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2019年02月14日
テーラーメイド M5 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド M5 フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは KUROKAGE TM5 です。
ロフトは19度、クラブ長さは42.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、トルクは4.1、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は320g です。

テーラーメイドの新しいフェアウェイウッドです。
先日ドライバーを試打する機会に恵まれましたが、今日は同じシリーズのFWです。
とっくに木は使われなくなっているのに、今でもFW(FAIRWAYWOOD)になっていますが、これはもうすっかり定着しているので仕方ないですし、このままでもいいような気がします。

シャロー感の強いヘッドです。
今はドライバーに限らず、シャロータイプのFWが主流なので、このクラブはノーマルといえるのかもしれません。
特別変わった感じはしませんでした。

ソールのバックフェース寄りにはTITANIUMの文字があったので、このクラブがチタンだということが分かりました。
もし、この文字を見つけていなかったら、おそらくこれまで通りメタルという認識をもっていたと思います。
ドライバーのようにヘッドを大きくする必要が無いので、FWをチタンにする必要性は無いのかもしれませんが、これまでもたくさんFWでチタンが使われてきました。
その多くがソフトな打感で、よく飛ぶという特徴をもっています。
特に、ミステリーとロッディオのFWは強烈なインパクトを残しました。
初めて試打して数年が経ちますが、今でも強く心に残っていますし、購買意欲を刺激し続けています。
ドライバーだけでなく、FWもチタンが有効なのだと思いますし、これからも増えていくのではないでしょうか?


そしてソールにある、このウェイト移動システムを見て、斬新なデザインだな・・・。と感心させられました。
この目的は分かりやすいのですが、このようなデザインであることが凄いです。
発想の柔軟さといいますか、色々なアプローチの仕方があるものだと思いましたし、もし私がクラブデザイナーだったら、このような設計は出来なかったと思います。
常に時代の最先端を行き、これまでたくさんの斬新なアイデアと、それを形にする製作力・・・。
実行力といっていいかもしれません。
まさにテーラーメイドは、ゴルフクラブ業界の『魔法使い』といったところでしょうか?
この形状にすごく感心しました。
私には思いつきません。


両端にはそれぞれ、DRAWとFADEの文字がありました。
ドライバーほどヘッドが大きくないので、ウェイト移動システムの効果は小さいような気もするのですが、しっかりと役目を果たしてくれるのだろうと思います。

ソールのフェース寄りには、溝のようなものがあります。
これはもうすっかりお馴染みです。
RBZが、いわゆる『溝ブーム』を引き起こしましたが、最新モデルでこのようになっているということは、溝が大きければ大きいほど、そして深ければ深いほどいいというものではないのだと思います。
強度的な問題もあるのかもしれません。

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されていました。
これもお馴染みです。
ウェイトの移動と、この調整システムで、幅広い層をカバーできるのではないでしょうか?
私はドライバーやFWに、このような調整システムを重要視していませんが、まだまだ根強い人気があるのは確かですし、最重要視しておられる方も多いのではないでしょうか?
クラブを購入後も、自分に合うようにカスタマイズすることができるのは、とても大きなことだと思います。

試打するのは、このSTD LOFTのポジションです。

フェース面のトゥ寄りには、TWIST FACEの文字がありました。
先日試打したドライバーにも見られましたし、前のモデルから続いています。

シャロータイプのヘッドです。

こうして角度を変えて見ても、かなりシャローであることが分かります。
ここまでの薄さがちょっと意外でした。
もう少し厚みがあるタイプだと思っていました。

好感のもてる、いい顔をしています。
もっとクセがあるのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
シャロータイプのヘッドですが、それをあまり感じさせない顔つきです。

