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2018年05月10日
つるや AXEL ZR ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは つるや AXEL ZR ドライバー です。

シャフトは AXEL ZR です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはR、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は286gです。

つるや アクセルシリーズのニュードライバーです。
先日、ゴールドの高級感溢れるドライバーに出会いましたが、このモデルはまた違うタイプのようです。
私はつるやのクラブのことをあまり知らないのですが、アクセルにも色々なモデルがあるのかもしれません。
数年前に出会ったアクセルのドライバーよりも、明らかに質感が良くなっています。

シャロー感があり、ラージサイズのドライバーです。
つるやらしいクラブです。
アクセルは、つるやの代表的ブランドといっていいのではないでしょうか?

ソールには『DUAL IMPACT Technology ◀ C.F.R.P ▶』と表記されていました。
C.F.R.P とはどういう意味なのでしょうか?
おそらくつるや独自の新たな技術なのだと思います。
こうして見ていて、つるやのように、その技術を表記しているメーカーもあれば、グランプリのように全く表記せずデザインに凝っているメーカーもあるのが面白いな・・・。と思いました。
デザインに凝ってはいても、性能が劣っていなくて、むしろかなりの高性能であることを、私は強く実感しています。

ネックは短めです。
ヘッドが大きいので、かなり頭でっかちに見えます。
最近は、ネックの長さがある程度キープされているクラブに出会うことも増えてきたのですが、まだまだショートネックは健在です。
それぞれ一長一短があるのだと思います。

ネックには調整機能が搭載されていました。
最近は少しずつ減ってきているように思いますが、つるやは採用し続けるようです。
ただ、先日試打したゴールドのドライバーには採用されていなかったので、モデルによって使い分けているのだと思います。

試打するのは、この『10.5』のポジションです。
ロフトであることは間違いないと思うのですが、他にどのようなロフトバリエーションがあるのでしょうか?

『▶ T.C.S.II ◀』と表記されていました。
これにはどんな意味があるのでしょうか?
おそらく新たなハイテクのことだと思います。

ソールには大きな溝がありました。

溝には『POWER CHANNEL』の文字があります。
この溝によって、パワーが加わるということでしょうか?
最近はドライバーに溝があるタイプが増えてきました。
先日試打したゴールドのドライバーにもありましたし、見慣れているので、目新しさはありませんでした。

溝の幅は広く、深さもたっぷりとありました。
この溝の深さや幅はメーカーやモデルによっても、大きな違いがあります。
このドライバーには、この深さと幅がベストなのでしょうか?

フェース面のデザインは、正直あまり魅力を感じなかったのですが、まあこんなものなのかな?と思いました。
色々なドライバーを試打していると、何といいますか、フェース面から伝わってくるものがあるように感じることがあるのですが、今日はそれがありませんでした。
あまり興味をもてず、気持ちが揺れ動くこともなく、淡々としていました。

バックフェース付近には、アクセサリーのようなものがありました。
ひょっとしたら、ウェイトなのかな?と思いましたが、単なるアクセサリーのようにも見えます。
外れて飛ばなければいいな・・・。と思いました。

かなりのシャロータイプです。
見慣れた形とはいえ、やはりシャロー感がすごいな・・・。と思いました。
シャロータイプのドライバーを好まれる方には、とても魅力的な形状といえるのではないでしょうか?
『お尻の重たい(重心の深い)』ドライバーのように見えました。

かなりのフックフェースでした。
つるやのドライバーはフックフェースのイメージがとても強いので、予想はしていたのですが、改めてこうして見てみると、すごいな・・・。と思いました。
今はフックフェースのドライバーが多いですが、ここまではっきりした物は少なくなってきているように感じます。
フックフェースだけど、なるべくそれを感じさせないようにしていたり、フックの度合いを弱めて、他のところで球のつかまりやすさを実現できているクラブが多くなったように思います。
しかし、このドライバーにはそれがありませんでした。
フックフェースを好まれる方の為のドライバーといっていいのかもしれません。
このラージサイズ&シャローヘッドには、これくらいのフックが『ニュートラル』ということになるのでしょうか?

装着されているグリップは、場所によってパターンの異なるタイプです。
最近よく見かけるようになったので、珍しくはありません。
通常、右手は素手で、左手はグローブをはめているので、このパターンが適しているのかもしれません。
ルールに違反しない範囲でグローブも、ヘッドやシャフトのように、どんどんバージョンアップしていって欲しいです。

素振りをしてみると、かなりの軽量タイプでタイミングがなかなか合いづらいですが、コンパクトに振って合わせていくことにしました。
ヘッドの形状や軽さ・軟らかさなど、つるやは一切ブレていないところに好感がもてます。
対象となるゴルファーを絞り込んでいるので、ユーザーは分かりやすくていいです。
ヤングゴルファーというよりは、ベテランゴルファーの方を対象にしているのが分かります。

