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2018年06月05日
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プロテック スーパーマン EGooⅥ HR ドライバー

今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロテック スーパーマン EGooⅥ HR ドライバー です。

シャフトは グラファイトデザイン オリジナルカーボンシャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはR-1、シャフト重量は40g、トルクは6.5、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は263gです。

久し振りに出会った、プロテックのドライバーです。
前に試打してからずいぶんと日にちが経ちましたが、高級感があって、いい印象が残っています。
ゴールドが美しい、高級感あふれるデザインです。
ゴールドではありますが、『金ピカ』というよりは、反射を抑えた落ち着いた感じのゴールドです。
私はまず『見た目』から入るほうなので、このデザインは好感がもてました。
色々なドライバーを試打していると、ひと目見ただけで興味がもてないような物にも出会うこともありますが、このドライバーは興味津々です。

トゥ側には『EGooⅥ 9HR』の文字があり、このドライバーが高反発モデルなのだということが分かりました。
最近は高反発モデルもよく見かけるようになりましたし、それだけニーズがあるのは間違いありません。
これまでも書いてきましたが、全てのゴルファーが競技に出場するわけではなく、むしろ出場しない方のほうが多いと思うので、もっと高反発モデルが登場してきてもいいと思っています。
公式競技だけがゴルフではありません。
競技だと緊張してゴルフを楽しむ余裕が無いけど、友達たちとラウンドするゴルフはとても楽しい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
また、人と回るよりも一人で回るほうが気楽で楽しい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ゴルフは『4サム』か『3サム』が原則ですが、最近は『2サム』で回れるゴルフ場も増えてきましたし、一人でも回れるようにすれば、もっとゴルフを楽しむ方が増えてくるように思います。
私は普段、友人達とゴルフを楽しんでいますが、一人でプレーしたこともあり、普段とは違う楽しさを味わうことができました。
私の家からはちょっと遠いのですが、ショートコースではない本格的なシーサイドコースは、平日は一人でも回れる予約なしの完全セルフプレースタイルにしていて、いつもたくさんの人で賑わっています。
ゴルフは確かに『紳士のスポーツ』といわれますが、ゴルフがもっと親しみやすくなって、ゴルフ人口が増えたらいいな・・・。と思っています。
競技に出場しない方が高反発モデルを使うのはアリだと思いますし、あとは角溝のアイアンやウェッジ、初速オーバーのボールなど、全て不適合で通すというのもアリなのではないでしょうか?
15本以上バッグに入れておくというのもいいかもしれません。
安全性が保たれ、マナーを守ってゴルフの楽しさがもっと広がるといいな・・・。と思っています。
そういった意味でも、来年のルール大幅改正はとてもいいことだと思います。
公平性が保たれたうえでの、誰にでも解りやすいルールにすることはいいことです。
少々複雑過ぎるルールがあるのは事実です。

シャローというよりは、適度な厚みがあって、まとまっています。
ちょっと意外でした。
高反発といえば、シャローのイメージが強いですが、このドライバーは違っていました。
珍しいタイプのドライバーです。

スーパーマンの『S』の文字が、カッコ良く見えました。
これはウェイトなのでしょうか?それともアクセサリーなのでしょうか?
チープさは全く無く、美しいです。
凹んでいて、かなり洗煉されている感じがします。
とってつけたようなデザインではなく、全てにおいて『美』というものを貪欲に追求しているように感じられました。
クラブの一部となって溶け込んでいるようです。
塗装も雑ではなく、丁寧です。
適度な塗膜も確保されているように見えます。

ネックの長さは標準的です。
ショートということはありませんでした。
ネックに調整システムは搭載されていませんでした。
調整システムも一時期に比べ、ニーズは下がっているのではないでしょうか?

ソケットにも『Sマーク』が採用されていてオシャレです。
こういった工夫はとてもいいことだと思います。

ソールには大きな溝がありました。
今の流行りといっていいでしょうか?
多くのドライバーやFWに採用される工夫です。
それだけ溝の効果は大きいということなのだと思います。

溝の深さはまずまずで、幅は広めでした。
この溝もメーカーによって大きな違いがあり、面白いところでもあります。
昔では考えられなかった工夫が、今は当たり前のようになってきています。
これから、どのような新たな工夫が見られるのでしょうか?
今からとても楽しみです。

ヒール側には『Precision Forged Titanium』の文字がありました。
鍛造チタンということでいいと思います。
今はチタンドライバーが主流で、一口にチタンといっても色々なタイプがあるようですが、鍛造タイプのチタンは珍しいです。
すぐにエポンドライバーを思い出しました。
これまでチタンドライバーをたくさん試打してきて、中にはとてもチープに感じられる物もありましたが、このドライバーは違い、チタンらしい質感があります。

ディープタイプで、まとまった形をしています。
シャローバックタイプを予想していましたが、違いました。
セミディープというよりも、ディープといったほうがいいように思います。
今はこのようなディープタイプを探すほうが難しいです。
しかも『適合モデル』ではなく、『高反発モデル』で、この厚みはなかなか見られません。
ルールで高反発が規制されるまでは普通にありましたが、ルールで規制されてからは全くといっていいほど見ないので希少性もあります。

