テーラーメイド MILLED GRIND HI-TOE ウェッジ - ゴルフクラブ試打日記。
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スコッティキャメロン専門店【Himawari】

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2019年02月27日
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テーラーメイド MILLED GRIND HI-TOE ウェッジ

                 
テーラーメイド MILLED GRIND HI-TOE ウェッジ
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは テーラーメイド MILLED GRIND HI-TOE ウェッジ です。



ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。

ロフトは58度、クラブ長さは34.75インチ、シャフトフレックスはS200、トルクは1.7、バランスはD5、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は478gです。



正面
久しぶりに出会った、テーラーメイドのウェッジです。

テーラーメイドはドライバーやFW・UT・アイアンと比べると、ウェッジにはあまり力を入れていないのかな?と思うこともありますが、これまでも高性能なウェッジをたくさん発表してきました。

このウェッジはこれまでと違い、かなり個性的なデザインです。



側面
大顔ということもなく、標準的な大きさです。

この角度から見ると、気をてらった感じはありません。



HI TOE&赤いマーク
HI-TOEということで、トゥが高いということなのでしょうか?

まさに、ここの膨らみのことをいっているのかもしれません。

HI-TOE以外にも、赤いマークが目に入りました。

MとGに見えるのですが、この意味は分かりません。



ソールの凹み
ソールには凹みがありました。

とても珍しいですが、おそらくこれはソールの部分をくり抜いて、重心の高さを出す為ではないでしょうか?

以前試打したエスヤードオノフのウェッジと同じような意味だと思います。



ソールの凹みの深さ
この凹みの深さは浅いですが、凹んでいる面積が大きいので、充分カバーできているのではないでしょうか?



ソール幅
ソール幅はややワイドですが、今のSWの中では標準的といっていいように思います。

トゥからヒールにかけてテーパーになっているのではなく、ストレートタイプです。

このようなウェッジも今は多いです。



スルーボアのよう
ヒール側には、このような赤いものがあったので、一瞬スルーボアなのかな?と思いましたが、ホーゼルもきちんとありますし、おそらく何か違う理由があるのだと思います。

ソールには細かな溝のようなものがありました。

とても珍しいですが、どのような効果が期待できるのでしょうか?

ショットをする時、接地して振り抜くスピードをあげる為なのかな?と思いました。

こうして見ていると、『蛇の腹』を思い出しました。

『SNAKE'S STOMACH ソール』と勝手に名づけました。

テーラーメイドは他のメーカーがやらないような工夫を積極的に取り入れている先進的なメーカーです。

常に足踏みをせずに、歩み続けているメーカーというイメージを私はもっています。



削られたトレーリングエッジ
バンスの利きは普通ですが、トレーリングエッジは大きく削られています。

独特なソール形状です。

バンカーではきちんと砂を弾いて、普通のアプローチでは開いたときに邪魔にならないようになっているのでしょうか?

もしそうであれば、まさに『至れり尽くせり』です。

昔に比べ、今はソール形状が大きく変わりました。

色々な工夫が施されています。



リーディングエッジ
リーディングエッジは、ほんのちょっとだけ丸みを帯びているように見えました。

大きな削りではありません。



ネック長さ
ネックの長さは充分あります。

ウェッジは高重心のほうが有利だと思いますし、それにはある程度のネックの長さが必要になってきます。

このウェッジはその基準を充分満たしていて、スピンが掛かりやすそうです。

ネックの長さが足りないウェッジは、頼りなさそうに見えることもあるのですが、このウェッジは頼もしい感じがします。



CARBON STEEL
ホーゼルには『CARBON STEEL』の文字があったので、ステンレスではなく軟鉄(カーボン鋼)タイプなのだということが分かりましたが、テーラーメイドはステンレスのイメージが強いです。

このウェッジを見て、カッパー的な感じがしますし、PINGのクラブを思い出したのですが、それはおそらく私だけではないのではないでしょうか?