ボールを前にして構えてみると、正直かなり構えづらいです。
『これでもか』というくらい、フェースが左を向いています。
真横(左・目標方向)を0度とし、真後ろ(背中の方向)を90度とすると、そのちょうど半分の45度くらいにボールが飛んでいきそうです。
これはかなり苦手です。
こうして構えていても、目が回りそうでした。
違和感がかなりありました。
将棋に例えると、これまで振り飛車を全く指した事が無い、生粋の居飛車党が飛車を振り美濃囲いに組んで、玉が右にいる感覚・・・。といったらいいでしょうか?
『玉は左にいるもの』という意識とは逆に右(2筋)にいると、戦い方が全く変わりますし、注意していないとすぐに詰まされてしまいます。
盤面の見方も大きく変わります。
このドライバーを構えていて、そのような感覚をもちました。
(とはいっても、振り飛車をたくさん指し、美濃囲いに慣れると全く気にならなくなるのですが・・・。)
調整機能を使えば、多少フェースアングルも変えられるのかな?と思いましたが、専用の工具も無いので、このまま打つしかありませんでした。
フックフェースのドライバーも経験を積んで、ある程度は対応できるようになったような気がしていたのですが、今日はどうにもならない感じがしました。
かなりきついフックフェースですが、全く初めてということでもないですし、他にも出会ってきたので、『未知の不安』はありませんでした。
難しいだろうな・・・。というマイナスイメージが出て、頭の中がモヤモヤしました。
ビギナーの頃のように、『行き先はボールに聞いてくれ』という感じで打っていくしかないと思いました。
私には合いづらい構え感をもったドライバーですが、このフックフェースを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。

『打感』は、しっかりしていて良いです。
ソフトという感じはしませんでしたが、インパクトがボヤけず、いい感じです。
俗に言う『つかまった打感』です。
この打感はフックフェースならではといったところでしょうか?

『音』は、はっきりしていますが、甲高くなく大きすぎず良いです。
インパクトが緩むこともありませんでした。
先日試打したゴールドのドライバーは、音が全く馴染めずにわずか2球で試打を断念してしまったのですが、このドライバーにはそんなことはありませんでした。
できたら打ち比べてみたい・・・。と思ったのですが、あいにく見当たりませんでした。

球はとてもよくあがりました。
予想していた通りのあがりやすさでした。
『あがりすぎ・高すぎ』という感じがしましたが、この弾道の高さも、このドライバーの特長といっていいのだと思います。

『安定性』という点では、『安定してフック』ばかりが出てしまいました。
途中緩やかに左にカーブしていくのではなく、最初から左へ打ち出してしまいました。
右方向から回したフックは実戦でも使えますが、今日のように最初から左へ飛び出して大きくフックするのは実戦では使えません。
トラブルになってしまいます。
ただ、これはあくまでも私がこのドライバーに対応できていないだけで、このドライバーでしっかりとラインを出していかれる方もたくさんいらっしゃるのだと思います。
このラージサイズのドライバーには、これがスクエアといっていいのかもしれません。
ドローヒッターの方には、かなり合いづらいと思いますが、スライサーの方には心強いドライバーといえるのではないでしょうか?
スイートエリアは広めな感じでした。

『飛距離性能』という点では、正直あまり魅力を感じなかったのですが、スライサーの方が右へ行くのを相殺して真っ直ぐ飛ばしていけるドライバーのように思います。
私が打つと、左へ行きすぎなのと、球が高すぎで、スピンも結構多いように感じました。
『吹く(吹き上がる)』感じがありました。
なので、私にはかなり合いづらく、このドライバーのもつポテンシャルを感じることはできませんでした。
気分も『ノって』いけませんでした。

『操作性』という点では、かなり難しいと思いました。
この形状(ラージサイズ&シャロー)ということもあり、最初から操作性は求められていないのは明らかです。
オートマチックタイプのドライバーです。
オートマチックタイプのドライバーにも、『ストレート』タイプもあれば、このドライバーのように『フック』タイプもあります。
フックに+(プラス)をつけるとするならば、このドライバーは+++(プラス3)くらいでしょうか?
右へもかなり曲げづらそうだな・・・。と思いましたが、今日は右に曲げてみようとも思えませんでした。

かなり苦手な感じがしましたが、この分かりやすい特徴は好感がもてました。
ブレていないところがいいです。
つるやのターゲットゴルファーが見えてきます。

メーカーが使って欲しいというゴルファーを最初から限定しているのがすごくいいです。
今はひとつのクラブで、幅広い層に対応できるようなクラブ開発も進められていると思いますが、このドライバーのようにはっきりした性格は分かりやすくていいです。

ネックには調整機能が搭載されていますが、おそらくどのように調整しても、ドローヒッターの方には合いづらいと思いますし、『易しさ』は変化しないように思います。

ターゲットを絞り込んでいるおかげで、その分野への性能を高めていくことができます。
一部の方の為のドライバーといえると思いますが、その対象となる方が求めておられる性能が、このドライバーにはギュッと凝縮しているように感じます。

他のメーカーがまだ手を付けていない、新たな発想や技術で、これからどんどん開発を進めて欲しいです。
私には合いづらいドライバーであることは間違いないのですが、これからどんな進化をしていくのか楽しみです。
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