フェース面のデザインはシンプルで綺麗です。
独特な雰囲気がありました。
高反発モデルではありますが、それほど『反発力』を感じさせないデザインです。
『チタンフェース』というよりは『カッパー(銅)フェース』に近い印象です。
今の高反発ドライバーはフェース面もピカピカした物が多いですが、このドライバーはフェース面も落ち着いていました。
私はピカピカ光るタイプよりも、このように『艶消し』といいますか、落ち着いた感じが好きなので、好感がもてます。
トゥ側とヒール側のスコアラインは『溝』になっていなくて、フラットでした。
やはり、これは『強度』に関係するのでしょうか?
『フェース厚』を、ギリギリまで薄くしているのかもしれません。

最近ではなかなか見ない顔ですが、シンプルで好感がもてます。
やや面長な感じで珍しいですし、懐かしさもあります。
『スクエアフェース』というタイプではなく、フェースが少し被っているように見えましたが、気になるほどではありませんでした。
シャロー感が無かったからかもしれません。
こうして見ていても、『厚み感』があるのがいいな・・・。と思いました。
今は投影面積が大きくシャロー感たっぷりのドライバーが多いので、新鮮に感じられます。
シャローだけが、いいドライバーではないよ・・・。と、メーカーが訴えかけているような気がしました。
クラウン中央の『山吹色(やまぶきいろ)』といったらいいでしょうか?
強いインパクトがあって、シャフトの色とマッチしています。
秋が深まったときに見られる『イチョウ』を連想しました。
『和の美しさ』のあるドライバーといったらいいでしょうか?
あらゆる角度から目で楽しませてくれる風情のあるドライバーです。

装着されているグリップもオシャレです。
『SUPERMAN TM』の文字も、シャフトやクラウンの色とマッチしていてインパクトがあります。
グリップ自体は場所によってパターンの異なる機能的なタイプです。
実際に握ってみても、適度な太さがあるのがいいな・・・。と思いました。
最近は細いタイプが多いので、この適度な太さは珍しいですし、好感がもてます。
私は手が大きいほうなので、このような『thin』ではなく『thick』タイプは『密着感』が増すので、安心感があります。
ヘッドやシャフトには興味があるけど、グリップは正直あまり気にしていない・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ゴルフクラブはヘッドとシャフトとグリップの3つで構成されていますが、グリップへの注目度はヘッドやシャフトほど高くはないような気がします。
グリップの太さも色々とありますが、自分に合った太さにするだけで、ヘッドの利きの感じ方なども変わってきますし、振りやすくなったりもします。
人の感性はとても鋭いので、その人に合ったベストなマッチングが重要です。
グリップはゴルファーとクラブをつなぐ『唯一の接点』なので、もっと注目度が上がってもいいと思っています。
このグリップにはバックラインがありました。
私はバックライン無しが好きなのですが、今はこのバックライン有りが主流だと思います。

素振りをしてみた感じは、かなりの軽量タイプではあるのですが、頼りなさはあまりなく、なかなかいい感じでした。
ヘッドが効いていて、バランスがとれているように感じました。
フレックスは『R-1』ということで、シャフトはかなり軟らかめだったのですが、何故か上手く打っていけそうな気がしました。
『長尺過ぎない』ところも、良かったのかもしれません。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
結構『プル角』が強いな・・・。と思いました。
左へつかまりそうな感じがしたので、少しだけ右を向いて回すイメージで打っていくことにしました。
頭の中は完全に『ドロー回転』です。
左へは注意しなければいけないと思いましたが、緊張するほどではありませんでした。
試打を開始しました。

いきなり、この高くて大きめの『激しい音』が耳に飛び込んできました。
高反発モデルなので、このような音は予想していました。
高めで大きい金属音なのですが、甲高くて抜けたような音ではなく、ビシィッと中身が詰まっているような音に聞こえました。
私にとっては、この音は高すぎますし大きすぎるので、あまり好みではありませんが、このはっきりした音を好まれる方も多いのではないでしょうか?
特に高反発を求めておられる方の多くが、このような音を好まれるような気がします。
私はインパクトが強くなってしまうタイプなので、どうしても音も強くなってしまいがちです。
ハードヒットには適さない感じがしましたが、この音もメーカーの求めるところではないでしょうか?
最近の高反発モデルドライバーは音が抑えられている物もありますが、このドライバーは大きくて高いので、高反発らしいといえるかもしれません。
このドライバーが高反発モデルということを再認識し、普段よりも『ゆっくりめ』で打っていくようにシフトチェンジしました。
車のギアに例えると『トップ(4速あるいは5速)』を普段だとすると、今日は『セカンド(2速)とサード(3速)』の間くらいのイメージでした。

