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2019年02月15日
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キャロウェイ EPIC FLASH STAR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ EPIC FLASH STAR ドライバー です。

シャフトは Speeder 569 Evolution V です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は51g、トルクは5.7、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は292g です。

キャロウェイエピックフラッシュシリーズの新しいドライバーです。
先日、サブゼロを試打しましたが、今日はまた違う姉妹モデルです。
かなり機能的なデザインで、色々な工夫がされているのが分かります。

ラージサイズで、シャロー感もあります。
今はこういうタイプが一番多いです。
やっぱりヘッドが大きいほうが、色々な工夫をしやすいのだと思いますし、ラージサイズに対するニーズも高いのだと思います。
最近、キャロウェイで小ぶりなドライバーに出会っていません。

このウェイト移動システムはサブゼロにも採用されていましたし、これまでのモデルにも見られました。
これだけ大きなウェイトが、この位置にあるということは、それだけ重心深度が深くなっているのだと思いますし、移動させると球筋が大きく変わるような気がします。
今日は専用の工具が無かったということもありますし、この真ん中のポジションがノーマルだと思うので、このまま試打することにしました。

フェース寄りには『JAILBREAK TECHNOLOGY』の文字がありました。
これもサブゼロで見たばっかりです。
しかし、この位置にサブゼロにはウェイトが配置されていましたが、このスターにはありません。
重心を前に持ってこないような設計になっているのでしょうか?

ソールにある、この凹みは同じです。
この凹みにはどのような効果が期待できるのでしょうか?

フェース面のデザインも特徴的ですが、これも見ました。
これはAIがデザインしたのでしょうか?
模様自体に大きな意味は無いと思うのですが、見た目のインパクト大です。

トゥ側には『FLASH FACE』の文字があります。
これもサブゼロと同じです。
ここにはこれまで、『FORGED』が多く見られましたが、ライバルメーカーであるテーラーメイドは『TWIST FACE』です。
それぞれの魅力があると思いますが、大手メーカーによる、科学的な深い研究によって生み出されたものなのは間違いありません。

ネックは、やや短めですが、今では見慣れた長さです。
サブゼロには調整システムが搭載されていましたが、このスターにはありません。
同じシリーズなら全て搭載するのが自然だと思うのですが、これにもメーカーの考えがあるのだと思います。
私は調整システムを重視していませんが、重視しておられる方には物足りないと感じられるところなのではないでしょうか?

シャローバックタイプのヘッドです。
以前も書きましたが、よく見られるので、今では『スタンダードシャロー』といっていいように思います。
シャローバックタイプではありますが、フェース高はきちんと保たれていて、ディープフェースになっているので好感が持てます。
ディープフェース&シャローバックの組み合わせが多くなりました。

顔はクセがありました。
サブゼロの顔は好感が持てたので、このスターにも期待していたのですが、全く違う印象をもちました。
私にはサブゼロの顔のほうが『スター☆』に見えます。
このドライバーは、ヘッド後方が大きく膨らんで、プクッとした感じです。
これまでも見られた顔なので、これも『キャロウェイ顔』といえなくもないのですが、好感は持てませんでした。
ニュートラルというよりは、つかまえ系の顔に見えました。
どんどん好みから離れていったのですが、このドライバーは『三兄弟』ということで、幅広い層に対応するように異なった個性で勝負しているのだと思います。

このカーボンクラウンも、お馴染みです。
テーラーメイドを始め、今は多くのメーカーが採用しています。
やはりゴルフクラブ業界というのは、ひとつのメーカーが流れを作ってしまえば、後からほかのメーカーがどんどん追随していくものだな・・・。と思いました。
ゴルフクラブには『流行』というものが存在します。

装着されているグリップはサブゼロと同じです。
ソフトなフィーリングで好感が持てます。
ヘッドの色とマッチしているので、より好感度が増します。
グリップは消耗品なので、交換用のグリップも用意されているといいな・・・。と思いました。

素振りをしてみると、見た目の印象と違い、かなり軽量感がありましたし、シャフトも軟らかいです。
見た目の印象と、実際に振ってみたときのギャップがありましたが、今はこれくらいがスタンダードといえるでしょうか?
ギャップのあるクラブが多くなりました。

ボールを前にして構えてみると、かなり違和感があり、思わず「ウワッと」小さく叫んでしまいました。
どこに違和感があったのかといいますと、『フェースが上を向き過ぎ』ということです。
かなり上を向いているように見えて、不思議な感覚がありました。
移動式の大きなウェイトがバックフェース寄りにあるということもありますし、かなり『お尻』が重たいドライバーのように感じます。
私にとっては『据わり』の良くないドライバーです。
据わりが良くないので、気持ちも落ち着きません。
ここまで上を向いているように見えたドライバーは最近では無いような気がします。
このドライバーのロフトが10.5度ということで、このように見えたのかもしれない。違うスペックを探そう・・・。と思ったのですが、試打クラブはこの一本しか見当たらなかったので、このまま続けるしかありませんでした。
10.5度のドライバーでも、そのまま何の違和感も無く構えることができるドライバーはたくさんありますが、このドライバーは違いました。
もっとコンパクトにしたら『ブラッシー』として使っていけそうですが、ここまでヘッドが大きいと、それもできません。
フェースも被っているように見えたので、方向性への不安もあったのですが、それよりも『高くあがりすぎ』の不安のほうが大きくなりました。
STARというよりは『HI DRAW』というネーミングのほうが合っているのではないか?と思いました。
頭の中がモヤモヤしてしまって、なかなか始動のタイミングがつかめなかったのですが、半ば強引にテークバックを開始しました。
クリアにならないまま試打を開始しました。

