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2019年01月23日
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プロギア PRGR TUNE 01 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR TUNE 01 ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン Tour AD PT-7 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は72g、トルクは3.2 です。

とてもカッコいい、プロギアのドライバーです。
ひと目見て、ポッと惹かれてしまいました。
一目惚れに近い感じです。
全体が黒で骨太タイプ。
艶消しな黒が何ともいえない、いい味を出していて、ゴチャゴチャしていない、シンプルなヘッド。
かなり私好みです。
昨年私は RS F という素晴らしいドライバーに出会い、改めてプロギアのことが好きになったのですが、このドライバーはまた違うタイプのドライバーです。

形状的にはコンパクト感があって、まとまっています。
ラージ系の平べったいタイプではありません。
『ゲンコツ感』といったらいいでしょうか?
握り拳のような形状で、力感があります。
私が愛用しているドライバーもそのようなタイプなので、親近感がもてます。
昨年RSやRS Fを試打したばかりなのに、もうニューモデルが発売されているのか・・・。と思ったのですが、このドライバーは一般発売されるタイプではなく、受注モデルなのだそうです。
何故、そのようになっているのか分からないのですが、すごく魅力的なドライバーです。
たくさんの受注は見込めないけど、一部のユーザーの熱い要望に応える形になっているのでしょうか?
そういった意味では、アイアンでいうところのマッスルバックといえるのかもしれません。
見ているだけで、目尻が下がってしまいます。
ひょっとして、ルール非適合の高反発モデルなのかな?と思いましたが、バックフェースに『CONFORMING TO R&A/USGA SLE RULE』という文字があったので、適合モデルだということが分かりました。

ソールのバックフェース付近には大きなウェイトが2つだけあります。
『12』と『6』という数字が表示されていたので、12gと6gということでいいのだと思います。
他にも色々な重さのウェイトが用意されているのでしょうか?

ヒール側には、3本の線のような凹みがあります。
これは、これまで試打したモデルにもありました。
ずっと採用され続けているということは、それだけ効果的で意味があるということだと思うのですが、どのような効果が期待できるのでしょうか?
プロギアは独自性があって、昔から結果を出し続けてきたメーカーなので、プロギアのクラブには、いつも興味津々です。
以前も書きましたが、私は各メーカーに対する信頼度というものをもっていて、プロギアはずっとトップクラスに居続ける、素晴らしいメーカーのひとつです。
プロギアのクラブを使って、楽しいゴルフをずっとやってこられました。
かなり前に、色々なメーカーが揃った『合同試打会』というものに参加したことがあって、プロギアのブースに行ったのですが、その時のメーカー担当者の方に、とても丁寧に接していただき、色々とお話しをしてみて、すごくゴルフが好きな方なんだな・・・。と思ったことを覚えています。
後味がいい・・・。といいますか、気分良く練習場を後にすることができました。
今度近くでプロギアの試打会があり時間が合えば、参加してみたいと思っています。

フェース面のデザインは、これまでのモデルにも採用されていて、見たことがあります。
美しくてチープさはありません。
スコアラインは『溝』になっていなくて、フラットになっています。
これもルールギリギリまで反発を高めて強度を保つ為でしょうか?

ネックの長さは適度にあります。
昔のクラブと比べると短く見えますが、今はこれくらいが標準的といえるような気もします。
ネックに調整システムは搭載されていませんでした。
私は重要視していませんが、調整システムが必要だという方には物足りない部分かもしれません。

すごくいい顔をしています。
顔を見る前から既に、すごくいい雰囲気があったのですが、こうして改めて見て、さらに好感度があがりました。
美顔ドライバーです。
『小顔』というほどではないですが、コンパクトな感じで、力感があります。
ラージサイズのドライバーだと、インパクト時のパワーが『分散』するイメージが湧いてくることもあるのですが、このドライバーは真逆で『凝縮』といいますか、『集中』していく感じがします。
私の目尻は下がり、口角は上がりっぱなしです。
ルンルン気分にさせてくれました。

