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2010年01月27日
キャロウェイ DIABLO EDGE アイアン

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは キャロウェイ DIABLO EDGE アイアン の7番 です。

シャフトは DIABLO EDGE 60i です。
ロフトは32度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は57g、トルクは4.3、キックポイントは中調子、バランスはD1です。

キャロウェイの新しいアイアンです。
最近のキャロウェイの新しいアイアンは、『レガシー』や『X-FORGED』という日本的で素晴らしいアイアンをすぐに思い出すのですが、このアイアンは昔からの海外メーカーらしさ、キャロウェイらしさが感じられます。
キャロウェイは昔からこのようなタイプのアイアンをよく発表してきたので、すごく懐かしい感じがします。
昔の『ビッグバーサアイアン』は、このような形でした。
私は打ちこなすことができなかったのですが、とても人気が高かったですし、私の周りにもファンはたくさんいました。

こういったところも、キャロウェイらしいところです。
昔のキャロウェイといえば、こういったところをすぐに思い出します。
『DIABLO』と名が付いていますが、まさに昔の『ビッグバーサ』という感じがします。
ドライバーにせよ、アイアンにせよ、このような設計はある意味『革命的』でした。

『彫り』は、かなり深いです。

『ソール幅』も、かなりあります。

はっきりとした、『ショートホーゼル』です。
これくらい思い切った設計になっているところなどは、潔い感じがしますし、この形状を好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
私は『キャロウェイ X-フォージド』というアイアンに出会うまでは、正直言ってキャロウェイのアイアンにはずっと苦手意識をもっていたのですが、今日手にした、この『 DIABLO EDGE アイアン 』は、そんな苦手意識をもっていた頃によく目にしていたアイアンと『瓜二つ』のような感じがします。
最新アイアンではありますが、私は懐かしい・・・。と思ってしまいます。
海外メーカー独特の形状です。
『PING』のアイアンなどもそうですが、このような形状のアイアンで『名器』と呼ばれるアイアンもたくさんあります。

素振りをしても、かなり軽いです。
この軽さには、ややとまどいを感じてしまいます。
せめて軽量スチールを・・・。と思って探してみたのですが、このカーボンシャフトしか見当たりませんでした。
あらゆる角度からみても、かなり私にとってはハードルが高いアイアンだと思いましたが、やはり克服していきたい・・・。という気持ちもあるので、今日はこのまま試打をすることにしました。

ボールを前にして構えた感じも、かなり懐かしい感じがします。
以前は、このようなアイアンにたくさん出会ってきました。
このはっきりとした『グースの強さ』『トップラインの厚さ』『フェース面の光沢具合』・・・・。よく見られたアイアンだと思います。
『ジャパニーズアイアン』が持つ、『鋭さ』『キレの良さ』『シャープさ』『イメージの出しやすさ』『コンパクト感』・・・。といったものは、殆ど感じられなかったですし、やはり『別物』として考えたほうがいいような気がします。
海外メーカーアイアン独特の構え感です。
ただ、このようなアイアンのほうが構えやすい・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私はなかなか普段の感じが出せなかったですし、見とれてしまうほどの『顔』でもないような気もしましたが、打ちづらそうな感じはそれほどしませんでした。
それは、これまでこういったアイアンを経験しているからだと思いますし、それらには見た目以上に打ちやすくて高性能なアイアンが多かった・・・。という記憶があるからだと思います。
いつものいいイメージが色濃くは出ませんでしたが、試打を開始しました。

まず感じたのが、その『ソフトな打感』です。
想像していた通りの打感だと思いました。
『キング・オブ・アイアン』とも言える『軟鉄鍛造』の、あの独特の『吸い付き感』『球乗せ感』『柔らかさ』とは違うのですが、このアイアンの打感は『フェース面』を見た時からある程度想像できていましたし、実際に打ってみても、その通りのソフトな感じだと思いました。
これまでも同じような感触で優れたアイアンはたくさんありますし、私はこのアイアンの感触は好きな方だと思いました。
『距離感』などを出していくには、まだまだ球数が足りませんが、打っていても大きな不満を感じることはありませんでした。
『軟鉄鍛造』で『分厚い高重心マッスルバック』で『芯』を喰った時の感触は、これまでのストレスやイライラなどが全て吹き飛んでしまうほどの快感に体全体が包まれてしまうこともありますが、こういったアイアンは、また別の違った感じがします。

『球のあがりやすさ』という点では、さすがにこの形状がかなり活きている気がします。
かなりの低重心ですし、どのように打っても球があがっていく・・・。というか『浮いていく』感じがします。
アイアンショットでは、ボールを上から潰していくのではなく、ボールの横から拾っていきたい・・・。と考えておられる方もたくさんおられると思いますが、このアイアンはそういった方々にはとても打ちやすいアイアンといっていいのではないでしょうか?
私はあまり『グース』がきついと、少しボールを拾いづらい・・・。という印象があるのですが、今日はそういった『拾いづらさ』を感じることがありませんでした。
思っていた以上に、いい感じで拾っていくことができました。

