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2018年05月04日
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朝日ゴルフ用品 メタルファクトリー A9 DW ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは メタルファクトリー A9 DW ドライバー です。

シャフトは FUJIKURA Speeder 569 Evolution IV です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.6、キックポイントは中調子、クラブ総重量は303gです。

久し振りに出会った、メタルファクトリーのドライバーです。
先日、素晴らしいアイアンに出会ったので、アイアンのイメージが強いメタルファクトリーですが、ドライバーにもいい印象が残っています。
クラウンもソールも黒で統一されていて、とてもカッコいいです。
私はメタルファクトリーのクラブに出会った経験が少ないので、知らないことも多く、まだ特徴がつかめていませんが、既にこのドライバーには興味津々です。
目を大きく見開いて、このドライバーを見ていました。
質感がいいです。
ただ、何といいますか、一度傷を付けてしまうと、美観が大きく損なわれてしまうだろうな・・・。というところはありました。
クラブにも傷に『強いクラブ』と『弱いクラブ』があるように思います。
このドライバーは後者のような気がします。
少々傷がついても、美観がそれほど損なわれていなかったり、逆にその傷がいい味を出していたりすることもゴルフクラブにはありますが、このドライバーは新品のうちからだんだんと下がっていくタイプのように見えました。
なので、かなり取り扱いには注意しなければいけない・・・。と思いました。
気を遣うところはありますが、チープさが無かったので好感がもてます。

重量感を感じさせる黒で、光沢感もあります。
この光沢感は時には邪魔に感じたりすることもありますが、このドライバーの場合はとても似合っているように見えました。
やや小振りには見えたのですが、このドライバーはルールギリギリの『460cc』ではなく、ちょっと小さめの『450cc』ということでした。
店員さんに言われるまで、気づきませんでした。
小振りな感じはしましたが、何も言われなければ、おそらく460ccという認識をもっていたと思います。
『10cc』というのは、それほど大きな影響は与えないのかもしれません。
『円盤』のような薄いタイプではなく、やや厚みのあるヘッドです。

ネックの長さは適度にありました。
ちょっと前までは、『ラージサイズ&シャロータイプ=ショートネック』というのが成立していたと思うのですが、今は違います。
適度な長さが保たれているクラブが多くなりました。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には、ウェイトがひとつずつ配置されていました。
トゥ側のウェイトには無かったのですが、ヒール側には『05』の数字がありました。
そのまま5gということでいいのでしょうか?
色々な重さのウェイトが用意されているのかもしれません。
私がずっと愛用しているドライバーもウェイトを交換できるタイプなのですが、これまで一度も外したことがないですし、これからも外すことはないと思います。
ウェイト交換よりも細かな調整をするのであれば、やはり『鉛』が一番だと思いますが、今は鉛を昔のようにべったり貼っているクラブを見かけることは少なくなりました。
ウェイトを調整したり鉛を貼ったりと、クラブを調整する前に、まずは自分の体調やスイングを整えろよ・・・。と私はいつも自分自身に言い聞かせています。
スイングの再現性をもっと高めていきたいと思っています。
私はゴルフが好きなだけで、なかなか上手くはなれません。
自分の下手さに呆れてしまいます。

バックフェースにある、この『出っ張り』が目立っていました。
これまでも、こういうドライバーは目にしてきました。
特にリョーマの印象が強いです。

美しいフェース面です。
とても丁寧な仕上がりになっています。
雑さやチープさは全くありませんでした。
見慣れた感じのシンプルなデザインですが、美しいので好感がもてました。
フェース面を指で触ってみたのですが、スコアラインは全て『溝』になっていました。
今はヒッティングエリアに溝が無いドライバーも多いですが、このドライバーはしっかりと溝になっていました。
強度的に大丈夫なフェース厚がキープされているのでしょうか?

最初見たときは、シャロー感のほうが強く感じたのですが、こうして見ると適度な厚みもあるので、『セミディープ』といっていいような気もします。
もちろん、昔からすると明らかに『シャロー』といえるのですが、今はもっとシャローなタイプが多いので、セミディープタイプが適正だと思います。

いい顔をしています。
最近では珍しい小振りな感じで、立体感のある顔です。
昔試打した、ホンマのドライバーを思い出しました。
私はどちらかというと、『艶消し』タイプが好きなのですが、このドライバーの光沢感も美しいな・・・。と思いながら見ていました。
目の保養ができました。

素振りをしてみると、いい感じでした。
やや軽量タイプです。
最初見たときは、もっと重量感があるような感じだったのですが、実際に振ってみると、それほどでもありませんでした。
装着されているシャフトが大きく関わっているのは間違いありません。
今は『300g前後』のドライバーの人気が一番高いような気もします。