顔の印象とは逆に、意外とシャローバックタイプであることが分かりました。
全体的にはコンパクト感がありますが、シャローバックになっていて、ディープバックではありません。
しかし、それが顔に出ていないところがいいです。
崩れた顔になっていません。
最近はシャローバックでも、それをあまり感じさせない美顔ドライバーが増えてきました。

素振りをしてみても、すごくいいです。
クセの無いヘッドに、クセのないシャフト。
相性もバッチリです。
タイミングも瞬時に合いました。

ボールを前にして構えてみても、すごくいい感じです。
クセのない顔で、方向性への不安は全くありません。
ラージサイズでつかまり顔を好まれる方は、ちょっと親しみづらいところがあるかもしれません。
好みが分かれるところだと思いますが、私は大好きです。
このドライバーはロフトが9.5度ということですが、それよりも少しフェース面が見える感じだったので、もうちょっと実際は寝ているだろう・・・。と思いました。
ただ、こういったことは昔からよくあることなので、あまり気にしないようにしました。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
何と言いますか、いい意味であまり手応えがないフィーリングです。
ガツンと手に響く打感ではありません。
インパクトの時、一瞬ボールをフェース面が吸収するといいますか、ボールの反発する力を受け止めて、そこから一気に放出される感じ・・・。といったらいいでしょうか?
かなりフェース面が仕事をしてくれています。

『音』は、意外なほど大人しいです。
打つ前は、ちょっと高めで大きいのかな?と思っていたのですが、全く違いました。
今はそのような音が多いのですが、このドライバーの音は違います。
すごく大人しいです。
大人しいですが、決してこもった感じではなく、しっかりと届いていますし、いいイメージが伝わってきます。
叩いても全く気にならないといいますか、『叩くべき為の音』といっていいかもしれません。
音が大きくて高めのほうが飛んでいる気がするから好きだ・・・。という方には、このドライバーの音は大人しすぎて物足りないかもしれませんが、私はこの控えめな感じの音は大好きです。
いくらでも振っていけますし、スイング中ブレーキをかけません。
弾道を、そして軌道を安定させてくれる音といっていいような気もします。
最近では、こういうタイプの音は珍しいように思います。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中でもタフなほうで、あがりやすいとはいえないかもしれません。
ヒッター向けなのは明らかですし、あがりやすさを求めておられる方には合いづらいところがあるかもしれません。
昔から『あがりやすい9.5度』ドライバーはたくさんありますが、このドライバーは違います。
構えた時にもっとロフトが寝ているように見えたので、すご~くあがりやすいのかな?と思っていましたが、ちょっと違いました。
優しく振っていく・・・。というタイプではなく、しっかりと振って結果を出していくタイプのドライバーです。
ライナー系で、低スピン性能もあります。
人によって好みがはっきりと分かれるところだと思いますが、私はこういうタイプが大好きです。

『安定性』という点では、ラインがすごく出しやすくて易しく感じました。
イメージした通りに軌道を描いてくれました。
シビアさは感じませんでしたが、いわゆる『易しさ最優先』というタイプではないので、気難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
イージー系が多い今のドライバーの中では、寛容さが際立っているとはいえないかもしれませんが、易しすぎないので感性を邪魔しない利点があります。
球はしっかりつかまってくれますが、強制的につかまるタイプではないので、スライスに悩んでおられる方には、難しく感じる部分があるかもしれません。

『飛距離』は優れています。
ボールがピンポン球のように、力強く弾け飛んでいきました。
RS Fのイメージとダブるところがあります。
SLEルール適合モデルということを一瞬忘れさせるような、弾きの良さを強く感じました。
球は中弾道でしっかりと前に進んでくれました。
球が浮きすぎることもなく、効率の良い飛びが期待できるドライバーです。

