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2018年04月27日
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RODDIO COMPACT DRIVER 385S

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは RODDIO COMPACT DRIVER 385S です。

シャフトは RODDIO Compact Driver Shaft LUNAR:6 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフト重量は66g、トルクは3.6、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は315gです。

ロッディオの新しいドライバーです。
とはいっても、特別変わった感じはなく、これまで試打してきたFWのデザインと合致していて、斬新な感じはしません。
しかし、美しさと機能性の両立ができている機能美のあるクラブであることは確かです。
ハイテク感はありますが、それが嫌味になっていません。
センスのいいデザインで、目で楽しむことができます。

形状的には、ややシャローな感じがしますが、大きくて円盤のようなタイプではありません。
きちんと程良い大きさにまとまっているように見えます。
今は殆どのドライバーが460ccだと思いますが、このドライバーは名前の通り、385ccなんだろうな・・・。と思いました。

ネックは短めですが、今では見慣れた長さです。
ハイテク感のあるドライバーですが、調整機能は搭載されていません。
調整機能を搭載すると、重心がヒール側にズレやすいと思うので、デメリットもあると思います。
調整機能を搭載すると、ヘッドの性能を活かしきる設計ができない・・・。ということにもなりやすいのではないでしょうか?
最近は調整機能付きドライバーが少しずつ減ってきているので、そのように感じます。
特に『小顔』タイプのドライバーだと、設計が難しいかもしれません。

ソールにある、この三角形のパーツはお馴染みです。
FWで見てきました。
これまで、ロッディオのドライバーはいくつか試打してきたのですが、このドライバーはそれらとは違うタイプです。
FWをベースに開発しているのではないでしょうか?
ロッディオのFWにはとても気に入っていて、特に飛距離性能が凄かった印象があります。
これまで、何度か試打してきました。
今度5Wを買うことがあれば、ロッディオも候補のひとつに入れようと思っています。
最近は『ドライバー顔負け』ともいえるような高性能なFWがたくさんあります。
14本のセッティングの中で、ドライバーがどうしても苦手というのであれば、あえて最初から入れないという選択肢があってもいいのではないでしょうか?
それよりも得意な番手を中心にセッティングをしたほうが、スコアは作りやすいかもしれません。

ソールには溝がありました。
これもFWと同じです。

溝の深さは結構ありますが、FWとあまり変わらないような気がします。
今度機会があれば、見比べてみたいです。

顔も見慣れた感じです。
ロッディオらしい顔です。
これが『ロッディオ顔』といっていいのかもしれません。
メーカーの特徴がよく出ています。
この顔を見て、やはりFWをベースに開発しているんだな・・・。と思いました。
こうして見ると、シャロー感はありますが、結構小振りな感じがします。
投影面積の大きいラージサイズのドライバーを多く試打してきた私は、このコンパクトな顔に魅力を感じました。
これまでも書いてきましたが、『460cc』というのは、あくまでもルールに定められた『上限値』であって、ゴルフというスポーツの特性として、必ずしも『最適な大きさ』とは限らないということです。
人によって、最適な大きさは違うと思います。
海外メーカーは殆どが460ccで、小顔タイプは全くといっていいほど見られなくなりました。
日本のメーカーだけのように思いますし、このままだと日本は海外から取り残されるという意見もあるようですが、私はそうは思いません。
日本のメーカーは、あくまでも私たち日本人ゴルファーを対象にして開発していると思いますし、海外のような流れにも乗ることができます。
品質や性能の高さだけでなく、柔軟な対応ができるのも日本のメーカーの特長だと思いますし、日本だけの、海外の流れに乗らない『日本人の為のスペック』があってもいいのではないでしょうか?
これまでも、海外で人気が出て日本にも入ってきたけど、あまり人気が出なかったというクラブはたくさんあります。
今は460ccが主流ですが、もしルールが緩和されて、例えば『480cc』までOKになれば、各社大きくするのではないでしょうか?
ルール上では上限10ccまでの許容範囲が定められているということなので、今でも普通に470cc以下のドライバーが適合品として流通しているということになります。
普通に私たちが知っているドライバーでも、実は460ccをオーバーしている物が結構あるそうです。

ソールだけでなく、クラウンにも溝があり、FWと同じです。
FWを何度か試打しているせいか、物珍しさはありませんでしたし、ロッディオらしいな・・・。と思いながら見ていました。
FWだけでなくドライバーにも、この溝を採用しているということで、それだけ大きなメリットがあるのだと思います。

溝の深さもFWと同じ感じです。
今は低重心化の為に、クラウンが薄くなっているものが殆どなので、あまり溝も深くはできないのだと思います。

セミシャローバックタイプのドライバーです。
やや小振りなヘッドですが、ディープというタイプではありませんでした。
385Sの『S』とは、シャローのことでしょうか?

