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2018年05月29日
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ピン G700 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G700 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO ZELOS 6 です。
ロフトは28度、クラブ長さは37インチ です。

PINGの新しいアイアンです。
シンプルなデザインが印象的です。
以前試打したことのある、G400クロスオーバーを思い出しました。

大顔タイプのアイアンです。
これもPINGらしい特徴です。
PINGといえば小振りなフォージドアイアンよりも、ステンレスイメージのほうが強いです。

中空構造であることが分かりました。
これもPINGらしい特徴ですし、最近はよく見かけます。
これからはポケキャビに変わり、中空アイアンが流行るのでしょうか?

彫りは浅く、普通のハーフキャビティのように見えます。
しかし、中空構造なので、かなり易しくなっているのだろうと思いました。
中空の長所のひとつとして、外見はシンプルでありながら、キャビティタイプのアイアンと変わらない易しさを実現できるところだと思います。
打感などは見た目と違うところもありますが、慣れてしまえば気にならないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

トップラインは、やや厚めでしたが、厚すぎないのがいいです。

ソール幅はワイドですが、今では見慣れた広さです。
こうして見ていると、このアイアンが大味な感じに見えました。
しかし、これもピンのアイアンらしいところといえるような気もします。
大切なのは『構え感』です。
構えてみてどうか?ということが、とても大切です。

ネックの長さは適度にありました。
ちょっと意外でした。
PINGのアイアンといえば、ラージサイズでショートネックの、いわゆる『頭でっかち』のイメージが強いですが、このアイアンはそれらとは違っていました。
適度な長さがあるのに好感を持ちました。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
ごく普通の見慣れたフェース面です。
特に何か工夫がされているということはありませんでした。

装着されているグリップはベルベットタイプでとても良いです。
大好きなグリップですし、微妙なフィーリングを求めたいアイアンには最適なグリップだと思っています。
今はたくさんの優れたグリップがありますが、ゴルフプライドのツアーベルベットが、私の中での『キング・オブ・グリップ』です。

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
予想していた通りの振り感でした。
やや軽量タイプではありますが、ヘッドが大きいので、シャープに振っていくというよりは、ややゆっくりめに大きく振っていく感じで素振りをしました。

ボールを前にして構えてみると、グースの利きがよく目立っていました。
これは想定内でした。
ピンらしい特徴ですし、ラージサイズのアイアンには、これくらいのグースが無いと、球がつかまりきらないのかもしれません。
ラージサイズのアイアンではありますが、それほど大味な感じはしませんでした。
昔のPINGのアイアンは『極端過ぎる』と感じることもありましたが、今ではすっかり解消されているような気もします。
ただラージサイズであることや、強いグースタイプであることに変わりはなく、好みではないので、やや『よそ行き』な感じで打っていくことにしました。
こちらの思いはひとまず置いておいて、まずはクラブに聞く感じで試してみることにしました。
試打を開始しました。

『打感』は、予想していたよりも良かったです。
もっと大味で深みのない打感なのかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。
いい意味で意外でした。

球はあがりやすいです。
タフさは全く感じない、イージーなタイプのアイアンです。
横からはらって打ちたい方にも、親しみやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
ヒッター向けというよりは、どちらかというとスインガー向けといったアイアンのように思いました。

『安定性』も高いです。
ラージサイズらしい、大らかで寛容さのあるタイプのアイアンです。
少々の打点のブレには動じない強さがありました。
外見はハーフキャビティのように見えますが、実際はフルキャビティに匹敵するような大らかさをもっています。
私はこのようなラージサイズのアイアンだと、ややトゥ寄りで打ってしまうクセがあるのですが、それでもこのアイアンは私のミスを帳消しにしてくれるような大らかで寛容な性質をもっているように感じました。
『打点』ではなく、『面全体』で運ぶイメージが合いやすいアイアンといっていいでしょうか?

『飛距離性能』は優れていました。
よく飛びました。
明らかに番手が2番手以上は違うアイアンです。
このような『番手ズラし』のアイアンが今は主流なので、そう驚くことはないのですが、やはり凄いです。
いつも思うことですが、これなら『7』という数字は要らないな・・・。と思いました。
『7』という表示があるので『飛ぶアイアン』になってしまいますが、これがもし『5』だったら、通常の5番アイアンで、かなり易しいタイプということになります。
アイアンにだけロフトが表示されていないので、いつかは他のクラブと同じようにロフト表示されたらいいように思います。

『操作性』という点では、難しく感じました。
『オートマ性』が強くて、なかなか思うように曲げることができませんでした。
何とか左右に曲げることもできたのですが、思うようにはいきませんでした。
この融通の利かない頑固なところも、G700アイアンのいいところではないでしょうか?

ピンらしいアイアンです。
ラージサイズで、大らかなタイプのアイアンです。

シビアさや気難しさとは無縁の、イージー系アイアンです。
ソール形状にも工夫が見られ、少々ダフり気味に入っても、上手くボールを拾ってくれる易しさもありました。

ポケキャビがある程度落ち着いて、やはり中空がこれからは増えてくるのかな?と、このアイアンを試打して改めて思いました。
私が好むタイプのアイアンとは全く違うタイプなので、正直あまり魅力的には感じなかったのですが、よく工夫されているな・・・。と思いました。

このような大らかで距離の出るアイアンを求めている・・・。という方も多いのではないでしょうか?

ここ数年、PINGのクラブは充実していて、特にドライバーやFWがすごくいいです。
昨年出会ったドライバーには、今でも魅了されています。
易しさと飛びのバランスがとてもいいです。

このアイアンは私の好みとは違うところもありましたが、これからもPINGには大いに期待していきたいです。
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