『操作性』は、なかなかいい感じです。
クセのないヘッドとシャフトで、左右へもいい感じで反応してくれました。
私はフッカーなので、普通に打つならばフック系のほうが易しく感じましたが、フェード系の球も易しく打たせてくれました。
左右へ曲げるのは易しいですが、昔のドライバーのように大きく曲がる、いわゆる『バナナフック』や『バナナスライス』は出にくいように感じました。
こういったところは、今の多くのドライバーに共通していえることです。
クセのないドライバーなので、ドローヒッターの方はもちろん、フェードヒッターの方にもすごく合いやすいのではないでしょうか?

最初パッと見たときから、その何ともいえない雰囲気に魅了され、私の目を楽しませてくれたのですが、実際に打ってみて、さらに楽しさが倍増しました。
いわゆる『量販モデル』ではなく『受注モデル』ということだということを先ほども書きましたが、決して一部のゴルファーを対象にしたハードルの高いタイプではありません。
昨年出会った『RS』や『RS F』と比べると、ハードルが高いことは否めませんが、難しくて手が出せない・・・。というほどではないと思います。
円盤タイプのイージー過ぎるドライバーに魅力を感じない方。
立体感があって、握り拳のようなドライバーが好きだという方には、是非試していただきたいと思いました。

今日は練習場にマイドライバーを持ってきていなかったので、すごく残念でした。
持ってきていれば、打ち比べてみるのにな・・・。と思いました。

私はマイドライバーをすごく気に入ってずっと信頼しているのですが、マイドライバーと打ち比べてみたい・・・。と思えるドライバーは年間を通してもそれほど多くありません。
しかし、このドライバーはその少ない部分に入ります。
流石、昔から名器を発表し続けてきた、プロギアだな・・・。と思いました。
プロギアは昔からドライバーやFW・UTなど、ウッド系が強いメーカーです。

気難しさのようなものは感じませんが、易しさ最優先ではありません。
上がりづらく感じる方もたくさんいらっしゃると思いますし、もっと曲がりづらくて、自動的にストレートに近い球を打たせてくれるドライバーが欲しい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
このドライバーを重く感じる方は多いかもしれません。
易しすぎることが決していいことだとは思いませんが、人がクラブに求めるものは様々なので、魅力を感じないという方もいらっしゃると思います。

また何度でも試打したいですし、是非コースでも試してみたい、ワクワクさせてくれるドライバーです。
このドライバーのおかげで、気分よく帰路に就くことができました。
コメント
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2019-01-26 00:30 編集
初めまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださり、誠にありがとうございます。
さて、今回は打感のいいアイアンについてのご質問を頂戴していますが、今はいいアイアンが多いので、選択肢が多くなってしまいますね。
しかし軟鉄は必須で、マッスルバックやハーフキャビティが有利だと思います。
打感がいいアイアンと言って私がすぐに思いつくのは『三浦技研』と『ミズノ(MP)』です。
この2つはやはりいいですね。
あともうひとつ、藤本技工のビリーバーというアイアンを以前試打したことがあるのですが、このアイアンもすごくいいです。
試打してもう数年がたちますが、今でも忘れることができません。
アイアンの軟鉄素材というと、S25CやS20Cを思い浮かべますが、SS400もいいですね。
独特の柔らかさがあります。
これからもっと増えるような気がします。
このアイアンはマッスルバックでもハーフキャビティでもなく、普通のキャビティアイアンですが、とても打感がいいです。
易しさとフィーリングの両立ができているアイアンです。
素晴らしいアイアンなので、試していただければと思っております。
MPはどれもいいですが、三浦技研ではマッスルバックではMB-5003,キャビティはCB-1007が私は特に好きです。
これらも是非お試しいただきたいです。
以上が私の考えなのですが、参考にしていただけましたでしょうか?
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2019-01-26 03:25 golfdaisuki URL 編集