Jean-Carlo JC501 ドライバー - ゴルフクラブ試打日記。


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2018年04月06日
  

Jean-Carlo JC501 ドライバー

                 
Jean-Carlo JC501 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは Jean-Carlo JC501 ドライバー です。



LOOP PROTOTYPE GK
シャフトは LOOP PROTOTYPE GK です。

ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は68g、トルクは3.4 です。



正面
初めて手にしたJean-Carloのドライバーです。


先日アイアンを試打することができたのですが、今日はドライバーに出会うことができました。


私はこのメーカーのことを全く知らないので、興味津々です。


アイアンを試打した時点で、いい印象が残っています。


『ジーンカルロ』と読むのかな?と思っていたのですが、『ジャンカルロ』と読むのだと教えてもらいました。


日本には本当にたくさんのメーカーがあるものだと改めて思いました。



側面
結構厚みのあるヘッドです。


今はシャロー系が圧倒的に多いですが、少しずつ厚みのあるヘッドも見かけるようになりました。


シャロータイプがどうしても苦手だ・・・。という方は結構いらっしゃると思いますし、今は昔と違って、親しみやすいディープもあり、私たちユーザーに多くの選択肢が与えられていることは、とてもいいことだと思います。


『選べる喜び』は、ゴルフの楽しさの一部です。


ヘッドが全体的に黒で、とてもカッコいいです。


黒いヘッドが好きな私は、この重厚感溢れるデザインに好感を持ちました。



2つのウェイト
まず目に付くのが、この2つのウェイトです。


ソールにウェイトが組み込まれているのは珍しくないですが、このような位置に配置されているのは珍しいです。


海外メーカーのようにウェイトを移動できるシステムではないですが、この配置にも大きな理由があるのだと思います。


専用の工具ではなく、普通の六角レンチで簡単に取り外せそうです。


ウェイトには数字が刻印されていなかったので、重さは分かりませんでした。


交換するタイプではないのかもしれません。



ソール形状
この独特なソール形状は一度見たら忘れられません。


かなり個性的です。


日本の美しい風景のひとつでもある、『棚田』を思い出しました。


このソール形状にも、深い研究による大きな理由があるのではないでしょうか?


個性的なクラブが大好きな私は、このドライバーに対する興味がどんどん湧いてきました。



クロスのような模様
トゥ型にはクロスのような模様がありました。


先日試打したアイアンと同じです。


これが、このメーカーのトレードマークということになるのでしょうか?


トゥ側には『Standard in Modern Times』という文字がありました。


モダンタイムスという文字を見て、あの名優チャップリンさんの映画を思い出しました。


『現代のスタンダード』という意味になるのでしょうか?



Forged β Titanium JC501Dr Gracieux Art Design Mid
ヒール側には『Forged β Titanium JC501Dr Gracieux Art Design Mid』と記されていました。


鍛造ベータチタンということと、JC501ドライバーという名前は分かったのですが、それ以後の意味がよく分かりませんでした。


他のメーカーとは違い、『手書き風』の文字が新鮮に見えます。


ゼロではないですが、このような文字が使われるのは珍しいです。


muziikのドライバーを思い出しました。



フェース面のデザイン
フェース面のデザインはとてもシンプルです。


スコアラインも5本しかありません。


今は複雑な模様がされていたり、ミーリングが施されていたりと、各メーカー工夫が凝らされていますが、このドライバーはとてもシンプルです。


シンプルではありますが、何となく『球を押す力』が強そうに感じられました。


シャローフェースではありませんが、それほどディープフェースというタイプでもありません。


『フェース高』は、それほど高くありません。



セミシャロー
セミシャローバック形状といっていいと思います。


円盤のような『超シャローバックタイプ』が今も多くて、それだけニーズもあると思うのですが、最近は少しずつこのような厚みの変化も見られるようになりました。


薄すぎないけど、かといって厚みがあってタフな印象を与えない形状といえるのかもしれません。


昔なら確実にシャローといえますが、今は『セミディープ』に限りなく近い『セミシャロー』が正しいように思います。



顔
いい顔をしています。


シャロー感はあるのですが、形が整っていて美しいです。


メタル時代に愛用していた、『ツアーチャンプクアトロ』というドライバーを思い出しました。


今は当然のように行われている『リシャフト』ですが、当時はまだそれほど一般的ではありませんでした。


しかし、私はツアーチャンプクアトロのヘッドに『ケンズチャンプ』や『ターボテック』というシャフトを挿して、ゴルフをエンジョイしていました。


とてもいい思い出がたくさんあります。


ソールは黒ですが、クラウンは黒というよりは『濃いシルバー』といったほうがいいように思います。


濃いシルバーが美しいです。


メタルの頃を思い出しました。


たくさんのメタルドライバーを使い、ゴルフをエンジョイしていたのですが、その時にいわゆる『メタル肘』というケガをしてしまい、慢性的な右肘内側の痛みに悩まされていました。


