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2018年08月09日
ブリヂストンゴルフ TOUR B X-CB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ TOUR B X-CB アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 です。
ロフトは32度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD2 です。

待望のBSニューモデルです。
ブリヂストンの新しいクラブに出会うことを心待ちにしていました。
今日は、その願いが叶い、とても嬉しいです。
こうしている時もワクワクしてたまりません。
以前は毎年秋に発表されていたニューモデルですが、最近は少し前倒し的になってきているようです。
同じ時期に各メーカーが一斉にニューモデルを発表するのではなく、一年を通してニューモデルに出会っていきたいと思っています。

ノーマルな軟鉄キャビティです。
軟鉄の風合いといいますか、独特の柔らかそうな雰囲気が伝わってきます。
この独特の質感は、ヤマハの軟鉄アイアンに通ずるところがあります。
易しそうな雰囲気のある『フルキャビティ』ですが、ボテッとしたところはなく、適度に引き締まって見えるところもいいです。
ヘッドの形状や大きさは、スイングスピードやタイミングなどを連想させますが、このアイアンの形状や大きさだと、気持ちよくシャープに振っていけそうです。
アイアン好きの私は、目じりを下げ微笑みながら、このアイアンを見つめていました。
気持ちもどんどん高まり、気分がノリノリといった感じです。

彫りの深さはたっぷりあります。
この形状では、『ほぼ最大限』といっていいほどキャビティ部分が大きくなっています。
ポケット構造にしていない分、かなりキャビティの大きさにこだわっているのでしょうか?
ヒッティング部分が少し肉厚になっているので、打感にも配慮されているのだと思います。
私は今、キャビティではないタイプのアイアンを使っていますが、いずれキャビティを使うことがあってもハーフキャビティか、このようなノーマルなタイプを選ぶと思います。
『ポケキャビ』は確かに優れた構造だと思いますが、おそらく私は一生購入することはないと思います。
それはポケキャビが嫌いだというのではなく、私の中の『心のツッパリ』のようなものかもしれません。
使用後に掃除しづらいというのも、大きな理由のひとつです。

トップラインは少しだけ厚く見えましたが、今はこれくらいが標準的です。
縁が丸みを帯びているアイアンもたくさんありますが、このアイアンはシャープです。
トップラインの厚みや形状で、構えたときにイメージの出方も変わってくるので、このアイアンのトップラインは好感を持てます。

ソール幅はノーマルです。
ここ数年、BSのアイアンはワイドソール化していったように思っていたのですが、このアイアンはそれほどワイドではありません。
あくまでもノーマルな幅です。

ネックの長さも標準的です。
この角度から見ると、このアイアンがいわゆる『ワンピース構造』ではなく、組み合わさっていることが判ります。
球があがりやすくなるような工夫がされているのでしょうか?

リーディングエッジは特に削られていませんでした。
今は削られているアイアンが多くなってきたので、少し珍しいような気もしますが、昔はこのようなアイアンばかりでした。

トレーリングエッジにも、特に削りは見られませんでした。
こういったところを見ると、メーカーそれぞれのこだわりがあるように感じられます。
削りは不要ということなのでしょうか?

フェース面にミーリングは無く、ごく普通のフェース面でした。
『削り』ではなく、大量生産モデルの『スタンプ』方式のスコアラインです。
最新モデルでありながら、特に工夫されているようには見えませんでしたが、フェース面はルールが厳しく、それに違反してしまうと『ルール適合モデル』として発売できなくなるので、仕方ないことなのかもしれません。
『少数生産』『ハンドメイド』だと、もっと色々なこだわりが見られるような気もします。
このフェース面にあまりこだわりを感じないメーカーが、今は圧倒的に多いです。

