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2019年03月04日
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ピン G410 PLUS ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G410 PLUS ドライバー です。

シャフトは 三菱ケミカル TENSEI CK です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは70S、シャフト重量は72g、キックポイントは手元調子、トルクは2.9 です。

PING G410シリーズのドライバーです。
前のモデルであるG400がすごく良かったので、G410も早く試打したいと思っていました。
しかし、先日試打したフェアウェイウッドはあまり好感が持てなかったので、ドライバーもそうなっているのかな?という不安が少しありました。

ラージサイズでシャロー感の強いドライバーです。
こういったところは、これまでのモデルと共通しています。
PINGのドライバーといえば、この形です。
かなり機能的なデザインですし、ヘッドが大きく見えました。

ソールのフェース寄りには、『FORGED FACE』の文字がありました。
これはFWと同じです。
FWはマレージング鋼が使われていました。
このドライバーは、ほぼ間違いなくチタンだと思いますが、このドライバーはチタンの鍛造フェースで、FWはマレージングの鍛造フェースなのでしょうか?
それともフェース面だけ違う素材が使われているのでしょうか?
ちょっとだけ気になりました。

この艶消しのフェース面がたまりません。
インパクトのときに、ボールをしっかりとキャッチしてくれそうです。
つるつるピカピカのフェース面は高級感があって美しいですが、ボールが滑ってしまうんじゃないか・・・。というときがあります。
しかし、この質感だとそれが無いですし、これまでも経験していて、いい印象が残っているので安心できます。
このフェース面はPINGらしいです。

シャローバックタイプです。
これはPINGだけでなく、多くのメーカーに採用されている『今のスタンダード』です。

ネックの長さは短めではありますが、今では普通といったところでしょうか?

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この□のポジションです。

バックフェースにはウェイトが配置されていて、移動できるようになっています。

ウェイトはヒール側に配置されています。
DRAWという文字があるので、球のつかまりが良くなるのは間違いありません。

こうして見ても、独特な感じがします。
水を飛ばしてハエを落とす、テッポウウオを思い出しました。

PINGらしい顔です。
この顔が、PINGのスタンダードといっていいと思います。
ラージサイズで投影面積はかなり大きいですが、変なクセは見られません。
見慣れた顔ですし、これまでのモデルと比べても大きな違いは無いようです。

しかしクラウンにある、この突起物がかなり大きくなっていて、よく目立ちます。
先日試打したFWにも見られましたが、このドライバーにもありました。
前のモデルよりも大きくなっていますし、これには大きな理由があると思うのですが、正直好きになれません。
前のモデルはもっと控えめだったので、それほど気にはなりませんでしたが、今回のモデルは気になってしまいます。
『視覚的範疇』を超えています。
ちょっと表現は良くないかもしれませんが、『イボイボ』『ブツブツ』といった感じがします。
これが無ければ、せめてもうちょっと控えめだったらいいのになぁ・・・。と思いました。

クラウンのフェール寄りだけでなく、バックフェース付近にも工夫がされています。
これは空気抵抗を減らす為なのでしょうか?

装着されているグリップはシンプルなタイプです。
これまでも採用されていますし、今は多くがこのグリップです。
グリップにも流行があるのでしょうか?

素振りをしてみても、適度にしっかりしていてタイミングがとりやすいです。
軽量タイプが多い中、このドライバーは違いました。
先日試打したミズノのドライバーもそうですが、最近は『振れる』スペックの試打クラブに出会うことができるようになりました。
私はずっと感じていたのですが、やはりソフトスペックすぎると感じておられる方も多いのではないでしょうか?
これだけ大きなヘッドであれば、シャフトもそれに耐えられるしっかりしたシャフトが合いやすいと思うのですが、このドライバーはいい感じでした。
この TENSEI CK が純正シャフトなのでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
これまで通りの、PINGドライバーらしい構え感です。
私はどちらかというと、小顔タイプが好きなのですが、ラージサイズにするのであれば、これくらいはっきりしたほうがいいのかな?と思います。
こうして見ていても、かなり大らかそうな感じがしますし、気持ちよく『ぶっ叩いて』いけそうです。
フェースが被っているようには見えなかったので、方向性に対する不安もありません。
このドライバーのロフトは10.5度ということですが、こうして構えたときにフェース面が見えすぎないのがいいです。
こういった『構えたときのフェースの見え具合』は、各メーカー違いがあって面白いところでもあります。
試打を開始しました。