フェース面のデザインもFWと同じで、ロッディオらしいデザインです。
スコアラインを指で触れてみたのですが、全て凹んでいて、きちんと『溝』になっていました。
メーカーによっては溝のように見えても凹凸が無くてフラットなタイプもあるので、違いがあって面白いです。
フェースの強度も大きく関係しているのだと思います。

素振りをしてみると、いい感じでした。
小顔タイプのもつ『スピード感』といったらいいでしょうか?
小気味良くコンパクトに振っていくことができました。
シャフトも暴れることなく、しっかりとしているのでタイミングも整いやすいです。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
思わず見とれてしまうような美顔ではありませんが、構えやすいです。
トゥ側がグッと膨らんでいるように見えましたが、ロッディオはこれが普通といっていいのかもしれません。
FWの記憶が蘇ってきました。
最近のドライバーでは殆ど見られない小顔に好感が持てます。
イメージがボヤけることなく、鮮明に浮かんでくるのがいいです。
コンパクトではありますが、シャロー感もきっちりとあって、球が浮きやすそうな感じがします。
ヘッド後方の膨らみもありました。
こういったところは、今のドライバーらしい特徴です。
方向性に対しては、ほぼストレートなイメージが浮かんできました。
あえていうならば、ほんの少しドロー系かな?と思ったのですが、『ほぼ中立』でした。
方向性に対する不安も無く、適度な大きさで、いつも以上にリラックスし、集中して構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
すごくソフトということはなく、しっかりしているのですが、硬くなく好感がもてました。
手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。
軽いというよりは、やや重めなフィーリングです。

『音』は、はっきりしていて大きめですが、甲高くなく落ち着いた感じです。
気持ち良く振っていくことができました。
このヘッドの『金属感』にあった音といったらいいでしょうか?
『ロッディオ顔』に対して『ロッディオ音』といっていいのかもしれません。
ロッディオらしい音だと思いました。

『球のあがりやすさ』は、いい感じです。
小顔タイプなので、タフなタイプなのかな?と思いましたが、全くそんなことはありませんでした。
ロフト(10.5度)らしい高さがありました。
シャロータイプであるということも、このあがりやすさにつながっているように思います。
タフなドライバーではなく、親しみやすくてハードルが高くないタイプのドライバーです。

『安定性』という点では、普通かな?と思いました。
コンパクトヘッドらしい自然な感じがしますが、今のオートマチック系ドライバーと比べると、それほど寛容さが秀でているとはいえないのかもしれません。
『超ワイドスイートエリア』のドライバーを使い慣れておられる方には、やや正直すぎる感じがするかもしれません。
しかし過去には、このようなドライバーが全盛だった時代もあったので、『難しい』というよりは『懐かしい』といったほうがいいような気もします。
その時代の同じようなサイズ(ヘッド体積)のドライバーと、このロッディオのドライバーを比べると、明らかに、このロッディオのドライバーのほうが易しいと思います。
今はドライバーが『易しく(大きく)』なりすぎているのかもしれません。
このドライバーは普通に打っている限り、暴れる感じはしないですし、ラインも出しやすいです。
ヘッドと相性の良いシャフトが挿してあるということも、いい結果につながっているように感じます。

