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2019年01月29日
キャロウェイ APEX アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ APEX アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。
ロフトは30.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は106.5g、トルクは1.7、バランスはD2、キックポイントは元調子 です。

キャロウェイの新しいアイアンです。
APEXシリーズは久しぶりな感じがしますが、これまでのモデルとデザインがよく似ていて、ブランドイメージが保たれています。
ハイテクさを感じさせながらも、モノクロなデザインがカッコいいです。

オーソドックスなフルキャビティですが、それほど尖った感じはしません。
輪郭がシャープというよりは丸みを帯びていて、親近感をもたせてくれます。
独特の質感があり、柔らかそうな雰囲気を醸し出しています。

彫りの深さはたっぷりあるフルキャビティですが、バックフェースの形状に工夫が見られます。
デザインが勝ちすぎていないといいますか、ゴチャゴチャした感じがしないので、好感が持てます。
今は中空タイプやポケットタイプアイアンも増えてきていますが、このようなノーマルタイプの人気もまだまだ高いです。
私が今使っているアイアンはキャビティタイプではないのですが、いつかキャビティタイプのアイアンを購入するときが来たら、それは中空やポケットタイプではないと思います。
ノーマルなタイプを選ぶのは間違いありません。
しかも『ワンピースタイプ』です。

トップラインは、ちょっと厚めです。
私はもうちょっと薄いほうが好きですが、これくらいの厚みを好まれる方も多いのではないでしょうか?

ソール幅は標準的です。
こうして見ても、ソールに丸みがあるのが分かります。
今は色々なソール形状のアイアンが増えてきました。
タングステンなどの異材は組み込まれていないように見えますが、実際のところは分かりません。

リーディングエッジとトレーリングエッジは、少し丸みがありました。
抜けの良さにこだわっているのではないでしょうか?

ネックの長さは標準的です。
キャロウェイのアイアンは短めの印象がありますが、このアイアンは適度な長さがキープされていました。
モデルによって、長さを変えているということでしょうか?

ホーゼルには『CF19』という文字がありました。
どういう意味なのでしょうか?

フェース面にミーリングはありませんでした。
見慣れた感じの、ごく普通のフェース面です。
今は多くのメーカーがバックフェースの形状やデザインに気を配っていますが、ボールとの唯一の接点であるフェース面はすごくシンプルなものが多いです。
色々なアイアンを試打していると、チープな感じのフェース面に出会うこともありますが、このアイアンにはチープさはありませんでした。
あくまでも『ごく普通』といった感じです。
マイナスに感じることはありませんでしたが、引き込まれるような魅力も、正直感じませんでした。

装着されているグリップはツアーベルベットタイプで、すごくいいです。
一気に好感度があがりました。
微妙なニュアンスを出していきたいアイアンやウェッジには最適なグリップです。
キャロウェイのオリジナルマークもカッコいいです。

素振りをしてみると、好感が持てました。
頼りなさは無く、タイミングも取りやすいです。
DGでは重すぎるけど、950では軽すぎる・・・。という方には、ハマりやすいシャフトといえるのではないでしょうか?
最近はモーダスを見かけることが多くなりました。
それだけニーズがあるのだと思います。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
もっと『いい顔』を予想していたのですが、ちょっと違いました。
少しクセのあるタイプです。
クセはありますが、強い苦手意識は芽生えませんでした。
『今風(いまふう)』の顔といっていいのかもしれません。
大きさは標準的で、少しグースが利いています。
トップラインも厚めで、海外メーカーらしい特徴があります。
あえてシャープさを出さないようにしているのかもしれません。
緊張することもなく、すぐテークバックを開始することができました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
バックフェースにFORGEDとあったので、もっといい打感を期待していたのですが、ちょっと期待はずれなところがありました。
硬くはなく、柔らかいところもあったのですが、ちょっとボヤけた感じがしました。
『芯』を感じにくい打感といったらいいでしょうか?
いわゆる『ワンピース感』の無い打感だな・・・。と思いました。
色々な物が付け加えられて、それらが『ごっちゃ混ぜ』になった感じ・・・。といったらいいでしょうか?
打っていて心地いいと感じることはありませんでした。
ただ、こういったことは珍しくないですし、普通のことといえるのですが、私が打つ前から、このアイアンに期待しすぎていたところがあったのかもしれません。
この打感に関して止まることなく、そのまますっと通り過ぎることにしよう・・・。と思いました。

球はあがりやすくて、イージーです。
ソール幅もネックの長さも標準的で、それほど重心の低さを感じさせなかったのですが、タフなところは全く無く、とてもあがりやすいです。
やはりタングステンなどの異材が組み込まれているのではないかな?と思いました。
異材(比重の重いタングステンなど)のいいところは、外観(ソール幅)などを変えずに、重心をコントロールできるところです。
ソールが広すぎると、私は難しそうに感じることが多いのですが、このアイアンは標準的で難しさを感じさせず、実際に打ってもすごくあがりやすいので、見た目を損なうことなく、易しさに重点を置いて開発されているのではないかな?と思いました。

『安定性』も、キャビティらしい優秀さがあります。
大らかなタイプで、シビアさは全く感じません。
ちょっとグースも効いているせいか、球もつかまりやすいです。
今はこういうタイプが、一番ニーズが高いような気がします。

『飛距離性能』も、なかなか優れていました。
よく飛ぶな・・・。とは思いましたが、今はこれくらいが『常識』となりつつありますし、これまでもキャロウェイはディスタンス系の優れたモデルを発表し続けているので、驚くようなことはありませんでした。
『球の乗っかり感』で勝負するタイプのアイアンではないと思いますが、それを捨てて、あえて飛距離が出るように設計されているのではないでしょうか?
一口にフォージドアイアンといっても、色々なフィーリングがあるのだと、改めて感じました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
ヘッドが大きすぎないので、フェース面をコントロールするのは難しくありません。
ただ、敏感に反応するというよりは、大らかさのほうが勝ってしまうので、より自然にこの大らかさを活かして打っていったほうがいいように感じました。

全体的にシュッとしていて、スタイリッシュなアイアンですが、気難しさのようなものはなく、親しみやすい特長があります。
易しいアイアンを使っていきたいけど、ボテッとしたものは使いたくない・・・。見た目にもこだわりたい・・・。という方には、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

私はアイアンに飛びの性能は求めていませんが、今は飛びのニーズが高まっていると思います。
このアイアンは易しさがありながら、飛びの性能もしっかりしているので、多くの支持を集めるのではないでしょうか?

バックフェースのデザインもカッコいいですし、見た目と実際の性能とのバランスが取れています。

アイアン好きの私のアンテナが反応することは無く、テンションも一定のままで淡々と試打していたのですが、キャロウェイらしい工夫がギュッと詰まったアイアンだな・・・。と思いました。

派手すぎない、ゴチャゴチャしていない、スタイリッシュなハイテクアイアンです。
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