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2018年10月19日
テーラーメイド M GLOIRE ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド M GLOIRE ドライバー です。

シャフトは Speeder Evolution です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50g、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は281g です。

テーラーメイドグローレシリーズの新しいドライバーです。
先日アイアンを試打しましたが、今日はドライバーを試打することができました。
アイアンはちょっとクセがありましたが、このドライバーはそんな感じがしません。

これまでのグローレドライバーと同じく、ラージサイズでシャロー感のあるヘッドです。
シャロータイプではありますが、円盤タイプのように薄さが強調されているのではなく、丸みもあって適度な厚みもあります。
派手さはなく落ち着いたデザインですが、すごくセンスのいいデザインだな・・・。と思いながら見ていました。

ソールには大きな溝がありました。
よく目立ちます。
溝の中には『HAMMERHEAD』の文字があり、以前試打したM3ドライバーを思い出しました。
Mシリーズとグローレは別のモデルですが、同じメーカーということもあり、いいところはモデルの垣根を越えて採用するということなのでしょうか?

溝の幅も深さもたっぷりあります。

ソールのヒール側にウェイトがひとつだけありました。
これはよく見られる工夫です。

ネックは短く、調整機能は搭載されていませんでした。
これまでのグローレシリーズと違うところです。
調整機能を求めておられる方には、やや不満が残るところかもしれません。

調整機能はありませんが、トゥ側とヒール側に凹みがありました。
ここの部分が大きく凹んでいるということは、重量を軽くして、重心深度を深くしているということでしょうか?
SLDR以来、テーラーメイドのドライバーは『浅重心』のイメージがつきましたが、グローレは日本市場向けのモデルなので、私たち日本人に合いやすいように、重心を深くしているのかもしれません。

『M GLOIRE』の文字が目立っています。
これまでは『Fシリーズ』でしたが、これからは『Mシリーズ』になるということなのでしょうか?
それとも溝を見ても分かるように、『M3』『M4』シリーズの特長も兼ね備えているという意味なのでしょうか?

グローレらしく、大らかそうないい顔をしています。
ラージサイズですが、クセのないところがいいです。

クラウンの色が変わっているのに、少し驚きました。
最近よく見られるカーボンコンポジットですが、黒ではなく、薄いグレーになっています。
これにも何か意味があるのでしょうか?
そういえばテーラーメイドがカーボンコンポジットクラウンを採用したことにより、再び流行りだしたような気がします。
テーラーメイドは『先進性』があり、いつも流行の最先端といいますか、『流行を創り出すメーカー』といったところが昔からあります。

フェース面のデザインもこれまでの物と違い、一新されています。
テーラーメイドのドライバーのフェース面はずっと同じといいますか、変わり映えしなくてチープに見えてしまうこともありました。
ヘッドは色々と変えてきても、フェース面やシャフトには、ちょっと無頓着な印象をもっていましたが、今回はグローレのニューモデルということもあり、少し変えてきているようです。
これまでのモデルのデザインよりも、私はこちらのほうが好きです。
シンプルなデザインではありますが、チープな感じはしませんでした。
複雑であればいいということではなく、シンプルでいいのですが、フェース面はボールとの『唯一の接点』でとても大切な部分なので、もっと気を使った設計やデザインであって欲しいと思っています。

フェース面のトゥ側には『FORGED TWIST FACE』の文字がありました。
TWIST FACEというのは、今回のM3・M4ドライバーで新たに取り入れられた工夫です。
それを、このグローレのニューモデルに投入しているということで、やはりM3やM4の特徴も引き継いでいるから、Mグローレになっているんだろうな・・・。と思いました。
それがFORGED(鍛造)になっているのだから、どんなフィーリングなんだろう・・・。と、興味津々で見ていました。
M3やM4ドライバーよりも、ひとつグレードをアップさせているのでしょうか?

見慣れた感じのシャローヘッドです。
シャロータイプではありますが、適度なフェースの厚みのあるところが魅力的です。
シャローフェース&シャローバックではなく、ディープフェース&シャローバックのほうが、フェースの厚みを利用して、『分厚い』インパクトができそうです。
シャローフェースは球があがりやすいですが、フェースの高低を使うのが難しいです。
昔のディープフェースは球があがりにくくハードな物が多かったのですが、今はかなり親しみやすくなっているので、FWはともかくドライバーはディープフェースのほうが、好感が持てます。

装着されているグリップはシンプルなタイプです。
ソフトなフィーリングで好感が持てます。
以前からずっとそうですが、テーラーメイドはあまりグリップに対してはこだわっていないように感じられます。
こういったところはメーカーによって違いがあるので面白いです。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
ヘッドを見ていたときは、もうちょっと重量感がありそうな感じがしていたのですが、実際に振ってみるとそうではありませんでした。
今の『主流』ともいえる軽量タイプで、『ど真ん中』といったところです。
イージー系のスペックになっていますが、それがグローレらしいといえるのかもしれません。
グローレにハードなスペックは似合わないといいますか、ブランドイメージに合いづらいような気もします。
『易しくて美しいからグローレ』といえるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
これまでのモデル同様、安心して構えることができました。
クラウンにあるグレーのカーボンコンポジットが目立っていますが、構えづらくはありません。
黒よりは『白に近い色』なので、黒よりもいい・・・。という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
これからもこの色でいくのかな?それとも違う色に変えてくるのかな?と思いながら見ていました。
白は膨張色ということもあり、大きく見えて、大らかそうな印象をもったので、このままいい意味で『アバウト』に打ってみよう・・・。と思いました。
方向性に対する不安は全くありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』は、しっかりしていました。
やや硬い感じですが、全く問題はなく、このフィーリングはこれまでも経験してきました。
インパクトのときに、グッとボールの質感といいますか、抵抗感のようなものを感じ取ることができました。
ボヤけた感じがしないのがいいです。