『飛距離性能』は好感がもてましたが、今のハイレベルなドライバーと比べると、ちょっと『落ち着いた感じ』かな?と思いました。
決して劣っているということはなく、しっかり振り切りやすいので、よく飛んではくれますが、今の長尺ラージサイズと比べると、飛距離に関してそれほど長けていないような気もします。
それはヘッドの性能というよりは『シャフトの長さ』が大きく関わっているように思います。
コンパクトなサイズなので、あまり長く出来ないといいますか、しづらいところがあり、それが飛距離につながっているのかもしれません。
ちょっとでも飛ばしていきたい・・・。という、飛距離を最優先にされる方には、やや物足りないところがあるかもしれません。
飛距離性能が決して劣っているということはないですが、『長さを活かした飛び』はしづらいのかな?と思いました。
『激飛び』という感じはしませんでしたが、安定感があって、まとめやすいです。
コースマネージメントをしっかりとやっていきたい方に合いやすい、実戦向きのドライバーといっていいのではないでしょうか?
ルールに定められた限界値が、必ずしも『最適な数値』ではないと思います。
もっと『余裕のある数値』の中に、ベストがあるのではないでしょうか?
自分に合った物を探していくのもゴルフの楽しさの一部だと思いますし、『自分の物差し』を作っていくことが重要になってくるではないでしょうか?

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
シャロー感がありますが、左右に曲げることも普通にできました。
ラージサイズのドライバーのように、右にプッシュすることもなく、しっかりとつかまってくれました。
ラージサイズでフェースを被せるのではなく、あくまでも適正な大きさで自然にターゲットを狙っていきたい・・・。という方には、かなり親しみやすいドライバーといえるのではないでしょうか?
今は『不自然』に感じられるほど、曲がりにくいドライバーが増えてきました。
メーカーの深い研究によって生み出されていますし、それも素晴らしいと思うのですが、このドライバーのように、プレイヤーの意図が伝わりやすく、弾道に反映されやすいドライバーも、多くのゴルファーのハートをキャッチするのではないでしょうか?
コンパクトなサイズで、ヘッド自体に変なクセのようなものは感じなかったので、ドローヒッターの方にも、フェードヒッターの方にも合いやすいように思います。
クセのあるドライバーが多い中で、このドライバーは『中立感』を感じました。

ルールギリギリのラージサイズのドライバーを使いたい・・・。
大きいヘッドでないと、何だか損したような気になる・・・。という方には、あまり魅力的ではないかもしれません。
ラージサイズが圧倒的に多いので、時代の流れには逆行しているかもしれません。
しかし、今のドライバーの大きさや薄さに不満をもっておられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
他に無いから、仕方なくラージサイズのドライバーを使っているという方も、少なからずいらっしゃると思います。

そういった方には、是非このドライバーを試していただきたいです。
『小顔感』に抵抗の無い方でしたら、かなり気に入られやすいのではないでしょうか?
『最大の飛距離』ではなく、『操作する飛距離』といっていいかもしれません。
オートマチックタイプではなく、マニュアルタイプのクラブを好まれる方には、たまらない魅力があると思います。

このコンパクトなドライバーを試打しながら、私はタイガー・ウッズ選手のことを思い出していました。
今年のマスターズに数年ぶりに出場し、私はワクワクしながらTV観戦していました。
残念ながら優勝争いに絡むことはできませんでしたが、彼がいるだけで、トーナメントの楽しさが倍増します。
やはり華のある選手だな・・・。と、改めて思いました。
タイガー・ウッズ選手は今、テーラーメイドと契約していて、いい感じに復調してきていますが、それ以前はナイキのクラブを永く使っていたのはゴルフファンならば誰もが知るところだと思います。
私はナイキのクラブを購入したことはないのですが、タイガー・ウッズ選手が大好きだったので、ずっと応援していました。
しかし、あれほどの選手がティショットで苦戦するシーンをよく見ました。
球がつかまりきらずに右にプッシュするのをよく見ました。
アイアンでは針の穴を通すほどの高い精度をもった選手が、ドライバーでは大きく右に曲げていました。
ドライバーのサイズが合っていなかったのかもしれません。
アイアンに対して、ドライバーが大きすぎて操作しづらかったのかもしれません。
タイガー・ウッズ選手がプロ入りした時はキングコブラのドライバーを使っていましたし、全盛期と呼ばれる時代にはタイトリストの『975D』で数々の勝利をものにしていました。
975Dは丸型というよりは洋梨型でしたが、ラージサイズで薄いタイプではなく、ある程度コンパクトなほうが、タイガー・ウッズ選手には合っているのではないかと思っていました。
勿論ナイキのドライバーも素晴らしいですが、メーカー(ナイキ)は、タイガー・ウッズ選手に合う大きさのドライバーを造って欲しい・・・。とずっと思っていました。
しかし、今はナイキもクラブを造らなくなってしまいました。
テーラーメイドは契約選手に手厚いサポートがあると思うので、これからのタイガー・ウッズ選手に期待したいですし、契約外ではありますが、このロッディオのようなコンパクトなドライバーを彼が使うと、すごくいいパフォーマンスを発揮してくれるのではないかな?と思いました。
スポーツだけでなく、その『業界』が栄えていく為には、『ヒーローの存在』が必要不可欠です。
それが今までのタイガー・ウッズ選手でしたし、これからもまだまだ彼には多くのゴルフファンの期待に応えて欲しいです。

