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2018年04月23日
ロイヤルコレクション RC STAR フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション RC STAR フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは STR-501D です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は53g、トルクは5.4、キックポイントは中調子 です。

ロイヤルコレクションRCシリーズのフェアウェイウッドです。
先日ドライバーを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。

シャロー感があり、易しそうな雰囲気があります。
今は、こういうタイプでないと売れにくい時代なのかもしれません。
ボールの低スピン化が進み、クラブがどんどん『あがりやすさ』へシフトしていっているような気がします。
いつの時代もクラブは、『ボールの進化に合わせて』進化していったといってもいいのかもしれません。
『鶏が先か、卵が先か?』という言葉がありますが、ゴルフに関して言えば、『ボールが先』だと思います。
シャロータイプではありながら、ロイコレらしく、形が崩れていないところが魅力です。

ネックの長さは標準的です。
シャロータイプのクラブはショートネックのイメージが強いですが、最近は必ずしもそうではないクラブが多くなりました。
このFWもそんなタイプです。
ネックに調整機能は搭載されていませんでした。
ドライバーにはありましたが、このFWにはありません。
メーカーによっては、ドライバーからFW・UTまで調整機能を搭載しているところもありますが、ロイコレはドライバーだけのようです。
こういったところにも、メーカーの違いがあって面白いです。
ロイヤルコレクションといえば、兵庫県の『名メーカー』というイメージが昔からあって、『玄人受け』する印象がありますが、今はずいぶん雰囲気も変わりました。
ブリヂストンやダンロップなどと比べると、それほど大規模ではないので、地クラブメーカーのようなイメージを昔から持っていましたが、今ではすっかり変わったような気がします。
いい意味でいえば、ハードルが下がって親近感が増した。
逆の意味でいえば、昔のロイコレらしさがちょっと失われ、独自性が無くなったといえるでしょうか?
しかし、こういったことはロイコレ以外の複数のメーカーでも感じています。
クラブメーカーも、常に『一定』ではなく、色々と変化していっているのかもしれません。
質感なども、昔と違うような感じがします。

バックフェースにある、このアクセサリーのようなものはウェイトではなく、単なるアクセサリーなのだということが、先日ドライバーを試打したときに分かりました。
試打中に外れてしまいました。
すごく残念といいますか、チープさを感じてしまいました。
接着が甘かったのだと思いますが、普通に打って外れるくらいなら、最初から無いほうがいいです。
付けるのであれば、絶対に外れないようにして欲しいです。
昔ほどポピュラーではなくなったような気もしますが、今でも鉛を貼ることがあると思いますし、その鉛でさえ、このアクセサリーよりも接着力があります。
使用中に貼っていた鉛が外れて飛んでいった・・・。ということは結構ありましたが、鉛であれば安価ですし、また貼ればいいと思うのですが、クラブに付いているパーツでは、そういうわけにはいきません。
何万円もするクラブを買って、使用中に外れてしまったら、すごく残念ですし、そのクラブに愛着がもてなくなるかもしれません。
昔はこういったことが結構ありましたが、最近では珍しかったので、前回のドライバーを試打して残念に思ったことをよく覚えています。
日本製ならば全ていいというわけではないですが、おそらく前回のようなことは、メイドインジャパンでは起こりづらかったのではないかな?と思っています。
検品のチェックの厳しさでいえば、少ないパーツ数で勝負しているということもあり、地クラブメーカーのほうがあるような気がします。
ゴルフクラブに限ったことではありませんが、メーカーによる『目の届く物作り』をして欲しいと思う人は多いのではないでしょうか?
全て外注に任せて、最後に自社のロゴを入れるだけというやり方では、いずれユーザーも離れていってしまうのではないでしょうか?
ゴルフクラブは海外製が圧倒的に多いですが、一時期に比べ、海外製クラブにおける値段の優位性は感じられなくなってきています。
海外製でも国産とあまり変わらない価格のクラブが多くなってきました。
ならば最初からメイドインジャパンを選びたい・・・。というのも自然な流れではないでしょうか?

フェース面のデザインはシンプルで美しいです。
特に変わった工夫は見られませんでした。
ドライバーとは違うデザインです。

かなりシャローなFWです。
今のFWは殆どが、このタイプです。
ロイコレのFWを昔から愛用していた私は、ロイコレには思えないようなところもありますが、これも時代の流れだと思いますし、『BBDシリーズ』ではなく、『RC』だから、このようになっているのだと思います。
BBDシリーズやCVシリーズのニューモデルが待ち遠しいです。

ロイコレらしい、いい顔をしています。
シャロー感のある顔ですが、形が崩れていないところが魅力です。

装着されているグリップは、オーソドックスなタイプです。
ソフトなフィーリングです。

素振りをしてみると、SRということもあり、結構軟らかく感じましたが、予想していました。
かなり『動くタイプ』です。
コンパクトに振っていくことを心がけました。

ボールを前にして構えてみても、かなりシャロー感がありました。
顔はクセがないので、方向性に対する不安もなく、球を高くあげてくれそうな感じです。
『フェード』『ドロー』でいえば、私はドローのほうが、少しイメージが強く出ました。
試打を開始しました。

『打感』は、ソフトで良いです。
予想していた通りのフィーリングでした。

『音』は、こもった感じはなく、はっきりしているのですが、嫌な音ではなく、とても心地いい音です。
昔からロイヤルコレクションには『異音』のイメージは無いですが、このクラブもそんなタイプでした。

球はあがりやすいです。
見た目通りのあがりやすさです。
タフさは全くありません。
これも『RCシリーズの良さ・親しみやすさ』といったところでしょうか?
ロイヤルコレクションでも、ハードルの高さはありません。
直打ちで試してみたのですが、充分球を浮かせてくれましたし、弾道も高めです。
この高さを見ていたら、自分がスプーンで打っているとは思えないほどです。
最近はこういうタイプが多くなりました。
直打ちしやすい3Wが増えてきました。

『安定性』も高く、シビアさは全く感じません。
シャロー系のいいところが、しっかりと出ています。

『飛距離性能』は普通です。
正直、特別秀でているとは思いませんでしたが、安定して飛ばしていけるのがいいです。
『一発の飛び』の『一発』を、『易しさ』や『ハードルの低さ』『安定した』という言葉に置き換えた感じといったらいいでしょうか?
性格の尖った飛びではなく、『丸い飛び』です。
使い手を選ばないFWといっていいのではないでしょうか?

『操作性』は、まずまずでした。
球はつかまりやすいので、自然とドロー系が打てる感じでしたが、右にも少し曲げることができました。
どちらかといえば、オートマチック性能が勝っている感じがしますが、このつかまりの良さも、このクラブの魅力といえるのではないでしょうか?
ちょっと前まで、シャロータイプのクラブはつかまりが悪く、右にフケていきやすい物がたくさんありましたが、今では減ってきているように思います。
メーカーの研究が進んでいるのは間違いありません。

ロイコレの『イージー系』FWです。
易しさが全面に出ているようなクラブですが、フィーリングを邪魔していないところがすごくいいと思いました。
顔もいい感じですし、機能性だけでなく、フィーリングも大切にしているように感じます。

一番の特長は、『あがりやすさ』です。
これに尽きるといっても過言ではないかもしれません。
ロイヤルコレクションは昔から知っているけど、ハードルが高そう・・・。と敬遠しておられる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、このクラブはそんなタイプではないので、多くの方に試していただきたいと思いました。
易しさも魅力ですが、顔がいいところもロイコレらしいです。

これからもロイヤルコレクションには、期待していきたいです。
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