装着されているグリップはソフトなタイプではなく、硬いタイプです。
正直、私は好まないので、ここの部分はさらっと流して、あまり気にしないようにしよう・・・。と思いました。
ヘッドはいい感じだったのに、グリップが馴染めないタイプなので、少しテンションが下がってしまいました。
しかし、このグリップが大好きだという方もたくさんいらっしゃると思うので、そういった方々の為にメーカーも装着しているのだと思います。
もし私がこのアイアンを購入したら、即グリップ交換するのは間違いありません。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
軟らか過ぎず軽すぎず、タイミングも取りやすいです。
やはりモーダスはいいシャフトだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみると、すごく良くて、好感度がグッとあがりました。
思っていたよりもクセが無くて、シュッとしています。
BSのアイアンはセミグースのイメージが今でも強いのですが、このアイアンはそういうタイプではありません。
グースが弱くて、構えやすいです。
『BS顔』のアイアンではないように思えたのですが、私はこの顔が大好きです。
グースタイプやセミグースタイプを好まれる方は、構えづらいところがあるかもしれません。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで良いです。
一球目から、爽やかな打感を楽しむことができました。
見た目から柔らかそうな印象があったのですが、その通りのグッドフィーリングでした。
『厚み感』はあまり無くて、『乗っかる』感じではありませんが、それはキャビティ構造ならではといっていいのかもしれません。
『易しさ』の代わりに、犠牲になるところも多少は出てくると思いますが、そのひとつが打感といえるような気もします。
『極上の打感』ではないですが、『球当たり』が優しくソフトなので気に入りました。

球はあがりやすくてタフなタイプではありませんが、今のアイアンの中では標準的といえるでしょうか?
今はもっとあがりやすさに特化したアイアンがたくさんあるので、それらと比べると多少しっかりしたところはあるかもしれません。
どちらかといえばヒッター向きのアイアンといえますが、そのハードルは決して高くありません。

『安定性』は高いです。
フルキャビティの長所が充分感じられます。
『見た目通り』の易しさを体感することができました。
とてもカッコいいキャビティアイアンですが、大らかさも充分持ち合わせているアイアンです。
ラージサイズの大きなポケットのあるアイアンを好まれる方でしたら、多少正直さを感じられるかもしれませんが、これくらいがちょうどいいという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『ピュアな易しさ』といっていいような気もします。

『飛距離性能』は結構優れていて、私の感覚では明らかに1番手は違うのですが、今はこれくらいが普通といえるような気もします。
飛ぶことは飛ぶけど、飛び過ぎない飛距離性能といっていいのかもしれません。
キャリーもしっかり出すことができました。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
構えたときにクセを感じず、キャビティということを忘れさせてくれ、いいイメージが出せたのですが、実際に打っても扱いやすさを感じました。
左右に曲げるのも簡単でしたが、敏感過ぎず大らかなところもあるので、キャビティの良さも感じられます。

ブリヂストンのシンプルでカッコいいフォージドアイアンです。
デザイン的にも前のモデルとそれほど変わらないような気がしていましたし、球を打ってみても驚くようなことはありませんでした。

見た目通りの易しさ・フィーリングの良さを体感しました。

『既視感』を試打している間、ずっと感じていたのですが、それでいいのかもしれません。
ニューモデルではあっても、変えていいところと変えてはいけないところがあるように思います。
変えてしまって却って悪くなってしまった・・・。というニューモデルはこれまでもたくさんありました。

『新しい』ということは、『何かを変えること』といえるのかもしれませんが、変えないのがいいのかもしれません。
デザインを少し変えただけのようにも見えますが、BSファンの方は、変えすぎないところに魅力を感じておられるのではないでしょうか?

『易しさ』が、このアイアンの最大の長所だと思いますが、デザイン性が失われていないですし、フィーリングもいいので、楽しむことができました。
このアイアンよりも機能性が高いものはたくさんありますが、その高い機能性が逆に邪魔に感じることもあります。
もっとシンプルなほうがいいのにな・・・。と思うことはありますが、このアイアンの場合、そういったところの『いいさじ加減』ができているように思いました。

昔に比べ、今はメーカーの数も多くなりましたし、全体的なレベルがすごく上がっています。
BSは老舗メーカーの誇りをもって、これからも邁進して欲しいです。
私もそうでしたし、BSのクラブに憧れ、使い続けたゴルファーはたくさんいると思います。
BSはゴルフ界に大きな功績を残しているので、それをこれからも続けていって欲しいです。
昔の、あの『ギラギラした感じ』といいますか、BSの『攻めていた頃』が懐かしいです。
コメント
随分彫りが深くなりましたね
2018-08-15 09:32 かっちゃん URL 編集
いつもありがとうございます
golfdaisukiです。いつもありがとうございます。
おっしゃる通り、このアイアンはかなり彫りが深いですね。
硬派というよりは軟化したような気が私もしております。
これもやはり、『世間のニーズ』なのかもしれないですね。
私は昔からBSが好きなので、これからも素晴らしいクラブを世に送り続けて欲しいと思っています。
それでは失礼いたします。
2018-08-18 00:09 golfdaisuki URL 編集