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2018年09月09日
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A DESIGN GOLF A GRIND BX-I PRO FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは A DESIGN GOLF A GRIND BX-I PRO FORGED アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR105 です。
ロフトは31度、長さは37インチ、シャフトフレックスはS です。

とてもカッコいい、A DESIGN GOLFのキャビティアイアンです。
一目見て、思わず手に取ってしまいました。
A DESIGN GOLFのクラブはアイアンやウェッジは勿論、ドライバーやFW・UTまでカッコいい物が多いので、いつも興味をもっています。
そのメーカーのニューモデルに出会うことができて、とても嬉しく思いました。

オーソドックスな形状と大きさです。
一口にキャビティといっても、今は色々なタイプがあります。
ラージサイズでブクッと膨れているものもあれば、このアイアンのようにシュッとしているものもあります。
また、ステンレスのアイアンも多いですが、このアイアンは軟鉄の柔らかそうな雰囲気が全体から感じられます。
軟鉄好きの私は目尻を下げながら見ていました。
ピカピカ光るミラー仕上げではなく、つや消しタイプなのもいいです。
柔らかさが、より増して穏やかな感じがします。
ハーフキャビティのようなシャープさもあり、カッコいいです。
こういったカッコ良さも、メーカーのこだわりといえるのではないでしょうか?
カッコ良さも大切な要素です。

彫りの深さは結構ありますが、バックフェースが膨れあがっていないのがいいです。
この形状だと、おそらく大丈夫だろう・・・。と思いました。
この角度から見ていて、カッコいいな・・・。と思えるキャビティアイアンは多くないですが、このアイアンはカッコいいです。



アンダーカットもありました。
今では普通になった、アンダーカットが入ったアイアンです。

トップラインの幅はノーマルです。
特別薄いということはありませんでした。

ソール幅はノーマルです。
狭いという印象はありませんでした。
キャビティアイアンはワイドソールというイメージもありますが、このアイアンはそうではありませんでした。
ワイドソールを苦手に感じることが多い私は、このノーマルなソール幅に安心感が得られ、好感度が高まりました。
ソール幅がトゥからヒールにかけて、『テーパー』になっているアイアンも多いですが、このアイアンはストレートなタイプです。
テーパーになっていると、大きなフェースの開閉をイメージしやすいですが、このようにストレートだと小さくしてあまりフェースの開閉を使わないイメージがあります。

リーディングエッジは少しだけ削られていました。
今よく見られる微妙な削りで、抜けが良さそうです。

トレーリングエッジは特に見られませんでした。
こういったところはメーカーによって違いがあるので興味深いです。

ネックの長さは、やや短く見えますが、今はこれくらいがスタンダードといっていいように思います。
ロングネックを敬遠される方も、この長さならば安心するという方も多いのではないでしょうか?

ホーゼルにある『FORGED』の文字がたまりません。
アイアンはこうでなくっちゃ・・・。と思ってしまいます。
打感の良さもありますが、ライ角などを簡単に微調整できるのが大きなウリです。
今は調整機能付きのドライバーやFWが人気を集めていますが、もう何十年も前から調整機能のあるクラブが発売されていました。
それがフォージドアイアンやウェッジです。

フェース面にミーリングは無くシンプルです。
仕上げはとても美しく丁寧です。
雑な感じはありませんでした。
こういった細かいところにもクラブだけでなく、メーカーの好感度が変わってきます。
A DESIGN GOLFはちゃんと気を配っているんだな・・・。と思いました。
フェース面は唯一の『ボールとの接点』なので、細心の注意とメーカーのこだわりがあっていいと思うのですが、雑でチープに感じるクラブが今でも普通にあるのが残念です。
飛距離など、『物理的な性能』とは直接関係ないことかもしれませんが、今だけでなく、使い続けていくうえで『いい未来』がイメージできるクラブには魅力を感じます。
このフェース面を見ているだけで、気持ちがグッと盛り上がります。