カーボンクラウンタイプで、ドライバーと同じコンセプトになっているようです。
こうすることで、かなりの低重心化が図れるのだと思います。
一番効果的なのは、クリーブランドやプロギアのように、クラウンの部分をえぐりとって空洞にすることだと思うのですが、そうすると見た目のインパクトがあり過ぎて売れにくくなるのかもしれません。
プロギアのFWは、かなり個性的でしたが、その個性(見た目のインパクトの強さ)と同じくらい高性能でした。
クラブは決して外見だけじゃないんだな・・・。と思ったことを覚えています。
今でもあのクラブは忘れることができません。
かなり易しくて大きく飛ばしていけるクラブでした。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
これまでもよく見られる、シンプルなタイプです。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
少し軽量感がありますが、今はこれくらいが標準といえるでしょうか?
何回か素振りを繰り返して、タイミングを整えることができました。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
前のモデル(M3&M4)もそうですし、今回のモデルのドライバーも試打しているので、この構えやすさは予想通りでした。
クラブによっては、『顔』として見たときと、ボールを前にして構えてみたときでは印象が変わってしまう物もあるのですが、このクラブの場合は同じでした。
とても自然で楽に構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は予想していたよりも、しっかりめでした。
チタンなので、もうちょっとソフトな感じなのかな?と思っていましたが、違いました。
しかし、この打感にも大きな不満は無く、普通に打っていくことができました。

『音』は、はっきりしていますが、大きすぎず好感が持てます。
インパクトが緩むということもありませんでした。

『球のあがりやすさ』という点では、今のクリークの中では普通といった印象をもちました。
普通ですが、その普通はとてもあがりやすいということです。
今はタフなFWを殆ど見かけなくなりました。
私はFWを試打するときはティアップせずに、直打ちすることに決めているのですが、直打ちでも充分球を上げてくれました。
タフさは全く感じられません。
かなりシャローだからでしょうか?
フェースの下目でヒットして、当たりが薄くなっても、しっかりと拾って上げてくれました。
ソールには色々な物がついていますが、『ソールの滑り』を邪魔することはありませんでした。
しかし、今日はマットの上からなので、実際の芝でも試してみたいです。
特に逆目のライでどうなるか、興味があります。

『安定性』は高いです。
構えやすかったということもあるのですが、イメージした通りのラインに沿って運んでくれました。
今日は調整をしないまま試打をしたのですが、すごく自然な印象をもちました。
シビアさのようなものは感じませんでした。
今は易しいFWがたくさんありますが、それらの中でも、かなり高い大らかさがあるタイプだと思います。
その大らかさとは、『構えやすいFWの中でのトップクラス』という意味です。

『飛距離性能』は高いですが、今のFWの中では、『やや飛び』といった印象をもちました。
驚くほど強い球が出るという感じはしませんでしたが、コンスタントに稼いでくれるFWです。
飛距離性能もいい感じですが、それよりも私は安定性の高さが魅力的でした。

『操作性』は、まずまずといった印象をもちました。
クセのない構えやすいFWなので、色々な細工をしてみたくなりますが、少し安定性のほうが勝る感じがしました。
いい顔をしていて、それでいて難しさを感じさせない・・・。という、今のニーズにマッチしているFWです。

テーラーメイドらしく、ソールやネックには色々な機能が付け加えられていますが、実際に打ってみて、ゴチャゴチャしたり、モヤモヤしたり・・・。といったことがなく、最初からずっと楽しむことができました。

最初見たときは、この薄さとソールにあるウェイト移動システムが印象的だったのですが、決して機能性だけでなく、他の部分の性能もしっかり出せているように感じました。

シャロータイプで、すごくあがりやすいですが、私はもうちょっと厚みが欲しいので、姉妹モデルのM6に期待したいです。
試打していて、今日は殆ど感じなかったのですが、日を改めると『シャローによる不安』も感じてしまうのではないかな?と思いました。
フェースも『シャローめ』なので、特にティアップして打つときは、少し注意が必要かもしれません。

カッコいいデザインで機能性も十分ですが、見た目だけでなく、基本性能もしっかりしているので、多くの層から支持されるのではないでしょうか?
正直、『ぶっ飛びクリーク』だとは思いませんでしたが、バランスのとれた性能が魅力的です。
機会があれば、また何度でも試打してみたいですし、姉妹モデルのM6と打ち比べてみたいと思いました。
シンプルで分かりやすいFWです。
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