今は長尺でラージサイズの飛距離に特化したドライバーがたくさんあります。
ヘッドが小振りで短いタイプは、少し不利なところもあると思いますが、この長さ(45.25インチ)では、このドライバーはとてもハイレベルなほうだと思います。
オートマチックに最長の飛距離を求めていくのではなく、あくまでも自分で操作して球筋を作っていきたい・・・。という方には、このドライバーを是非試していただきたいと思いました。
コンパクトで操れるタイプではありますが、ディープというよりはシャローなタイプで、タフな感じは全くしません。
球はしっかりとあがってくれますが、どちらかといえばヒッター向けかな?と思いました。
シャフト自体も暴れる感じがしないので、すごくいいです。

色々なクラブを試打していると、その時代の流れがあるのだと感じることがあります。
まるで『右へならえ』のように、メーカーは違っても同じような特徴で個性を感じにくい物も少なくありません。
それが『トレンド』といえば、それまでなのかもしれませんが、ファッションと同じように、クラブにも『個性』が必要だと思っています。
メーカーそれぞれの『考え方』や『工夫』があってもいいのではないでしょうか?
『色』といっていいかもしれません。
メーカーの個性や特色があってもいいと思うのですが、新たな流れを生み出すメーカーは多くないように思います。
そういった意味でも、このドライバーはとてもいいところをついているな・・・。と思いました。
ラージサイズや長尺タイプのドライバーに不満をもっておられる方は少なからずいらっしゃると思うので、そういった方をターゲットにしているのはとてもいいことだと思います。
先ほどから書いていますが、ラージサイズではないので、『大らかさ』や『寛容さ』は今のトップレベルとはいえないかもしれません。
長尺にはしづらいので、『一発の飛び』という点でも、不利なところはあるかもしれません。
今はラージサイズ&長尺タイプが多く、その流れには逆行しているようなところがあるので、多くの支持は集めにくいところがあるような気もしますが、確実なニーズはあると思います。
色々なクラブを試打していると、そのメーカーの『クラブに対する情熱』のようなものを計れるように感じます。
勿論、各メーカー自社の製品にはプライドと情熱をもって発表していると思いますが、それにも『温度差』があるように感じます。
そういった点で、ロッディオはとても『熱いメーカー』だと、これまでのクラブを試打して感じます。
シャフトもいいとは思いますが、それよりもヘッドのほうが、印象が強いです。
このドライバーは一度見たら忘れないような斬新なデザインですが、決して見た目だけでなく、性能的にもとても高く、高いパフォーマンスを発揮してくれます。
今のドライバーの中では、コンパクトサイズではありますが、昔からあった大きさですし、シャロータイプなので、易しさも充分あります。
少数派のニーズに応えた形になっているドライバーですが、決してユーザーを絞り込んでいるようには感じませんでした。
今のドライバーが大きすぎて、アイアンとのバランスがどうしても取れない・・・
ラージサイズのドライバーを使うようになって、ドライバーが苦手になって、ゴルフが難しくなった・・・。面白くなくなった・・・。
という方もいらっしゃると思います。
そういった方にも、是非このドライバーを試していただきたいと思いました。
このコンパクト感と振り切りやすさ・イメージの出しやすさにすごく魅力を感じたので、もっとたくさん試打していきたいですし、コースでも試してみたいです。
ヘッドが大きければ大きいほど易しい・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうではないですし、クラブのセッティングということを考えるとアイアンやウェッジなどとの大きさのバランスも重要になってくるのではないでしょうか?
適正な大きさは『人それぞれ』なのかもしれません。
このコンパクトなドライバーを使い、昔のいい頃を思い出せた・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな魅力があり、とても強く心に残りました。
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