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2019年01月16日
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キャロウェイ EPIC FLASH SUB ZERO ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ EPIC FLASH SUB ZERO ドライバー です。

シャフトは Tour AD SZ です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは5.9、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は310g です。

キャロウェイの新しいドライバーです。
正月が明けて早々にニューモデルに出会えるのは、とても嬉しいことです。
キャロウェイらしく、様々なハイテクが搭載されています。

形状的にはオーソドックスで、コンパクト感があります。
名前に『サブゼロ』が付いているということもあり、以前試打したGBB EPIC Sub Zero ドライバーの後継モデルであることは想像に難くありません。

ソールのフェース寄りには大きなウェイトがひとつ配置されています。
この位置にあるのはよく見かけます。
数字が刻印されていないので、重さは分かりませんが、専用の工具を使えば簡単に取り外しができそうです。
EPICは同じでも、今回はFLASHという名前が付いています。
どういうことなのだろう?と思いました。
フラッシュというと、私は映画の『フラッシュゴードン』や『フラッシュダンス』を思い出すのですが、このクラブの場合はどのような意味が込められているのでしょうか?

バックフェース付近には、移動式のウェイトも配置されています。
これもよく見られる工夫ですが、私は以前試打したビッグバーサを思い出しました。
両端に『DRAW』『FADE』の文字もあり、好みの球筋に変えやすいのは魅力的です。
今日は、この真ん中のポジションで試打することにしました。

フェース寄りには『JAIL BREAK TECHNOLOGY』の文字がありました。
このテクノロジーも前のモデルに搭載されていますし、継承されているということは、それだけ優秀だということなのだと思います。
他のメーカーには見られない、キャロウェイ独自の技術です。

ソールの中央付近が凹んでいました。
これもよく見られる工夫ではありますが、わざわざこうすることによって得られるメリットも大きいのだと思います。

フェース面のデザインが変わっていました。
これは見たことがありません。
今回のニューモデルは『AI』が採用されているということですが、人工知能がこのデザインを選んだということなのでしょうか?
パッと見た感じだと、弾きは良さそうですが、硬そうな印象も受けました。

フェース面のトゥ側には『FLASH FACE』の文字がありました。
これまで『FORGED』の文字はよく目にしていたのですが、このドライバーは違います。
このフェース面が、そのままクラブの名前に採用されているようです。

ネックの長さは標準的です。
ちょっと前までは、かなり短いものが多く見られましたが、最近は色々なタイプが見られます。

ネックには調整システムが搭載されています。
前のモデルと同じです。
全体的な印象などから、今回はフルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジなんだな・・・。と思いました。

試打するのは、このNとSのポジションです。
おそらく、このポジションがノーマルなのだと思います。

コンパクトにまとまったヘッドですが、シャローバックタイプです。
とはいっても、フェース高は充分確保されているので、ディープフェース&シャローバックタイプのドライバーといえます。
今の主流といえるタイプです。

顔は整っていて、好感が持てます。
キャロウェイのドライバーは色々なタイプがありますが、これも『キャロウェイ顔のひとつ』といっていいと思います。
ちょっとコンパクト感があったので、『440~450cc』くらいなのかな?と思いましたが、聞くところによると、460ccなのだそうです。
ディープ感もあるので、それがヘッド体積につながっているのかもしれません。

クラウンはカーボンコンポジットタイプです。
これも最近はよく見られます。
多くのメーカーが採用しているので、それだけメリットが大きいということではないでしょうか?
異材が組み込まれていても、それが質感を落としていないのが、すごくいいです。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで、とても良いです。
ツアーベルベットでソフトなだけでなく、独特のしっとり感があります。
以前、キャロウェイは硬いタイプのグリップを採用していて、私はあまり好感が持てなかったのですが、このグリップはすごくいいです。
色もヘッドに合わせているところが、オシャレです。
細かなところまで配慮されていますし、センスがいいな・・・。と思いました。
打つ前から、目で楽しませてくれるドライバーです。
このクラブに対する好感度がどんどん上がっていきました。
試打する前の、この時間がたまりません。

素振りをしてみると、それほど重量感は感じなかったのですが、頼りない感じはしなかったですし、タイミングもすぐに合わせることができました。
決してハードなタイプのドライバーではありませんが、結構振っていけるスペックになっています。

