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2018年06月08日
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ミズノ GX FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ GX FORGED アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH HT です。
ロフトは29度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS です。

ミズノGXシリーズのアイアンです。
GXシリーズのアイアンを試打するのは初めてなのですが、こうして見ているとJPXシリーズのようにも見えます。

かなり易しそうな印象を与えてくれます。
『易しさ全開』といった感じのキャビティアイアンですが、形が崩れていないところがいいです。
さすがミズノです。

彫りの深さもたっぷりあります。

こうして見ていると、『ポケット』というよりは、『大きなアンダーカット』に見えます。
このようなタイプは珍しいです。

トップラインは少しだけ厚く見えましたが、気になるほどではありませんでした。

ソール幅もややワイドではありますが、今のアイアンの中では平均的なほうだと思います。

ネックはやや短めですが、この長さも今のアイアンらしい特徴といえます。
『首長(くびなが)美人』のアイアンを最近は見なくなりました。

ホーゼルには『GF FORGED 1025 BORON』の文字がありました。
ミズノではお馴染みの工夫です。
単なる鍛造ではなく、素材や性能にこだわり抜いているのだと思います。
ミズノのこだわりが感じられます。
メーカーによっては、アスリートモデルに比べ、いわゆる『イージー系』になると、その質や精度が落ちてしまう物もあるのですが、ミズノにはそういったマイナスは見られません。
ミズノのクラブに出会う度に、いつも『作り手としてのプライド』を感じます。
このようなメーカーは、そう多くはありません。

フェース面にミーリングはありませんでした。
均整のとれた美しいフェース面です。
アイアンを知り尽くしたメーカーであるミズノがミーリングを採用しないということは、それだけ効果が認められないということなのでしょうか?
これまでも書いてきましたが、私はルールに違反する『角溝』は求めていませんが、ルールに違反しない範囲での『フライヤー対策』が欲しいと思っているので、ミズノにもフライヤーになりにくいアイアンを作って欲しいと思っています。

装着されているグリップは、ソフトというよりはしっかりとしていてグリップ力のあるタイプです。
雨でも優れたパフォーマンスを発揮してくれそうです。
場所によってパターンの異なるタイプです。
最近はよく見かけます。
バックラインがありました。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
軽量タイプのアイアンですが、GXやJPXシリーズでは、これがスタンダードといえるでしょうか?
試打クラブにはカーボンシャフト装着モデルもあったのですが、私は迷わずこのスチールシャフト装着モデルを選びました。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
グースが利いていますが、利きすぎていないので、苦手意識は芽生えませんでした。
トップラインも真っ直ぐではなく、少しカーブしているので、包み込むイメージを出しやすいという方も多いのではないでしょうか?
逃がすイメージが欲しい方には、やや構えづらいアイアンといえるかもしれませんが、形が崩れていなくて嫌味のないところがミズノらしい特長でもあります。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
すごく柔らかいというよりは、やや『しっかりめ』な感じです。
『乗っかり感』は無いですが、大きな不満はありませんでした。
形状に合ったフィーリングだな・・・。と思いました。

球はとてもあがりやすいです。
球も浮きやすく、かなり高くまであがっていきました。
最近のアイアンにいえることですが、ここまであがりやすくなっていると、『ロフトの概念』も揺らいできそうです。
ロフトが立っていても、これだけのあがりやすさがあるのであれば、ロフトはあまり気にしなくてもいいのかな?と思えてきます。
もちろん、それにはメーカーの深い研究とたゆまぬ努力によるところが大きいのは間違いないと思うのですが・・・。
『あがりやすさの為』のロフトではなくて、『飛距離の為』のロフトと、今はいえるでしょうか?

『安定性』は、かなり高くイージーです。
大らかさのあるアイアンです。
ミズノのアイアンはシビアなタイプから、このようなイージーなタイプまで、幅広いです。
そして、それらに共通しているのは、『質の高さ』です。
シビアさなどは変わっていても、質の高さは変わりません。
信頼できるメーカーのクラブというのは、それだけで価値が高まります。

『飛距離性能』も優れていました。
完全に『飛び系』のアイアンです。
しかも『易しく飛ばしていける』特長をもっています。
昔からの伝統と技術の高さを誇るミズノは、先ほども書きましたが、『アイアンを知り尽くしているメーカー』といっていいと思いますし、その研究はこれから先も決してやむことはないと思っています。
私はこれまで、MPアイアンにはすごくお世話になっていて、その良さを肌で感じているので、私なりのミズノに対する印象があります。
本来は、このような『飛ぶ』アイアンは作りたくないのではないかな?と思いました。
ミズノも、おそらくアイアンは『正確に距離を刻むクラブ』という認識をもっているのではないでしょうか?
しかし、時代の流れと共にニーズも多様化しているので、それに対応する為に、このような飛距離の出るアイアンも作っているのではないか?と思っています。
7番アイアンとは思えないほど遠くへ飛んでいく球を目で追いながら、そのように感じていました。
しっかりとキャリーを出していけるアイアンです。

『操作性』は、まずまずでした。
『オートマチック性』が高いですが、左右にも曲げることができました。
イージー系のアイアンですが、『大顔過ぎない』のがすごくいいです。
イージー系でも大顔すぎると、かなり扱いづらくなりますが、このアイアンにはそういったことはありませんでした。
このアイアンの特長でもある『オートマチック性』を活かしていくほうが自然だと思いますが、左右にも対応してくれたので、実戦でも頼りになるだろうな・・・。と思いました。

ミズノらしい、高い質と美しさをもったアイアンです。
イージー系ではありますが、カッコ良さも失われていません。
雑な感じもありません。

チープなところは全くなく、『易しさの中にある美しさ』を目で感じとることができました。
車に例えると、マッスルバックを『ハードトップタイプの美しさ』だとすると、このアイアンは『セダンタイプの美しさ』といえるでしょうか?
『寛ぎ感のある易しさ』といっていいかもしれません。
GXシリーズのアイアンは初めてですが、これからもこのようなタイプでいくのでしょうか?

易しさだけでなく、飛距離性能も優れているので、今のニーズに完全にマッチしていると思います。

これまでドライバーやFW・UTと試打してきて、今日はアイアンを試打することができました。
GXはミズノでは新しいブランドなので、その方向性がまだ見えずにいましたが、今日こうしてアイアンを試打することができて、やはりJPXに近い性質をもっているのだということが解りました。

易しさは充分すぎるほどありますが、形が崩れていなくて、ミズノらしい質感もあるので、これまでのミズノファンの方にも受け入れられやすいのではないでしょうか?

ミズノには、これからも私たちファンを魅了する素晴らしいクラブを造り続けて欲しいです。
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