素振りをしてみても、いい感じです。
重量的には、今のアイアンの中では平均的といっていいのかもしれません。
『やや軽量タイプ』といっていいような気もします。
DGなどの『ノーマルウェイト』のシャフトが苦手な方も、このシャフトだと使いやすいという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ボールを前にして構えると、好感を持ちました。
奇をてらっていない、オーソドックスなタイプです。
この構えやすさも、A GRINDらしい特長です。
大きさがちょうどいいですが、今のアイアンの中では間違いなく『小顔』タイプに入ると思います。
少しグースが利いていました。
私はグースタイプを苦手に感じることが多いのですが、これくらい抑えてあれば何の不安もなく、普通に構えることができます。
今はストレートタイプや強いグースタイプよりも、このアイアンのような『セミグースタイプ』の人気が高いのだと思います。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
ソフトでまったりとした感じです。
最初見たときから、柔らかそうな感じがしていましたが、その通りのグッドフィーリングでした。
キャビティタイプの多くは、易しさと引き換えに打感などフィーリングが犠牲になっています。
しかしこのアイアンは、そういったマイナス的なことを感じさせませんでした。
今主流の易しいキャビティを使いたいけど、フィーリングも大切にしたい・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
ロフトが立っていますがアンダーカットが入っていて、重心の深さがある程度あるからなのか、しっかりとした高さを出していくことができました。
タフさは感じませんでしたが、今はもっとイージーなタイプがたくさんあるので、そういった意味で普通といった表現が合っているような気がします。

『安定性』という点でも、なかなかいいです。
シビアさは全く感じませんでした。
キャビティ形状の長所が充分出ています。
キャビティ構造による易しさと、アンダーカット構造によるあがりやすさが、いい相乗効果を生んで、この安定性につながっているように感じます。
このアイアンには『PRO』という名前がついていますが、いわゆるハードルが高いタイプではなく、親しみやすさがあります。
『PRO』ということで、おそらくプロモデルということでいいと思うのですが、昔のプロモデルと今のプロモデルには大きな違いがあります。
それは『ハードルの高低』。
つまり『親しみやすさ』です。
プロも気難しいタイプではなく、親しみやすいタイプを使う時代に、ずっと前から入っているのだと思います。
A GRINDは、どのプロと使用契約を結んでいるのかな?と、ふと思ってしまいました。

『飛距離性能』は優れていました。
よく飛びますし、私の感覚では明らかに一番手以上飛びますが、今はもっと飛ぶアイアンも珍しくないので、そういった意味では『ディスタンス系のやや抑えたタイプ』といえるかもしれません。
アイアンにも飛びを・・・。という方はたくさんいらっしゃると思いますが、それほど飛びを重要視していない・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
このアイアンのソールには『7』と刻印されていますが、私は『6』と入れ直したくなりました。
ただ、こういったことも、今のニーズに応えた形なので、仕方のないことなのかもしれません。

『操作性』は高いです。
安定性とほぼイーブンの扱いやすさがありました。
左右に曲げるのも難しくないですが、その扱いやすさの中に安定性が顔を出しているように感じられました。
クセの強いアイアンではないので、ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも合いやすいのではないでしょうか?

フォージドタイプのアイアンでは、それほど多くないアンダーカットが入ったアイアンですが、すごくバランスが取れているように感じました。
易しさがありながらも、フィーリングが犠牲になっていなくて親しみやすさがあります。
おまけに距離もしっかりと稼いでいけるタイプです。

軟鉄アイアンのもつ打感の良さや独特の雰囲気がありながら、ハードルを高くしていないのが魅力です。
アンダーカットタイプのアイアンにも色々なものありますが、このアイアンはその中では、ややしっかりとしたタイプといえるような気もします。
そういった意味では『PRO』というのも頷けますが、決して性格が尖っているタイプではないので、多くの方に試していただきたいです。

ただ、強いグースネックタイプを好まれる方。
そして、このアイアンの顔が小さく見えて不安を感じてしまう・・・。という方には、合いづらいところがあるかもしれません。
そういった意味では人によって好みがはっきりと分かれるところだと思いますが、このような『易しいPRO』もいいものだと思いました。

軟鉄アイアンに憧れがあるけど、どうしても二の足を踏んでしまう・・・。
まだ自分には早いんじゃないか・・・。という方もいらっしゃるかもしれませんが、このアイアンはアンダーカットキャビティらしい親しみやすさも特徴の一つなので、敬遠せずに試していただきたいと思いました。
なるべく早く『軟鉄デビュー』をしたい・・・。という方も、このアイアンを候補に入れてみてはいかがでしょうか?

A GRINDのアイアンには、このようなイメージが無かったので、珍しいな・・・。と思いましたが、メーカーのいいところが強く感じられたので、好感を持ちました。
易しさ・フィーリング・飛距離のバランスが高いレベルで維持されています。
アイアン好きの私は好感をもつことができましたし、コースでも是非試してみたいと思いました。
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