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2019年02月19日
ピン G410 SFT フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G410 SFT フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは ALTA J CB です。
ロフトは19度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS です。

PING G シリーズのニューモデルです。
前のモデルの400シリーズはとても良くて、変える必要はないんじゃないかな?と思えるほど気に入っているのですが、常に立ち止まらず新しいクラブを開発してくれるメーカーには感謝しかありません。
これまで、PINGのクラブはモデルチェンジされても、デザインがよく似ていましたが、今回は新たに変わりました。
かなりメカニカルといいますか、機能性を感じさせるデザインです。

シャロータイプのFWです。
これまでのPINGらしい形状です。
クリークなので、もうちょっと小振りなのが普通ですが、違いました。
投影面積が結構あります。
ヘッド体積は変わらなくて、シャローなぶんだけ投影面積が大きくなっているのかもしれません。
スプーンとあまり変わらないような気もします。

ソールのバックフェース寄りには、大きなウェイトがひとつ配置されています。
このヘッドの形状だけであがりやすそうな印象を受けますが、さらに手を加えられています。
念には念を・・・。ということでしょうか?

ヒール側には『MARAGING STEEL』という文字があったので、マレージング鋼が使われていることが分かりました。
昔からヘッドにはよく使われてきた素材ですが、最近では珍しいような気もします。
素材にも『流行』のようなものがあるのかもしれません。
今はチタンが使われることも多くなりましたが、色々な素材が使われるのはいいことです。
昔からマレージング鋼のクラブを経験している私は、マレージングと聞くと『硬い』というイメージをもっています。

ソールのフェース寄りには溝ではなく、『FORGED FACE』の文字がありました。
鍛造フェースというのは、PINGでは珍しいような気がしますが、今回はフィーリングにも力を入れてきているということなのでしょうか?

ネックは、やや短めではありますが、極端ではありません。
今ではすっかり見慣れた長さです。
ピンらしい、独特な『艶消し感』がたまりません。


かなりのシャローです。
ピンらしい感じもしますが、かなり薄いなぁ・・・。と思いました。
つい先日試打した テーラーメイドのFW を思い出しました。
トップメーカーである、ピンやテーラーメイドがこのようなタイプを発表しているということは、これからこういうタイプがトレンドになるのかもしれません。
私には明らかに『シャロー過ぎる』のですが、このシャロー形状に親近感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ネックには調整システムが搭載されています。
テーラーメイドなどと比べると、かなりシンプルな調整機能ですが、ピンらしいといえます。
あまり細かな調整をしても意味がないということなのでしょうか?

試打するのは、この○のポジションです。

フェース面にも色々な工夫が見られますが、これまでも目にしてきたので、目新しさのようなものはありません。
鍛造フェースということですが、このフェース面を見て、柔らかそうだな・・・。とは思いませんでした。
むしろ、ややしっかり・・・。といった印象をもちました。

かなりクセのある顔です。
ひと目見て、何だこれは・・・。と思い、一気にテンションが下がってしまいました。
待望のニューモデルなのに残念でした。
かなりフェースが被っているように見えます。
単にフックフェースというだけでなく、プル角も効いているように感じました。
これが、このニューモデルに込めた、ピンの答えなのでしょうか?

クラウンにある、この突起物もお馴染みですが、これも正直好感が持てませんでした。
かなり大きくなり目立っていて、何だか大味な感じがします。
おそらく、この突起物にも大きな意味があると思うのですが、これだけ大きいと私にはマイナスでしかありませんでした。
前のモデルのほうが控えめな感じで、品があるな・・・。と思いました。

装着されているグリップはシンプルなタイプで、これまでもよく目にしてきました。
無難な感じのグリップです。

素振りをしてみると、まずまずで、これまでのモデルと大きな違いはないような気がします。
特に変わった感じはしませんでしたが、色々なシャフトが用意されているということなので、それらも試してみたいです。
クラブはシャフトで大きく変わります。