『打感』はソフトで良いです。
音は高くて大きいのですが、手に伝わる衝撃はソフトで好感がもてました。
手に嫌な衝撃は残らず、心地いいフィーリングを楽しむことができました。
『フェースに乗る』というよりは、明らかに『弾き感』の強い打感です。

『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりもかなりあがりやすくて、いい意味で意外でした。
ロフト(9度)ということや、ヘッドの形状(ディープ)ということから、もっと低めのライナー系をイメージしていたのですが、違いました。
打ち出しが高く、グーンと伸びていきました。
しっかりとキャリーを稼ぐことができました。
ヒッター向けであることは間違いないと思いますが、そのハードルは決して高すぎない感じがします。
タフなドライバーではなく、見た目とのギャップがありました。
最近はタフなタイプのシャロードライバーもありますが、このドライバーは逆でハードルの低いディープドライバーです。

『安定性』という点では、まずまずでした。
今は高い安定性をもつドライバーがたくさんありますが、それらと比べると、それほど『曲がりにくさ』は無いように感じました。
『易しすぎる易しさ』ではなく、『普通の易しさ』といったらいいでしょうか?
ラインも出しやすいですし、球がつかまりやすいので、一球目からいい感じのドローボールを打つことができました。
ディープな形状ではありますが、シビアさは感じませんでした。
シャフトも軟らかめではありますが、暴れることはなく、まとめやすい感じがしました。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
高反発らしい飛距離性能といっていいと思います。
この音を気にされないヒッタータイプの方には、かなり頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
初速の速さと勢いの強さは、さすが高反発といった感じがします。
見た目の美しさだけでなく、かなりポテンシャルの高いドライバーです。
シャロータイプは確かに易しいけど、中には力が『分散』するように感じることが今でも普通にあるのですが、このドライバーは違いました。
無駄なくギュッと凝縮して力を伝えられるように感じました。
それが、このパワフルな弾道につながっているのだと思いました。
この高反発ドライバーの飛距離性能を感じながら、今のルール適合モデルの優秀さを改めて感じました。
高反発モデルに負けない飛距離性能をもった適合モデルが今はたくさんあります。
それだけ、メーカーのたゆまぬ努力があるのだと思いますし、私たちゴルファーをその恩恵にあずかっているといえるのは間違いありません。
ルールで規制されれば、その中で最高の物を生み出そうと、メーカーは日々研究しています。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
左右に曲げることはできましたが、このように球離れが速いタイプなので、慣れるまで少し時間が必要です。
球のつかまりがいいので、私はドロー系のほうが自然に感じられました。
軽量で軟らかいですが、シャフトが長すぎないのが良かったのかもしれません。

ひと目見たときから目に飛び込んでくる美しさがあり、それがとても品良く嫌味になっていないデザインが秀逸です。
金色というのは結構難しく、デザインによってはマイナスに働くこともありますが、このドライバーにはそのマイナスがありません。
美しくて丁寧で、高級感がありますが、それが『セレブ感』を醸し出していないのがいいと思いました。

シャフトに貼られているシールには『140,000(税抜き)』と表示されていたので、
「ひぇ~やはり高価なドライバーだな・・・。」
と思いましたが、それに見合う高級感とポテンシャルはもっているように感じました。
ルール度外視に飛ぶ為の工夫がたくさんされているので、高反発=高価というのも仕方ないのかもしれません。
チープな造りで高価なのではなく、しっかりと丁寧に造りあげられたうえでの価格設定いっていいと思いますし、美しさに隠れてハイテク感はあまり感じませんが、おそらくかなり深い研究がされていると思います。
それが弾道に表れていました。

ルール適合ではなく、高反発を使ってみたいという方にも魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
このドライバーは『多数派』の高反発ではなく、『少数派』の高反発といっていいかもしれません。

高反発ドライバーには興味があったけど、シャロータイプは使いたくない、しっかりとした厚みがあって『男前』のドライバーが欲しい・・・。という方にも、魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
長尺タイプがどうしても苦手だ・・・。という方にも、このドライバーの『適度な長さ』は魅力的に感じられるかもしれません。

私は競技に出場していますし、もし競技に出場しなくなったとしても、ずっとルール適合モデルを使い続けます。
なので、このドライバーを使うことはないですが、とても魅力的なドライバーだな・・・。と思いました。
あとは、『音』が気になりましたが、高反発には『付きものの音』といっていいのかもしれません。
このような音でないと物足りないと感じる方は多いような気もします。

スーパーマンというアメコミヒーローの名が使われていますが、決してそれだけのドライバーではありません。
デザイン性に優れながら、飛距離性能など基本性能がしっかりしたドライバーです。
『スーパーマン』という名前を使わなくても、充分勝負できるドライバーだと思います。
このようなドライバーに出会うと、やはりクラブは『まずは目で楽しむもの』だと思えてきます。
『飽きない美しさ』があるので、ずっと永く使い続けていけるドライバーだな・・・。と思いました。
これからもプロテックのドライバーには期待していきたいですし、できればルール適合モデルにも出会ってみたいと思いました。
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