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2018年05月02日
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MIZUNO GX ユーティリティ & ADAMS GOLF IDEA SUPER LS Hybrid

今日は、この2本のユーティリティ(ハイブリッド)を打ち比べてみました。
試打クラブは ミズノ GX ユーティリティ と ADAMS GOLF IDEA SUPER LS Hybrid です。

<上>ADAMS SUPER S by MITSUBISHI RAYON CARBON カーボンシャフト
<下>MIZUNO MFUSION U カーボンシャフト
<左>ADAMS GOLF IDEA SUPER LS Hybrid のスペック
ロフトは22度、クラブ長さは40.25インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.3、シャフト重量は65g、バランスはD1、キックポイントは先調子、クラブ総重量は350gです。
<右>MIZUNO GX ユーティリティ のスペック
ロフトは21度、クラブ長さは40インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは4.9、シャフト重量は52g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は326gです。

ユーティリティの最新モデルと、数年前のモデルを打ち比べる機会に恵まれました。
それぞれ似ているところもあり、相違点もありますが、どちらも高性能であることは共通しています。
こうして見ていると、数年経ってもあまり変わっていないんだな・・・。と思えてきます。

久し振りにアダムスのハイブリッドに出会うことができて、とても嬉しく思いました。
このクラブはとても気に入っていて、印象深いです。
これまでたくさんのハイブリッドを試打してきましたが、間違いなく『名器』と呼べるクラブです。

数年前のモデルなので、もうこのクラブの新品を購入することはできませんが、このクラブを所有しておられる方はとてもラッキーだと私は思います。
このクラブが高いパフォーマンスを発揮したことは、今でもよく覚えています。
あの弾道の強さ・飛距離は今でも心に残っています。

私は中古ショップに行くことは殆ど無いのですが、今度このクラブがあるか、探してみようかな・・・。と思いました。
それくらい、気に入っているクラブです。

白と黒のユーティリティです。
一時期に比べ、今は白いヘッドも少し落ち着いた感がありますが、アダムスのハイブリッドを試打したときは、白いヘッドが全盛だったと思います。
テーラーメイドが火付け役となって流行したホワイトヘッドですが、今でも高い人気があります。
こうして見ていると、どちらも色々な工夫が見られ、機能的なタイプであることが分かります。

ネックの長さは、少しアダムスのほうが長いです。

顔の印象は、どちらも個性があり、違いが見られました。
白と黒という対称的な色で、見え方の違いはありますが、それを差し引いたとしても、アダムスのほうが少し大きく見え、シャロー感もありました。
先月、このミズノGXユーティリティを初めて試打して、少し大きいな・・・。と思ったのですが、もっと大きいものがあるのだということが分かりました。
光沢感のある黒と、艶消しタイプの白という違いもありましたが、それ以上に形状や大きさの違いがはっきりしていました。
シュッとしていて『和の感じ』があるのは、やはりミズノです。

<上>ADAMS
<下>MIZUNO
トゥ側の形状にも違いが見られます。
オーソドックスで尖った感じのミズノと、四角形のようなアダムスです。
アダムスの形は、テーラーメイドやキャロウェイなど、海外メーカーでよく見られます。
海外メーカーらしいトゥ側の形状といえるのかもしれません。
ちょっと特徴的ではありますが、構えた時に邪魔にならないので、全く気になりません。

どちらもソールに溝があります。
アダムスのクラブが発売された頃に溝が流行りはじめたと思うので、もう数年が経つのだと思うと、早く感じられます。
今は多くのメーカーが、溝を採用しています。

溝の深さには、大きな違いはありませんでした。
ポピュラーになった溝ですが、どれくらいの深さや幅がベストなのか、興味があります。

ミズノのUTのクラウンには溝はありませんが、アダムスにはあります。
これは大きな違いです。
最新モデルで採用されていないということは、クラウンに溝は必要ないのかな?と思うところもありますが、先日試打したロッディオのドライバーのように、採用されているモデルもあるので、一概には言えません。