独特の質感をもっています。

使っていけばいくほど、後からいい味が出そうです。



個性的なフェース面
そして何と言っても、このウェッジの最大の特徴といえば、このフェース面です。

フェース面いっぱいにスコアラインが刻まれています。

ここまでする必要はあるのかな?と率直に思いましたが、別にルールに違反しているわけではないですし、個性があるのはとてもいいことです。

私は常に芯付近でヒットするように心がけていますが、人によってはアプローチのときに、わざと芯を外してトゥ寄りでヒットして球の勢いを殺すアプローチが得意だという方もいらっしゃると思います。

このウェッジはそういう方には、とても魅力的なのではないでしょうか?

私も普通に打つときはそうでもないですが、大きくカットに打つときは、少しトゥ寄りに当たるので、こういった工夫があってもいいのかな?と思います。

しかし、それにしても凄すぎます。

一度見ただけで忘れられません。

こういった思い切った設計ができるのも、テーラーメイドのいいところです。

このフェース面は好き嫌いがはっきりすると思います。

好意的に見られる方もいらっしゃると思いますし、これまで通りノーマルなタイプのほうが好きだという方もいらっしゃると思います。

私はノーマルなほうが好きです。

このようにフェース面いっぱいのスコアラインの必要性を感じていません。



ミーリングあり
凄いフェース面だな・・・。と思いながらしばらく見つめていたのですが、一応ミーリングがあるかどうか確かめてみることにしました。

すると、細かなミーリングがあることに気づきました。

指で触れてみると、なかなかの『ザラザラ感』がありました。

このミーリングの模様は変わったものではなく、オーソドックスで、これまでもよく見られたタイプです。



彫りの深さ
バックフェースはキャビティタイプではなく、フラットタイプですが、ソールの凹みがよく目立っています。



トップライン
トップラインの厚さは標準的です。

こういったところは大味ではありません。



オリジナルグリップ
ツアーベルベットが採用されていて、好感度がグンとあがりました。

微妙なフィーリングを必要とするアイアンやウェッジには最適なグリップです。

この何ともいえない、しっとり感がたまりません。

テーラーメイドがツアーベルベットを採用するのは久しぶりのような気がします。



構え感
ボールを前にして構えてみると、やはり独特な感じがして、違和感があったのですが、大きさが適正でボールとのバランスがとれているところが大きなプラスポイントです。

それと、ネック回りがいい感じで絞り込まれているところがいいです。

最近はウェッジだけでなくアイアンでも、このネック回りがちょっと太くてボテッとした感じのものが多いのですが、このウェッジは絞り込まれているので、すっきりしています。

こういったところは、海外メーカーの特長のひとついっていいのかもしれません。

どうしてもフェース面いっぱいのスコアラインに目が行ってしまいますが、これも慣れたらあまり気にならなくなるのかもしれないな・・・。と思いました。



開きやすさ
フェースを開いて構えてみたのですが、とてもいいです。

開いて邪魔するところがありません。

大きく削られているので、色々と変えられます。

いくつかの『段階的に』ではなく、『シームレス的に』開きを調整できます。

こういったウェッジは実戦的です。

私は昔から、フェースの開閉を大きく使うタイプなので、このようなウェッジには魅力を感じます。

以前も書きましたが、アプローチがどうしても苦手だという方の多くがフェースの開閉をあまりしておられないように思います。

私はそういう方をたくさん目にしてきました。

フェースを開いて使えば、細かなショットがとても簡単で楽になります。

最初から飛ばさない構えを作ることがとても大切です。

フェースの開閉を使えば、私のように感性が鈍いタイプでも、ウェッジが本来持っている性能を発揮してくれるので成功の確率が高まります。




試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、なかなかいい感じでした。

こういった外見なので、フィーリングの予想ができなかったのですが、いい意味で意外なところがあり、好感が持てました。

大味な打感ではありません。

フェースにあるミーリングも効いているのだと思います。

ボールへの食いつき感もありました。



トゥ側
ボールも拾いやすいです。

ストレートネックなので、少々薄く当たっても、上手く拾ってくれる易しさをもっています。

グースが利きすぎていると、どうしても上から『潰し過ぎ』に打っていきたくなるのですが、このようにストレートだとボールの下をすくって『フワッ』という感じで運んでいくことができます。

出球の高さも適正で、高く浮かせることが得意なウェッジです。

ロブ系のショットも易しいだろうな・・・。と思い試してみたのですが、その予想はピタリと当たりました。

いわゆる『ダルマ落とし』的な感じでボールの下をサッとくぐらせていけるので、かなり飛びすぎを抑えることができます。

高さと球の重さでボールを止めていけるウェッジです。

いわゆる『点で攻めていける』ウェッジといったらいいでしょうか?