ボールを前にして構えてみると違和感があり、馴染みにくいです。
前のモデル(G400)のいい印象をそのまま引きずっていたのか、ちょっとショックでした。
FWで、しかもクリークで、ここまでする必要はなるのかな?と思ったのですが、メーカーも色々なゴルファーを対象にしているのだと思いますし、深い研究があるのは間違いないので、大きな意味があるのだろうと思います。
ただ、私は苦手意識が芽生えてしまい、さらっと試打を終わらせよう・・・。と思ってしまいました。
試打を開始しました。

いきなり、『チョロ』を連発してしまいました。
2球続けてのチョロです。
自分自身がすごく恥ずかしくなりました。
これはクラブのせいではなく、苦手意識をもってしまった私に原因があるのは明らかです。
いつもはもっとどっしりと構えて、足に根が張ったようなイメージで打つのですが、今日は完全に真逆で浮足立ってしまったような気がします。
ふらふらと、まるで『浮き草』のようなまま、2球打ってしまったのがミスの要因です。
私は打席を外し、自分自身を反省して素振りをし、再びこのクラブに挑むことにしました。
試打を再開しました。

『打感』は、やや硬めでした。
『鍛造フェース』ということで、柔らかい打感を期待していましたが、違いました。
ただ、このはっきりとした打感は、『ピンらしいといえばらしい』です。

『音』は少し大きめでした。
大きめではありますが、インパクトが緩むということはなく、普通に打っていけました。
できれば、もう少し小さくてもいいかな・・・。と思いましたが、大きな不満はありません。

球はとてもあがりやすいです。
これだけのシャローなので、フェースがボールにヒットさえすれば、必ず高く浮いてくれるという感じがします。
『フェース面を意識しないで良いあがりやすさ』といったらいいでしょうか?
フェースの縦面どこでヒットしても、ボールが自然とあがってくれるという印象をもちました。
クリークらしく、弾道も高いです。
私の場合、チョロさえ気を付ければいい・・・。という感じでした。
こういうタイプは上から打つと『テンプラ』になりやすいので、昔から言われているように、『横からはらう』といいますか『横から滑らせる』イメージのほうが易しいのは明らかです。

『安定性』は高く、シビアさは全く感じませんが、私はフックばかり出てしまいました。
構えたときに浮かんだマイナスイメージと苦手意識がそのままの球筋に表れてしまい、どうしようかと焦りました。
コースでなくて良かったです。
フックフェースのクラブは特にドライバーが多いですが、それはロフトが立っているからであって、このようにロフトが寝ているクラブでフェースを被せると、さらに球がつかまり過ぎるような気がします。
私は左方向ばかり打ってしまいました。

『飛距離性能』はなかなかいい感じでしたが、私にはつかまり過ぎなので、明らかに『距離のロス』がありました。
ただ、スライサーの方には、とても易しいのではないでしょうか?
クリークは元々、FWの中では球がつかまりやすいクラブではありますが、それでもつかまりづらい、もっとつかまりが良くて自然にあげてくれるクラブが欲しい・・・。という方には魅力的といえるのかもしれません。

『操作性』という点では、私にはつかまりが良すぎて難しい印象をもちました。
マニュアル系ではなく、完全に左方向への『オートマ系FW』です。
真っ直ぐから右へはとても行きにくいクラブだと思います。
頑固といえば頑固なところもありますが、この頑固さに魅力を感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

PINGは元々シャローの印象が強いですが、この410でさらに拍車がかかったような気がします。
こういったシャローは昔からありますが、最近では少なくなってきているので、珍しさもありますが、これから流行っていくのかもしれません。
シャローバックはいいですが、できれば『フェース高』が、もうちょっとあったほうが安心できただろうな・・・。と思いました。

鍛造フェースということで、打感のソフトさや、弾きの良さを期待していましたが、実際に打ってみて、期待していたほどではありませんでした。
やや硬めの打感で、弾きが良くて初速がすごく速くなっている・・・。という印象はもちませんでした。

このFWには苦手意識をもってしまいましたが、ドライバーをまだ試打していないですし、UT(ハイブリッド)やアイアンも試打していないので、そちらに期待していきたいです。
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