『安定性』という点でも、さすがは『キャロウェイ』ですし、このような形状らしい『易しさ』があると思います。
かなりの『ワイドスイートエリア』だと思いますし、『打点のばらつき』をそれほど気にすることなく、ショットを楽しめるアイアンだと思います。
このようなカーボンシャフトが挿してあることや、色々と苦手に感じる部分も多々あったので、私も最初の15球くらいは、かなり打点がばらついてしまったのですが、それを感じさせない『懐の深さ』といいますか『大らかさ』のようなものを、このアイアンに感じることができました。
やはり昔の『ビッグバーサアイアン』を思い出していました。
今は、あの頃よりも、かなり年月が経っていますし、この『 DIABLO EDGE アイアン 』のほうが明らかに性能がアップしているのだろうと思うのですが、やはり何度打っても私は『ビッグバーサアイアン』を思い出していました。
まさに『歴史は繰り返す』といったところでしょうか?

『操作性』という点では、やはり苦戦してしまいました。
なかなか思うようには打たせてくれませんでした。
やはり操作性を求めようとすると、もっと『重量感』や『粘り感』『構え感(特にシャープさ)』といったものが欲しい気がしました。
しかし、これはあくまでも私の感じ方なので、これくらいの軽さの方が扱いやすい・・・・。と感じられる方もたくさんおられると思います。
私はどうしてもこのような軽いアイアンだと、『手打ち』になってしまい、まるで下半身が活かせてないことにいつも気付かされます。
今日も大鏡の前でスイングしてみたのですが、かなり酷いスイングをしていました。
こんなスイングならば、どんな『名器』と呼ばれるアイアンでも、いい球が打てないだろう・・・・と思いました。
左右に曲げたりもして、そこそこ曲げていけたのですが、それ以前に『トップ』『ダフリ』のミスも出てしまいました。
まだまだ修行が足りないな・・・・。と思いました。

『飛距離性能』という点では、やはりかなり高いと思います。
このようなタイプのアイアンは決して珍しくないので、今更驚くことはなくなりましたが、やはりこれくらい飛ぶと、かなり番手の感覚が合わなくなってしまいます。
残り距離を何番で打ったらいいのか、全く解りません。
またピンをデッドに狙っていっても、ボールを止めてくれるか、よく解りません。
今ひとつ不安が残ってしまいます。
ただ日頃、このような設計のアイアンや、カーボンシャフトに慣れておられる方には、やはり大きなパフォーマンスを発揮してくれるアイアンだと思います。
アイアンでも遠くに飛ばしていきたい方には、大きな武器になると思います。
こういった形状や、これくらい飛んでしまうと、私の感覚ではアイアンというよりは『ユーティリティ』に近い感じをもってしまうのですが、このようなアイアンで恩恵を受けておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
『軽さ』『あがりやすさ』『打感のソフトさ』『ミスに対する寛大さ』『飛距離性能』を兼ね備えた高性能アイアンだと思います。

このアイアンがどれくらい進化しているのかは、私の鈍い感覚では計り知れないところが正直あったのですが、このアイアンでゴルフの楽しさが増す・・・。という方もたくさんおられると思います。
『ゴルフは物理だ』という言葉を聞いたことがありますが、まさにそれを実践しているアイアンなのだと思います。
私は『物理』+『フィーリング』だ・・・・。といいたいところですが、このフィーリングも、かなり人によってバラつきがあると思うので、なかなか難しいところだと思います。

私はこれまで、このようなタイプのアイアンは苦手にしているので、ショップなどで見ても素通りすることが多かったのですが、最近はそれを止めようと思っていますし、今日は試打をしてみて良かったと思いました。
やはり多少の苦手意識は持ってしまいましたが、何より『懐かしさ』をすごく感じました。
このようなアイアンをよく目にしていた頃、自分がどのような練習をしていたか・・・。というのが鮮明に思い出される気がします。
あの頃は、ボールを打つのがとにかく楽しくて、時間があったらすぐに練習場に直行して、営業時間終了を知らせる『蛍の光』が流れて、練習場に私一人になるまで、黙々と打ち続けていたのを思い出します。
練習場の従業員の人にも、毎日毎日そんなに打っていて、よく飽きないねぇ・・・。と呆れられたのを思い出します。
今でも練習が大好きですが、あの頃のひたむきさを今は少し失ってきている感じがしましたし、また初心に戻って純粋な気持ちでゴルフを楽しもう・・・。と思いました。
今日はこのアイアンに出会って、そんな懐かしい記憶が蘇ってきました。
これからキャロウェイのニュークラブがどんどんラインアップされるようなので、また楽しみに待ちたいです。
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