メタルドライバーは私には合いづらいのだと分かっていましたが、それに変わる素材が見つからず、痛みに耐えながらゴルフをしていました。


ゴルフ仲間でもある医者の友人から、ゴルフを休めば痛みも治まるといわれたのですが、私にゴルフを休むことはできません。


こんな楽しいものを休むという選択肢は私にはありませんでした。


今もそうですが、その頃も常に頭の中はゴルフでいっぱいでした。


『塗るシップ薬』を塗ったり、時にはアイシングをしたりしながら、ゴルフをしていました。


右ひじの痛みにずっと悩まされていました。


そしてしばらくして、チタンドライバーが登場してきて、私は救われました。


右ひじの痛みが嘘のように消えました。


今でも再発していません。


今もこうしてゴルフが楽しめるのはチタンのおかげといっても過言ではありません。


このドライバーはベータチタンということですが、どういう特性があるのでしょうか?



振り感
素振りをしてみても、とてもいい感じです。


装着されているシャフト『LOOP』は時々出会うことができ、とてもいい印象をもっています。


自然なしなり感でクセのなさが気に入っているのですが、色々なタイプがラインアップされているようです。


このシャフトも振りやすく、タイミングが合いやすいです。


ハードなタイプではありませんが、頼りなさのようなものは感じません。



構え感
ボールを前にして構えてみても、好感を持てました。


自然な感じで、構えやすいです。


最初見たときはディープ系の印象も少しあったのですが、こうして構えてみると、ディープというよりはシャローな印象のほうが強いです。


クセが無いので、方向性への不安は全くありませんでした。


シャローな感じがしたので、球もあがりやすそうに見えました。




試打を開始しました。

飛距離性能
まず感じたのが、このドライバーのもつ、高い飛距離性能です。


一球打っただけで、これは凄いな・・・。他のドライバーとはちょっと違うな・・・。と思いました。


ややライナー系の強い球が打てるドライバーです。


フェースの弾きは良く、初速も速いのですが、勢いがなかなか衰えません。


いつもなら、そろそろ球が『お辞儀』し始める頃だ・・・。と思えるところでも、このドライバーから放たれた球はお辞儀することなく、そのままグーンと伸びていってネットに突き刺さりました。


ん?これは凄いな・・・。強い球だな・・・。と思いました。


打つ前から、いい印象はもっていましたが、正直、それほど飛距離性能には期待していませんでした。


ポテンシャルはある程度ありそうだけど、あくまでも『普通の範囲内』といったところだろう・・・。と思っていました。


Jean-Carloというメーカーを全くといっていいほど知らないですし、ドライバーも初めてなので、その傾向がつかめていないというのもあるのですが、見ただけでは分からないものだな・・・。と改めて思いましたし、その意外性がまた面白いところでもあります。


『馬力』のある伸びです。


ゴルフクラブを試打していて、あまり『馬力』という言葉は浮かんできませんが、このドライバーの弾道を見ていると馬力という力強い言葉が浮かびました。


明らかにボールに強い力が伝わっているのが分かる弾道です。


ボールに『根性』があるといってもいいのかもしれません。


すぐに落ちずに、『引力に抗う力』といったらいいでしょうか?


球の伸びがよく、キャリーもしっかり稼ぐことができました。


高~くあがってキャリーが稼げるタイプのドライバーが今は多いですが、このドライバーは『高弾道』というよりは『強弾道』でしっかりとキャリーを稼いでいけるタイプです。


今は弾きが良くてスピン性能が抑えられているドライバーが多いですが、これからはそれに加え、『堪える力』といいますか、『落ちそうで落ちない』ということが飛びのキーワードになってくるのではないでしょうか?


『打ち始め』だけでなく、打ったあとのその後の弾道で距離は大きく違ってくるように思いますが、最近の飛びに優れたドライバーを試打していると、そういったことを感じました。


ヘッドにも色々な工夫がされているのは間違いないですし、ソールに配置されているウェイトの効果も大きいのだと思います。


私はライナー系の打球が好きですが、ライナー系はすぐに落ちてきそうなので、あまり好きではない・・・。高い放物線を描いていきたい・・・。という方も、このドライバーの放つ伸びのある球に魅力を感じやすいのではないでしょうか?


