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2018年04月14日
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朝日ゴルフ用品 メタルファクトリー J2 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは METAL FACTORY J2 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS です。

メタルファクトリーのカッコいいキャビティアイアンです。
このメーカーのアイアンを試打した経験はまだ少ないのですが、独特の質感があって、好感を持っています。
チープさは全く無く、すごく丁寧で美しく、高級感があります。
このアイアンは、先日試打したアイアンとは、またちょっと違う質感ですが、この独特のメッキと丁寧な仕上げがたまりません。

ラージサイズのアイアンです。
『イージー系』の雰囲気がたっぷりあります。
アイアンやウェッジには『ハンドメイド感』のあるタイプと、『マシンメイド感』といいますか、CADで設計され計算し尽くした形状で、レーザー加工されているタイプがあるように思います。
前者はゾディアが思い浮かびますし、後者では、このアイアンがそれにあたるような気がします。
ハンドメイド感は無いですが、この造りも美しいです。
目尻が下がってしまいました。
イージー系のアイアンでは、造りにムラがあって雑に感じたり、チープさが目立ったりすることも少なくないですが、このアイアンは違っていました。
すごく美しいですし、高級感がありました。
これまで出会った、多くのイージー系アイアンとは、ちょっと違う雰囲気がありました。
適度に光沢感はありますが、ミラー仕上げのようにピカピカ光るタイプではないのがすごくいいです。
落ち着いた感じがします。
これまで数え切れないほどたくさんのアイアンに出会った、アイアン好きの私のアンテナがピッと反応しました。
最近はあまり使われないかもしれませんが、『携帯電話』でいうところの『バリ3』といったところでしょうか?
ビルの間や地下ではなく、電波のいいところにいるような感度の高さです。
電波の周波数を自動的に合わせるように、このアイアンのことを私のアンテナが探りはじめました。
このような形状のアイアンでは、とても珍しいです。
それだけ、このアイアンに興味をもっているということになります。

彫りの深さは充分あります。
今主流のポケットタイプとはまたちょっと違いますが、かなり削られています。
アンダーカットが入っていました。
一時期はよく見かけたのですが、ポケットタイプが主流になって、あまり見なくなったような気がします。
もちろん、ポケキャビでアンダーカットが入っていたアイアンもあったのですが、最近では少なくなったような気がします。
ポケットにすれば、アンダーカットはあまり意味が無いということなのでしょうか?
このアイアンはポケットタイプではないので、アンダーカットにする意味は大きいのかもしれません。
今はドライバーだけでなく、アイアンにもウェイトなど、色々な『異材』が組み込まれている物が少なくないですが、こうして見る限り、このアイアンはそれらとは違い『ワンピース感』があります。
オートマチックタイプのアイアンでありながら、『ピュア』な印象も与えてくれます。
複合素材で造るよりも、ワンピースタイプのほうが、精度も高められるのではないでしょうか?
おそらくレーザー加工されていると思うのですが、『ウォータージェット』を連想しました。

トップラインは、やや厚めですが、気になるほどではありませんでした。

ソール幅は普通です。
こういうタイプなので、もっとワイドを予想していましたが、違いました。
ソール幅は広ければいいというものでもないですし、この広さにもメーカーの深い研究があるのだと思います。
このソール形状だけを見ていても、やはり美しいな・・・。と見とれてしまいました。
すごく丁寧でムラがありません。
この仕上げを見ているだけで、このアイアン、そしてメタルファクトリーというメーカーに対する好感度がどんどんあがってきました。
ソール幅はトゥからヒールにかけて『テーパー』になっているのではなく、ストレートに近いタイプです。
『オートマ系』アイアンの特徴のひとつといっていいと思います。

リーディングエッジは、なだらかに削られていました。
この削りもムラがなく、丁寧です。
ここまで丁寧なのは、あまり見たことが無いような気がします。
完全にコンピュータ制御して削られているのでしょうか?

