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2018年03月27日
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フォーティーン TP-766 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは フォーティーン TP-766 アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO 950GH HT です。
ロフトは29度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は412g です。

フォーティーンの美しいポケットタイプのアイアンです。
ポケットタイプのアイアンが今は主流ですし、これまでもたくさん試打してきましたが、このアイアンはひと目見てカッコいいな・・・。と思いました。
落ち着いた感じの、何ともいえない雰囲気があります。
フォーティーンの特長がよく出ています。
フォーティーンのアイアンは、これまでもたくさん出会ってきましたが、『TP』という名前は初めてです。
新たなシリーズなのでしょうか?
どんな意味があるのでしょうか?

シャープさはあまり無く、輪郭にも丸みがありますが、均整がとれていて美しいです。
安っぽさは無く、美しくて洗煉されている感じです。
いわゆる質感のいいアイアンです。
最近はアイアンも色々なパーツが組み合わさっているものが多くなりましたが、このアイアンはゴチャゴチャしていなくてシンプルなのがいいです。
比重の異なる素材を組み合わせて、いかに打ちやすくするか・・・。など、メーカーの努力はすさまじいものがあります。
しかし、このシンプルなポケキャビを見て、改めていいな・・・。と思いました。
興味津々で、このアイアンを見つめていました。

彫りの深さもたっぷりありますが、必要以上に膨れていないので、これなら構えたときにバックフェースの膨らみが気になることはないだろう・・・。と思いました。
ポケットの部分は広めではありますが、上手くバランスがとれているように見えました。

トップラインは、やや厚めでした。

ソール幅は少しワイドですが、今はこれくらいが標準といえるような気もします。
広すぎないところがいいな・・・。と思いました。

リーディングエッジは、少し丸みを帯びていました。

トレーリングエッジには特に見られず、普通でした。

フェース面にミーリングはありませんでした。
均整がとれたフェース面です。
雑な感じはありませんでした。

装着されているグリップは、これまでフォーティーンのクラブでよく出会ってきた、お馴染みのグリップです。
ソフトなフィーリングで、好感がもてます。
バックラインが入っていました。

素振りをしてみると、予想していた通りの軽量感で、ビュンビュン振っていくことができました。
アイアンの重さも多様化していて、ノーマルウェイトのスチールシャフトもあれば、このアイアンのように軽量タイプのスチールシャフトもあります。
結構重量感のあるカーボンシャフトもあれば、かなり軽いタイプのカーボンシャフトもあります。
種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からない・・・。という方も多いのではないでしょうか?
私がビギナーの頃は、今のように種類が多くなかったので、その時にある物を使っていくしかなかったのですが、今は多すぎて迷ってしまうこともあるかもしれないですし、それがまた『選ぶ楽しみ』でもあります。
種類も多くなりましたが、間違いなく性能もアップしています。
『至れり尽くせり』といった感じがします。
こんないい時代がいつまで続くのでしょうか?

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
第一印象からすると、もうちょっとシュッとしているのかと思っていました。
ネック周りはもう少し絞り込んでいて抑えた感じになっていたらいいのですが、ちょっと膨らんでいました。
しかし、こういうアイアンも多いですし、慣れているのでマイナスに感じることはありませんでした。
大きさ的には小顔タイプではなく、セミラージサイズといっていいと思います。
小さすぎず、かといってラージサイズでもなく、ちょうど構えやすくて安心できる大きさだと感じられる方も多いのではないでしょうか?
トップラインの厚さも目に入ったのですが、気になるほどではありませんでした。
グースも少し利いていました。
試打を開始しました。

『打感』は、しっかりめでした。
ソフトではありませんでした。
結構ズッシリする感じがありました。
好みではありませんが、ある程度予想していたフィーリングです。

球はとてもよくあがってくれました。
見た目通り、タフなアイアンではなく、かなりイージーなタイプです。
弾道が高いので、グリーンを上から攻めていけるタイプだな・・・。と思いました。

『安定性』も高く、易しさがギュッと詰まっているアイアンです。
ポケキャビの長所が存分に出ているように感じます。
スイートエリアも広くて、かなり大らかな印象をもちました。
イージー系のアイアンはたくさんありますが、このアイアンのように『大きすぎず』『膨れすぎず』『構え感』もなかなかいいので、易しさがさらに高まったように感じました。
『易しすぎない易しさ』といったらいいでしょうか?

『飛距離性能』は、かなり優れていました。
軽く振っても、あそこまでキャリーで飛んでしまうのか・・・。と今更ではありますが、ディスタンス系アイアンの凄さを感じました。
明らかに『番手違いの飛び』です。
派手さは無く、落ち着いたデザインですが、明らかに飛距離性能を求めて開発されているのが分かります。
飛んだり飛ばなかったり・・・。とか、飛ぶときはすごくよく飛ぶけど、飛ばなかったときは全然ダメで、その差が激しい・・・。というタイプでもありませんでした。
『安定した易しい飛び』です。

『操作性』という点では、左右に打ち出していくことはできたのですが、あまり大きくは曲げづらいタイプです。
大らかさが勝ってしまうアイアンです。
構えた時にしっかりとラインをイメージして、あとはそれに乗せて、楽に振って運ぶ感じがちょうどいいように思いました。
敏感に反応するタイプではないですが、このアイアンのもつ大らかさを上手く利用していったほうが、いい結果が待っているように感じました。

しっかりというよりは、軽く振って飛ばしていきたいアイアンです。
軽く振って、スピンを掛けすぎず飛ばしすぎないのがいいように感じました。

メーカーによっては、かなり派手にデザインされていて、目立つタイプのアイアンもありますが、このアイアンはある意味地味で、あまり目立たないタイプかもしれません。
すごくシンプルで、目新しさのようなものは感じにくいかもしれません。
目を引くようなデザインが好きだという方には、あまり魅力的には見えないかもしれません。

しかし、基本性能はしっかりとあります。
他のメーカーのハイテクアイアンに負けない性能をもっています。

まずは『飛び』。
明らかに2番手くらいは違うように感じました。
しかも、それが易しく高い確率で飛ばしていけるというのが、今のニーズにマッチしているように思います。
ヒッタータイプの方だけでなく、スインガータイプの方にも、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

大らかさ・寛容さも持ち合わせていて、少々のブレには負けない『押しの強さ』のようなものがあります。
見た目とてもカッコいいアイアンですが、シビアさなどは全く感じなかったですし、ポケットタイプの長所が出ていました。
構え感や打感などは、好みとは違うところもあったのですが、それもこの寛容さや飛距離を追求する為には仕方のないことなのかな?と思いました。

私はポケットタイプのアイアンは試打することはあっても、あまり魅力を感じないこともあるのですが、このアイアンは魅力的に思いました。
明らかに『飛びすぎ』ではありますが、この飛びが今は求められているのだと思います。
また試打してみたいですし、別のポケットタイプのアイアンとも打ち比べてみたいと思いました。
フォーティーンの優秀なポケキャビです。
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