Post
≪一生手放せない一本 | HOME | 三浦技研 CB-1007 アイアン & A DESIGN GOLF A GRIND BX-I PRO FORGED アイアン≫
2018年11月14日
クリーブランド CBX ウエッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド CBX ウエッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド115 です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはWEDGE、シャフト重量は105g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は456g です。

クリーブランドのカッコいいウェッジです。
ベーシックタイプではなく、とても機能的で斬新なデザインが特徴的です。
ハイテクな匂いのするウェッジです。

バックフェースには『FEEL BALANCING TECHNOLOGY』の文字があります。
バランスを感じる技術ということでいいのでしょうか?
クリーブランドの高い技術が注ぎ込まれているようです。

大きさは標準的です。
ラージサイズのウェッジではありません。

キャビティタイプのウェッジですが、クリーブランドでは普通になってきました。
フラットバックタイプのオーソドックスなタイプのウェッジもありますが、このようにキャビティでたくさんの工夫がされているウェッジもよく見られます。
ウェッジのキャビティ化は少しずつ進んでいるように思いますが、クリーブランドとフォーティーンのイメージが強いです。
私はウェッジにキャビティバック構造を求めていませんが、アイアンと同じようにウェッジもキャビティタイプを・・・。という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

トップラインは少し厚めに見えましたが、『標準』の範囲内です。
角張ってシャープなタイプではなく、少し丸みを帯びています。

ソール幅はワイドですが、今のSWとしては標準的といっていいと思います。

ソール形状は独特で、前後に大きく削られています。
これなら滑りが良くて、『刺さる』ことはないだろうな・・・。と思いました。
こういったところは、スリクソンのアイアンにも見られます。

ネックの長さは、ウェッジとしては、やや短いです。
もうちょっと長さが欲しいところですが、重心の低さにこだわっているのかもしれません。

フェース面には、はっきりとしたミーリングがありました。
結構目立っていますが、クリーブランドなので、ミーリングはあるだろうと思っていました。
ミーリング自体は特別変わったものではなく、これまでのクリーブランドウェッジに採用されてきたものです。

装着されているグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。
バックラインが無いのがいいです。
ウェッジはフェースを回して(開閉して)使うことが多いので、バックラインが無いほうがいいです。
とはいっても全てのウェッジのグリップがバックライン無しというわけではなく、有りの物もありますし、それを好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
私はウェッジに限らず、ドライバーやFW・UT・アイアンでも全て『無し』を挿しています。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
キャビティタイプで、かなり機能的なウェッジですが、こうして構えてみると、ノーマルタイプと変わりません。
クリーブランド伝統のティアドロップ型といっていいでしょうか?
見慣れた感じがします。
ストレートネックタイプなので、グースネックを好まれる方は合いづらいかもしれません。
私はグースがきついタイプは苦手で、かといって『出っ歯』が強すぎるのもあまり好きではないのですが、このウェッジはちょうどいいところで収まっています。

フェースを開いて構えてみたのですが、特に邪魔するところはなく、普通にできました。
ロブ系のイメージも出しやすいです。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
機能的なウェッジですが、フィーリングが邪魔されていませんでした。
今のウェッジの中でも、平均的なフィーリングです。
特に大きな不満はありません。

『スピン性能』は高いです。
ボールがよく止まってくれました。
やはりフェース面のミーリングがよく効いているのだと思います。

球も拾いやすく、しっかりと高さを出していくことができました。
ロブ系のショットにも挑戦してみたのですが、オーソドックスなタイプのウェッジと同じように、フワッと浮かすことができました。

『安定性』は、かなり高いです。
キャビティタイプなので予想はしていたのですが、すごく高いです。
構え感はマニュアル系でも、実際はオートマ系の寛容さを持ち合わせています。
この易しさが、最大の魅力といっていいのではないでしょうか?
正直、私はウェッジに、ここまでの寛容さが必要なのか?と思ってしまいますが、そう思わせるほどの易しさがあります。
そういったことを考えてみると、やはりキャビティにする効果はとても高いのだと思います。
ウェッジでも打点がブレてしまう方には、かなり心強い味方になってくれるのではないでしょうか?
高性能なオートマチックタイプのウェッジです。

『距離感』は、まずまずでした。
最初のうちは、ちょっと縦の距離が合わなかったのですが、次第に合うようになってきました。
それは重量が少し足りないということが自分でも分かっていました。
SWとしては、私には少し軽めですが、この『チョイ軽』くらいがちょうどいい・・・。という方にはベストマッチといえるのかもしれません。
DGでは重すぎる。
だけどNS PROなどの軽量スチールでは軽すぎてしっくりこない・・・。という方に試していただきたいです。

高い『安定性』が魅力のウェッジですが、操作性もなかなかいいです。
フェースを開閉して、色々と遊んでみたのですが、いい感じで対応してくれました。
オートマ性がありながら、ある程度の細工にも対応してくれる懐の深さがあるウェッジです。
バンスは結構利いている感じがしますが、いい感じでヒール側が削られているので、開きやすいのがいいのかもしれません。

易しくて親しみやすいウェッジですが、先日試打したフォーティーンのウェッジとはまた違うタイプです。
フォーティーンのウェッジはアプローチに特化していましたが、このウェッジは、アプローチは勿論、フルショットやハーフショットでも活きます。
オーソドックスな形状で、とにかく寛容さを求めたい・・・。という方には、最適なウェッジといえるのではないでしょうか?

ソール幅も広いですし、バンスも結構利いているので、バンカーが苦手だという方にも心強いパートナーとなってくれるのではないでしょうか?
あらゆる角度から見て、難しさを感じさせず、『易しさ』に特化したウェッジといっていいと思います。

ウェッジにもアイアンのような易しさという機能を求めたい・・・。
だけど異型や大顔タイプは嫌だ・・・。
構えたときに、違和感の無いタイプが欲しい・・・。
という方にはとても合いやすいと思いますし、メーカーもそういった方々を対象にして開発したのではないでしょうか?

先ほども書きましたが、グースネックタイプを好まれる方には、合いづらいところがあると思います。
ネック形状は、好みがはっきりと分かれるところなので、仕方ありません。

このウェッジにも、グースネックタイプやセミグースネックタイプが用意されているのでしょうか?
私はこのままの形状でいいですが、そういったタイプがあれば、また試打してみたいですし、ほぼ全ての層をカバーできるといえるような気もします。

クリーブランドは昔から、本当にウェッジにこだわりをもって、真剣に取り組んでいるメーカーだと思います。
私もこれまで、クリーブランドのウェッジを使ってきて、多くの場面でとても助けられました。
昔ながらのクラシカルな物から、このCBXのようにハイテクな物まで、バリエーションが豊富です。
私はこのようなオートマチックタイプのウェッジを使う予定は、今のところ無いですが、とても面白くていいウェッジだな・・・。と思いました。
クラブデザイナーの設計がしっかり機能していて、見た目だけでなく、性能として表れています。
これからもクリーブランドのウェッジには期待していきたいです。
コメント