『打感』は、やや硬めです。
フォージドフェースということですが、ソフトな打感ではありませんでした。
しっかりとした手応えのある、ハードタイプのフィーリングですが、これもPINGらしい特徴のひとつですし、好感が持てます。
『らしい』フィーリングです。

『音』は高くて大きい金属音ですが、この音も、これまでたくさん耳にしてきました。
PINGらしい音です。

球はあがりやすいですが、いわゆる『軟弱』なタイプではなく、かなりしっかりしていて、硬派なところがあります。
弾道は高いですが、スピンは結構抑えられているようです。
これまでのこのようなタイプだと『スピン過多』で、結構吹き上がってしまうことも多かったのですが、このドライバーは違いました。
しっかりとした『芯の強さ』をもっています。

『安定性』は、かなり高いです。
この安定性の高さはPINGの最大の特長といっていいと思うのですが、今回もそのように感じました。
このようなラージサイズ&シャローでクセが無いヘッドだと、シャフトさえ気を付けていけば、曲がりようがないような気がします。
それくらい、このドライバーのもつ高い安定性を感じました。
直進性があり、なかなか曲がる気配を見せません。

『飛距離性能』は、とても高いです。
今回のモデルはどうなのかな?と打つ前は思っていました。
それくらい、前のモデルのG400シリーズを気に入っていたからです。
特に G400 LST ドライバー が大好きなのですが、このドライバーはそれに匹敵するほどの高いポテンシャルをもっています。
実際に打ち比べてみないと分かりませんが、いい勝負をするんじゃないかな?と思いました。
フェースの弾きもいいですし、何より弾道が力強いです。
ロフトが10.5度ということですが、頼りない感じは全くしませんでした。
頼もしい10.5です。

『操作性』という点では、あまり長けていないように思います。
このようなタイプなので、曲げたくても曲げにくい感じがしました。
かなりのラージサイズであり、フェースが被っているようには見えませんが、右に抜けていくこともなく、しっかりとつかまってラインを出していくことができました。
『ラージサイズの難しさ』を感じることはありませんでした。

バックフェースに配置されているウェイトがヒール側にあり、『DRAW』のポジションだったのですが、これも良かったような気がします。
真ん中やトゥ側のポジションで打っていないので何とも言えないところがありますが、このヒール側のポジションがちょうどいいのかもしれません。
ヒール側にありますが、フェースが強く被って大きなフックが出る・・・。ということはありませんでした。
ドライバーにはフェースが『速く動くタイプ』と『ゆっくり動くタイプ』がありますが、このドライバーは後者の『ゆっくり動くタイプ』です。
このゆっくりな動きの中から、ラインを模索していく感じ・・・。といったらいいでしょうか?
トゥ側にウェイトを移動させれば、右に抜けやすくなるかもしれません。
今日はできませんでしたが、また機会があれば、色々なポジションで試してみたいです。

かなりポテンシャルの高い、オートマチック系ドライバーです。
私はオートマチック系にはあまり縁が無いといいますか、魅力を感じないこともあるのですが、PINGのドライバーは昔からいいな・・・。と思っています。
打つ前と打った後のギャップが小さいというのが、その大きな理由なのかもしれません。

『オートマ性』だけでなく、『飛びの実力』も確かです。
かなりたくさんの技術が注ぎ込まれているのは間違いありません。
ハイテクタイプのドライバーですが、それが濁った印象を与えず、クリアな感じが残っているのも魅力的です。

キャロウェイやテーラーメイドなどライバルメーカーの充実ぶりが凄いですが、このPINGも負けてはいません。
飛距離ではみんないい勝負をすると思いますが、『大らかさ』『安定性』『寛容さ』という点では、このPINGのドライバーが一歩抜きんでているのではないでしょうか?
これまでキャロウェイやテーラーメイドのニューモデルを試打し、このピンのニュードライバーを試打して、そのように感じました。

『クラウンのブツブツ』が無ければもっといいのにな・・・。と思いましたが、全体的にはとてもいい印象が残りました。
また何度でも試打したい魅力的なドライバーです。
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