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2019年03月06日
キャロウェイ APEX PRO アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ APEX PRO アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。
ロフトは33度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS です。

キャロウェイAPEXシリーズの新しいアイアンです。
先日APEXを試打しましたが、今日はその姉妹モデルです。

形状的にはノーマルなフルキャビティで、特に変わったところは見られません。
先日試打したモデルと、バックフェースのデザインは少し違いますが、大きな差ではありません。

フルキャビティらしく、彫りの深さは充分あります。
これも同じように見えます。
このアイアンは名前に『PRO』が付いていますが、ノーマルモデルとどこが違うのでしょうか?
今はポケキャビが多いので、このような昔ながらの『ノーマルキャビティ』は難しそうに見える方もいらっしゃるかもしれません。
中空タイプも再び見られるようになりましたが、私は中空タイプよりは、このような普通のキャビティのほうが好きです。
今のアイアン型ユーティリティは、その殆どといいますか、ほぼ全てが中空構造といっていいと思いますが、いつか『普通のキャビティ』で登場して欲しいと私はずっと思っています。
中空の、あのボテッとしたところが、どうも気になってしまいます。
それなら最初から普通のキャビティにして、性能を同じにして欲しいです。

トップラインの厚さは平均的です。
これなら、いいイメージが描けそうです。

見慣れたソール幅ですが、今のアイアンの中では明らかに狭いです。
ここで初めてAPEXとの違いを見つけることができました。
キャロウェイらしく、ソール形状が『月形』といいますか、真っ直ぐではなく、ちょっと曲がっています。
キャロウェイのアイアンではよく見られる形状です。
私はオーソドックスなタイプが好きですが、この形状もメーカーの深い研究によるところが大きいのではないでしょうか?

ネックの長さは標準的です。
今のアイアンらしい長さといっていいかもしれません。

ホーゼルには『'19』の文字があり、2019年モデルであるということが分かります。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
よく見かける、ごく普通のフェース面です。

装着されているグリップは先日試打したモデル同様、ツアーベルベットでとてもいいです。
最近はこのグリップによく会うような気がします。
アイアンには最適なグリップですし、大好きなのでテンションもあがります。
このグリップを装着しているだけで、そのクラブのフィーリング性能が少しあがる・・・。といったらちょっと大袈裟かもしれませんが、そういえるくらい大好きで信頼のおけるグリップです。
優秀なグリップですが、決して限定モデルではなく、量販店などで普通に購入できるのもいいです。
ただ、一時期に比べ、値段があがっているのが気になります。
以前はもっとリーズナブルな値段でした。
原材料が高騰しているのでしょうか?

素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングもとりやすく、安心感があります。
最近はカーボン装着モデルのアイアンも増えてきましたが、まだまだスチールは健在です。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
この構え感も先日試打したモデルAPEXと大きく違うように思います。
実際に見比べて見なくても、はっきりしていました。
APEXは正直、あまり好感が持てないところもあったのですが、このアイアンは違います。
クセが無くシュッとしているので、いいイメージが出しやすく、とても構えやすいです。
この構えやすさが『PRO』たる所以でしょうか?
最近のキャロウェイのアイアンの中では、一番いい顔をしているように思います。
とても構えやすいので、クラブとの距離が近くなったように感じました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
打つ前はAPEXとあまり変わらないのかな?と思っていたのですが、違いました。
このアイアンのほうがボヤけたところがなく、はっきりしているのですが、適度な柔らかさもありました。
この打感も、APEXとの大きな違いです。
最初見たときは、ステンレスっぽい質感だな・・・。と思っていたのですが、軟鉄が使われているという説明を受けました。

『安定性』は、いい感じです。
『PRO』という名前が付いていますが、決してハードルが高いタイプではありません。
シビアで気難しいということもなく、気楽な感じで打っていくことができました。
キャビティアイアンが好きな方は何の問題もなく、普通に打っていかれるのではないでしょうか?

『球のあがりやすさ』は、まずまずです。
どちらかといえば、ヒッター向けで、ある程度HSがあったほうがいいのかもしれません。
APEXよりは少しタフなタイプだと思います。

『飛距離性能』は、アスリートモデルアイアンとしては優れています。
最近はこのように飛ぶタイプが増えてきました。
この傾向は数年前から見られます。
いわゆるイージー系のアイアンだけでなく、アスリートモデルのアイアンでも飛びが求められる時代なのでしょうか?
私の感覚では7番アイアンではなく、6番アイアンくらいのキャリーが出て、一番手くらい違う感じがあったのですが、こういったことは今では普通になってきています。
打感が良くて構えやすいアイアンが好きだけど、できれば飛距離もちょっと求めていきたい・・・。という方には魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

『操作性』は、いい感じです。
左右同じように対応してくれました。
キャビティらしい大らかさがありながら、プレイヤーの持ち球を活かしてくれる懐の深さがあります。
大顔タイプではなく、適度な大きさに収まっているところがすごくいいです。
こういったヘッドの大きさも、『PRO』の名に相応しいのかもしれません。

昔の『PRO』という名のつくアイアンであれば、間違いなくマッスルバックやハーフキャビティのような『正直』なタイプで、大らかさとは無縁な感じがしていました。
しかし、今はプロも易しいクラブを使う時代ですし、色々なプロモデルがあっていいのだと思います。

プロモデルなので、難しいんじゃないか・・・。ハードルが高いのではないか・・・。
と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このアイアンはそんなことはないので、敬遠されず多くの方に試していただきたいです。

先日試打したAPEXとは異なるところもありましたが、共通点もたくさんありました。
APEXよりは、少しだけハードルをあげているように感じますが、決して大きな差ではありません。

むしろ、打感や構えやすさは、こちらのほうが明らかにいいので、このAPEX PROを好まれる方も多いのではないでしょうか?
私はどちらを選ぶか?と聞かれれば、こちらを選びます。
そこに一切の迷いはありません。

キャロウェイの最新モデルなので、おそらく色々な最新の技術が組み込まれているのだと思いますが、試打しながら、それを明確に感じ取ることはできませんでした。
ごく普通のキャビティアイアン・・・。という印象でした。
カッコいいアイアンですが、魂が揺さぶられるようなことはなく、淡々としていました。

しかし、それはこのアイアンに魅力が全く無いということではないですし、むしろ今のアイアンの中でも、好感のもてるタイプです。
先日出会ったアイアンに心を奪われてしまい、それがまだ強く残っているので、仕方ないことかな・・・。と思いながら、練習場を後にしました。
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