高くあがりすぎないですが、球の伸びがいいので、効率良く飛ばしていけるように感じました。


毎年、たくさんのドライバーを試打していて、ハイレベルな物はたくさんありますが、一球打っただけで、これはいい・・・。凄いな・・・。と思える物は、実はそう多くありません。


このドライバーは、その数少ないドライバーのひとつです。



フェース面
『打感』は好感がもてました。


柔らかくて良いフィーリングです。


『ガツン』とくることもなく、むしろ『フワッ』に近い感じでした。


球の伸びは凄いですが、打感は決して衝撃が強いタイプではなく、ソフトで優しい感じで、このいい意味でのミスマッチ感がいいな・・・。と思いました。



打球音
『音』は、はっきりしているのですが、高すぎず大きすぎず、良い感じの音です。


インパクトが緩むこともなく、気持ち良く振り切ることができました。


周りが気になることもなく、試打を楽しめました。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりもあがりやすくて、イージーでした。


打つ前は少しタフなタイプなのかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。


タフさはあまり感じませんでしたが、低スピン性能は高いと思います。


叩いても吹き上がる感じはしませんでした。


適度な範囲(高すぎない)の高めの弾道で、スッと糸を引くように真っ直ぐ伸びていく感じでした。


ソールにウェイトが2つあり、個性的なデザインではありますが、それ以外は特に変わったところは見られず、比較的シンプルなヘッドといっていいかもしれません。


『ゴチャゴチャ感』はありませんが、こういうシンプルなタイプのほうが、高いポテンシャルを持っていることが多いような気がします。


性能が高いから、あえてあまり付け加えないでいいということなのではないでしょうか?



バックフェース
『安定性』は高いです。


シビアさは感じませんでした。


カッコいいヘッドではありますが、気難しいタイプではありません。


見た目の印象通り、寛容なタイプです。


他のメーカー(特に海外メーカー)のような、『曲がりにくさ』『高い直進性』は無いのかもしれませんが、このままでも充分な、むしろこれくらいでちょうどいい・・・。と思えるほどの寛容さがあります。


イージーなタイプですが、『易しすぎない』ので、感性を邪魔しないという利点もあるのかもしれません。


ヘッドも易しいですが、装着されているシャフトの性能の高さも、この高い『安定性』と『飛距離』につながっているように感じました。


ヘッドとシャフトの相性はバッチリだと思いました。



操作性
『操作性』は、まずまずでした。


シャローな感じもしますが、球もつかまりやすいです。


私はドロー系のほうが自然な感じがしました。


右に曲げることにもチャレンジしてみて、曲げることができました。


右に曲げても、球が強いです。


滑ったり抜けたりといった感じではなく、つかまったフェードボールが打ちたいというフェードヒッターの方も多くいらっしゃると思いますが、そういった方にも是非試していただきたいと思いました。


今は操作するタイプではなく、できるだけ曲がり幅の小さいドライバーのニーズが高いように思いますが、このドライバーは、そのニーズにしっかりと応えていると思います。


カッコいいドライバーですが、気難しいタイプではありません。



ヒール側
かなり強い球が打てますし、叩いていけるドライバーなので、どちらかといえばヒッター向けのドライバーだとは思うのですが、意外なほどその『守備範囲』が広くて、使い手を限定しているようには感じませんでした。


もちろん、色々なロフトが用意されていると思いますし、ソールにあるウェイトが交換できるのであれば、さらにその守備範囲が広がるような気がします。


調整機能が付いていないと嫌だ・・・。


もっとシャローでフックフェースなほうがいい・・・。


プロが使っているような、大手有名メーカーのクラブしか使いたくない・・・。


という方には合いづらいところがあるかもしれませんが、優れたドライバーであることは間違いないので、多くの方に試していただきたいと思いました。



Jean-Carlo JC501 ドライバー
初めて手にしたJean-Carloのドライバーですが、とてもいい印象をもちました。


アイアンを試打したときよりも、このドライバーを試打してからのほうが、メーカーに対する好感度も高まりました。


初めて手にするメーカーのクラブは、その傾向などが分からないということもありますし、どうかな?と思うところと、知らないというワクワク感もあります。


このドライバーは、ずっとワクワクしながら試打を楽しむことができました。


最初見たときは、その個性的なデザインに目がいったのですが、決してデザインだけでなく、基本性能もしっかりしています。


特に飛びの性能が高いですし、見た目ほどのハードルの高さもありません。


フィーリングも好感がもてました。


あとは『値段』だな・・・。と思いました。


おそらく、かなり高価だろう・・・。とは思いましたが、購買意欲が刺激されてしまいましたし、すぐにでもコースで試してみたいと思えるドライバーです。


このドライバーに出会えた幸運に感謝したいです。


私は、いいクラブに出会えたときは、すぐに仲間達に伝えたくなり、彼らの笑顔が見たくなるので、明日早速このドライバーのことを彼らに紹介してみよう・・・。と思いました。


仲間たちの喜ぶ顔を見るのが、この上ない喜びなので、明日が待ち遠しいです。


                         
        

                         

コメント

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どれが一番
こんにちは。
ドライバー新調で検討しております
ワオー、トキシック、ジャンの試打条件違えど
顔(色は関係なし)、打感、飛距離
それぞれ比較したらどんなんですか
返答頂けると幸いです
はじめまして
風の大地様。はじめまして。
golfdaisukiと申します。

この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。

また、返信が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

さて、今回はドライバーについてのご質問を頂戴しており、どれが一番かということですが、このことについては返答しづらいので、ご容赦願います。

せっかくコメントを寄せてくださったのに、申し訳ありません。

これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。

それでは失礼いたします。