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2018年09月25日
ダンロップ スリクソン Z585 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン Z585 アイアン の7番 です

シャフトは N.S.PRO 950GH D.S.T. です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は95g、トルクは2.7 です。

スリクソンの新しいアイアンです。
先日785を試打しましたが、今日は違うモデルの585です。
スリクソンはいつも『三兄弟』なので、985もあるかな?と思っていたのですが、今年はどうやら『二兄弟』のようです。
今年は、マッスルバックは発売されないのでしょうか?

オーソドックスなポケキャビです。
スリクソンらしく、シンプルで美しさもあります。
この角度から見ても、フェース高が低く抑えられているのが分かります。

ポケキャビらしく、彫りの深さもしっかりあります。
ポケットが無かったと仮定すると、普通のフルキャビと変わらないように見えます。

トップラインは、ほんの少しだけ厚く見えましたが、これくらいであれば、全く問題ありません。
構え感にも影響しなさそうです。

ソール幅は少しワイドに見えましたが、今はこれくらいが標準的です。
この角度から見て、ソール(バックフェース寄り)に、異材が組み込まれているのが分かりました。
この位置に配置されているということは、重心深度を深くする為だと思います。

この独特な形状も見慣れてきました。
スリクソンらしいソール形状で、シンプル且つ合理的です。

ネックの長さは標準的です。
長さもいいですが、太すぎないのもいいです。
スリクソンらしい、機能美溢れる形状です。

ホーゼルにはFORGEDの文字がありました。
ステンレス系アイアンの人気も高いですが、やはりフォージドアイアンは魅力的です。
『SRIXON FORGED』といっていいでしょうか?
品質の高いスリクソンなので、かなりこだわった鍛造がされているような気がします。

フェース面にはミーリングがありました。
これまでスリクソンのアイアンに見られたミーリングです。
多くのメーカーがアイアンにはミーリングを採用していませんが、スリクソンが採用しているということは、それだけ意味があることではないでしょうか?
そう思わせてくれるほど、ダンロップのクラブには『説得力』があります。

装着されているグリップはツアーベルベットでとてもいいです。
使い慣れているということもあり、親近感が増します。

ボールを前にして構えてみても、好感が持てました。
これまでのスリクソンの『Z500シリーズ』の中で、一番シュッとしていて構えやすいんじゃないかな?と思いました。
整った顔をしていながら難しさを感じさせず、易しさを醸し出しているので、『いいとこ取りの構え感』といったらいいでしょうか?
スリクソンのクラブはカッコ良くなければいけないと私は思っているのですが、このアイアンはスリクソンらしいカッコ良さもあるので、好感度が高まりました。
グースはほんのちょっとだけ効いていて、トップラインの厚みも目に入りますが、マイナスに感じることはありませんでした。
大きさもちょうどいいい感じで、ボールとのバランスもいいです。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
硬いということはなかったのですが、最近よく出会う、『球離れの速い』フィーリングです。
グッとフェースに乗るというよりは、一瞬でバーンと弾き飛ぶような感じですが、このようなタイプなので仕方ありません。
フォージドタイプのアイアンでも、色々なフィーリングがあります。

球はあがりやすいです。
カッコいいアイアンでありながら、そのハードルは決して高くなく、むしろかなり親しみやすくなっているのが、このアイアンの長所のひとつです。
ポケットタイプらしいあがりやすさがありながら、これまでの多くのポケキャビに見られた『構えづらさ』が無いのがとても魅力的です。
一口に『易しさ』といっても色々とあり、それは『あがりやすさ』であったり、『安定性』であったりすると思いますが、『構えやすさ』はとても重要です。
その3つの項目を、このアイアンは見事にクリアしています。

『安定性』も高く、シビアさは全く感じません。
大らかなタイプのアイアンです。
ラージサイズでグースが強いタイプのアイアンを好まれる方には、合いづらいところがあるかもしれませんが、それ以外のオーソドックスなタイプを好まれる方には、かなり親しみやすく感じられるのではないでしょうか?
構えたときはマニュアルタイプっぽいところがありながら、実際は『オートマ的』な性能をもっていて、見た目とのギャップが面白いです。
今はこのように、『いい意味でのギャップ』のあるアイアンが増えてきました。

『飛距離性能』も優れていました。
易しさと飛びが優れていて、そのバランスがいいです。
アイアンに飛びの性能を求めたいけど、不格好なのは嫌だ・・・。カッコいいアイアンを使いたい・・・。という方には、かなり魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
易しく飛ばしていけるアイアンです。
構えやすいので、ラインも出しやすいです。

『操作性』は、まずまずでした。
左右にも曲げられましたが、先ほども書きました通り『球離れ』が早い感じなので、『乗せて運ぶ』感じがだしづらかったのが残念でした。
しかし、飛距離や易しさを追求した形になっているので、ここの部分は多少目をつぶらなければいけないのかな?と思いました。
スリクソンらしいカッコいいアイアンですが、敏感に反応するというよりは、いい意味での鈍感さがあり、それが魅力のひとつといえるような気がします。

易しいタイプのアイアンですが、決して易しすぎない・・・。
そして、構えづらくしていない・・・。
親しみやすくて、飛距離も出しやすい・・・。
そんなタイプのアイアンです。

ダンロップのクラブなので信頼度は元々高いですが、このように物理的性能だけに偏らず、『フィーリング』も決して疎かにしていないのがいいです。
マッスルバックタイプのニューアイアンに出会えていないのが残念ですが、この585もいいですし、先日試打した785はさらに気に入りました。

また何度でも試打したくなる、楽しいアイアンです。
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