ボールを前にして構えてみると、すごくいいです。
かなり私の好みに近く、思わず目を細めて見ていました。
目尻が下がり、笑みがこぼれていたと思います。
私のようなフッカーにはとても『優しい』といいますか、リラックスさせてくれる構え感です。
逃がすイメージが出しやすく、左へ引っかけたり巻いてしまったりするイメージが浮かんできません。
まさに『大好物』の顔といっていいでしょうか?
私はこの構え感が大好きですが、つかまえ系の顔を好まれる方や、スライサーの方には構えづらいところがあるかもしれません。
今は『つかまえ系』の顔をしたドライバーが多いですが、少しずつこのような『逃がし系』の顔をしたドライバーも見かけるようになって、嬉しく思っています。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
ソフトというよりは、やや『しっかりめ』な打感です。
しっかりしていますが、硬すぎる感じはしませんでした。
打感もボヤけたところはないのですが、『重い』というよりは、少し『軽め』な印象をもちました。

『音』は、やや大きくて高めです。
キャロウェイなので、この音はだいたい予想していました。
ビッグバーサの、あの独特の金属音とはまた違いますが、キャロウェイらしいな・・・。と思いました。
大きくて高めの音ではありますが、インパクトが詰まったり緩んだりすることもなく、しっかりと振りぬいていくことができました。
私の好みの音ではないのですが、大きな不満はありませんでした。
こんなものだ・・・。と思いながら、淡々と打っていました。

『球のあがりやすさ』という点では、ややタフなタイプです。
ただ、前のモデルよりは少しあがりやすくなっているのではないかな?と思いました。
詳しいことは実際に打ち比べてみたいと分かりませんが、そのように感じました。
ヒッター向けであることは明らかですし、今のドライバーの中では『叩けるモデル』になっています。
いわゆる『低スピン系』で、強い球が打てるドライバーです。
フワッとした球ではなく、ガツンと押しの利いた球が出ます。

『安定性』という点では、正直なところがあり、寛容なタイプではないと思います。
高い直進性があるという感じはしないですし、ミスヒットに対するある程度のシビアさはもっているドライバーです。
易しさや曲がりにくさを最優先しておられる方には、親しみづらいところがあるかもしれません。

『飛距離性能』は、かなり優れていて、一球目から驚いてしまいました。
前のモデルも良かったのですが、それほど変わっていないだろう・・・。と思っていました。
しかし、かなり優秀です。
これは打ち比べなくても分かります。
『空中を舞う弾道』といったらいいでしょうか?
力強く進む弾道が頼もしいです。
フェースの弾きも良く、強く振って結果をだしていくドライバーだと思います。
キャロウェイのハイテクが活かされたドライバーです。
かなりポテンシャルの高いドライバーですが、やはり『FLASH』というフェース面に、その秘密が隠されているのでしょうか?

『操作性』は、なかなかいい感じです。
コンパクトないい顔をしたドライバーですが、いわゆる『球持ち』がそれほどいいわけではないので、操るという感じはあまりしなかったのですが、自分の持ち球を素直に表現しやすいように感じました。
私はフック系が持ち球ですが、右に曲げることも容易でした。
今はつかまえ系の顔をした、つかまりのいいドライバーでフェード系の球を打つ方がとても多くなったような気がします。
そういった意味では、このドライバーはそれほどつかまる感じはしないのですが、クセのない顔をしているので、より自然に打っていける利点があります。

外見は前のモデルによく似ているので、ただのマイナーチェンジで、それほど個性は変わらないのかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
前のモデルよりも、明らかにレベルアップしていると思います。

このドライバーはウェイトや調整システムなど、色々な工夫がされていて、高い機能性があります。
いわゆる『足し算のクラブ』といっていいと思います。

逆にすごくシンプルで、異材などは一切使われていなくて、余計な物をそぎ落としたクラブは『引き算のクラブ』といえるでしょうか?
便利な機能はありませんが、打感などのフィーリングが良かったり、外見が美しかったりします。
シンプルな分、素材で勝負できるといえるでしょうか?
『純』なタイプが多いです。

このドライバーは色々な工夫がされていて、ちょっと『雑味』があるといえるのですが、それを便利さが上手くカバーしているように思います。
調整機能などが目立ちますが、基本性能の高さをしっかりもっているクラブです。
今回はニュートラルなポジションで試打しましたが、調整機能をつかえば、もっと色々な顔を見せるような気がします。

前のモデルはちょっとだけ『もっさりとした』といいますか、やや遅い印象が残っているのですが、このドライバーにはそれがありませんでした。
今はどのメーカーもハイテク化が進んでいますが、キャロウェイはその『最たるメーカー』といえるように思います。
かなり深い研究によって設計されているのが伝わってきます。
見た目は色々な機能が付いているけど、肝心の基本性能が疎かになっているドライバーにも、これまでたくさん出会ってきましたが、このドライバーは機能性と基本性能とのバランスが上手くとれているハイレベルなドライバーです。
年始から素晴らしいドライバーに出会うことができて、今年はいい年になりそうな予感がします。
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