トレーリングエッジも削られていました。
機械的な美しさだけでなく、抜けの良さにもこだわっているようです。
ソールの形状は、丸みを帯びているタイプではなく、フラットに近いタイプです。

ネックは、やや短めでした。
ヘッドが大きいので、いわゆる『頭でっかち』タイプのアイアンです。
今はよく見られる特徴です。
『首長(くびなが)』タイプではないですが、このようなタイプを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ヒール側にある『FORGED』の文字が目立っていました。
ひとくちに『FORGED』といっても、色々とあるようですが、どのような鍛造をしたんだろう?と思いました。

ホーゼルには『MADE IN JAPAN』の文字がありました。
『FORGED』と『MADE IN JAPAN』の文字が輝いて見えました。
上質なフォルムの日本製アイアンです。
贅沢なアイアンだな・・・。と、見ていて思いました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
スコアラインの1本1本がとても丁寧で美しいです。
このフェース面の仕上げは、メーカーによって色々と差があるように思います。
すごく雑に仕上げているといいますか、最終仕上げを手抜いているのではないか?と思えるようなメーカーもありますが、最近はこのアイアンのように美しい仕上げのアイアンやウェッジも増えてきたように思います。
同じ球を打つなら、やはりこのような美しいフェース面をもったアイアンで打ちたいです。
どのようなフィーリングなんだろう?と、想像力が掻き立てられます。
球を打つ前から、既にこのクラブを楽しんでいました。

ボールを前にして構えてみると、正直好みではないのですが、特に苦手意識のようなものは芽生えませんでした。
このような構え感なのは、ある程度予想していましたし、経験があるので、その経験を活かしていけば普通に打てるだろう・・・。と思いました。
大顔タイプで、グースの利きも目立っていました。
好みではないので、見とれることはなく、淡々と見つめていました。
グースタイプのアイアンは今でもよく見かけますが、このアイアンは、かなりグースの利きが強いように見えました。
得意なタイプではないのですが雑な感じの顔ではありませんでした。
こういう顔を好まれる方には、たまらない構え感をもったアイアンだろう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

最初はちょっとダフり気味に打ってしまいました。
やはり苦手なタイプだな・・・。とは思ったのですが、何とか打てるだろう・・・。という思いもありました。
しかしダフってしまったので、一旦打席を外し、素振りをして呼吸を整えて、顔のイメージを消して打ってみることにしました。
試打を再開しました。

『打感』は、まずまずでした。
正直物足りないところはありましたが、この形状らしい打感だと思いました。
厚みがあって、フェースにグッと乗る感じではなく、球離れが速くてバンと弾く感じでした。
しかし、『硬い』とか『ゴツン』という感じではなく、どこかまろやかなところもあったのが良かったです。
イージー系らしい打感ですが、もうちょっとヒッティング部分が肉厚になっていると、もっと打感が良くなっていたのではないか?と思いました。

アイアンにしては、音がちょっとだけ大きいように感じたのですが、気になるほどではありませんでした。

球はよくあがりました。
見た目通りのあがりやすさです。
どのように打っても球があがるアイアンといったらいいでしょうか?
ほぼ強制的にあがっていく感じです。
私にとってはかなりグースがきつく、グースタイプは少し抑えた弾道の印象が強いのですが、このアイアンは違いました。
球は浮きやすいですし、弾道も高いです。
7番アイアンにしては、かなりロフトが立っていますが、それを感じさせない弾道の高さです。
マニュアルタイプではない、『オートマチックタイプ』の高さです。

『安定性』は、かなり高いです。
少々のミスヒットやダフりにも強い、『大船タイプ』のアイアンです。
打点のブレを感じさせない、大らかさがあります。
かなり真っ直ぐに近い感じで飛んでいきました。
グースがきついと左に巻いてしまいそうに感じることもあるのですが、それをこの『大顔』が上手くカバーしているのかもしれません。
『グース』と『大顔』という、お互いの特徴の弱点といえる部分を、上手く消し合っているといっていいような気もします。
この安定性と直進性の高さは、多くの方に好まれるのではないでしょうか?

『飛距離性能』も優れていました。
易しく飛ばしていけるアイアンです。
今は『飛び系アイアン』がたくさんありますが、このアイアンもその仲間です。
アイアンに距離を求めていきたいけど、『易しさ』と『飛びの安定性』も欲しい・・・。という方には、とても頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
『左右の球筋』も安定していますが、『上下の高さ』も安定しているので、必然的に距離も安定してきます。
この高い安定性は、やはりアンダーカットが上手く作用しているのかな?と思いました。
飛距離性能が優れたアイアンですが、『飛んだり飛ばなかったり』といったことにはなりにくく、『最高飛距離』と『最低飛距離』の差が小さいように感じました。
実際にコースをラウンドしていると、『ピッタリの距離』ということはあまりなく、その殆どが距離を調整して打っていかなくてはならないですし、それがまた楽しいところでもあるのですが、このように自動的に飛んでしまうアイアンでは、どのように打ったらいいのかがイメージできませんでした。
どのように打っても飛んでいく感じがしますが、このようなオートマチックタイプで微妙な距離を打ち分けられる方は、かなり高い技量をもっておられると思いますし、永く使い続けていないと、なかなか上手くはいかないような気もします。
このように安定した飛びも、全てコンピュータで計算して設計されているのかもしれません。
ミスヒットしても、決して『当たり負け』しない、『当たりの強さ』がありました。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
このようなラージサイズのアイアンなので、それほど操作するようには設計されていないと思うのですが、何とか左右に曲げることができました。
しかし、思うような曲がり幅ではありませんでした。
極端にやろうとすると、またダフってしまいました。
ラージサイズということもありますが、やはりグースタイプを使いこなすには、まだまだ修行が足りないな・・・。と痛感しました。
グースタイプのアイアンを見つけると、慣れようと時々練習するのですが、なかなか上手くはいっていません。
道のりは険しく、まだまだ長いです。

