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2018年05月13日
FREIHEIT THE-G HYBRID アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは FREIHEIT THE-G HYBRID アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR125 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS です。

FREIHEITの新しいアイアンです。
FREIHEITはドライバーの印象が強いですが、以前アイアンも試打したことがあります。
地クラブメーカーといっていいと思うのですが、個性的でカッコいいイメージを持っています。
日本に地クラブメーカーがどれくらいあるのか分かりませんが、素晴らしいクラブを造るメーカーが増えてきています。
逆に昔は輝いていたけど、今はその輝きを失ってきているように感じられる大手有名メーカーもいくつかあります。
昔は大好きだったので、残念でなりません。

ボテッとしているので、おそらく中空構造になっているのだろうと思いました。
ヘッドに膨らみがあります。
中空アイアンは一時期よく見られましたが、今は少なくなりました。
中空にするメリットはあるものの、デメリットもあり、それほど浸透しなかったのではないでしょうか?

彫りは浅く、こうして見るとハーフキャビティのようにも見えますが、おそらく中空なので、かなり易しくなっているだろうと思いました。

トップラインは、ちょっとだけ厚く見えましたが、気になるほどではありませんでした。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側にはウェイトがひとつずつ配置されていて、よく目立っています。
こうすることで、慣性モーメントを高めているのが分かります。
とても小さい数字ですが、トゥ側には『5』、ヒール側には『7』の刻印がありました。

ソール幅は広いですが、今のアイアンの中では普通といえるでしょうか?

リーディングエッジは削られていました。

トレーリングエッジは大きく削られていました。
今のアイアンの特徴が、このアイアンにも見られます。

『7』という数字は番手を表していると思うのですが、『HI』の意味が解りませんでした。
どういう意味があるのでしょうか?

ネックは短めで、ヘッドが大きいので、いわゆる『頭でっかち』タイプです。

フェース面にミーリングはありませんでした。
中空構造にミーリングのイメージは無いですし、殆どのアイアンのフェース面にミーリングが採用されていないので、これがノーマルといえるのかもしれません。
ウェッジほどのミーリングの効果は、アイアンには無いということなのでしょうか?
以前も書きましたが、アイアンには『激スピン』は求めないものの、フライヤーを軽減してくれると嬉しいです。

素振りをしてみた感じは、なかなかいいです。
適度な重さもあって、タイミングもとりやすいです。
普通の7番アイアンを持っているというよりは、ユーティリティアイアンの印象のほうが強いです。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
セミラージサイズのアイアンです。
このようなタイプなので、これくらいの大きさが普通といえるのかもしれません。
中空の印象が強いので、もっと大顔を予想していたのですが、それほどでもありませんでした。
『7番』という番手だからでしょうか?
これがもし『3』とか『4』になると、もっと大顔になってくるのかもしれません。
グースは利いていますが、苦手意識が芽生えるほどではありませんでした。
むしろ、このようなタイプのアイアンでは『控えめなグース』といっていいような気もします。
こうして構えてみると、普通のアイアンというよりは、やはり『中空感』といいますか、『ハイブリッド感』があるな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
予想していた通りの打感です。
やや『ペチャッ』とした感じで、中空らしい打感です。
この打感で、やはり中空なのだということが分かりました。
中空ということになると、このクラブがアイアンというよりは『UT』に近い印象をもちました。
普通、アイアン型のユーティリティ(ハイブリッド)は『3番』や『4番』が多いので、この番手(7番)というのは珍しいです。
フィーリングを犠牲にしても、あがりやすさを選択した結果といえるのでしょうか?

球はとてもあがりやすいです。
タフなタイプではありません。
2つのウェイトがよく効いていて、重心も低くなっているように感じます。

『安定性』は高いです。
大らかなタイプで、オートマチック系のアイアンです。
中空構造は打感が犠牲になることが多いですが、その代わり、見た目をそれほど損ねることなく、易しさを高めていくことができます。
これまでもそのような中空アイアンにたくさん出会ってきました。
このアイアンのようにハイブリッド感のあるアイアンは珍しいですが、中空の長所・短所はしっかり出ていました。

『飛距離性能』は、なかなか高いですが、今のアイアンでは普通かな?と思いました。
距離が稼げるアイアンですが、特別秀でているとは思いませんでした。
性格が丸く、穏やかな飛距離性能をもっています。
安定した飛びが、このアイアンの魅力です。

『操作性』という点では、正直それほど長けてはいないと思いました。
オートマチック感が勝ってしまいました。
一応左右にも曲げてみたのですが、大きく曲げることはできませんでした。
大きく『ギュイーン』と曲がるのではなく、緩やかに『スーッ』という感じで小さく曲げていくことができました。

他のメーカーではなかなか見られない、個性的なアイアンだな・・・。と思いました。
今はポケットタイプが多いので、このような中空は少なくなってきていますが、ハイブリッドには適した構造だと思います。

ポケキャビタイプのハイブリッド(ユーティリティアイアン)って、どうなんだろう?と思いました。
あまり見ないような気がします。
ポケットタイプにすると、もっとボテッとした感じが強くなりすぎてしまって、構えづらくなってしまうのかもしれません。
構えづらくなれば、かなりマイナスになるので、作るメリットが無いのかもしれません。

中空タイプの7番アイアンは、今では珍しいですが、昔は普通にありました。
しかし、見た目は普通にアイアンに似ていても、打感が大きく落ちるので、あまり人気は出なかったように思いますし、7番という番手で中空にするメリットはそれほど無いように思います。

中空ということと、バックフェースにある2つの大きなウェイトが特徴的ですが、それ以外はシンプルで普通な感じがしました。
今の多くのアイアンに見られるような『ハイテク感』は見られませんでしたが、リーディングエッジやトレーリングエッジの削りなど、今のアイアンと共通するところも見られます。

打感に不満をもったので、このアイアンを魅力的に思うことは無かったのですが、これが『2番』や『3番』『4番』ならばアリなのかな?と思いました。

ひとくちに『中空』といっても、今は研究が進み、色々なタイプがあるようなので、もっと打感が良くなるといいな・・・。と思いました。
これからもFREIHEITには注目していきたいです。
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