どちらもシャローバック形状で、大きな違いは見られませんでした。

素振りをしてみると、どちらもタフな感じはしませんが、GXユーティリティと振り比べてみると、アダムスのほうが、ややしっかりしている感じがします。
アダムスのハイブリッドも、三菱レイヨンのシャフトが挿してありますし、『日本仕様』だと思うのですが、GXのほうがアンダーなスペックに仕上がっているように感じました。
これが『MP』だと、また違う感じになっていたのかもしれません。
GXは、かなりイージーなブランドだという認識をもっているので、この違いも当然なのかな?と思いました。


ボールを前にして構えてみても、どちらもいいです。
『和顔』のミズノと、『洋顔』のアダムスといった感じもしますが、両方とも感性を邪魔しない顔をしています。
どちらも、やや『出っ歯』タイプなのですが、それが強調されていないのがいいです。
出っ歯でフェース面もよく見えるので、球があがりやすそうなイメージをもたれる方も多いのではないでしょうか?
どちらも以前試打していますが、アダムスのほうが強烈な弾道のイメージが残っているせいか、期待感が膨らみました。
試打を開始しました。

『打感』はどちらも良いですが、ミズノのほうがソフトで、『球当たり』が優しい感じがしました。
アダムスは、やや『どっしり』とした感じがします。
打感の好みでいえば、ミズノです。

『音』は、どちらもはっきりしていますが、大きすぎず程良い感じで、甲乙つけがたいです。
気持ち良く振っていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、ロフト(表示)などが違うので、正確な比較はできないのですが、今の段階では明らかにミズノです。
スインガー向けのGXと、ヒッター向けのIDEAといったところでしょうか?

『安定性』という点では、ヘッドの性能だけでいえば、おそらくミズノだと思うのですが、シャフトがしっかりしている分、アダムスのほうがまとめやすい感じがしました。
当然ではありますが、クラブはシャフトによって大きく性能が変わってきます。

『飛距離性能』という点では、どちらもハイレベルではありますが、私にはアダムスのほうが飛ばせるように感じました。
これは微差ではなく、はっきりしていました。
最新モデルのGXが数年前のモデルに負けるということではなく、数年経っていても、優れているものは優れているということです。
GXの性能が低いとは思いませんし、それくらい、このアダムスのハイブリッドが高性能だということです。

『操作性』という点でも、少しアダムスのほうが秀でている感じがしました。
最新モデルのUTと数年前のUT(ハイブリッド)という珍しい打ち比べになってしまいましたが、改めて、いいクラブというのはいつまで経ってもいいものだということを再認識することができました。
食品のように、時間が経つと腐るということはありません。
大切に使っていれば、ずっと高いパフォーマンスを発揮してくれます。
クラブが色褪せるときというのは、ボールが大きく変わったときかもしれません。
素材や構造など、ボールが大きく変化し、それに対応しきれなくなったクラブは色褪せてしまって『お役御免』ということになってしまうのかもしれません。
しかし、ウレタンボールが登場してもうずいぶん経っていますし、革新的な新素材が開発されない限り、これからもおそらく変わらないように思います。
ということは、数年経ったクラブでも充分使えるということですし、肝心な性能でも全く劣っていません。
優れたクラブは、これまでもたくさんありますし、このアダムスのハイブリッドはその最たる物のひとつといってもいいと私は思います。
勿論、最新モデルにも優れたところはたくさんありますが、いいクラブは色褪せないのだと改めて実感しました。
クラブの感覚が体に染みこんだり、逆にこちらのイメージをクラブに伝えやすくなったり、愛着が湧いたりして、長年使っているクラブのほうが、使い始めのクラブよりもいいことがあると思います。
これまでも書いてきていますが、必ずしも『最新』=『最高』ではありません。
今のクラブが最高ではなく、ちょっと前のクラブのほうが良かったということは、私はたくさん経験しています。
今回打ち比べたUT(ハイブリッド)は、機能的なところなど似ているところもありましたが、違うタイプであることは明らかなので、好みによるところが大きく出たのかもしれません。
ミズノのGXのほうが、打ちやすくて飛距離も出るという方もいらっしゃると思います。
大切なのは相棒であるクラブを大切にし、愛着をもって接するということではないでしょうか?
今日は面白い打ち比べができました。
最近はあまりアダムスのクラブに出会いませんが、また素晴らしいニューモデルに出会いたいです。
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