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2018年12月16日
ブリヂストンゴルフ TOUR B XW-2 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ TOUR B XW-2 ウェッジ です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は106.5g、トルクは1.7、バランスはD3、キックポイントは元調子、クラブ総重量は445g です。

シンプルでカッコいい、ブリヂストンゴルフのウェッジです。
先日、XW-1というウェッジを試打しましたが、今日は姉妹モデルのXW-2を手にすることができました。

ブリヂストンらしい、オーソドックスさがあって好感が持てます。
今はウェッジもハイテク化が進み、形状が複雑化していたり、色々なパーツが組み合わさったりしていますが、このウェッジはとてもシンプルです。
こういったシンプルさが、プレイヤーのもつ感性を邪魔せず、プレーに好影響を与えてくれることを、これまでたくさん経験しています。

トゥ側には『BITING RAIL MILLED』の文字があり、先日試打したXW-1と同じだということに気づきました。

XW-1と同じようにミーリングがありました。
ブリヂストンウェッジのミーリングのいいところは、確かなスピン性能がありながら、それが構えたときにあまり主張しすぎていないところです。
見た目は自然な感じなのに、インパクトでボールにギュッと食いついてくれるのが、すごくいいです。

ソール幅は少しワイドですが、今はこれくらいが普通でしょうか?
ちょっと変わった形状です。
トゥからヒールにかけて、ソール幅はそれほど変わらないものの、独特な『R』を描いています。
この形が正解だと思いますが、これがもし逆の形だったら、どうなるんだろう・・・?と思いました。

ネックの長さは、ウェッジとしてはちょっと短めですが、極端ではありません。
こうして見ているとアイアンのようにも見えてきますが、これくらいの長さを好まれる方も多いのではないでしょうか?
全てが低重心になれば易しくなるとは思えませんが、高重心タイプに苦手意識をもっておられる方には、安心できるネックの長さといっていいのかもしれません。

装着されているグリップは硬めのタイプです。
これは以前試打したクラブにも採用されていましたし、今年のモデルはこれでいくのだろうと思います。
私が好きなタイプのグリップではないので、ちょっとだけテンションが下がってしまったのですが、人の好みは様々なので仕方ありません。
こういうしっかりしたタイプのグリップでないと嫌だ・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、まずまずでした。
グースが利いているタイプで、ある意味、ブリヂストンらしいといえるのかもしれません。
昔からあるタイプで、J’sを思い出しました。
先日試打したウェッジはストレートタイプで、かなり好みの顔だったのですが、グースタイプを好まれる方の為に、メーカーが作ったのだと思います。
グースタイプのウェッジとしてはオーソドックスな顔です。
グースタイプにも『PING』や『キャロウェイ』のように『洋顔』もあれば、このウェッジのように『和顔』もあります。
私は洋顔よりも、和顔のほうが好きです。

フェースを開いて構えてみたのですが、もうひとつでした。
あまり開閉を使うタイプではないように感じられました。
もちろんグースタイプを使い慣れておられる方には、すごく構えやすいと思うのですが、私はもうひとつでした。
バンスがちょっと邪魔をしているように感じられ、『削り』を入れたくなりました。
ただ、こうして構えていても、『軟鉄の柔らかさ』がすごく伝わってきました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とても良いです。
球の乗っかりが良く、乗せて運ぶことができます。

『スピン性能』は高いです。
フェースのミーリングがよく効いているのだと思います。
ボールがよく止まってくれました。

『球のあがりやすさ・拾いやすさ』という点では、グースタイプがちょっと苦手で最初のうちは合いづらいところがあったのですが、数球打って馴染むことができました。
抑え気味に球を運んでくれる、頼もしいウェッジです。
私はグースタイプが苦手ですが、それでもグースのいいところは感じています。
その最たるものは『低く打ち出していける』ということです。
距離感をはっきり出していくには、高く打ち出すよりも、なるべく低く抑えていったほうが有利ですし、確実性が高まります。
日本の芝の特性などからも、グースタイプが有利なのだと思いますし、多くの方が愛用しておられるということは、それだけの大きな理由があるからではないでしょうか?

『安定性』も、いい感じです。
オーソドックスでカッコいいウェッジですが、気難しさのようなものは全く感じません。
セミオートマチック的な易しさがあります。

『距離感』は少し合いづらいところがありましたが、すぐに修正することができました。
グースタイプを使い慣れておられる方には、まさに『手の延長』として機能するウェッジです。

『操作性』という点では、正直あまり高いとは思わなかったのですが、このようなタイプはセミオートマチックだからこそ真価を発揮するような気がします。
あまり細工をせずに、簡単でシンプルに寄せていきたい・・・。という方にとって頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

ストレートタイプは苦手でグースタイプを好まれる方には、すぐにでも使いたくなるウェッジといえるような気がします。

軟鉄ということがすごく良くて、それは打感がいいとか、軟鉄独特の風合いがある・・・。などといったこと以外にも、簡単に調整ができるというところが魅力的です。

これまでも書いてきましたが、軟鉄アイアンやウェッジはロフトやライを簡単に調整できるところが大きなポイントです。
ステンレスタイプには無い、大きな強みといっていいかもしれません。

人それぞれ身長や手足の長さなど、体格は大きく変わってくるので、当然適正なライ角も変わってきます。
ライ角が合っていないと、安定した方向性は望めません。
フルショットやスリークォーターショット・ハーフショットなどは勿論、アプローチでも距離感や方向性がどうしても合わない・・・。という方は、一度お使いのクラブのロフトやライ角を疑ってみられてはいかがでしょうか?
軟鉄タイプは簡単に調整でき、それでゴルフの内容も劇的に良くなる可能性が大いにあります。

このウェッジを試打しながら、そのようなことを考えていました。
使っているクラブをこれまで一度も調整したことがないという方が結構いらっしゃると思いますが、自分に合ったクラブはゴルフライフを充実させてくれるので、一人でも多くの方に実践していただきたいと思っています。

このウェッジはブリヂストンらしく、素晴らしいと思いましたが、私は以前試打したXW-1のほうが気に入りました。
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