『音』は大きめで、少し耳に響きますが、インパクトが緩んでしまうほどではありませんでした。
聞き覚えのある音で、グローレらしいフィーリングだな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』は、いい感じでした。
ロフトが9.5度ということですが、タフな感じはしませんでした。
『一桁ロフト(表示)』ということで、やはり重心を後ろにもってきているんだろうな・・・。と思いました。
これが前にもってきていれば、球があがりにくくなるかもしれませんが、このドライバーはそんなタフさは感じませんでした。
今日試打したモデルのロフト(9.5度)は、どちらかというとヒッタータイプの方に合いやすいように思いますが、当然ながら違うロフトも用意されていると思うので、それはまた違う印象をもつような気がします。
先ほども書きましたが、調整機能が搭載されていないところが『ミソ』です。

『安定性』は、かなり高いです。
この安定性の高さ・方向性の出しやすさが、このドライバーの最大の長所といえるのではないでしょうか?
ボールは曲がる気配を見せず、定規をあてて線を描くようにスーッと真っ直ぐ飛んでいくのですが、スイートエリアもかなり広く、ミスがミスになりにくい感じがしました。
自分ではちょっとコスったかな?ちょっと引っかけちゃったかな?と思っても、それほど球筋に大きな影響を与えません。
どう表現していいのか分かりませんが、『大船』ではなく、『不沈艦』と表現していいほど、沈まない安定感のようなものを感じました。
構えたときにクセがなく、リラックスすることができたのも大きな要因だと思いますが、それ以外にも色々な工夫が取り込まれているのは間違いありません。

『飛距離性能』も、いい感じです。
グローレらしく、易しく飛ばしていけるドライバーです。
前のモデルのグローレドライバーよりも、私はこちらのほうが明らかにいいと思いましたが、前のモデルを試打したのがもう2年も前のことかと思うと、恐ろしくなるくらい時の経つのが早く感じられます。
フェースの弾きも良く、キャリーをしっかり出していけます。
キャリーはしっかり出ますが、弱々しい感じではなく、しっかりと意思を持った勢いのある弾道です。
これまでのグローレファンの方はもちろん、グローレを打ったことがないテーラーメイドファンの方や、他のメーカーのファンの方のハートもキャッチしてしまうのではないでしょうか?
グローレはブランド誕生当時から、ヤングゴルファーというよりはどちらかというとベテランゴルファーを対象にしたところがあると思うのですが、このモデルは頼りない感じはしないですし、シャフトを選べばもっとしっかり振っていけるので、アスリートタイプの方にもマッチしやすいのではないでしょうか?

『操作性』という点では、どうしても大らかさのほうが勝ってしまうので、なかなか思うようにはいきませんでした。
一応何とか左右に曲げることもできたのですが、かなり不自然な感じがしましたし、真っ直ぐに近い、『小さい曲がり幅』で勝負していくべきドライバーです。
左右はもちろんですが、打ち出しの高さも安定していました。

色々なドライバーを試打していると、このドライバーは『スプリンター(短距離)タイプ』だな・・・。とか、『ランナー(中長距離)タイプ』だな・・・。と思うことがあります。
短距離が長距離に飛距離で負けているというのではなく、その逆もありません。
あくまでも、ドライバーのタイプによる違いです。
これは感覚的なことなので、説明しづらいのですが、そのように感じることはよくあります。
これまでの短距離タイプでは、マイドライバーであるCRZ435や、今年試打したドライバーではGTD GT455 Plusがすぐに思い浮かびます。
『瞬発系』ドライバーといっていいでしょうか?
このM GLOIREは『中距離タイプ』のような印象をもちました。

これまでツアープリファードやRシリーズ・Mシリーズなど、違うタイプのテーラーメイドドライバーを愛用してきたけど、グローレはまだ試したことがない・・・。という方にも、是非試していただきたいと思いました。
頼りなさのようなものは感じにくいような気もします。
他にも違うシャフトがラインアップされているのでしょうか?

これまでのグローレドライバーとデザインが似ているところもありますが、新たに変えてきていて、それがカッコよく仕上がっているのが魅力的です。
グローレではありますが、性格的には『Mシリーズ』に近づけている感じもします。

シンプルなヘッドではなく、多機能なタイプです。
こういったヘッドはテーラーメイドの得意とするところではないでしょうか?
テーラーメイドのドライバーやFWを試打すると、やはりウッド系が得意なメーカーだな・・・。と、改めて実感しました。
アイアンとは明らかに『クラブのもつ勢い』といいますか、『機能性』や『斬新さ』が違います。
まさに『水を得た魚』といったところでしょうか?

すごく気に入ったので、このモデルのFWやUTも試打してみたいです。
機会があれば、私が大好きなモデル『グローレF』とも打ち比べてみたいと思いました。
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