私のホームコースは砲台グリーンが多く、どうしてもロブ系が必要になってくるので、このようなウェッジだと助かります。



スピン性能
スピン性能も優れています。

フェースがボールにしっかりと食いついてくれ、よく止めてくれました。

『激スピン』とまではいきませんが、安定して高いスピン性能を発揮してくれるウェッジです。

グリーン回りでの計算も立てやすそうです。

まさに『スピンの優等生』といったところでしょうか?



バックフェース
『安定性』という点では、平均的だと思います。

特別シビアだとは思いませんが、ラインも出しやすいですし、『気難しさ』のようなものはありませんでした。

フェース面が独特なので、構えたときにラインをイメージしづらいところがあったのですが、先ほども書きました通り、慣れてしまえば気にならなくなるのではないかな?と思いました。

かなり個性的なウェッジですが、いわゆる『大味タイプ』ではないので、フィーリングを出しやすいと感じる方も多いのではないでしょうか?



距離感
『距離感』は最初の数球はちょっと合いづらく、前後にブレてしまったのですが、球数をこなしていくうちにまとめることができました。

やはりこれも慣れだと思います。

球の乗りもいいですし、バーンと弾くタイプではないので、それを気にせずしっかりと運んでいけるところがいいです。

フェースを被せれば転がしもいけますが、どちらかといえば、打ち出しを高くしてキャリー重視で寄せていきたい・・・。という方に合いやすいのではないでしょうか?

スピン性能が高く、しっかり止めてくれるので、予想以上に足(ラン)が出る心配は少なくなるような気がします。



操作性
『操作性』はとても高いです。

先ほども書きました通り、フェースの開閉がスムーズなので、色々なショットで遊ぶことができました。

SWやLWなどロフトが寝たウェッジでは、どうしてもロブ系の球で遊びたくなるのですが、その私の思いを、このウェッジは充分すぎるほど受けとめてくれました。

ロブ系はもちろんですが、普段『ピッチショット』中心のアプローチをしておられる方にも、このウェッジの構え感が気にならないのであれば、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?



ヒール側
あくまでも『感覚的に』なのですが、このウェッジなら『硬いグリーン』でも上手く対応してくれそうだな・・・。と打ちながら感じていました。

フワッと打てるので、『球質を軽くして高さで止める』こともできますし、スピンも効いているので、ダラダラと転がっていく感じはしません。

落としどころを明確に設定できるウェッジなので、実戦でも安心感が得られます。



TaylorMade MILLED GRIND HI-TOE WEDGE
この独特なフェース面が特徴的ですが、基本性能はとても高くてバランスもとれています。

ただ先ほども書きました通り、どうしてもこのフェース面を好きになれないという方もいらっしゃると思いますし、グースタイプを好まれる方には、かなり合いづらいかもしれません。



TaylorMade MILLED GRIND HI-TOE WEDGE
人によって好みが分かれるところではありますが、私は面白いウェッジだな・・・。と思いました。

テーラーメイドらしい、斬新なデザインと基本性能の高さが印象的でした。



TaylorMade MILLED GRIND HI-TOE WEDGE
ただ、私がこのウェッジを購入するか?と聞かれれば、今の段階では購入しません。

やはり、独特なフェース面がどうしても気になってしまいますし、今は他にも素晴らしいウェッジがたくさんあるので、敢えてこのようなタイプにしなくてもいいな・・・。と思っています。

慣れれば使いやすそうですが、私には『慣れれば』というよりも、『即戦力』といいますか、すぐに『一片の曇りもない』イメージをもたせてくれるウェッジを求めています。

そういったこともあり、私がこのウェッジを購入することは今のところ無いですが、とても印象深いですし、また機会があれば試してみたいです。
                         
        

                         

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