモヤしてしまいそうだったので、すぐに打つことにしました。
試打を開始しました。

『打感』は好感が持てました。
しっかりしていますが硬すぎず、手に嫌な衝撃も残りません。
M5と同じフィーリングです。

音も、こもった感じはなく、はっきりしていて心地いいです。
これまでもたくさん聞いてきたので、テーラーメイドらしい音といっていいように思います。

『球のあがりやすさ』という点では、ややしっかりしている・・・。といいますか、少しタフな感じがしました。
M5よりは明らかに弾道が抑えられています。
しかし、ソールにあるウェイトを移動させれば、かなり印象も変わってくるのは間違いありません。
ウェイトを2つともフェース寄りにもってくれば、重心が前に来て浅くなり、タフなドライバーに変貌するのではないでしょうか?

『安定性』は、まずまずでした。
やや小ぶりではありますが、小振りになった為のシビアさのようなものは感じられませんでした。
ごく普通のドライバーといった感じです。
M5のほうがおそらく大らかさがあると思いますが、このドライバーも気難しさのようなものは感じませんでした。
顔を見たときに『逃がし感』と『つかまえ感』の両方を感じていて、実際に打ったらどうなっちゃうんだろう?と思っていましたが、これまでの他のドライバーと同じように普通に打てました。
『逃がし感』と『つかまえ感』がお互い相殺していたのかもしれません。
構えたときにモヤモヤ感があったのですが、ラインも出しやすく、易しいところがありました。

『飛距離性能』は優れています。
M5同様、弾きがいいですし、力強い弾道が魅力です。
音のイメージと、実際の弾道がマッチしていました。
ロフトが9度ということもあると思うのですが、高くあがりすぎないタイプで、強く叩いていけるタイプです。
低スピン性能も高く、ポテンシャルの高いドライバーです。
スインガーの方よりは、明らかにヒッタータイプの方に合いやすいドライバーだと思います。

『操作性』は、まずまずでした。
左右にも対応してくれたのですが、構えた時にあまりいいイメージが出せなかったので、ちょっと苦戦しました。
アバウトさの中に何かいい物を見つけ出す・・・。といった感じでした。
逃がすイメージも出せたのですが、どちらかというと私にはフック系のほうが出やすい印象をもちました。

第一印象の段階から、実際に打ってみるなかで、ノーマルモデルとどこが大きく違っているのだろう?と思っていました。
やはり、顔の大きさと雰囲気が大きな違いです。
それ以外にも、このツアーならではの工夫がされているのかもしれませんが、私の鈍い感性ではそれを敏感に感じ取ることはできませんでした。

ややディープになって、強い弾道が打ちやすくなっているのも違いますが、特別大きく変わった感じはしません。
今日は、この一本だけの試打でしたが、もし機会があれば、このツアーとノーマルモデルを打ち比べてみたいです。

テーラーメイドの最新モデルですし、タイガー・ウッズ選手をはじめ、多くの契約プロが使っているモデルだと思います。
最新の技術と多くの工夫が詰め込まれたハイテクドライバーです。
こういったところは、テーラーメイドの得意とするところではないでしょうか?

『TOUR』となっていますが、特別難しくなっているとは思いません。
ラージサイズよりも、少し小ぶりを好まれる方には、かなり合いやすいのではないでしょうか?
ヘッドのあらゆるところに手が加えられていて、『これでもか』というくらい、たくさんの技術が注ぎ込まれていますが、やはりウェイトを移動させたり、ネックの調整システムを利用することで、細かなセッティングができるところも大きな魅力です。

テーラーメイドの斬新な発想と、それを形にする凄さ・・・。
まさに『至れり尽くせり』のドライバーです。
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