とても美しくて目で楽しめる、ラージサイズのグースネックアイアンです。
これまで多くのメーカーで見てきましたし、それだけ人気が高いのだと思います。
今はセミグースタイプが一番多いように思うのですが、これくらいヘッドが大きくなると、グースを強めた方が易しくなるのかもしれません。

海外のメーカーではなく、日本のメーカーでここまでグースなのは珍しいような気もするのですが、メイドインジャパンのクラブが好きで、丁寧でカッコいいグースネックアイアンを使いたい・・・。という方には、たまらない魅力があるのではないでしょうか?
強いグースと、大きなヘッドが安心感を与えてくれるのは間違いないと思います。
これまでだと、このような『イージー系』アイアンは、ステンレスが使われることが多かったように思うのですが、このアイアンは軟鉄鍛造ということで、微調整しやすいという大きな利点があります。
ロフト角やライ角が簡単に調整できます。
これはとても大きなことです。

これまで、ラージサイズでグースタイプのアイアンを使っていたけど、ずっとステンレスだったので、微調整できずにそのまま使っていた・・・。という方はとても多いのではないでしょうか?
イージー系アイアンは、調整できないものだと諦めていた方や、あまり関心が無かった・・・。という方もいらっしゃると思います。
アイアンはヘッドのサイズやバックフェースの形状で、確かに『大らかさ』は出てくるかもしれませんが、『本当に易しいアイアン』というのは、その人の技量や体格に合ったアイアンです。
形状だけでなく『重量』も、とても大切です。
ライ角の合っていないアイアンでは方向性を出しづらいですし、それを我慢して使っておられる方は多いのではないでしょうか?
番手によって距離が合いづらい、距離のコントロールがしづらい・・・。という方は、一度『ロフトピッチ』を確認されたほうがいいかもしれません。
そういった細かいところを調整すると、すごく易しくなりますし、世界にひとつだけの自分の為に調整されたアイアンというのは、それだけで愛着が湧きますし、他のアイアンに目がいかなくなります。
『マイアイアン』が世界一だということに気づけると思います。
自分に合うように調整し、この大きさと形状という易しさが加わって、まさに『世界最強の易しいアイアン』となるのではないでしょうか?

私が好むタイプのアイアンではないのですが、好感を持つことができました。
それは大きさなどではなく、先ほども書きましたが、とにかく質感がいい・・・。ということです。
すごく丁寧で美しい仕上がりです。
これがとても魅力的で、印象に残りました。
『難しい』『易しい』ということはひとまず置いておいて、『美しい』『カッコいい』というクラブは所有欲を満たしてくれますし、バッグに入れておきたくなります。
クラブに惚れることができれば、練習も楽しくなりますし、必然的にレベルアップできます。
ゴルフが上手くなるとか、ゴルフを楽しむということは、相棒であるクラブを好きになるということが欠かせないと私は思っています。
自分が使っているクラブが好きじゃないと、ゴルフの楽しさは半減してしまいます。
物理的な性能だけでなく、『目で楽しめる性能』も必要なのではないでしょうか?
このアイアンを見ていて、改めてそのように感じました。
もう少し小振りでグースの弱いアイアンがラインアップされているのなら、是非試してみたいです。
このアイアンは『J2』という名前なので、ひょっとしたら『J3』というアイアンがあって、そのようなタイプなのかな?と思いました。
メタルファクトリーというクラブは、まだ試打した数が少ないですが、このアイアンもそうですし、先日試打したアイアンによって、好感度がアップしました。
易しくて距離の出せるアイアンを使いたいけど、美しさ・所有感にもこだわってアイアンを選んでいきたい・・・。という方には、是非このアイアンを試していただきたいと思いました。
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