一球目から、この甲高くて大きい音が飛び込んできました。
サブゼロを試打しているので、高い音は予想していたのですが、ここまでではなかったような気がします。
うわぁっ。これはないな・・・。この音は違うなぁ・・・。と思い、いったん打席を外しました。
この音もAIが決めたことなのでしょうか?
キャロウェイはビッグバーサが有名ですし、ビッグバーサも高めで大きい音が印象的です。
しかし、この音とはまた違いました。
キャロウェイはゴルフクラブに関しての開発がとても進んでいるメーカーなので、あえてこの音にしているのだと思いますが、私は全く馴染めませんでした。
インパクトが緩むか緩まないかギリギリの音といっていいのかもしれません。
しかし、どうしても周りが気になってしまいます。
私の両隣の打席は他の方が練習をしておられたので、なるべく邪魔にならないよう、気を遣いながら試打を続けました。
私はこの音に全く好感を持てませんが、この音が好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますし、キャロウェイは海外メーカーなので、外国人の方が好まれる音なのかもしれません。
ダンロップでは絶対に聞けない音だな・・・。と思いました。
構え感といい、この音といい、このドライバーに対する興味がどんどん薄れていってしまいました。

しかし、飛距離性能は優れていました。
高くて力強い球が夜空を突き刺します。
弾道は高いですが、スピン過多で吹き上がる・・・。ということにはなりにくいように感じました。
高い弾道がそのまま突き進んでいき、それが一定していました。
これが『AI』の効果なのでしょうか?
つかまりのいいドライバーですが、思っていたよりも球が左に行くということはなく、安定していました。
かなりポテンシャルの高いドライバーですが、惜しいな・・・。と思いました。
音が良ければ確実にもっと飛ばしていけるのに・・・。そして弾道も高すぎたので、それが抑えられていると、もっと距離を伸ばせたのに・・・。と残念でなりません。

『打感』は、しっかりめでした。
この打感は予想通りでした。
この打感もAIが生み出したものなのでしょうか?
もしそうだとしたら、私にはAIは合わないな・・・。と思いました。

球はよくあがりました。
ロフトは10.5度ということですが、それ以上にあがりやすい印象をもちました。
今更ではありますが、もっと寝ているのは間違いないですし、そういったことは昔からあります。
『リアル』を表示してしまうと、売れにくくなるのかもしれません。
ヘッドが黒ということもあって、重量感を感じさせますが、タフなドライバーではありません。
サブゼロとは違うターゲット層なのだと思います。

『安定性』は高いです。
シャフトは軟らかめですが、左右に大きくブレることはありませんでした。
ある程度の幅で収まっていたので、実戦的な印象をもちました。
球のつかまりがいいので、右にフケることがありません。
スライサーの方にも、比較的易しいドライバーといえるのではないでしょうか?

『操作性』という点では、秀でていません。
操るタイプのドライバーではありませんが、今は多くがこういうタイプなので、そういった意味ではノーマルといえるような気もします。
ラージサイズのドライバーでありながら、球が自然につかまるので、私はフック系のほうが易しいです。
結構強めにカットしてみたのですが、右に大きく曲げるのは難しく感じました。
真っ直ぐから右には行きにくいドライバーなのは間違いありません。

先日試打したSUBZEROがいいドライバーだったので、このSTARにも期待していたのですが、私は好きになれませんでした。
ただ、それはあくまでも私の感想であり、このドライバーを打ちこなせていないということにもなります。
このスターを気に入る方もたくさんいらっしゃると思います。

キャロウェイとテーラーメイドはライバルメーカーとして、長年しのぎを削ってきました。
ほぼ同時期に試打したということもあり、このドライバーを試打する前は、テーラーメイドのニュードライバーと打ち比べてみよう・・・。と思っていたのですが、このスターを試打して、それもやめることにしました。
打ち比べてみなくても、その結果がはっきりしていたからです。

どちらが好きか?と聞かれれば、私は迷わずテーラーメイドのニューモデルを選びます。
白系(シルバーも含む)のヘッドよりも黒いヘッドのほうが好きですが、今回は完全にテーラーメイドに軍配を挙げます。
顔・打感・音が大きな要因です。
ただ飛距離に関しては、こちらのエピックのほうが少し勝っていました。
テーラーメイドもいいですが、このエピックの弾道のほうが力強く落ち際にも強いです。
これは打ち比べなくても、はっきりしていました。
しかし、私はいくら飛距離性能が優れていても、音が良くなければ好感を持たないので、このドライバーには魅力を感じなかったですし、もう試打することはありません。
せっかく高いポテンシャルをもっているのに、勿体ないな・・・。と思いました。

しかし、先日試打したサブゼロは好感が持てましたし、『三兄弟』である、もうひとつのモデルをまだ試打していないので、結論を出すのはまだ早いような気もしますが、このスターを試打することはもうありません。
もうひとつのモデルに期待したいです。
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