ボールを前にして構えてみると、いい感じではあるのですが、どう見ても『9.5度』ではないだろう・・・。と思いました。
フェースがよく見えましたし、もっと上を向いているように見えました。
『10度未満の絶壁感』はありませんでした。
『製品誤差』というものがありますが、この見え具合は『誤差』の中には入らないように感じました。
おそらく『11度前後』はあるだろうと思いました。
しかし、こういったことは珍しいことではなく、昔からあることなので、気にしないことにしました。
私の中での『9.5度』を消しました。
たくさんのロット数を扱う、国内海外問わず大手有名メーカーならば『普通』といえることですが、メタルファクトリーはもっと『リアル』を追求しているのでは?と思っていたので、余計に強く感じてしまったのかもしれません。
構えたときのフェース面の見え具合には少し違和感があったのですが、方向性に対する違和感はありませんでした。
微妙なカーブを描いているバルジが綺麗です。
少し逃がすイメージが出せたので、すごく安心しました。
叩けそうな感じがしました。
『11度前後の逃がすイメージの出しやすいドライバー』という認識をもって構えました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
吸い付くような打感でありながらボヤけず、しっかりとした『芯』のようなものを感じました。
フェースの弾き感も強く、好感のもてる打感です。

『音』は少し高めですが、大きすぎず、いい感じです。
しかし、変なところでヒットすると音は大きく変わって『異音』になってしまったので、注意が必要だと思いました。
この異音は、かなり受け入れにくいタイプの音です。
難しいタイプのドライバーだとは思いませんが、『音に対するシビアさ』は感じました。

『球のあがりやすさ』という点では、普通です。
スピンが少ない感じはしなかったですし、タフなタイプではないと思いました。
『スピンレスドライバー』ではありませんでした。
ただ、どちらかというと『ヒッター向け』な感じもします。
ロフトは寝ているように見えましたが、ある程度叩いていきたいタイプのドライバーのように感じました。
『セミディープ』らしい特徴が出ているのかもしれません。
しかしロフトを選べば、かなりあがりやすくなるのは間違いないと思います。
色々なドライバーを試打していると、このドライバーはロフトを寝かせてもあまりあがりやすさは変わらないだろうな・・・。と思えるクラブに出会うことがあります。
それは少なくなく、結構あります。
ボールのあがりやすさという点で、『ロフト』はとても大きな要素のひとつには間違いないのですが、今は昔のクラブのようなシンプルさは無く、かなり複雑になってきているので、もっと多くの要素が絡み合っているように感じます。
ただ、このドライバーの場合はロフトを寝かせれば、あがりやすくなるだろう・・・。と、理由は上手く説明できないのですが、感覚的にそう感じました。
それで9.5という『表示』にしているのかな?と思いました。
構えたときに『11度前後のロフト』に見えたのですが、日頃9.5度を使っておられる方が普通に打ってあがる弾道に仕上げているのかもしれないな・・・。と思いました。
『リアル』ではなく、『印象』の中のロフトというのもあるのかもしれません。
それが『表示ロフト』ということなのかも・・・。と思いました。
ロフトが二種類もあれば、混乱してしまいそうですが、『リアル』を求めていない・・・。という方も多いのではないでしょうか?

『安定性』という点では、普通だと思いました。
シビアさは全く感じませんでしたが、今の『イージー系ドライバー』と比較すると、明らかに正直なところがあるように思えました。
気難しさはありませんが、『寛容さ』『直進性の高さ』で勝負するタイプではないと思います。
ミスショットすれば、それに見合う結果を用意しています。

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じです。
初速が速くて、弾道もパワフルです。
しっかり叩いてポテンシャルを発揮しやすいドライバーです。
装着するシャフトやロフトにもよるとは思いますが、基本的には『叩いていきたい方向け』のドライバーといっていいと思います。

『操作性』という点では、良いと思いました。
左右にも曲げられましたが、大きく曲げるタイプではないように感じました。
こういったところは、今のドライバーの特徴といっていいのかもしれません。
『マニュアルタイプ』と『オートマチックタイプ』の、ちょうど中間くらいに位置するドライバーなのかもしれません。

バランスのとれたドライバーだな・・・。と思いました。
特別ここが優れている・・・。ということは感じませんでしたが、強い不満もありませんでした。
基本性能の高さがあり、それがバランス良く感じられました。

メタルファクトリーのクラブに出会う機会は多くなく、特にドライバーは久し振りでしたが、いい印象をもちました。
バランスの取れた高性能ドライバーであるということもありますし、全体的な美しさも強く印象に残りました。

大手有名メーカーのように量販店に並ぶクラブではないと思うので、なかなか出会えない・・・。という方も多いのではないでしょうか?
私は今日、運良く試打する機会に恵まれましたが、いいクラブを造るメーカーなので、もっと多くの方が試す機会があればいいです。
既に開催されているのかもしれませんが、全国試打会が開催されてもいいのではないかな?と思いました。

試打したモデルは、ある程度のHSがあったほうがいいような気もしますが、タフさが全面に出ていることもなく、尖った性格ではないので、ハードルの高いドライバーではないと思います。
白いヘッドしか使いたくない方。
調整機能が付いていないと嫌だという方。
超シャローなドライバーしか使いたくないという方には合いづらいところがあるかもしれませんが、クセが無く『スタンダード』な感じもしたので、このようなドライバーで自分自身の技量を高めていくのもいいのではないかな?と思いました。
『易しすぎる』クラブを使い続けても、その先にいいことが少ないのかもしれません。

これからもメタルファクトリーのクラブにはたくさん出会っていきたいです。
オーソドックスなところもありながら、他のメーカーには無い『個性』も感じられるので、私たちゴルファーをもっともっと楽しませて欲しいです。
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