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2018年06月22日
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プロギア RS ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア RS ユーティリティ の4番です。

シャフトは Diamana FOR PRGR です。
ロフトは22度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはS です。

プロギアの新しいユーティリティです。
この時期にプロギアのニューモデルに出会うのは珍しいような気もしますが、とても嬉しいです。
プロギアのニューモデルにはいつも期待をしていて、今度はどんな工夫がされているんだろう・・・。と興味津々です。

やや大きめのユーティリティです。
そして、とてもシンプルです。
このシンプルさが目立っていました。
最近は多くのメーカーがウェイトを組み込んでいたり、調整機能をもたせたりしていますが、このユーティリティには見られません。
ソール形状が凹凸になっている物や、溝があるユーティリティも増えてきましたが、このユーティリティにはありません。
『潔い』といえるほどのシンプルさです。
工夫が無いように見えるかもしれませんが、おそらく見えないところにたくさんの技術が投入されているのだと思います。

ネックの長さは標準的です。
調整機能が搭載されていないので、物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
こうして見ていて、このクラブがカップフェース構造であることが判りました。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれひとつずつスリットのようなものがあります。
これは空気抵抗を減らす為のものかもしれませんが、それ以外は特に目立った工夫は見られません。
一昔前に戻ったような気もしますが、このシンプルさがある意味不気味といいますか、とてつもないポテンシャルの高さをもっているようにも見えました。
ウェイトなど、色々なパーツが組み合わさったほうが高性能に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではありません。
付属物が無ければ無いほどいいということは、ゴルフクラブに限らずよくあることです。
このクラブもそうなのではないか?と思いました。
何よりプロギアのクラブだから、そう思わせてくるのかもしれません。

フェース面のデザインもシンプルです。
見慣れた感じのオーソドックスなタイプです。

標準的な厚みといえるでしょうか?
特別シャローには見えませんでした。

顔もクセがなくて、なかなかいい感じです。
見とれるようなことはなかったのですが、無難な感じがしました。
やや大顔で、大らかそうな雰囲気があります。

素振りをしてみても、いい感じです。
このディアマナが純正なのでしょうか?
私は昔、いわゆる『青マナ』を使っていた時期があり、このシャフトを見て懐かしいな・・・。と思いましたが、ハードなタイプのシャフトではなく、親しみやすいタイプだと思いました。
親しみやすいタイプですが、頼りなさは無く、適度なしっかり感もありました。
タイミングが取りやすいです。
いわゆる『振っていけるシャフト』です。

装着されているグリップはシンプルなタイプです。
ソフトなフィーリングで好感がもてます。

グリップエンドを見るだけで番手が判るのもいいです。
ゴルフクラブはヘッドとシャフトとグリップの3つのパーツに分かれていますが、グリップは消耗品です。
使っていけば摩耗しますし、使わなくてもゴムなので自然に硬化するので交換しなければなりませんが、オリジナルのグリップは用意されているのでしょうか?
それとも、使えなくなったら別のグリップを挿すしかないのでしょうか?
私は頻繁にグリップ交換をするので、ついついこういったことが気になってしまいます。

よく見る構え感です。
オーソドックスな感じで、今は殆どがこのようなタイプです。
こうして構えていても、最新モデルというよりは、過去のモデルを見てるような気になりました。
ハイテク感もあまり感じませんが、『ベーシック』『シンプル』ということにこだわったのかもしれません。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じです。
ソフトなのですが、ボヤけた感じはなく、しっかりとした芯があるように感じました。
フェースに乗るというよりは、かなり弾き感が強いです。

音は高くて大きめの金属音です。
耳に響く感じがしますが、この音も、これまでたくさん経験してきていますし、不満はありません。
むしろ聞き慣れた音なので、安心感があります。

球はとてもよくあがってくれました。
かなりイージーなタイプです。
ティアップせず、直打ちするクラブであるUTは、時には薄く当たることもありますが、そんなときでも、このクラブはしっかりと球をあげてくれました。
むしろ薄く当たったほうがいい球が出るような気がしました。
見た目はとてもシンプルなUTですが、ヘッド内部には色々な工夫がされているのでしょうか?
最初見たときから、易しそうなUTだな・・・。と思っていたのですが、実際に打ってみてもその予想通りでした。

『安定性』も高いです。
スイートエリアも広めで、シビアさは感じませんでした。
大らかそうな顔をしていますが、その顔の印象通りのイージーさです。

『飛距離性能』も、なかなかいい感じです。
まず感じたのは、その『弾きの良さ』です。
フェースが、かなり仕事をしてくれるUTです。
『球のあがりやすさ』と、『弾きの良さ』が、このクラブのセールスポイントといえるのではないでしょうか?
キャリーもしっかり稼いでいくことができました。

『操作性』は、まずまずでした。
オートマチック的なタイプだと思っていたのですが、左右にも曲げることはできました。
しかし、大らかさのほうが勝ってしまうので、あまり細工をしたくありません。

シンプルなヘッドですが、今求められている性能が、このクラブにギュッと凝縮されているような感じがします。
これが今年のPRGRの出した答えということなのでしょうか?

ハイテクにも二種類あるような気がします。
ひとつめは『見えるハイテク』。
そしてふたつめは『見えないハイテク』です。

このクラブは後者の『見えないハイテク』が優れているように感じました。
プロギアなので、これまであったような『掘り起こし』的なクラブは作らないだろう・・・。
他のメーカーの後追いをしないだろう・・・。と思っていましたが、このシンプルさがいい意味で個性を感じました。

シンプルではありますが、決して性能的にも劣っていない優秀なクラブです。
今はUTもドライバーに負けないくらい、構造が複雑化していて、ソールにも色々な物が付けられているものが多くなってきましたが、UTにとって、とても重要な性能である『滑り性能』といいますか『抜けの良さ』が阻害されているのでは?と思えるようなクラブにも出会ってきました。
色々な物を付けることによって、芝の上をソールが滑ってくれず詰まってしまっては元も子もありません。
そういった意味でも、このUTは上手く滑ってくれるだろうな・・・。と思いました。

『ハイテク感』というよりは、『ベーシック感』の強いUTですが、基本性能の高さがあり、さすがPRGRだと思いました。
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