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2019年02月03日
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ホンマ TOUR WORLD TW747 455 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは HONMA TOUR WORLD TW747 455 ドライバー です。

シャフトは VIZARD for TW747 50 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは4.9、バランスはD2、キックポイントは中調子 です。

ホンマのカッコいいドライバーです。
昨年460を試打したのですが、このドライバーは455なので、おそらく5ccほどヘッド体積が小さくなっているのだと思います。

形状的には、やや立体的で適度な厚みもあります。
立体的ではありますが、それほどコンパクト感はありません。
ホンマらしく、丁寧で美しく、高級感のあるヘッドに仕上がっています。
OEMではない、自社生産の強みといったところでしょうか?

ソールにはトゥ側にウェイトがひとつだけ配置されています。
かなり大きなウェイトですが、数字が刻印されていないので、重さは分かりません。

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されています。
最初見たときは、ホンマらしくないような気もしたのですが、今はすっかり見慣れました。
調整システムに対するニーズが高いからなのだと思います。

フェース面のデザインはとてもシンプルで美しいです。
雑な感じは全く無く、何とも言えない魅力があります。
ホンマにチープなクラブは似合いません。

セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
立体的なヘッドですが、ディープバックタイプではありません。
今はシャローバック全盛ですし、先日試打した460も、このドライバーよりはシャロー感があるので、セミシャローという表現が一番ピッタリくるような気がします。
顔のいいドライバーを使いたいけど、ディープバックタイプはちょっと苦手だな・・・。という方も、このシャローバックを見たら、親近感も増すのではないでしょうか?

顔の印象はまずまずでした。
もっと投影面積が小さく、まとまった感じなのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
結構大きく見えましたし、シャローな感じもします。
ただ、特にクセは見られないので、構えやすいだろう・・・。と思いました。
思わず見とれてしまうほどの美顔ではありませんが、マイナス的なところはありません。

装着されているグリップは、しっかりしたタイプです。
これまでのモデルにも採用されています。

素振りをしてみると、とてもいい感じです。
それほどハードなタイプではありませんが、頼りなさは無くしっかりしています。
タイミングも取りやすく、ヘッドの動きを把握しやすいです。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
ヘッド後方が少し膨らんでいるように見えて、それほど小顔感はありませんが、これくらいがちょうどいい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
方向性に対するクセはなく、ラインも出しやすそうです。
少し逃がすイメージも出せたので、フッカーの私には易しく感じさせるところもありました。
試打を開始しました。

『打感』は、『すこぶる』良いです。
『吸い付くような打感』といったらいいでしょうか?
過去にも何度か感じてきたフィーリングですが、最近では少なくなってきたような気がします。
フェースとボールがお互い引き合っているような感覚といったほうがいいかもしれません。
あくまでも感覚的にですが、フェースの芯とボールの芯が吸い付きあっているような感じで、ジャストミートしかできないような感覚です。
硬い打感ではなく、とてもソフトなのですが、それにプラス『吸い付くような』という言葉がプラスされる絶妙なフィーリングで楽しめました。

『音』は控えめな感じなのですが、決してこもった感じではなく、はっきりしていて、インパクトを感じやすいです。
これならばいくら振っても邪魔になりません。
気持ちよく振り抜くことができました。

『球のあがりやすさ』は、今のドライバーの中では、少しタフなタイプで、好みがはっきりと分かれるかもしれません。
このドライバーでは球が浮きづらいので、460のほうが好きだ・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
ライナー系の力強い球が打てるタイプで、あがりやすさをそれほど強調してはいないドライバーです。
浮きすぎないドライバー・・・。といったらいいでしょうか?
強い球が打てるドライバーですが、それほど低スピン性能が長けているとは思いませんでした。
重心の低さも、ある程度あるようです。

『安定性』という点では、標準的な感じがします。
曲がりにくいという感じはしませんが、気難しいタイプでもありません。
あくまでも『標準的』といったところです。
普通に打っている限り、特に問題なくラインを出していける『とっつきやすさ』があります。
こういったところは他のメーカーも含め、今のアスリートモデルの特徴のひとつといっていいのではないでしょうか?
易しすぎないけど、決して気難しいタイプではなく、親しみやすさも残されています。
スイートエリアも、結構広く感じました。

『飛距離性能』は優れていて、予想以上のパフォーマンスを発揮してくれました。
一球目から、かなり弾き感があって、強い弾道を打たせてくれました。
初速が速く、ボールにターボエンジンが搭載されているような加速感があります。
適度に易しさのあるドライバーですが、インパクト時のエネルギーロスが小さく、ボールに効率よく伝わっているような感覚がありました。
『厚み系』ドライバーのいいところなのかもしれません。
ボールがピンポン球のように弾け飛んでいくのを見ながら、頼もしさを感じました。
かなりポテンシャルの高いドライバーです。

『操作性』は、いい感じで左右どちらにも対応してくれました。
ナチュラルな感じがしますが、スライスを抑制してくれるタイプではないので、スライスに悩んでおられる方には、多少難しく感じられるところがあるかもしれません。
ただ、このドライバーには調整機能が搭載されているので、それを上手く活用すれば、かなり克服できるのではないでしょうか?

久しぶりにホンマの『当たり』ドライバーに出会ったような気がしました。
ホンマは昔から馴染みがあって、常に注目しているメーカーのひとつですが、正直いいまして、ここ数年はそれほど心が踊らされることなく、淡々と試打をしていました。
いいドライバーだな・・・。と思ったことはあるのですが、それほど興味を持つことができませんでした。
一度試打したっきり、もう二度と手にしなかったドライバーもたくさんあります。
外観はカッコいいのに、肝心の音が全然ダメだったドライバーもありました。

昔のようなホンマらしさは消え、他のメーカーとの差別化も難しくなりました。
もうホンマのクラブに胸が熱くなり、使うことはないのかな・・・?と思う期間が長く続きましたが、このドライバーに出会って、また胸が熱くなりました。
先日試打した460も、いいドライバーだと思いますが、私は断然こちらのほうが好きです。

吸い付くような打感と控えめでありながらはっきりとした音。
そして、パワフルな弾道に一瞬で惹かれてしまいました。
昔から、ホンマのクラブがもつフィーリングが好きだったのですが、今日はそれを改めて強く感じることができました。

また何度でも試打したい、魅力的なドライバーです。
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